その学園にご用心

第一章

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すると、隣の部屋に今から入ろうとするこれまた男前
な人と目が合った。
その人はいきなりドアが開いたからなのかビックリした顔をし目が合うとポカーンと口を開けて固まってしまった。

え、どうしよう。また人が固まってしまった。
とりあえず挨拶しなきゃ。

「あの、こんばんは。今日から入寮しました神笠桜李と言います。」

そう声を掛けたらハッとしたように

「あ、こっこんばんは！えっとあの俺、高木　煌大-たかぎ　こうだい-って言います！」

と少し慌てながら自己紹介をしてくれた。
その様子が何となく面白くてフフッと笑ってしまった。
すると恥ずかしかったのかまた固まって全身を真っ赤に染めてしまった。

「あ、笑ってしまってごめんなさい。これからお隣さん同士仲良くしてくれると嬉しいです」

と言えば

「もっもちろんです！こちらこそよろしく。」

と真っ赤な顔のまま答えてくれた。
お友達第1号ゲットです。

「神笠は今からどこか行くの？」

「桜李でいいよ。お腹空いたから今から食堂に行こうかと。でも、やり方が分からないから行けばなんとかなるかなって思って」

「じゃあ、俺も煌でいい。そうなんだ！俺も荷物置いたら行こうと思ってたところだから一緒に行かない？やり方教えるよ」

と言ってくれたので喜んでお願いした。
するとちょっと待ってて。と言われ1分もしない内にすぐドアが開いた。
急いで荷物を置いて来てくれたらしい。
ゆっくりでよかったのにー。と言いながら2人で食堂に向かった。