その学園にご用心

マグロ

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第四章

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あれからもう1ヶ月が経ち、明日いよいよ交流イベントの日です!
この1ヶ月は本当に忙しかった。
サイズ測って何回も着直しして何回も髪型変えて歩く練習と出て行くタイミングの練習をたくさんした。

芸能科のモデルの方達とも挨拶をして芸能科の方達が仕事で来れない時は煌達とファッションショーの練習をした。

何も聞かずに引き受けた僕が悪いんだけど、僕がするファッションは花魁って言う女の人がしてた格好らしい。

僕が女役!?て最初驚いたけど深栗先輩の泣き落としに見事に負けた。

深栗先輩って自分の事、よーく分かってるよね。

それはさておき、花魁って衣装がめちゃくちゃ重い。
下駄も高いし肩も出すし髪型も昔の人みたいに結い上げられて頭にも飾り付けられてキラキラ。

当然、結えるぐらい髪の毛は長くないので付け毛なんだけど色は僕に合わせて金色。

深栗先輩いわく普通の日本人の花魁じゃなくて外国風の花魁がしたかったらしい。

衣装が完成して、僕に着せて最終チェックしてた時なんか大興奮しててちょっと怖かった。言わないけど。

それから歩く練習をしたんだけど下駄自体、履いたことないししかも厚みがあって高すぎる!
花魁の歩き方もあるらしくてそれはもう苦労した。

寮に帰ってからも煌達に手伝って貰いながら毎日頑張ったよ。

意外と深栗先輩が厳しくて動き方や位置、ポーズの角度をビシバシ鍛えられた。

おかげで女性らしい仕草が鍛えられて動きも歩き方も完璧とは言えないけど出来るようになった。

さぁて、明日はいよいよ本番!
これが終われば開放される!
頑張れ!自分!





その日の夜、みんなで食堂に行って帰って来てお風呂に入りゆっくりしてた時、龍君が訪ねて来た。
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