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未来的日常の章

1.未来のHTな物語を始めよう

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これは物語というか、HTワールドの設定をつらつらと書いていくだけなのかもしれない。そして、いつ物語の本編が始まるのかもわからない。そうした感じで、気ままに、きまぐれに、物語は始まる。

オープニング曲@開発中
https://youtu.be/Cunwy40gxSs

時は2062年、様々なことが原因で世界の海面が上がり、世界の平地の殆どが失われつつあった。世界各国は、領海内で海上都市を建設することで、その問題を解決しつつあった。陸地は極度に狭くなり、人々はひしめき合って住むようになった。特に、日本では、陸地の殆どが住宅となり、その上に道路があり、また、それだけでは対処できないため、地下にも住むようになった。陸上民は主にアナログ的な生活をする者、地下民は人口睡眠状態でヴァーチャル空間に住む者となった。

それとは対象に、エリート階級は海上都市に住み、その海上都市は領海内を空母のように移動し、太陽光をエネルギー源とした。だから、会場都市は、常に晴れの状態であり、多くの人間は日中で曇りや雨を体験したことがなかった。逆に、地下民は太陽を知らずに育つものも多くいた。

第一の民、陸上民はアナログ自然派。
第二の民、地下民はヴァーチャル空間派。
第三の民、海上民は上流階級。

第四の民は宇宙民である。人類は月や火星に移住するものも居た。はじめは宇宙へ行く者は、上流階級や好奇心の強い者たちのみであったが、安定して移住できるようになると、宇宙は過酷な場所であることが多くの人に認知されることとなり、レアアースを求め起業家たちはゴールドラッシュの如く宇宙へ向かうこともあったが、基本的に、低所得労働者が働きにいく場所や左遷先となった。理由は、やはり健康が損なわれるからだ。無重力空間で自由を手に入れることができる高齢者も宇宙へ移住することもあったが、上流階級の高齢者はロボティクスーツを身体に搭載することで、やはり地球に住んだ。

主に月は老人が住む場所や宇宙旅行先や別荘など、月は比較的ゆったりとした用途として選ばれた。逆に、火星はかつてのゴールドラッシュのような場となり、一攫千金を狙いにいく場となった。

大変前置きが長くなったが、この物語の主人公は17歳の少女である。名前は「ヘティス」と言う。スウェーデン人の父と日本人の母のハーフである。たまに緑色の目を持つ人間が生まれるが、ヘティスの目はエメラルドのようなグリーンアイであった。本来なら、他者と違う部分にコンプレックスなどを持つこともあるかもしれないのだが、彼女は特に気にせず、自分のコンセプトカラーはエメラルドグリーンだと思っていた。



彼女の性格は明るく気まぐれ。母親は彼女を産んで間も無く他界しているため、しつけができなかったのかもしれない。ただ、この頃はAIロボットによる子育ても始まっていたのだが、父親はAIの設定でしつけのパラメータを下げていた。それは、母親の分まで自由に生きてほしいという願いであったのかもしれない。

「ヘティス」という名前は父親の趣味でつけた名前らしい。ギリシャ神話の「ヘルメス」と「テティス」を合わせた名前である。ややヘルメスの性格が強く出てそうに見えるが、それは若さ故であろう。

ということで、これからヘティスを中心とした未来のお話をしていこう。というか、次も設定かもしれない。
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