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第四章
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「ちょっと桜李はもう!!俺達の苦労も知らないで…」
と呆れたようにマイルが言って来た。
「マイル日本に来てから周りに喧嘩売りすぎ!久々に会ったんし驚いたけど僕は来てくれてすっごく嬉しいんだよ?周りのみんなと仲良くして欲しいしいつものマイルがいい」
「桜李…。もう!!可愛いー!!」
そう叫んでギューって抱き着いて来た。
「グェっ」
締め付けが強すぎて変な声が出てしまった。
「ごめんね。あっちにいる時は桜李を俺達が守ってあげられてたけど1人で日本に行ったって聞いた時は頭が真っ白になっちゃったんだ。日本に追いかけて来てみれば桜李の周りにはもう男達がいっぱいいるし楽しそうに話をしてるのを見て不安になった。俺を忘れてしまうんじゃないか。もう俺の側にいてくれなくなるんじゃないかって。周りの奴らの桜李を見る目を見て腹が立っちゃった」
肩をフルフル震わせながら僕の肩口に顔を埋め、早口でそう言った。
「マイル…ごめんね。でもこれからは部屋も一緒だしまたみんなで思い出作って行こうよ。だから…」
泣かないで。と背中をポンポンしようと思ったらバッと顔を上げ
「だから!!余計に燃えて来ちゃったんだよ!!おぉ、おぉ、こいつら俺と張り合おうってか。俺のが長い時間一緒に過ごしてんだよ!かかってこいやー!!てね」
思わずポカンとなった。
「その可愛いお顔は誰にも見せちゃダメだよ?」
と両手で僕の顔を包んでカッコいい顔を近付けて来る。
そこで誰かの手の平がマイルと僕の顔の間に挟まれた。
「上等じゃねぇか。誰が来ようが俺は負けねぇ」
海斗先輩がその手の平でマイルの顔を押しどけながら言った。
「海斗先輩!」
「見回りから帰って来たら誰だ。このブロンドは」
「桜李、このブロンドに変なことされてませんか?」
「伊織先輩!大丈夫ですよ。この人は僕の幼馴染で今日から転入して来たマイル・カートン君です」
「「幼馴染~?」」
2人の声が揃った。
そこからまたわちゃわちゃと一悶着あったけど何とかみんなマイルを受け入れてくれたみたい。
こうして無事、高等部、中等部の交流イベントは終了した。
と呆れたようにマイルが言って来た。
「マイル日本に来てから周りに喧嘩売りすぎ!久々に会ったんし驚いたけど僕は来てくれてすっごく嬉しいんだよ?周りのみんなと仲良くして欲しいしいつものマイルがいい」
「桜李…。もう!!可愛いー!!」
そう叫んでギューって抱き着いて来た。
「グェっ」
締め付けが強すぎて変な声が出てしまった。
「ごめんね。あっちにいる時は桜李を俺達が守ってあげられてたけど1人で日本に行ったって聞いた時は頭が真っ白になっちゃったんだ。日本に追いかけて来てみれば桜李の周りにはもう男達がいっぱいいるし楽しそうに話をしてるのを見て不安になった。俺を忘れてしまうんじゃないか。もう俺の側にいてくれなくなるんじゃないかって。周りの奴らの桜李を見る目を見て腹が立っちゃった」
肩をフルフル震わせながら僕の肩口に顔を埋め、早口でそう言った。
「マイル…ごめんね。でもこれからは部屋も一緒だしまたみんなで思い出作って行こうよ。だから…」
泣かないで。と背中をポンポンしようと思ったらバッと顔を上げ
「だから!!余計に燃えて来ちゃったんだよ!!おぉ、おぉ、こいつら俺と張り合おうってか。俺のが長い時間一緒に過ごしてんだよ!かかってこいやー!!てね」
思わずポカンとなった。
「その可愛いお顔は誰にも見せちゃダメだよ?」
と両手で僕の顔を包んでカッコいい顔を近付けて来る。
そこで誰かの手の平がマイルと僕の顔の間に挟まれた。
「上等じゃねぇか。誰が来ようが俺は負けねぇ」
海斗先輩がその手の平でマイルの顔を押しどけながら言った。
「海斗先輩!」
「見回りから帰って来たら誰だ。このブロンドは」
「桜李、このブロンドに変なことされてませんか?」
「伊織先輩!大丈夫ですよ。この人は僕の幼馴染で今日から転入して来たマイル・カートン君です」
「「幼馴染~?」」
2人の声が揃った。
そこからまたわちゃわちゃと一悶着あったけど何とかみんなマイルを受け入れてくれたみたい。
こうして無事、高等部、中等部の交流イベントは終了した。
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