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統合される兵法

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本田忠勝と立花宗茂の激突により、戦線は再び膠着状態に陥りました。この状況では、数で勝る織田軍がやや有利になります。そして、徳川家康率いる軍勢が後から到着しました。

家康は北条家との関係を考慮しつつ、対峙しましたが、実質的な戦闘は回避され、家康は兵を動かす前に状況を確認しました。

信長:「遅いぞ、家康」
家康:「申し訳ありません」
信長:「まあいい、本多忠勝の活躍は見事だった
家康:「はは!」
信長:「そして、これで我々の兵力は更に増えた」

信長は家康を自身の家臣のように扱い、家康も常に従順な態度を取り、気を遣っていました。

信長:「道雪の用兵は見せてもらった。一度見た以上、その方法は私には通用しないだろう」

家康軍が加わり、織田徳川連合が九州連合を圧倒し始めました。立花道雪が名将であっても、この戦力差を覆すことは困難でした。そして、九州連合の前線は崩れ始めました。

信長:「完勝だ。敵の崩れた部分に兵力を集中させろ!」

この崩れた部分に信長は兵力を集中させ、自身も攻撃に参加しました。九州連合はこの集中攻撃に耐え切れず、道雪は軍を後方に退かざるを得ませんでした。勝機をつかんだ信長は、追撃を緩めませんでした。

そこで驚きの事態が発生しました。後方から鉄砲の音が鳴り響き、信長の陣営に向けて発砲されたのです。

信長:「何だ?裏切りか?それとも敵が後方に回り込んでいたのか?」

信長は迅速に追撃を中止し、軍を旋回させて迂回させました。

数分前にこの事態に気づいた武将が二人いました。一人は黒田官兵衛でした。

官兵衛:「これは私たちを引き込もうとしているのだ」
秀吉:「なんだと?ならば、信長様に知らせなければ」
官兵衛:「お待ちください。猟犬は獲物がいなくなれば役目を果たさない」
秀吉:「官兵衛、お前、何を言っている?」
官兵衛:「そして、今、知らせても既に時遅しです」
秀吉:「なんだと?」

そして、銃声が信長の陣営に響きました。

官兵衛(なるほど、私以外にも見抜けた者がいたのか)

立花道雪は籠の中から軍扇を掲げる。

立花道雪(大将)「そろそろだな」
鍋島直茂(副将)「まさに機を見るに敏!」

信長が迂回すると、両側面から島津義弘と島津家久の軍勢が信長軍の先頭に襲いかかりました。これが島津の釣り野伏せ戦法です。道雪は自身の正奇の兵法と釣り野伏せを巧みに組み合わせ、戦線が伸びきった織田軍の前線にいた多くの兵士に死傷者を出させたのです。

信長に対して銃弾を撃ち込んだのは、織田軍の森蘭丸でした。蘭丸は島津の戦い方についての噂を聞いており、その戦法を見抜きましたが、伝令を送る時間がなかったため、自軍に銃弾が当たらないよう配慮しながら、信長軍に銃撃を行い、彼らに危機を知らせたのです。

仮想空間X・パラレルワールドの森蘭丸は、信長から様々なことを学び、優れた武将や参謀として成長していくかもしれません。しかし、どのような展開になるのかは、この時点ではまだわかりませんでした。
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