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最終章後編
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そしてそして更に次の日は生徒会の皆さんがお見舞いに来てくれました。
深栗先輩は僕を見るなりギュッと抱き着いて来て、よかったよー!うわーん。と泣き出してしまった。
その背に腕を回しポンポンと背中を叩いた。
「深栗先輩、心配かけてごめんなさい。僕は大丈夫ですよ。だから、涙を拭いて下さい」
そう言うと深栗先輩はスッと離れて涙を拭きながらふにゃりと笑った。
笑った顔がまた可愛いなあ。と思いつつ僕も笑った。
「桜李君が救急車で運ばれたって聞いた時、不安で不安で仕方なかったんだ。でも、桜李君の今の姿見たら安心して気が緩んじゃった」
「そうだったんですね。僕はこの通りもう平気です。後、少しすれば退院出来そうですよ」
「本当によかった!」
本当に心配してくれてたんだな。と心がほっこりなった。
創先輩はお見舞いだからお見舞いらしくとフルーツが沢山入ったバスケットを持って来てくれた。
どれも高そうなフルーツばかりで申し訳なかったがそれを食べて早く学園に帰って来いよ。と言われたからありがたく頂いた。
僕の大好きなパイナップルも入っていてテンションが上がってしまった。
それを見た創先輩が声を出して笑って来たから少し恥ずかしくなったけど気にしない。
「お前、パイナップルが好きなんだな」
「はい!大好きです!」
「そうか。また買ってやるからな」
「わあ。ありがとうございます!」
桜李の好きな物が知れてよかったわ。とにこやかに創先輩が言っていた。
五十嵐先輩は周りのみんなが言っていたけどツンデレらしい。
僕はツンデレの意味がよく分からないけど五十嵐先輩の事を言うみたい。
「五十嵐先輩もお見舞いに来てくれたんですね。わざわざありがとうございます」
「みんなが行くって言うから俺も副会長として様子を見に来ただけだ!」
「そうですか。でも、嬉しいです」
「ふん!桜李が生徒会室にいないだけでどこかみんな寂しそうだったからな!早く体調を整えて学園に戻って来る事だ!」
「はい。分かりました!」
フフッと笑うと顔を真っ赤にしてそっぽを向いてしまった。
「桜李!お前が生徒会室にいないとおっ…おっ…俺の調子も狂うんだよ!」
そう言って五十嵐先輩はダダダッと病室を出て行ってしまった。
最後はれい先輩。
れん先輩はあの事もあって少し意識してしまう。
「桜李が倒れて意識不明って聞いた時は俺、一瞬心臓止まったぞ」
「心配かけてすいませんでした」
「いや、こうして桜李に会えたからよかった。俺はまだお前から返事貰ってねーんだ。ゆっくり考えて答えを出してくれとは言ったが返事する前にいなくなるな」
そう言われてまた顔が熱くなる。
「はい。気を付けます」
「うし!お前の顔も見れたし元気そうでよかった。また学園でな。学園に帰って来たらすぐに生徒会室に来るんだぞ」
「えっ!?あ、はい!ありがとうございました」
れい先輩はニヤリと笑って
「なんだ?もう帰っちゃうの!?とか思ったか?」
そう意地悪そうに聞くので
「ムッ!思ってません!また学園で会いましょう!」
とスネぎみで言ったられい先輩は笑いながら頭を撫でて来た。
「桜李の事が心配で生徒会の仕事全くしてねんだわ。だから、お前の姿見て安心したしまた戻って仕事しねーとな」
「そうだったんですね!本当にありがとうございました」
慌ててそう言うとサラリとまた僕の頭をひと無でし、おう。と言って出て行った。
深栗先輩は僕を見るなりギュッと抱き着いて来て、よかったよー!うわーん。と泣き出してしまった。
その背に腕を回しポンポンと背中を叩いた。
「深栗先輩、心配かけてごめんなさい。僕は大丈夫ですよ。だから、涙を拭いて下さい」
そう言うと深栗先輩はスッと離れて涙を拭きながらふにゃりと笑った。
笑った顔がまた可愛いなあ。と思いつつ僕も笑った。
「桜李君が救急車で運ばれたって聞いた時、不安で不安で仕方なかったんだ。でも、桜李君の今の姿見たら安心して気が緩んじゃった」
「そうだったんですね。僕はこの通りもう平気です。後、少しすれば退院出来そうですよ」
「本当によかった!」
本当に心配してくれてたんだな。と心がほっこりなった。
創先輩はお見舞いだからお見舞いらしくとフルーツが沢山入ったバスケットを持って来てくれた。
どれも高そうなフルーツばかりで申し訳なかったがそれを食べて早く学園に帰って来いよ。と言われたからありがたく頂いた。
僕の大好きなパイナップルも入っていてテンションが上がってしまった。
それを見た創先輩が声を出して笑って来たから少し恥ずかしくなったけど気にしない。
「お前、パイナップルが好きなんだな」
「はい!大好きです!」
「そうか。また買ってやるからな」
「わあ。ありがとうございます!」
桜李の好きな物が知れてよかったわ。とにこやかに創先輩が言っていた。
五十嵐先輩は周りのみんなが言っていたけどツンデレらしい。
僕はツンデレの意味がよく分からないけど五十嵐先輩の事を言うみたい。
「五十嵐先輩もお見舞いに来てくれたんですね。わざわざありがとうございます」
「みんなが行くって言うから俺も副会長として様子を見に来ただけだ!」
「そうですか。でも、嬉しいです」
「ふん!桜李が生徒会室にいないだけでどこかみんな寂しそうだったからな!早く体調を整えて学園に戻って来る事だ!」
「はい。分かりました!」
フフッと笑うと顔を真っ赤にしてそっぽを向いてしまった。
「桜李!お前が生徒会室にいないとおっ…おっ…俺の調子も狂うんだよ!」
そう言って五十嵐先輩はダダダッと病室を出て行ってしまった。
最後はれい先輩。
れん先輩はあの事もあって少し意識してしまう。
「桜李が倒れて意識不明って聞いた時は俺、一瞬心臓止まったぞ」
「心配かけてすいませんでした」
「いや、こうして桜李に会えたからよかった。俺はまだお前から返事貰ってねーんだ。ゆっくり考えて答えを出してくれとは言ったが返事する前にいなくなるな」
そう言われてまた顔が熱くなる。
「はい。気を付けます」
「うし!お前の顔も見れたし元気そうでよかった。また学園でな。学園に帰って来たらすぐに生徒会室に来るんだぞ」
「えっ!?あ、はい!ありがとうございました」
れい先輩はニヤリと笑って
「なんだ?もう帰っちゃうの!?とか思ったか?」
そう意地悪そうに聞くので
「ムッ!思ってません!また学園で会いましょう!」
とスネぎみで言ったられい先輩は笑いながら頭を撫でて来た。
「桜李の事が心配で生徒会の仕事全くしてねんだわ。だから、お前の姿見て安心したしまた戻って仕事しねーとな」
「そうだったんですね!本当にありがとうございました」
慌ててそう言うとサラリとまた僕の頭をひと無でし、おう。と言って出て行った。
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