俺の前に出るな

誕生

4

それから王子の誕生と階級、属性等を全世界に発表した。
それを聞いた全世界は震撼した。
今までにないことだったからである。

これからローライズ・ゴッド・オーベルの名を知らない者はいなくなるだろう。

月日は流れローライズは15歳になろうとしていた。

15歳になったローライズはそれはもう目を瞑りたくなるような美しさと男らしさで下手をすると王や妃まで自分の息子にも関わらず惚れてしまいそうな魅惑的な存在に育っていた。
188㌢と高身長なのも相まって威厳溢れる絶対的王者のオーラまで発し15歳とは思えない貫禄が滲み出ていた。


15歳になるまでにそれはもう厳しい教育が施された。
ローライズの能力や魔力量は他の同級生に比べ子供にも関わらず絶対的、力が働いていた。

それは大人でさえ、彼の近くにいると体全体が震える程でとてもじゃないがローライズの同級生達と一緒に学園に通わせられる状態ではなかった。

よってローライズは15歳になるまで学園に通っておらず自分の力が抑えられるように操れるようになるまで限られた者達の中で成長した。
頭も非常に良く教えたことはスポンジのようにどんどん吸収していった。

外にも出れず遊ぶこともせず教育も厳しく指導され、大人達の中で育ったローライズは表情も無に近かった。
それがまた美しい容姿に歯車をかけているのだが。

そんな彼が本日、王に呼ばれ王の執務室に来ていた。