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寝る前のルーティーン
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我が家は少し古臭い平屋だ。祖母は2階建てにしたかったらしいが、祖父の意向で平屋建てにしたらしい。何でも2階建てにすると良くない事が起きるとかで、平屋に済むようにと昔言われていたらしい。ただし、祖父が死んだら気にしなくていいとのことなので、既に他界した祖父の遺言通り父と母はリフォームしようか悩んでいる。
そんな家は屋根が赤色のトタンで作られている。そのせいで雨が降るたびに毎晩雨の演奏会を聞かされていた。最近はバイトのお陰で溜まった金で耳栓を買って、それを使っているため問題にはなっていないが、それまではかなり気になったのだ。そして壁は白色の塗料が塗ってある。材質とかはよくわからないがざらざらするので砂だろうか。
家の周囲は塀で覆われているが、そこから直ぐに家になる為、庭などはほとんどない。1畳程度の隙間しかないので子供の頃にも遊んだ記憶はない。こんな感じで周囲を塀、隙間、家といった感じになっているので、時々野良犬とか猫に入り込まれることがある。
「ただいまー」
家に帰るとすでに夕食が出来上がっていて、後は食べるだけといった様子だ。
母は台所で調理をしていた。エプロンをちゃんとつけて髪も三つ編みの様にして纏めていて、その髪を左肩から前に垂らしている。そんな母は目じりを気にしているのが最近の悩み。時々美容の本とかを買って読んでいるのを見かけるからで、俺が近づくと他の本で隠しているがバレていないと思っているのだろうか。そんな気になるものじゃないと思うんだけどな。
「おかえりー」
キッチンからは母の返事が聞こえる。そして直ぐに火がつけられる音も聞こえた。味噌汁でも温めているのだろう。
我が家では父が大の味噌好きで、毎晩味噌汁が出てくる。いつもいつも同じだと飽きてしまうものだが、我が家の料理番はそれを飽きさせない工夫を凝らす。まずは具材だ。わかめ、豆腐、玉ねぎ、ネギ等を色々と入れるのは当然として。味噌自体も何処で買ってきたんだと思わせるように毎日変わっていく。父も味噌汁であれば何でもいいようでおいしそうに飲んでいる。
旅行に行った時に夕食に味噌汁がなくて帰りかけ、食事が終わった後にコンビニで味噌汁を買って飲んでいたのは流石にどうかと思ったが。
俺は旅館の枕が合わずにもしもの時用に持参した枕で何とかしのいだ。今となっては懐かしい思い出だ。
「手を洗って着替えておいでー。それと皆を呼んできて」
「はい」
俺は言われた通りに手を洗って着替えてくる。そして言われた通りに他の家族を呼びに行く。といっても後は父と姉を呼んでくるだけだ。
「姉ちゃん、飯」
「今行くー」
姉は今年で大学生になったばかりで良く友達を出掛けて家にいないことの方が多い。そしてそのとしごろだから弟である俺や、父が勝手に入っていくと怒髪天を衝く勢いで怒ってくるので今ではこうして扉の外から声をかけて、返事がなかったら放置しておくという暗黙の了解が出来上がった。
その癖俺の部屋に勝手に入ってきて寝具を勝手に持っていく。こういうのはマジで止めて欲しい。
俺は姉の扉の外から呼びかけると返事が返ってきたのでそのまま父の書斎へと行く。父は帰ってきてからも仕事を良くしている、ワーカーホリック気味で食事中も会議の議事録等を読んでいる。その性格は真面目の堅物と評されるのが正しいように思う。
「父さん。ご飯」
「すぐ行く」
そう言ったので俺は直ぐに扉から離れる。父が直ぐに行くといったら本当に直ぐに来るのだ。その証拠に俺が扉から離れて5秒も経たない内に扉を開けて出てきた。
「早くいくぞ」
「はい」
俺は若干早足で台所へと歩いていく。その後ろから父が早くいけというように迫ってくるのが怖い。
俺が台所に行くと既に料理は並んでご飯なども盛りつけられている。姉はまだ来ていなかったが、それから直ぐに降りてきた。
「頂きます」
「「「頂きます」」」
4人で合掌をして食事を頂く。やはり母の食事は美味しい。生まれた時から食べているのだから当たり前かもしれない。
美味しく食事をするが、その最中もこれからの予定を考える。行なっているのは食事だが、やっていることはこれをどれだけ食べたら何時間後に眠たくなる?食べ過ぎない方がいいのか?それとも沢山食べた方がいいのか?といった事をずっと考えている。その感じは日々研究だ。俺がベストに眠れる食事量、内容、時間。考えることは幾らでもある。俺がやるのはそれ以外にないといっても過言じゃない。
