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第一章
39 アムサイド
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そんな昔の事を思い出していたらつい鳥の鳴き声で言葉が出てしまっていた。
「キュイー(ペガサス様…)」
気付いた時には遅かった。
ペガサス様がこっちを向いたのだ!!
アワワワワ…
やばい!心の準備が出来ていない!
そしてこっちを見つめる綺麗な虹色の瞳にまた胸がドクンッとなった。
カチンコチンに体が固まって眼が反らせなかった。
するとペガサス様が俺に笑顔で挨拶をしてきた。
何と!!笑顔を向けてくれて更には挨拶をしてくれた!!
カァー!と顔が赤くなる自分を見られたくなくて
「キュイー(こんちは…)」
とまともに挨拶も出来ずに飛び立ってしまった。
しばらく、驚いた!!と興奮気味に飛んでいたが自分のいる国が見えて来た時、やっと頭が冷静になって来た。
待てよ…。
いや!!待て待て待て待て!!
今は鳥なんだから顔が赤くなっても顔には出なかったはず!!
しかも!こんにちは。ではなく、こんちはと言ってしまった!!
あぁ~ぁぁぁ…
最初からやり直したい…
ペガサス様があんな所にいるって分かっていれば人型で挨拶したのに!
スマートかつ格好良く!!
あぁ…神様…
ペガサス様が俺のあの失態を忘れていますように…。
そう思いながら王宮へ飛んだ。
王宮へ着いてすぐに人型になり皇太子の執務室に向かった。
バンッ!
中で仕事をしていた皇太子 ジェノ・アルセルラインを見つけた。
端正な顔に短めの茶髪。綺麗な翡翠色の瞳を持つジェノは常に無表情で冷静な奴だが今回は少し怒った口調で話し掛けて来た。
「アム静かに入って来い。扉が壊れる」
こっちも見ずに黙々と書類に目を通し仕事をしているジェノに俺は興奮気味に言った。
「ジェノ!!やっと会えた…。いや!!お目にかかれた!!どーしよう!今すぐに行かなくては!!早く!!他の誰よりも挨拶に行かなければ!!」
俺がいつもとは違うと感じたのかジェノはやっと書類から目を離しこっちを見た。
「どうゆう意味だ?誰に会えたんだ」
「我らの長にだよ!!ジェノ!しばらく帰って来ないから!大事な用事以外では呼ばないで。じゃ」
そう言いながらすぐにワシ型になって空を飛ぼうとしていつの間に近くに来たのか飛び立った瞬間の足を掴まれた。
そして引き戻される。
「長…?お前達、神獣に長がいるなんて初めて聞いたぞ」
「そりゃ、言ってねーもん。神獣達は長がもっとも大事な存在。いくら契約者でもわざわざ自分達から教えるわけねーじゃん」
そう言いながら、フと思った。
あれ…?そう言えばあそこにいたって事はあの森から出て来たって事だよな…?
まさか…ペガサス様が認めた人間がいる…?
まさかまさかまさか!!
あの時、ペガサス様の側に立っていた騎士じゃないだろうな?!
ちょっと待て!そしたらペガサス様は人間の前に姿を見せてしまったのか…?
こりゃ、一大事だ!!
大騒ぎどころではない!!
「ジェノ…何かこの国に神獣の事で話が入って来たらすぐに教えてほしい」
「は?アムお前さっきからどうしたんだ。1人で興奮したり冷静になったりすぐにどこかへ行こうとしたり」
「いいから!!すぐに教えろ!!」
「分かった。だが、俺にも1から説明してくれ」
今すぐにでもペガサス様の所に行きたいのにそうさせてくれないジェノに苛立つ。
が、ジェノに入って来る情報も必要だ。
仕方ない。
どうせ入るだろう情報だ。
ジェノにだけは話しておくか。
俺が認めた契約者だしペガサス様を悪いようには考えないだろう。
そう思い今日あった事を話したのだった。
「キュイー(ペガサス様…)」
気付いた時には遅かった。
ペガサス様がこっちを向いたのだ!!
アワワワワ…
やばい!心の準備が出来ていない!
そしてこっちを見つめる綺麗な虹色の瞳にまた胸がドクンッとなった。
カチンコチンに体が固まって眼が反らせなかった。
するとペガサス様が俺に笑顔で挨拶をしてきた。
何と!!笑顔を向けてくれて更には挨拶をしてくれた!!
カァー!と顔が赤くなる自分を見られたくなくて
「キュイー(こんちは…)」
とまともに挨拶も出来ずに飛び立ってしまった。
しばらく、驚いた!!と興奮気味に飛んでいたが自分のいる国が見えて来た時、やっと頭が冷静になって来た。
待てよ…。
いや!!待て待て待て待て!!
今は鳥なんだから顔が赤くなっても顔には出なかったはず!!
しかも!こんにちは。ではなく、こんちはと言ってしまった!!
あぁ~ぁぁぁ…
最初からやり直したい…
ペガサス様があんな所にいるって分かっていれば人型で挨拶したのに!
スマートかつ格好良く!!
あぁ…神様…
ペガサス様が俺のあの失態を忘れていますように…。
そう思いながら王宮へ飛んだ。
王宮へ着いてすぐに人型になり皇太子の執務室に向かった。
バンッ!
中で仕事をしていた皇太子 ジェノ・アルセルラインを見つけた。
端正な顔に短めの茶髪。綺麗な翡翠色の瞳を持つジェノは常に無表情で冷静な奴だが今回は少し怒った口調で話し掛けて来た。
「アム静かに入って来い。扉が壊れる」
こっちも見ずに黙々と書類に目を通し仕事をしているジェノに俺は興奮気味に言った。
「ジェノ!!やっと会えた…。いや!!お目にかかれた!!どーしよう!今すぐに行かなくては!!早く!!他の誰よりも挨拶に行かなければ!!」
俺がいつもとは違うと感じたのかジェノはやっと書類から目を離しこっちを見た。
「どうゆう意味だ?誰に会えたんだ」
「我らの長にだよ!!ジェノ!しばらく帰って来ないから!大事な用事以外では呼ばないで。じゃ」
そう言いながらすぐにワシ型になって空を飛ぼうとしていつの間に近くに来たのか飛び立った瞬間の足を掴まれた。
そして引き戻される。
「長…?お前達、神獣に長がいるなんて初めて聞いたぞ」
「そりゃ、言ってねーもん。神獣達は長がもっとも大事な存在。いくら契約者でもわざわざ自分達から教えるわけねーじゃん」
そう言いながら、フと思った。
あれ…?そう言えばあそこにいたって事はあの森から出て来たって事だよな…?
まさか…ペガサス様が認めた人間がいる…?
まさかまさかまさか!!
あの時、ペガサス様の側に立っていた騎士じゃないだろうな?!
ちょっと待て!そしたらペガサス様は人間の前に姿を見せてしまったのか…?
こりゃ、一大事だ!!
大騒ぎどころではない!!
「ジェノ…何かこの国に神獣の事で話が入って来たらすぐに教えてほしい」
「は?アムお前さっきからどうしたんだ。1人で興奮したり冷静になったりすぐにどこかへ行こうとしたり」
「いいから!!すぐに教えろ!!」
「分かった。だが、俺にも1から説明してくれ」
今すぐにでもペガサス様の所に行きたいのにそうさせてくれないジェノに苛立つ。
が、ジェノに入って来る情報も必要だ。
仕方ない。
どうせ入るだろう情報だ。
ジェノにだけは話しておくか。
俺が認めた契約者だしペガサス様を悪いようには考えないだろう。
そう思い今日あった事を話したのだった。
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