その学園にご用心

マグロ

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第二章

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なんだろ?と首を傾げながら席に着くと右隣が大和だった。
左隣の人はあんなに騒がしかったのに机に突っ伏して寝ていた。
僕の前に煌もいた。
灯夜はAクラスなので今はいない。

2限目の授業中。
左隣の人がやっと起きたみたいだ。
かなり背が高いのか座っていても分かるくらい目線から高い。
その人はムクッと体を持ち上げ目をコシコシ擦ってこっちを見た。
一瞬、ビクッとしてから目を見開いてこっちを見てきた。

顔を上げたその人もまた男前な美形さんだった。
この学校は顔が整ってる人ばっかりだな。

僕がジーッと見てたからビックリしちゃったのかな?
そう言えばずっと空席だった席に人が座ってたら驚くよね。

授業中だったので声は出せずニコリと笑いながらペコリとお辞儀をした。

その人も無表情ながらペコリとお辞儀をしてくれた。
僕は休憩中に挨拶しようと思って前を向いた。
が、その人は授業が終わるまでずっと見てきた。
その名の通りピクリとも動かずにずっと。

2限目の先生も流石にその人に声をかけたが聞く耳を持っていなかった。
何かしちゃったかな?もしかして何か付いてるとか?など考えてソワソワしながら授業が終わった。

授業終了後、すぐに大和がその人に声をかけた。
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