1 / 10
(一)
勝負如此ニ御座候
しおりを挟む
宮本武蔵がなごやへ来りしを召され、於御前兵法つかひ仕合せし時、相手すつと立合と、武蔵くみたる二刀のまゝ、大の切先を相手の鼻のさきへつけて、一間のうちを一ぺんまわしあるきて、勝負如此ニ御座候と申上し。又一人立合しも、これにも手もなく勝ちぬ。此仕合の御座席、さだかならず。虎の間共云。
近松茂矩著 『昔咄』より。
一.
「少し、早く来すぎたか」
柳生兵庫厳延は籠から出て、自身の吐いた白い息を見て頭かぶりを振った。
言葉にするまでもなく解っていたことだ。
出掛けるに際して家人にも言われていたし、自身でも刻限のことは解っていた。
時は元禄十年の正月、場所は名古屋城。二之丸南側。
正月恒例の稽古始の日、剣術指南役であった厳延はいつもより早くに出て、当然のようにいつもより早くに城にたどり着いていた。
雪こそは降っていないが、冬の早朝の空気は冷たく、乾燥している。髭を剃ったばかりの肌には痛いほどだった。
(ゆっくりきてもよかったな)
頬を撫でながら、そんなことを思う。
出仕してから今まで、ここに来るまでの道のりは何百回と繰り返していたのだ。いつ頃に出ていけばどう辿り着くのかくらい、兵法者として不出来と言われている彼であっても見誤ることはない。
……そうでありながらも早出をしていつもどおりの調子で来たのは、近頃の彼が抱えなければならない問題の多さのあまりか、すっかり眠りが浅くなってしまったせいだ。
(家にいても手持ち無沙汰であるからな)
かといって稽古にやってきたとしても、やることがないのには違いない。
厳延が予定の刻限よりも早く家を出たのは、早起きしたということもあるが、できるだけ雑務のことから遠ざかりたかったからだ。
早くに来すぎて、何をするかできるかということは考えてなかった。
(さて、どうしたものか……)
冷えた身体を動かしたい気分だった。
こういう時、打太刀を任せられる相手がいれば三学、燕飛を打つところであるが、生憎と今連れてきている従僕たちは若く、打太刀を任せられるほどの腕前はない。
そもそもからして、打太刀は上位者が務めるものだ。世に不出来の評ありといえど、今の柳生家に形式上、彼の上位者はいない。せめて叔父たる浦連也斎うられんやさいの高弟たちにいて欲しいところであるが、早すぎる刻限だけあってまだ誰ひとりとして来ていない。
いや、見回せばぽつぽつと人の姿は見える。二之丸は北側に『御城』と言われる藩主の住居兼藩庁機能があるので、早朝でも人の出入りはあるのだ。
二之丸の南側では馬場や弓道場があり、正月はこの馬場で稽古始をするのが毎年のことだった。
だが、人がいないことには始まらぬ。
「御城に顔を出しておくか……」
そう呟くと、従僕たちも安堵したかのような顔をしたのが見えた。
このまま稽古始めまで寒さの中で立ち尽くすよりも、御城の何処かで火鉢でも囲んで暖を取りながら待っていた方がよいに決まっている。
(身体がかじかんだままでは、稽古にもならんからな)
厳延はそうと決めると、足早に北側の『御城』に向かった。
ほどなくして幾人もの武士たちとすれ違いになった。その都度軽く新年の挨拶などを交わしつつ離れていくのであるが、ふと足を止めた。
「うん…………?」
見慣れぬ老人だ――と思ってから、厳延は眉をひそめる。
老人であるのは間違いない。その顔を見れば明らかだ。面貌は老齢であることを示す皺が深く刻まれ、染みも多い。髭も、薄くなった頭にある髪の毛も白かった。
だが、よく見るとその頬にはまだ張りがある部分があり、冬の乾いた空気の中でも照りがみてとれたし、皺の重ねられた瞼の隙間から見える眼差しは炯々と鋭い光をたたえているようだ。
そして何よりも。
(大きい)
丸に三つ柏の家紋を入れた裃に包まれた体は見るからに肉厚で、高い。恐らくは五尺六、七寸はある。厳延よりも目の位置が高く、若い頃ならばさらにもう二寸ほどは背丈はあったに違いない。堂々たる体躯だ。そしてそうでありながらも歩む様は流水の如きであった。
かなりの使い手だと、直観した。
さらによく見ると、身体から湯気が沸き立つが如く白いものがあった。暖かい息を白くするように、この老人より発する体温を冬の寒さ冷やしているのだろう。
(何処かで兵法の稽古をしていたのか?)