「ごちそうさまでした」
俺は一足先に食べ終えて急いで自室へ戻る。そしていつものように宿題を終わらせる。基本的に真面目に授業は受けているのでそこまで苦労した経験はない。時々何でこんな問題を出したんだ?と頭を抱えるような問題もあるが、少し考えれば何とかなる。
その後俺はベッドに入り軽く目を瞑ってここで寝るんだぞ。という予行練習だ。おっといかん、危うく寝てしまう所だった。
そして後は至福の時間、風呂に入って寝るだけだと思った時に思わぬアクシデントが発生する。
「あれ?開かない?」
いつもなら空いている時間に浴室の鍵がかかっていた。父は食事が終わると直ぐに入るし、母はこの時間はテレビでドラマを見ているハズだ。ということは・・・。
「あのアマ!?」
俺は怒りに身がうち震えるのが分かる。いつもは友達とどっかに行っていて全然帰ってこないし、決められた門限も一切守らない癖にこういう勝手なことをするとは何事か。一体親にどういう教育を受けて来たと言うのか。親どころか家族の顔が見てやりたい。
「姉ちゃん!早く出てよ!」
「今入ったばっかりよ~」
中からはそんな答えが帰ってくる。くそう。これからどうしようか。本当ならここで風呂に入ってゆっくりしてから寝るためのストレッチだったりをする予定だったのに。しかも姉は風呂に入ってからが半端なく長い。最低でも1時間は固いだろう。その時間を俺は一体どうやって過ごす?どうやってしのぐ?
俺は一度作戦をゆっくりと考えるために部屋に戻る。そしてベッドに座り膝に手を置き、その上に顎を乗せて考える。この姿勢をすることで俺はいい考えが思い浮かぶ、昔からの癖と言ってもいいかもいしれない。
それでどうしようか。このまま寝る時間を遅くする?それとも風呂を出てからやる予定だった事を今のうちにしておくか?しかし、風呂上がりの牛乳等はどう考えても風呂上がり以外でやる事はおかしい。風情がない。というかそれならただの牛乳を飲むだけだから別にやらない。そんなに牛乳が好きな訳でもないし。
但し、そのためには一つ重要な事をのり越えなければならない。これから1時間かけて寝る準備をするのなら、本当に直ぐに風呂に入って寝るという事をしなければならないということだ。もしそのタイミングで母に入られたり、姉の風呂の時間が伸びた場合は俺の今日の睡眠は終わるを告げることになる。
それほどに俺はこの就寝のルーティーンにかけているものがあるのだ。これのお陰で俺は毎晩素晴らしい睡眠を行なっているといってもいい。
他の案は姉を早く風呂から上がってもらえればいい。ということで姉の携帯を非通知等で鳴らして急いで風呂から出させて、出るタイミングで切るとか。それかここは風呂場だ。その窓は一階についている。だから外から何かやって姉が慌てて風呂から出た所をかっさらうようにして入る、といった選択肢もとれるはず。正直こっちの方が可能性は高いように感じる。それにこっちなら姉は少なくとも不気味に思って風呂に長居するなんてことは無くなるだろう。そう考えればやらないという選択肢はない。
よし、そうと決まれば早速行動に移す。迷っている間に俺の貴重な睡眠時間が刻一刻と削られていくのだから。
そんな家は屋根が赤色のトタンで作られている。そのせいで雨が降るたびに毎晩雨の演奏会を聞かされていた。最近はバイトのお陰で溜まった金で耳栓を買って、それを使っているため問題にはなっていないが、それまではかなり気になったのだ。そして壁は白色の塗料が塗ってある。材質とかはよくわからないがざらざらするので砂だろうか。
家の周囲は塀で覆われているが、そこから直ぐに家になる為、庭などはほとんどない。1畳程度の隙間しかないので子供の頃にも遊んだ記憶はない。こんな感じで周囲を塀、隙間、家といった感じになっているので、時々野良犬とか猫に入り込まれることがある。
「ただいまー」
家に帰るとすでに夕食が出来上がっていて、後は食べるだけといった様子だ。
母は台所で調理をしていた。エプロンをちゃんとつけて髪も三つ編みの様にして纏めていて、その髪を左肩から前に垂らしている。そんな母は目じりを気にしているのが最近の悩み。時々美容の本とかを買って読んでいるのを見かけるからで、俺が近づくと他の本で隠しているがバレていないと思っているのだろうか。そんな気になるものじゃないと思うんだけどな。
