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最終章後編
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次の日、午前中は点滴を変えられたり心拍数を測られたりと軽い検査をしてゆっくり過ごした。
午後からみんなに心配かけたことを連絡した。
そしたらみんなすぐに返事を返してくれてみんながみんな無事で良かった。と言ってくれた。
そしてマイル、灯夜、大悟が今日、学校が終わり次第、お見舞いに来てくれるらしい。
1日しか会っていないのにすごい久しぶりに感じた。
時間が過ぎるのは早いものでもう夕方。
そろそろかな?と思っているとドアのノックする音が聞こえた。
「はい。どうぞ」
そう言えばソッとドアが開き3人が顔を覗かせた。
「みんな来てくれてありがとう」
笑って言えば3人はホッとした顔になり中に入って来た。
「よかったー。おうちゃんがいつものおうちゃんだー」
「桜李、元気そうで何より」
「桜李~!やっと会えた!桜李の顔が早く見たかったよー!」
上から大悟、灯夜、マイルがそう言った。
みんなで集まって話し合いをしたらしくみんな僕と1対1で話がしたいみたいで1人ずつ話す時間をくれと言われた。
僕はもちろん!と承諾した。
最初に部屋に残ったのはマイルだった。
他の2人は廊下に設置されてある椅子で待ってると言って出て行った。
2人が出て行ってからマイルを見る。
マイルは僕の横の椅子に腰掛け僕の手を握って来た。
「はあ。よかった。桜李が近くにいる」
「うん。ごめんね」
「でもまた桜李の笑顔が見れてよかった」
「僕もマイルに会えて嬉しい!お見舞いに来てくれてありがとう」
僕が笑ってそう言うとマイルは真剣な顔をした。
「桜李、昨日から俺の考えてる事を聞いて欲しい」
すごく真剣な感じだったから僕も真剣な顔をして頷いた。
「俺はお前の幼馴染みだよ。小さい頃から一緒に育って来た。これからもずっと桜李と一緒に成長して行くって思ってた」
「うん」
「だけど桜李は俺達に何も言わないで日本に行った。それを知った俺も桜李を追いかける形で日本に来た。また桜李と一緒に入れるって思ったんだ」
「うん」
「でも、桜李が意識不明になったって聞いて一瞬、心臓止まった。それにすぐ駆けつけられない自分にも腹が立った。そして桜李はまた俺を置いてどこかに行っちゃうんじゃないかって不安だったんだよ…?」
マイルはそう言ってとうとう涙を流し始めた。
ずっとずっと我慢してたんだろう。
手も喋っている言葉も僕の手を握った時から震えていたから。
「置いて行く訳ないよ。勝手に日本に行ったのは本当に申し訳なく思ってる。でも、マイルが追いかけて来てくれた。すごくすごく嬉しかった。意識不明になった時は自分でもどうすることも出来なかったけどこうしてまたマイルの所に戻って来れた。ほら、僕はちゃんとここにいるよ。だから安心して」
マイルの頭を体を伸ばして抱え込んだ。
そして片方の手でポンポンと撫でた。
そしたら縋り付くようにマイルは僕の胸元に顔を埋めて抱き着いて来た。
「桜李…もうどこにも行かないで…。俺、本当に桜李がいないと生きて行けない。小さい頃に桜李が好きって言ったのも本気だよ。婚約者にするって言ったのも本気」
「うん。もうどこにも行かないから。そっか。マイルありがとう。でも、まだ僕の気持ちが整理出来てないんだ。だからちゃんと考えたい」
「うん。今はそれでいい。でも、必ず俺の桜李になってもらうから」
「フフッ。覚悟しとくよ」
そう言って2人で笑い合った。
涙を拭いたマイルは泣いた事はみんなには内緒ね。と言って少し恥じらいながらそろそろ交代する。と部屋を出て行った。
午後からみんなに心配かけたことを連絡した。
そしたらみんなすぐに返事を返してくれてみんながみんな無事で良かった。と言ってくれた。
そしてマイル、灯夜、大悟が今日、学校が終わり次第、お見舞いに来てくれるらしい。
1日しか会っていないのにすごい久しぶりに感じた。
時間が過ぎるのは早いものでもう夕方。
そろそろかな?と思っているとドアのノックする音が聞こえた。
「はい。どうぞ」
そう言えばソッとドアが開き3人が顔を覗かせた。
「みんな来てくれてありがとう」
笑って言えば3人はホッとした顔になり中に入って来た。
「よかったー。おうちゃんがいつものおうちゃんだー」
「桜李、元気そうで何より」
「桜李~!やっと会えた!桜李の顔が早く見たかったよー!」
上から大悟、灯夜、マイルがそう言った。
みんなで集まって話し合いをしたらしくみんな僕と1対1で話がしたいみたいで1人ずつ話す時間をくれと言われた。
僕はもちろん!と承諾した。
最初に部屋に残ったのはマイルだった。
他の2人は廊下に設置されてある椅子で待ってると言って出て行った。
2人が出て行ってからマイルを見る。
マイルは僕の横の椅子に腰掛け僕の手を握って来た。
「はあ。よかった。桜李が近くにいる」
「うん。ごめんね」
「でもまた桜李の笑顔が見れてよかった」
「僕もマイルに会えて嬉しい!お見舞いに来てくれてありがとう」
僕が笑ってそう言うとマイルは真剣な顔をした。
「桜李、昨日から俺の考えてる事を聞いて欲しい」
すごく真剣な感じだったから僕も真剣な顔をして頷いた。
「俺はお前の幼馴染みだよ。小さい頃から一緒に育って来た。これからもずっと桜李と一緒に成長して行くって思ってた」
「うん」
「だけど桜李は俺達に何も言わないで日本に行った。それを知った俺も桜李を追いかける形で日本に来た。また桜李と一緒に入れるって思ったんだ」
「うん」
「でも、桜李が意識不明になったって聞いて一瞬、心臓止まった。それにすぐ駆けつけられない自分にも腹が立った。そして桜李はまた俺を置いてどこかに行っちゃうんじゃないかって不安だったんだよ…?」
マイルはそう言ってとうとう涙を流し始めた。
ずっとずっと我慢してたんだろう。
手も喋っている言葉も僕の手を握った時から震えていたから。
「置いて行く訳ないよ。勝手に日本に行ったのは本当に申し訳なく思ってる。でも、マイルが追いかけて来てくれた。すごくすごく嬉しかった。意識不明になった時は自分でもどうすることも出来なかったけどこうしてまたマイルの所に戻って来れた。ほら、僕はちゃんとここにいるよ。だから安心して」
マイルの頭を体を伸ばして抱え込んだ。
そして片方の手でポンポンと撫でた。
そしたら縋り付くようにマイルは僕の胸元に顔を埋めて抱き着いて来た。
「桜李…もうどこにも行かないで…。俺、本当に桜李がいないと生きて行けない。小さい頃に桜李が好きって言ったのも本気だよ。婚約者にするって言ったのも本気」
「うん。もうどこにも行かないから。そっか。マイルありがとう。でも、まだ僕の気持ちが整理出来てないんだ。だからちゃんと考えたい」
「うん。今はそれでいい。でも、必ず俺の桜李になってもらうから」
「フフッ。覚悟しとくよ」
そう言って2人で笑い合った。
涙を拭いたマイルは泣いた事はみんなには内緒ね。と言って少し恥じらいながらそろそろ交代する。と部屋を出て行った。
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