その学園にご用心

第一章

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「悪い悪い。灯夜にしか連絡してなかった。灯夜、これな…」

煌が話出したから僕が慌てて遮る。

「ごめんなさい！僕が煌にお願いしちゃったから。僕、今日から入学した神笠桜李って言います。それで偶然、部屋同士が隣でドアを開けたらちょうど学校から帰って来た煌に会って、話をしたら煌が食堂の使い方を教えてくれるって言ったので甘えちゃって。一緒に食べる人がいたなんて知らなくて。ううん。聞こうとしなかった僕が悪いんです。だから、煌を攻めないであげて下さい！本当にごめんなさい。」

とマシンガントークのように喋って謝った。
目も若干、涙が溜まる。
そんな情けない顔で3人を見ると煌と後から来た2人が顔を真っ赤にして固まっていた。

ここの学園の人達はよく固まるな。と思っていたら煌に怒っていた大和？君が慌て出した。

「あ！いや！違うんだ！煌に怒ってた…のは怒ってたんだけどこれは先に行くって連絡がなかったからで君が入学して来てたとか知らなくて君と一緒に行ったって知ってたらここまで怒ってなくて…。あぁーっと！とにかく俺の方こそいきなり怒りながら来てごめんね！」

「いえ！そんな！」

などと2人で話をしていたらもう1人の美形さんが

「この状況、なんとなく分かった。上級生がいる理由も。でもずっとこのままだとさらに混乱しちゃうからチャッチャとご飯食べて取り敢えず煌の部屋に行こ！自己紹介もそこで改めてしようよ！」

とまとめてくれて2人もご飯を注文し4人で黙々と食べた。

その間、食堂がうるさい程に騒がれギュウギュウにすごいことになっていたのは言うまでもない。