90 / 135
第五章
12 仁サイド
しおりを挟む
今日は朝から問題を起こされてイライラしていた。
どいつもこいつも問題ばっか起こしやがって。
これからまた事後処理をしないといけないと思うと憂鬱で仕方なかった。
いったん休憩がてら食堂で何か食って来よう。
そう思い立って食堂に向かえば呑気に生徒会の奴らがいた。
ワイワイしている所を見たら朝からイライラしていた事もあって突っかかってしまった。
そしたら振り向いた奴に驚いた。
どこもかしこも綺麗な奴。
こんな奴、この学園にいたか?
見れば見る程、綺麗で可愛い奴。
こんな奴がいたら忘れるはずない。
思考がどこかに飛んでしまっていた。
そしたら二階堂の言葉で引き戻された。
「…たった今、暇になった。こいつは誰だ?」
もう仕事なんて今はどうでもいい。
まずこいつの事が知りたかった。
なのに横からまた見た事ない奴が口を出して来た。
腹が立って言い返した。
こいつもなかなかの美形だ。
そしたらすぐに綺麗な奴が話しだした。
神笠桜李と言うらしい。
桜李が俺をジッと見て必死に話しかけている。
イライラした気持ちがスッと無くなっていく感覚がした。
初めて心から笑ったかもしれない。
頭を撫でればサラサラの髪が手にまとわり付いてくる。
ずっと触ってたい。
そう思ってたのにまた向こうの会長だと言う奴が邪魔して来る。
だから少し嫌味を言ってやった。
それに乗った向こうの会長が立ち上がる。
やるか?やるなら受けて立つぞ。
お互い睨み合っていると桜李が間に入った。
すっげー可愛い怒り方だった。
腰に手を当てて怒る奴、初めて見た。
桜李に言われると素直になれる。
謝ったら桜李が背伸びをして頭を撫でて来た。
その仕草もすっげー可愛い。
桜李に触れられた瞬間、心臓が鷲掴まれたようにドクンとなった。
ビックリしたけど悪い気はしない。
桜李の離れて行く手が恋しかった。
昼食を食べ、二階堂がこっちを睨みサッサと桜李達を連れて行った。
チッ。前から気に食わなかったがもっと気に食わなくなった。
クソが。
桜李がいるのは今日の午後まで。
もうこれで会えなくなるなんてありえねぇ。
そう思いながらまずは風紀委員室に向かった。
どいつもこいつも問題ばっか起こしやがって。
これからまた事後処理をしないといけないと思うと憂鬱で仕方なかった。
いったん休憩がてら食堂で何か食って来よう。
そう思い立って食堂に向かえば呑気に生徒会の奴らがいた。
ワイワイしている所を見たら朝からイライラしていた事もあって突っかかってしまった。
そしたら振り向いた奴に驚いた。
どこもかしこも綺麗な奴。
こんな奴、この学園にいたか?
見れば見る程、綺麗で可愛い奴。
こんな奴がいたら忘れるはずない。
思考がどこかに飛んでしまっていた。
そしたら二階堂の言葉で引き戻された。
「…たった今、暇になった。こいつは誰だ?」
もう仕事なんて今はどうでもいい。
まずこいつの事が知りたかった。
なのに横からまた見た事ない奴が口を出して来た。
腹が立って言い返した。
こいつもなかなかの美形だ。
そしたらすぐに綺麗な奴が話しだした。
神笠桜李と言うらしい。
桜李が俺をジッと見て必死に話しかけている。
イライラした気持ちがスッと無くなっていく感覚がした。
初めて心から笑ったかもしれない。
頭を撫でればサラサラの髪が手にまとわり付いてくる。
ずっと触ってたい。
そう思ってたのにまた向こうの会長だと言う奴が邪魔して来る。
だから少し嫌味を言ってやった。
それに乗った向こうの会長が立ち上がる。
やるか?やるなら受けて立つぞ。
お互い睨み合っていると桜李が間に入った。
すっげー可愛い怒り方だった。
腰に手を当てて怒る奴、初めて見た。
桜李に言われると素直になれる。
謝ったら桜李が背伸びをして頭を撫でて来た。
その仕草もすっげー可愛い。
桜李に触れられた瞬間、心臓が鷲掴まれたようにドクンとなった。
ビックリしたけど悪い気はしない。
桜李の離れて行く手が恋しかった。
昼食を食べ、二階堂がこっちを睨みサッサと桜李達を連れて行った。
チッ。前から気に食わなかったがもっと気に食わなくなった。
クソが。
桜李がいるのは今日の午後まで。
もうこれで会えなくなるなんてありえねぇ。
そう思いながらまずは風紀委員室に向かった。
0
お気に入りに追加
627
あなたにおすすめの小説
とある金持ち学園に通う脇役の日常~フラグより飯をくれ~
無月陸兎
BL