だが、見た限りは老人は『御城』の方から歩いてきたはずだった。
どうにもよく解らない。
「………………」
「………………」
立ち止まり、お互いに僅かに頷き、目礼を交わした。
視線が交差した刹那に、老人は微かに目を細めていた。
厳延は訝るのをかろうじて顔に出さなかった。
(何か値踏みをされたかの、ような……)
もしかすると、剣士としての腕前を量られたのかもしれない。柳生家の者であるのは、裃の家紋を見れば知れることだ。兵法使いであることもその運足からは容易に解るだろう。
尾張の地で兵法に関わるのならば、自分に興味を持つのは当然である。
もしかすると、今の老人は何処かの高名な兵法者で、殿に召されて上覧の栄誉を賜って――
(……こんな早くに?)
ありえるのだろうか。
とはいえ、当代の尾張藩主、徳川綱誠公は精力絶倫にして大食漢として世に知られてはいるが、好奇心旺盛で興味の幅は広い。諸学を学び、推奨し、尾張の地誌編纂を命じられたりもされている。そして新陰流七世を先代の藩主である光友公……大曽根のご隠居様より学び譲られたという兵法の達者でもある。
よくわからぬ食材を試したりするように、何やら興味がでれば知らない兵法者を密かに招き、一手二手と業前のほどを見てやろうなどと考えることも、ありえることだ。その時が、予定が詰まっていたせいで正月のこんな時刻だった――
などと、辻褄が合うように話を捻り出すが、どうにも厳延はしっくりこなかった。
(まあ、俺にはどうでもいいことだ)
決して軽んじられているわけではないが、殿にとっては自分は興味がある兵法者ではない。
その程度の自覚はある。
仮に、一時何処かの兵法上手を招いたとしても、柳生家の、自分の指南役としての立場が危うくなるようなこともない。
他に考えなければならぬことは多いのだ。
厳延は頭を振った。
「…………いかがなされました?」
従僕の一人に、心配そうに声をかけられた。
「いや、今のご老人、只者ではなさそうだったのでな」
「はあ」
「確かに――」
もう一人が、声を継いだ。
「我らでも、解ります。相当に使う方ですね」
「うむ」
一応は柳生家に仕える者達だ。当主である厳延の護衛でもある。それなりの者たちではあるのだ。
「しかし、あのような御方は、まるで聞いたことがありません。いずれのご家中の方なのでございましょうな」
「新陰流に連なる者ならば、聞こえてくるはず」
「すると、八田家が招いた外部の兵法者か――」
「あるいは、猪谷家か福留家か」
彼らも気になっていたのか、口々に囁きあう。
八田にしても、猪谷、福留も、尾張徳川家中にあって柳生家の新陰流とは異なる剣流を伝え、栄える者たちだ。
彼らの勢力の台頭は近頃の厳延を悩ませていたが、それらともあの老人は関わりがないということも、彼には解っていた。
(殿に覚えめでたくしようと思えば、自らの技を磨くはず。わざわざ、よその兵法者を招くこともないだろう)
縁あって招いて滞在した者の話聞き及び、殿が呼び出したなどということはあるかもしれないが。
気にするまいとしているのに、どうしてもあの老人のことを考えてしまう。
(何が引っかかっているのだ、俺は……)
もどかしい。
言葉にならない何かが胸の奥にあった。喉元にまで出てきているのに、上手く吐出すことができないものがあった。
従僕たちも、彼ほどではないがやはり気になっているようだった。
「しかし、あの丸に三つ柏の御家紋は――」
「あれは確か、――」
「丸に、三つ柏……?」
足を止め、厳延は振り返る。遠くに老人の背中が見え、曲がり角で消えたところだった。
(いや、あの老人は――――)
唐突に、思い出した。
何かが繋がった、という感覚だった。
「お前たちだけで、御城に行っておれ!」
駆け出し、振り向きもせずに厳延はそう言い捨てる。
従僕たちは何か答えたはずであるが、それはもう彼の耳には届かなかった。
(そうだ、あの老人は、叔父御の葬儀の時に……!)
見覚えがあったのだ。
近松茂矩著 『昔咄』より。
一.
