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第二章
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それまで黙って見ていた藤堂先輩が口を開いた。
「それでは用は済みましたよね。ではお帰り下さい」
「いや、間違った所を訂正するまで待っててやる。だから神宮寺はこれを訂正しろ。あ、ゆっくりでいいぞー」
と持っていた紙をヒラヒラさせた。
海斗先輩は苦い顔をし、紙をぶん取り自分の席だろう所に座り訂正場所を書き始めた。
僕の開いた隣の席にれい先輩が座る。
何故か僕の肩に腕を回して。
みんな何も言えないのか睨むだけだった。
「あのれい先輩。腕離してもらっていいですか?」
「あ?そんなの気にすんな。ところで何でここに桜李とお前らがいんだ?」
気にするから言ったんでしょーが。と思ったものの離す気はないのか話しを逸らされた。
力じゃ勝てそうにないし諦めるか。
「あ!そうだった!僕達、食堂に入れなかったからここでお昼ご飯食べようって海斗先輩に連れて来てもらったんです!」
「あぁー、あれやぱ桜李だったのか。食堂がすごいことになってるって書紀が騒いでたな」
「僕じゃなくて他の5人が凄かったですよ」
「桜李、お前無自覚か?」
「?」
理事長先生にも同じことを言われたので考えた。
まず無自覚って何?と考えているとれい先輩がフッと笑って
「いや、いい。お前はそのままでいろな」
とまた頭を撫でられた。
それから遅くなったがそれぞれが昼食を注文し、食べながら他愛ない話をした。
僕達がクラスに戻るまでれい先輩も生徒会室に帰らなかった。
ちなみに伊織先輩(伊織と呼べって言われた)はずっと僕から視線を外さなかった。
「それでは用は済みましたよね。ではお帰り下さい」
「いや、間違った所を訂正するまで待っててやる。だから神宮寺はこれを訂正しろ。あ、ゆっくりでいいぞー」
と持っていた紙をヒラヒラさせた。
海斗先輩は苦い顔をし、紙をぶん取り自分の席だろう所に座り訂正場所を書き始めた。
僕の開いた隣の席にれい先輩が座る。
何故か僕の肩に腕を回して。
みんな何も言えないのか睨むだけだった。
「あのれい先輩。腕離してもらっていいですか?」
「あ?そんなの気にすんな。ところで何でここに桜李とお前らがいんだ?」
気にするから言ったんでしょーが。と思ったものの離す気はないのか話しを逸らされた。
力じゃ勝てそうにないし諦めるか。
「あ!そうだった!僕達、食堂に入れなかったからここでお昼ご飯食べようって海斗先輩に連れて来てもらったんです!」
「あぁー、あれやぱ桜李だったのか。食堂がすごいことになってるって書紀が騒いでたな」
「僕じゃなくて他の5人が凄かったですよ」
「桜李、お前無自覚か?」
「?」
理事長先生にも同じことを言われたので考えた。
まず無自覚って何?と考えているとれい先輩がフッと笑って
「いや、いい。お前はそのままでいろな」
とまた頭を撫でられた。
それから遅くなったがそれぞれが昼食を注文し、食べながら他愛ない話をした。
僕達がクラスに戻るまでれい先輩も生徒会室に帰らなかった。
ちなみに伊織先輩(伊織と呼べって言われた)はずっと僕から視線を外さなかった。
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