その学園にご用心

マグロ

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第三章

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少し落ち着いて、生徒会室のドアを発見して近付いて行ったら自分で思ってた以上に足にキていたらしい。

足がもつれて自分の足に片足が引っ掛かり目の前のドアにごっつんこ!

ドンッと凄い音がした。
めちゃくちゃ痛い。
しゃがみ込み頭を抑える。

するとドアが開き、慌てた声で誰かが近寄って来た。
でも、痛くて顔が上げられない。

続いて声が聞こえた。
さっき話をしたばかりの声。

「え?桜李先輩…?」

よかった!紫音君がいた。

「紫音の知り合い?え、ってか先輩?」

「桜李先輩大丈夫ですか?」

もう1人の子を無視して紫音君が心配そうに話し掛けて来た。

「いたた…。うん。ごめんね。ノックする前に転けてドアにぶつかっちゃった笑」

と顔を上げた。
目の前には紫音君とさっき心配してくれてた子。

わぉ。この子もカッコいいなあ。

そう思ってたらその子と目が合い、お互いに見つめ合った。

何故かあんぐりと口を開けている。
面白い顔だな。とフッと笑ってしまった。

すると真っ赤になり目を逸らされた。

笑っちゃったから怒ったのかな?
どうしよう。と思って紫音君を見ると紫音君が慌てだした。

「桜李先輩!額が赤くなってますよ!まず冷やさなきゃ!とりあえず中に入って下さい!」

と手を引っ張られ中に入った。

すぐ近くのソファーに座らされ、紫音君が中にある別の部屋に入って行ったと思ったら保冷剤にタオルを巻いて持って来てくれた。

「ごめんね。ありがとう」

額に保冷剤を当てた時、さっきの子が入って来た。

「ちょっ!ちょちょちょ!紫音!この美人さんは誰!?」

ちょちょちょ?なんだろ?

「海里うるさい。高等部の先輩だよ。桜李先輩」

「初めまして。神笠桜李です」

「先輩。こっちのうるさいのが中等部の副会長の忠家海里です」

「うるさいて言わないでよー!桜李先輩。初めまして。忠家海里と言います。とても綺麗ですね」

うっとりとした顔で言われた。
ちょっと引いちゃったけど、髪の毛と目の色はよく言われるので一応ありがとう。と返す。
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