「少し、早く来すぎたか」
柳生兵庫厳延は籠から出て、自身の吐いた白い息を見て頭かぶりを振った。
言葉にするまでもなく解っていたことだ。
出掛けるに際して家人にも言われていたし、自身でも刻限のことは解っていた。
時は元禄十年の正月、場所は名古屋城。二之丸南側。
正月恒例の稽古始の日、剣術指南役であった厳延はいつもより早くに出て、当然のようにいつもより早くに城にたどり着いていた。
雪こそは降っていないが、冬の早朝の空気は冷たく、乾燥している。髭を剃ったばかりの肌には痛いほどだった。
(ゆっくりきてもよかったな)
頬を撫でながら、そんなことを思う。
出仕してから今まで、ここに来るまでの道のりは何百回と繰り返していたのだ。いつ頃に出ていけばどう辿り着くのかくらい、兵法者として不出来と言われている彼であっても見誤ることはない。
……そうでありながらも早出をしていつもどおりの調子で来たのは、近頃の彼が抱えなければならない問題の多さのあまりか、すっかり眠りが浅くなってしまったせいだ。
(家にいても手持ち無沙汰であるからな)
かといって稽古にやってきたとしても、やることがないのには違いない。
厳延が予定の刻限よりも早く家を出たのは、早起きしたということもあるが、できるだけ雑務のことから遠ざかりたかったからだ。
早くに来すぎて、何をするかできるかということは考えてなかった。
(さて、どうしたものか……)
冷えた身体を動かしたい気分だった。
こういう時、打太刀を任せられる相手がいれば三学、燕飛を打つところであるが、生憎と今連れてきている従僕たちは若く、打太刀を任せられるほどの腕前はない。
そもそもからして、打太刀は上位者が務めるものだ。世に不出来の評ありといえど、今の柳生家に形式上、彼の上位者はいない。せめて叔父たる浦連也斎うられんやさいの高弟たちにいて欲しいところであるが、早すぎる刻限だけあってまだ誰ひとりとして来ていない。
いや、見回せばぽつぽつと人の姿は見える。二之丸は北側に『御城』と言われる藩主の住居兼藩庁機能があるので、早朝でも人の出入りはあるのだ。
二之丸の南側では馬場や弓道場があり、正月はこの馬場で稽古始をするのが毎年のことだった。
だが、人がいないことには始まらぬ。
「御城に顔を出しておくか……」
そう呟くと、従僕たちも安堵したかのような顔をしたのが見えた。
このまま稽古始めまで寒さの中で立ち尽くすよりも、御城の何処かで火鉢でも囲んで暖を取りながら待っていた方がよいに決まっている。
(身体がかじかんだままでは、稽古にもならんからな)
厳延はそうと決めると、足早に北側の『御城』に向かった。
ほどなくして幾人もの武士たちとすれ違いになった。その都度軽く新年の挨拶などを交わしつつ離れていくのであるが、ふと足を止めた。
「うん…………?」
見慣れぬ老人だ――と思ってから、厳延は眉をひそめる。
老人であるのは間違いない。その顔を見れば明らかだ。面貌は老齢であることを示す皺が深く刻まれ、染みも多い。髭も、薄くなった頭にある髪の毛も白かった。
だが、よく見るとその頬にはまだ張りがある部分があり、冬の乾いた空気の中でも照りがみてとれたし、皺の重ねられた瞼の隙間から見える眼差しは炯々と鋭い光をたたえているようだ。
そして何よりも。
(大きい)
丸に三つ柏の家紋を入れた裃に包まれた体は見るからに肉厚で、高い。恐らくは五尺六、七寸はある。厳延よりも目の位置が高く、若い頃ならばさらにもう二寸ほどは背丈はあったに違いない。堂々たる体躯だ。そしてそうでありながらも歩む様は流水の如きであった。
かなりの使い手だと、直観した。
さらによく見ると、身体から湯気が沸き立つが如く白いものがあった。暖かい息を白くするように、この老人より発する体温を冬の寒さ冷やしているのだろう。
(何処かで兵法の稽古をしていたのか?)
だが、見た限りは老人は『御城』の方から歩いてきたはずだった。
どうにもよく解らない。
「………………」
「………………」
立ち止まり、お互いに僅かに頷き、目礼を交わした。
視線が交差した刹那に、老人は微かに目を細めていた。
厳延は訝るのをかろうじて顔に出さなかった。
(何か値踏みをされたかの、ような……)
もしかすると、剣士としての腕前を量られたのかもしれない。柳生家の者であるのは、裃の家紋を見れば知れることだ。兵法使いであることもその運足からは容易に解るだろう。
尾張の地で兵法に関わるのならば、自分に興味を持つのは当然である。
もしかすると、今の老人は何処かの高名な兵法者で、殿に召されて上覧の栄誉を賜って――
(……こんな早くに?)
