その学園にご用心

第一章

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注文した料理が届くまで改めて煌と話をする。

「煌、会ったばっかりなのに色々教えてくれてありがとう」

「全然いいよ！むしろ俺がこれから色々と教えてあげる！俺のクラスで席が1つ空いてたからクラスも一緒だろうし」

「本当に！？わあ。助かる。ありがとう。煌と同じクラスだったら安心だ」

ニコッと笑えば、さらに周りがざわつき煌はまた顔を真っ赤にして俯いた。

覗き込みながら、煌？と声をかけた所で注文していた料理が運ばれて来た。
お礼を言って頂きます。をする。

僕達がご飯を食べ始める頃には物凄い人が食堂にいた。

「桜李、箸使うの上手だね」

「ありがとう。小さい頃から日本が大好きでお箸をプレゼントされてからずっと練習したり使ったりしてたから」

「そうなんだ」

「ところでこの時間帯すっごく混むんだね。歩けないくらい人がいる」

「いや、いつもはだいたい6時頃がピークなんだけど…」

「え、今5時半前だから今日はたまたまこうなったってことかな？」

「多分…」

何か歯切れの悪い煌の返事を不思議に思いながら見ていたら人垣を掻き分けて2人の美形さんが現れた。

「煌！先に行くなら先に行くって言えよ！灯夜に言われなかったらドアの前でずっと待ってただろ！」

と背の高い美形さんが怒りながら話しかけて来た。

「大和、落ち着きなよ。てか、何で今日はこんなに煌がいるだけで人が集まってんの。2、3年もいるし」

と周りをキョロキョロしながらこれまた背の高い美人顔の人が現れた。