その学園にご用心

第二章

3

え？美人？キラキラ輝いてた？
それって僕のこと？


なわけないかー笑

食堂では煌達といたからキラキラ輝いてみえたんだろうなー。
あの3人本当にキラキラしてるから僕が霞んでみえたのかも。

あ、なんか気まずいぞ。
入りづらいな。

「静かにしなさい！入って来れないでしょうが。桜李君。入って来ていいよ」

呼ばれたので緊張しながら入った。
すると次はシーンと静かになった。

そりゃ、いきなりハーフだけど見た目は外国人の僕が入って来たらビックリしちゃうよね。

「桜李君。自己紹介出来る？」

「あ、はい！遅れて入学しました神笠桜李です。オーストラリアから来ましたが日本語は話せます。ちなみにハーフです。仲良くしてくれると嬉しいです。よろしくお願いします」

とニコリと笑ってお辞儀した。

「うぉー！女神様が降臨されたぞー！！」

「綺麗すぎて眩しい！」

「俺、絶対ファンクラブ入る！」

などまた騒ぎ出してしまった。
みんなが叫ぶから誰が何を言ってるか分からなかった。

「みんな静かに！桜李君が驚いてる！桜李君ごめんね。みんな桜李君が来てくれて嬉しいみたいだ」

「いえ、そんな。歓迎してくれてるみたいで安心しました」

「それじゃあ、よかった。桜李君の席は真ん中の列の1番後ろね。早く慣れるように日本の授業風景が見渡せる位置に席を置いたんだけど」

「嬉しいです！ありがとうございます！」

先生の配慮に嬉しすぎてニコニコした。
先生は顔が赤くなりながら、じゃあ、席に行っていいよ。と言いながら黒板の方を向いてしまった。