ありえるのだろうか。
とはいえ、当代の尾張藩主、徳川綱誠公は精力絶倫にして大食漢として世に知られてはいるが、好奇心旺盛で興味の幅は広い。諸学を学び、推奨し、尾張の地誌編纂を命じられたりもされている。そして新陰流七世を先代の藩主である光友公……大曽根のご隠居様より学び譲られたという兵法の達者でもある。
よくわからぬ食材を試したりするように、何やら興味がでれば知らない兵法者を密かに招き、一手二手と業前のほどを見てやろうなどと考えることも、ありえることだ。その時が、予定が詰まっていたせいで正月のこんな時刻だった――
などと、辻褄が合うように話を捻り出すが、どうにも厳延はしっくりこなかった。
(まあ、俺にはどうでもいいことだ)
決して軽んじられているわけではないが、殿にとっては自分は興味がある兵法者ではない。
その程度の自覚はある。
仮に、一時何処かの兵法上手を招いたとしても、柳生家の、自分の指南役としての立場が危うくなるようなこともない。
他に考えなければならぬことは多いのだ。
厳延は頭を振った。
「…………いかがなされました?」
従僕の一人に、心配そうに声をかけられた。
「いや、今のご老人、只者ではなさそうだったのでな」
「はあ」
「確かに――」
もう一人が、声を継いだ。
「我らでも、解ります。相当に使う方ですね」
「うむ」
一応は柳生家に仕える者達だ。当主である厳延の護衛でもある。それなりの者たちではあるのだ。
「しかし、あのような御方は、まるで聞いたことがありません。いずれのご家中の方なのでございましょうな」
「新陰流に連なる者ならば、聞こえてくるはず」
「すると、八田家が招いた外部の兵法者か――」
「あるいは、猪谷家か福留家か」
彼らも気になっていたのか、口々に囁きあう。
八田にしても、猪谷、福留も、尾張徳川家中にあって柳生家の新陰流とは異なる剣流を伝え、栄える者たちだ。
彼らの勢力の台頭は近頃の厳延を悩ませていたが、それらともあの老人は関わりがないということも、彼には解っていた。
(殿に覚えめでたくしようと思えば、自らの技を磨くはず。わざわざ、よその兵法者を招くこともないだろう)
縁あって招いて滞在した者の話聞き及び、殿が呼び出したなどということはあるかもしれないが。
気にするまいとしているのに、どうしてもあの老人のことを考えてしまう。
(何が引っかかっているのだ、俺は……)
もどかしい。
言葉にならない何かが胸の奥にあった。喉元にまで出てきているのに、上手く吐出すことができないものがあった。
従僕たちも、彼ほどではないがやはり気になっているようだった。
「しかし、あの丸に三つ柏の御家紋は――」
「あれは確か、――」
「丸に、三つ柏……?」
足を止め、厳延は振り返る。遠くに老人の背中が見え、曲がり角で消えたところだった。
(いや、あの老人は――――)
唐突に、思い出した。
何かが繋がった、という感覚だった。
「お前たちだけで、御城に行っておれ!」
駆け出し、振り向きもせずに厳延はそう言い捨てる。
従僕たちは何か答えたはずであるが、それはもう彼の耳には届かなかった。
(そうだ、あの老人は、叔父御の葬儀の時に……!)
見覚えがあったのだ。
0
あなたにおすすめの小説
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
剣客居酒屋草間 江戸本所料理人始末
松風勇水(松 勇)
歴史・時代
旧題:剣客居酒屋 草間の陰
第9回歴史・時代小説大賞「読めばお腹がすく江戸グルメ賞」受賞作。
本作は『剣客居酒屋 草間の陰』から『剣客居酒屋草間 江戸本所料理人始末』と改題いたしました。
2025年11月28書籍刊行。
なお、レンタル部分は修正した書籍と同様のものとなっておりますが、一部の描写が割愛されたため、後続の話とは繋がりが悪くなっております。ご了承ください。
酒と肴と剣と闇
江戸情緒を添えて
江戸は本所にある居酒屋『草間』。
美味い肴が食えるということで有名なこの店の主人は、絶世の色男にして、無双の剣客でもある。
自分のことをほとんど話さないこの男、冬吉には実は隠された壮絶な過去があった。
多くの江戸の人々と関わり、その舌を満足させながら、剣の腕でも人々を救う。
その慌し日々の中で、己の過去と江戸の闇に巣食う者たちとの浅からぬ因縁に気付いていく。
店の奉公人や常連客と共に江戸を救う、包丁人にして剣客、冬吉の物語。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)
三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。
佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。
幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。
ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。
又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。
海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。
一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。
事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。
果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。
シロの鼻が真実を追い詰める!
別サイトで発表した作品のR15版です。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる