僕は伝説の神獣らしい

第一章

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「ルル、後1つ話して置きたい事がある」

「何？」

「今な、隣国側の国境に魔物が発生したらしい。隣国が押されててこの国に応援要請が来た。だから明日から日の出と共に出立することになったんだ。魔物が片付き次第、戻って来るがいつになるか分からない。ルルはどうする？森へ帰るか？」

「一緒に行く」

「それはダメだ」

「なんで。僕はカインの契約獣だよ。カインの役に立ちたい」

ジト目でカインを見るもカインの目はそらされることはなくジッとこっちを見ていた。

「ルルよく聞け。俺は強い。ルルの力を借りなくても俺は負けない。ルルが大切なんだ。ルルを危険な目には合わせたくない。それにルルが公の場に出ればルルが大変な事になるんだぞ」

「でも僕もカインが心配なんだよ」

「ありがとうルル。ならこうしないか。本当にルルの力が必要になったら必ず呼ぼう。それまでは大人しく森で他の神獣達と遊んでろ」

「でも…」

「ルル。約束だ。俺は絶対にお前に嘘は付かない」

「…分かった」

渋々だが頷くとホッとしたようにカインが笑い、休憩がそろそろ終わるから戻ると言って部屋を出て行った。

しょーがない！カインは言った事はちゃんと守る人だもん！
本当に必要になったら呼んでくれるよね。

今日は思いっきりカインに甘えて寝よう。
そう決めて僕はカインが帰って来るまで大人しく待つのであった。