ゴッドアルカディア

本編

詩人とオテンバ

セリーズ・ウィップハートは、高貴な家系のおてんばな娘で、大きな屋敷での退屈な毎日にうんざりしていました。彼女の老執事、ジェフリーは彼女のわがままに常に頭を悩ませていました。

ある日、セリーズは町が魔物に襲われているという噂を耳にします。彼女の目は興奮で輝き、「面白そうね！見に行くわ！」と言い放ちます。ジェフリーは慌てて、「お嬢様、危険です！」と彼女を止めようとしますが、セリーズはすでに馬に乗って出かけてしまいます。

町に到着したセリーズは、魔物を次々と倒していきます。しかし、中ボス「シャドウファング」に苦戦します。そこへ、一人の詩人、アウルム・バーデルが歌いながら現れます。彼のギターの旋律と歌声でシャドウファングは動揺し、アウルムはギターをハンマーのように使い、一撃で倒します。

セリーズはアウルムに苛立ちを見せます。「何よ、アンタ。せっかくの私の獲物だったのに！」

アウルムは穏やかに答えます。「私の名はアンタではありません。アウルムといいます、お嬢さん。」

「お礼なんか言わないからね！」とセリーズは言います。

「はい、結構ですとも。見返りなど気にしていません、故」とアウルムは静かに答えます。

「で、どこいくの？」とセリーズが尋ねます。

「あてもなく、気の向くまま、この詩の向くまま…」とアウルムは言います。

セリーズは興味を持ち、「へえー、面白そう。私もついてってあげる！」と言います。

アウルムは戸惑いますが、「い、いえ、結構です…」と答えます。

しかし、セリーズは断固として言います。「遠慮しなくってもいいのよ！こんなにかわいくて、強い私がついていってあげるんだから！」

アウルムはため息をつきながら、「…はあ」と答えます。

そうして、二人、そして後を追ってきたジェフリー執事を加えた三人は、気の向くままの旅に出ることになります。

ジェフリーは心配そうに言います。「お嬢様、お屋敷におかえりなさいまし…。旦那様に叱られます…」

セリーズは楽しそうに言います。「いいの、いいの！それより、アウルム！歌いなさいよ！」

アウルムは再びため息をつきながら、歌い始めます。

そうして、彼らの旅は歌と冒険に満ちたものとなり、ゴッドアルカディアの世界に新たな物語が刻まれていくのでした。

【ジェフリー・エルダーシェード】

出自

    ジェフリー・エルダーシェードは「ゴッドアルカディア」の世界で、ウィップハート家の忠実な執事として知られています。若い頃、彼は優秀な魔術師として名を馳せており、多くの魔法学校や学院でその才能を発揮しました。しかし、ある事件をきっかけに、魔術師としての道を離れ、ウィップハート家に仕えることを決意します。

エピソード

    ジェフリーはウィップハート家で執事としての職務を全うしながらも、かつての魔術師としての知識と技術を忘れてはいませんでした。彼の腰には常に剣があり、必要な時にはその剣技も披露します。セリーズが無鉄砲な行動を取ることが多いため、彼は彼女を守るため、また時には彼女の行動を正すために、その剣と魔術の技能を駆使します。