山奥にある全寮制男子校、桜白峰学園。食べ物目当てで入学した主人公は、学園の権力者『REGAL4』の一人、一条貴春の不興を買い、学園中からハブられることに。美味しい食事さえ楽しめれば問題ないと気にせず過ごしてたが、転入生の扇谷時雨がやってきたことで、彼の日常は波乱に満ちたものとなる──。
自分の親友となった時雨が学園の人気者たちに迫られるのを横目で見つつ、主人公は巻き込まれて恋人のフリをしたり、ゆるく立ちそうな恋愛フラグを避けようと奮闘する物語です。
クラスのボッチくんな僕が風邪をひいたら急激なモテ期が到来した件について。
とうふ
BL
題名そのままです。
クラスでボッチ陰キャな僕が風邪をひいた。友達もいないから、誰も心配してくれない。静かな部屋で落ち込んでいたが...モテ期の到来!?いつも無視してたクラスの人が、先生が、先輩が、部屋に押しかけてきた!あの、僕風邪なんですけど。
BLゲーの悪役に転生したら予想外の展開でした。
たら
BL
はぁぁん??意味わからない。
【主人公】
前世→腐男子くん
前世は普通に平凡なオタクの腐男子。
周りには萌え系が好きと言っているが腐男子の事は墓場まで秘密にしている。
何故かめちゃくちゃハマってたBLゲームの大嫌いな悪役キャラに転生しててショック。
死んだ訳では無いのに意味わからん状態。
西園寺光輝 (さいおんじ こうき)悪役
超大金持ち西園寺財閥、西園寺家の御曹司。
我儘で俺様でありながら何でも完璧にこなす天才。
そのカリスマ性に憧れて取り巻きが沢山居る。
容姿は美しく髪は濡羽色で瞳は宝石のアメトリン。
ヒロインが攻略キャラ達と仲が良いのが気に食わなくて上手こと裏で虐めていた。
最終的には攻略キャラと攻略キャラ達に卒業パーティーで断罪されて学園を追放される。
ついでに西園寺財閥も悪事を暴かれて倒産した。
【君と僕とのLove学園】(君ラブ)
ストーリーとキャラデザ&設定が神すぎる上にボイスキャストも豪華でかなり話題になった大人気BLゲーム。
〜あらすじ〜
可愛い容姿をした超貧乏学生のヒロイン( ♂)がひょんな事から、道端で周りの人間に見て見ぬふりをされて心臓発作で蹲ってたLove学園の学園長を助けてお礼はいらないと言って立ち去った。
優しいヒロインの事が気になり勝手に調査したが、貧乏すぎて高校に行ってない事が分かり編入させるという形で恩返しをした。
そこから攻略キャラ達とラブストーリーが始まる!!
平凡ハイスペックのマイペース少年!〜王道学園風〜
ミクリ21
BL
竜城 梓という平凡な見た目のハイスペック高校生の話です。
王道学園物が元ネタで、とにかくコメディに走る物語を心掛けています!
※作者の遊び心を詰め込んだ作品になります。
※現在連載中止中で、途中までしかないです。
ボクに構わないで
睡蓮
BL
病み気味の美少年、水無月真白は伯父が運営している全寮制の男子校に転入した。
あまり目立ちたくないという気持ちとは裏腹に、どんどん問題に巻き込まれてしまう。
でも、楽しかった。今までにないほどに…
あいつが来るまでは…
--------------------------------------------------------------------------------------
1個目と同じく非王道学園ものです。
初心者なので結構おかしくなってしまうと思いますが…暖かく見守ってくれると嬉しいです。
灰かぶり君
渡里あずま
BL
谷出灰(たに いずりは)十六歳。平凡だが、職業(ケータイ小説家)はちょっと非凡(本人談)。
お嬢様学校でのガールズライフを書いていた彼だったがある日、担当から「次は王道学園物(BL)ね♪」と無茶振りされてしまう。
「出灰君は安心して、王道君を主人公にした王道学園物を書いてちょうだい!」
「……禿げる」
テンション低め(脳内ではお喋り)な主人公の運命はいかに?
※重複投稿作品※
佐野国春の受難。
千花 夜
BL
※総愛され
更生して全寮制の学園に入学したら、生徒会風紀が軒並み元メンバー&敵グループのメンバーでした。
※ この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
※この物語にはネグレクト、虐待、法律違反、 暴力行為などの表現が含まれておりますが、作者にそれ等を推奨する意図はありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる