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第一章
28 カインサイド
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「団長!!」
レオンの言葉でハッとなり後ろを振り向こうとした時にはもう遅く背中に焼けるような痛みが走った。
「グッッ!!」
何とか倒れそうになる体を持っていた剣で支え、後ろを振り返る。
そこには目をギョロギョロとさせ、再度俺を引き裂こうと腕を振り上げた真っ黒でデカい魔物がいた。
そいつが腕を振り下ろすと同時に最後の力を振り絞り、その腕に剣を刺す。
怯んだ所でそいつの下に瞬時に移動し顎から頭にかけて剣を貫通させた。
「グアァァァ!!」
するとのたうち回った末にギョロッと白目を向き倒れた。
それと同時に俺の体も限界が来たのか静かに倒れて行った。
ルル…ごめん…。
俺、約束破ってルルを呼ぶ前に死ぬみたいだ…。
そう思いながら目を瞑った時、トンッと誰かが俺の前に立った気配がした。
力を振り絞り目を開けてみれば…
そこには見たこともない美しい真っ白な馬が立っていた。
大きな羽を広げ、これ以上ここは通さないとでも言うようにこちらに背を向け立ちはだかっている。
あの羽…あのしっぽ…
何より向こうを見据える綺麗な虹色の瞳…
この神獣は…
「ル…ル…?」
思わず振り絞るように声を出した。
「カイン…。もう大丈夫だよ。僕が守るからね」
やはりこの馬から聞こえる声はルルの声。
初めて見るルルの神獣の姿をこんな形で見る事になろうとは。
もう少し見ていたかったが俺ももう限界だったらしい。
すぐに意識を手放した。
レオンの言葉でハッとなり後ろを振り向こうとした時にはもう遅く背中に焼けるような痛みが走った。
「グッッ!!」
何とか倒れそうになる体を持っていた剣で支え、後ろを振り返る。
そこには目をギョロギョロとさせ、再度俺を引き裂こうと腕を振り上げた真っ黒でデカい魔物がいた。
そいつが腕を振り下ろすと同時に最後の力を振り絞り、その腕に剣を刺す。
怯んだ所でそいつの下に瞬時に移動し顎から頭にかけて剣を貫通させた。
「グアァァァ!!」
するとのたうち回った末にギョロッと白目を向き倒れた。
それと同時に俺の体も限界が来たのか静かに倒れて行った。
ルル…ごめん…。
俺、約束破ってルルを呼ぶ前に死ぬみたいだ…。
そう思いながら目を瞑った時、トンッと誰かが俺の前に立った気配がした。
力を振り絞り目を開けてみれば…
そこには見たこともない美しい真っ白な馬が立っていた。
大きな羽を広げ、これ以上ここは通さないとでも言うようにこちらに背を向け立ちはだかっている。
あの羽…あのしっぽ…
何より向こうを見据える綺麗な虹色の瞳…
この神獣は…
「ル…ル…?」
思わず振り絞るように声を出した。
「カイン…。もう大丈夫だよ。僕が守るからね」
やはりこの馬から聞こえる声はルルの声。
初めて見るルルの神獣の姿をこんな形で見る事になろうとは。
もう少し見ていたかったが俺ももう限界だったらしい。
すぐに意識を手放した。
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