僕は伝説の神獣らしい

マグロ

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第一章

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カインと別れた後、泉のほとりでしばらくのんびりし、そろそろ行こっかな。と立ち上がろうとした時、カチャッと何か手に当たった。

手元を見てみると先程、契約する時に使ったカインの騎士団団長の印であるバッヂが落ちていた。

これは大変!!
大事なバッヂじゃないか!

すぐに持って行かなきゃ!!と羽を広げた時、黒い狼のバルカとガイルが現れた。

「我が子よ。どこへ行く?」

「あ!バルカ、ガイル!さっきね、カインて言う人と契約を結んだの!その人が忘れ物をしたから届けに行こうと思って」

「なら我が行こう」

「僕が行きたい!!」

「ワガママを言うな。お前は昔から自覚が足りんのだ。お前が人間の前に出ると大事になると何回も言っていると言うのに」

「でも、僕と契約してる人だもん。僕が届けてあげたいんだもん…」

涙で視界がボヤケて来るが気にせずジト目でバルカとガイルを見た。

「はぁ。ガイルどうする」

「しょうがない。ルル、ならば日が暮れてから行け。決して人目についてはならぬ」

「分かった!!バルカ、ガイルありがとう!大好き!」

そう言って日が暮れるまで森の動物達と遊んだ。

「ルルはどこであんな事を覚えたのやら…」

「まことに…」


バルカとガイルはルルの小悪魔的仕草が少し心配になるのであった。

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