その学園にご用心

マグロ

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第五章

25

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翌朝、目が覚め、今日は体が何だかダルいな。と思いながら顔を洗いに行くともうマイルが準備を終わらしリビングでテレビを見ていた。

「マイルおはよう。今日は早いね」

「桜李おはよう!桜李ごめんねー。今日から朝活らしいからもう行かなきゃー。灯夜と大悟が迎えに来るらしいから逃げられない」

半泣きでマイルが言って来た。

ちなみに朝活とは挨拶運動の事で各クラス1週間ずつ正門の前に立って登校してくる生徒に挨拶をすることだ。
これは昔からの伝統らしく体調が悪い人以外、来なかったら単位が貰えないらしい。

「そっか!頑張ってね!マイル!」

ニコニコ笑って応援すれば、桜李ー!行きたくないー!一緒に学校行きたい!と泣きながら抱き着いて来た。
ポンポンと背中を撫でて慰めていればインターホンがなりマイルは2人に引きずられて行った。

なんだかんだマイルは2人と仲良くしているようだ。
最近よく見る光景に安堵しながら笑ってしまった。

まだ時間があったからテレビを見てボーッとしていると携帯が鳴った。
見てみると大和と龍君からだ。
2人は朝練があるらしく先に行くと言う。

返事を返したら次は煌から連絡が来た。
煌は朝から先生に呼び出しをされているらしい。
今更だが煌は学級委員長だから何か頼まれごととかよくあるみたい。

煌への返事も返し、今日は1人で登校か。と思いながらマイルが朝、食堂に行くのが面倒くさい時にと買っていたパンを食べゆっくり準備をした。

準備も終わり何だか重い体を動かし部屋を出た。
考える事はやっぱり昨日の事。
みんなゆっくりでいいって言ってくれたけど考えないなんて絶対無理でしょー!と思いながら校舎に向かって歩いていた時、考え事をしながらダラダラ歩いていたからか何かにつまづいてしまった。

あっ!と思った時にはもう遅かった。
横の花壇のブロックに思いっきり頭を打ち付けた。
痛いと思う前に意識が朦朧とし慌てて周りの人達が駆け寄って来るのを見ながらブラックアウトした。

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