その学園にご用心

第一章

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みなさんこんにちは。
神笠　桜李と申します。
只今、僕は理事長室に向かってるんだけど迷ってしまったみたいで、多分中庭だろう場所のベンチに座って地図を見てる所です。

え？日本語喋れるのって？
そこは大丈夫！
小さい頃からお父さんや日本のおじいちゃんおばあちゃんに教えてもらって来たから！
たまに分からない日本語もあるけどある程度は喋れると思うよ。

なーんて地図を見ながらハテナマークの僕。
すると後ろから誰かが話しかけて来た。

「そこで何をしている？サボりじゃないだろーな？」

ビックリして後ろを振り返ればすっごく男前な美形さん。
僕があわあわしながらどう説明しようか考えているとその切れ長な目でこちらを睨みながら近付いて来ていた男前な美形さんが目を見開いて固まってしまった。

なんだろう？と考えていると男前な美形さんわハッとした顔をして頬が少し赤くなりながらさっきまで怒ってる感じだったけど次は優しい口調で話かけて来た。

「お前、名前は？日本語は話せるか？」

「あ、えっと。神笠桜李って言います。日本語は話せます。」

「そうか。いきなり驚かせて悪かった。俺の名前は神宮寺　海斗-じんぐうじ　かいと-だ。ここで風紀委員長をしている。授業をサボる奴らがたまにいてな。俺達がたまに見回ってんだ。神笠は初めて見るが外部生か？」

「そうだったんですね。はい！今年からこの学園に通うことになりました。改めてよろしくお願いします。」