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第一章
22 ジークサイド
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カインが相手だとそう簡単に会わせてはくれないだろう。
だが、カインが訓練中の時とかに会いに行けないだろうか。
ルルと別れ、そんな事を考えながら歩いていると向こう側からカインが歩いて来た。
「カイン。お前どこにいたんだ。探したんだぞ」
「あぁ、ジーク。上層部から呼び出しを受けた。討伐の件は聞いた。明日、俺が先頭に立って出立する。ジークは後方を頼む」
「分かった」
要件はそれだけ。とでも言うようにカインはどこか急いでいるようにその場を後にしようとする。
理由は分かっている。
自分の部屋にいるルルが気になって仕方ないんだろう。
「カイン。ルルは何の神獣だ?」
俺が通り過ぎたカインの背にそう声をかけるとカインは物凄い険しい顔で振り向いた。
「何故、ジークがルルを知っている?」
「先程、お前の部屋に行った時に会ったんだ」
そう言うとカインは舌打ちをした。
「なぁ、カイン。ルルは…」
そこで言葉を濁すといっときの沈黙の後、カインは溜め息を吐いた。
「ハァ…。ジークの思っている神獣と一緒だろう。この事が公になれば俺もそうだが俺よりもルルが大変な目にあう。他言無用だ」
「分かっている。だが、ルルがいる間、俺も会いに行ってもいいか?」
「それはどうゆう意味で?」
カインが探るように睨み付けて来る。
「お前が一番分かっているだろう。俺もルルに魅了された1人だ」
「そんな奴に俺が会いに来てもいいと言うと思ったか?」
「思わんな」
「話はそれまでだ。では失礼する」
カインはそう言うと次こそサッサと立ち去ってしまった。
カインはどうやってルルと出会ったのだろうか。
俺も神の森に通っていればもしかするとカインより先に出会っていたかもしれない。
そう思うと何だか全てに悔しくなった。
ルルはカインの契約獣。
だが、恋仲ではない。
まだ俺が入るスキはある。
神獣だかなんだかは関係ない。
俺はルルだから魅了されたんだ。
先程のカインとの会話やルルを思い出しながらこれからの事を考え、団長室に向かった。
だが、カインが訓練中の時とかに会いに行けないだろうか。
ルルと別れ、そんな事を考えながら歩いていると向こう側からカインが歩いて来た。
「カイン。お前どこにいたんだ。探したんだぞ」
「あぁ、ジーク。上層部から呼び出しを受けた。討伐の件は聞いた。明日、俺が先頭に立って出立する。ジークは後方を頼む」
「分かった」
要件はそれだけ。とでも言うようにカインはどこか急いでいるようにその場を後にしようとする。
理由は分かっている。
自分の部屋にいるルルが気になって仕方ないんだろう。
「カイン。ルルは何の神獣だ?」
俺が通り過ぎたカインの背にそう声をかけるとカインは物凄い険しい顔で振り向いた。
「何故、ジークがルルを知っている?」
「先程、お前の部屋に行った時に会ったんだ」
そう言うとカインは舌打ちをした。
「なぁ、カイン。ルルは…」
そこで言葉を濁すといっときの沈黙の後、カインは溜め息を吐いた。
「ハァ…。ジークの思っている神獣と一緒だろう。この事が公になれば俺もそうだが俺よりもルルが大変な目にあう。他言無用だ」
「分かっている。だが、ルルがいる間、俺も会いに行ってもいいか?」
「それはどうゆう意味で?」
カインが探るように睨み付けて来る。
「お前が一番分かっているだろう。俺もルルに魅了された1人だ」
「そんな奴に俺が会いに来てもいいと言うと思ったか?」
「思わんな」
「話はそれまでだ。では失礼する」
カインはそう言うと次こそサッサと立ち去ってしまった。
カインはどうやってルルと出会ったのだろうか。
俺も神の森に通っていればもしかするとカインより先に出会っていたかもしれない。
そう思うと何だか全てに悔しくなった。
ルルはカインの契約獣。
だが、恋仲ではない。
まだ俺が入るスキはある。
神獣だかなんだかは関係ない。
俺はルルだから魅了されたんだ。
先程のカインとの会話やルルを思い出しながらこれからの事を考え、団長室に向かった。
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