その学園にご用心

マグロ

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第二章

22 雷サイド

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あれは俺が留学してた時のこと。

俺の家は日本を支える3柱と言われる程の大きな財閥だ。
後の2柱の財閥の息子達、この学園の会長で白峰と隣接している中等部の会長もこの学園に通っている。

それはまあ、置いといてそんな家だから親主催のパーティや取り引きしている各国の企業の会議が海外で行われることになり俺も参加する為、留学とゆう形で半年間オーストラリアに滞在することになった。

そこで俺はとんでもない宝石を見付ける。
いや、まあ、宝石と言っても人だけどな。

あれはオーストラリアに来て2ヶ月が経とうとしていた。
親の手伝いが忙しかったが久々に1日、自由になったので街に出ていた。

色々見て回って少し休憩をしていた時、向こうから一際、周りの目を引く目立つ集団が歩いて来た。

人数は4人。
それぞれが違うタイプの物凄い美形だった。
その中でも1人だけ飛び抜けて綺麗な容姿の子供が他の3人に囲まれて仲よさげに歩いていた。
他の3人は背も高く、綺麗な容姿の子供だけちょこんと小さくてそれがまた可愛く目立っていた。

目が離せなかった。

無意識に後を着けてしまっていた。

俺は何をしてるんだ!と思ったがこれを最後にしたくない。
その思いが強かった。

その集団が入って行った場所は俺の親が今日、大事な商談があると言っていた世界的有名な会社のビルだった。

悔しいことに今日は休みだった為、私服で中に入れない。

何でここにあの子供が入って行ったんだ?と考えてビルの近くに立って、中を覗いているとロビーの所に俺の両親がいた。

驚くことにその子供が集団を抜けて両親に話し掛けていた。
両親も知り合いなのか親しげに話をしている。

どうゆうことだ!?何故今日、俺を呼ばなかったんだ!?と久々に両親に文句を言いたくなった。

それから俺は両親が帰って来るのを待ち、あの綺麗な子供の事を色々聞いた。

ビックリすることにあの子供はあそこの会社の御曹司だと言う。
年は中学3年生。名前は神笠桜李。ハーフらしい。
(彫りが深く金髪、青目だった為、日本人の名前で最初驚いた。)

ちょこちょこ親に呼ばれてあの会社に来るみたいでその都度、顔を合わせていたら会えば話をするようになったらしい。

これからは俺も勉強したいから一緒に行く。と言っていたが留学期間中はもうあそこに行くことはなかった。

あれから1度も見ることなく帰国してしまった。
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