「おかえりー」
キッチンからは母の返事が聞こえる。そして直ぐに火がつけられる音も聞こえた。味噌汁でも温めているのだろう。
我が家では父が大の味噌好きで、毎晩味噌汁が出てくる。いつもいつも同じだと飽きてしまうものだが、我が家の料理番はそれを飽きさせない工夫を凝らす。まずは具材だ。わかめ、豆腐、玉ねぎ、ネギ等を色々と入れるのは当然として。味噌自体も何処で買ってきたんだと思わせるように毎日変わっていく。父も味噌汁であれば何でもいいようでおいしそうに飲んでいる。
旅行に行った時に夕食に味噌汁がなくて帰りかけ、食事が終わった後にコンビニで味噌汁を買って飲んでいたのは流石にどうかと思ったが。
俺は旅館の枕が合わずにもしもの時用に持参した枕で何とかしのいだ。今となっては懐かしい思い出だ。
「手を洗って着替えておいでー。それと皆を呼んできて」
「はい」
俺は言われた通りに手を洗って着替えてくる。そして言われた通りに他の家族を呼びに行く。といっても後は父と姉を呼んでくるだけだ。
「姉ちゃん、飯」
「今行くー」
姉は今年で大学生になったばかりで良く友達を出掛けて家にいないことの方が多い。そしてそのとしごろだから弟である俺や、父が勝手に入っていくと怒髪天を衝く勢いで怒ってくるので今ではこうして扉の外から声をかけて、返事がなかったら放置しておくという暗黙の了解が出来上がった。
その癖俺の部屋に勝手に入ってきて寝具を勝手に持っていく。こういうのはマジで止めて欲しい。
俺は姉の扉の外から呼びかけると返事が返ってきたのでそのまま父の書斎へと行く。父は帰ってきてからも仕事を良くしている、ワーカーホリック気味で食事中も会議の議事録等を読んでいる。その性格は真面目の堅物と評されるのが正しいように思う。
「父さん。ご飯」
「すぐ行く」
そう言ったので俺は直ぐに扉から離れる。父が直ぐに行くといったら本当に直ぐに来るのだ。その証拠に俺が扉から離れて5秒も経たない内に扉を開けて出てきた。
「早くいくぞ」
「はい」
俺は若干早足で台所へと歩いていく。その後ろから父が早くいけというように迫ってくるのが怖い。
俺が台所に行くと既に料理は並んでご飯なども盛りつけられている。姉はまだ来ていなかったが、それから直ぐに降りてきた。
「頂きます」
「「「頂きます」」」
4人で合掌をして食事を頂く。やはり母の食事は美味しい。生まれた時から食べているのだから当たり前かもしれない。
美味しく食事をするが、その最中もこれからの予定を考える。行なっているのは食事だが、やっていることはこれをどれだけ食べたら何時間後に眠たくなる?食べ過ぎない方がいいのか?それとも沢山食べた方がいいのか?といった事をずっと考えている。その感じは日々研究だ。俺がベストに眠れる食事量、内容、時間。考えることは幾らでもある。俺がやるのはそれ以外にないといっても過言じゃない。
「ごちそうさまでした」
俺は一足先に食べ終えて急いで自室へ戻る。そしていつものように宿題を終わらせる。基本的に真面目に授業は受けているのでそこまで苦労した経験はない。時々何でこんな問題を出したんだ?と頭を抱えるような問題もあるが、少し考えれば何とかなる。
その後俺はベッドに入り軽く目を瞑ってここで寝るんだぞ。という予行練習だ。おっといかん、危うく寝てしまう所だった。
そして後は至福の時間、風呂に入って寝るだけだと思った時に思わぬアクシデントが発生する。
「あれ?開かない?」
いつもなら空いている時間に浴室の鍵がかかっていた。父は食事が終わると直ぐに入るし、母はこの時間はテレビでドラマを見ているハズだ。ということは・・・。
「あのアマ!?」
俺は怒りに身がうち震えるのが分かる。いつもは友達とどっかに行っていて全然帰ってこないし、決められた門限も一切守らない癖にこういう勝手なことをするとは何事か。一体親にどういう教育を受けて来たと言うのか。親どころか家族の顔が見てやりたい。
「姉ちゃん!早く出てよ!」
「今入ったばっかりよ~」
中からはそんな答えが帰ってくる。くそう。これからどうしようか。本当ならここで風呂に入ってゆっくりしてから寝るためのストレッチだったりをする予定だったのに。しかも姉は風呂に入ってからが半端なく長い。最低でも1時間は固いだろう。その時間を俺は一体どうやって過ごす?どうやってしのぐ?
俺は一度作戦をゆっくりと考えるために部屋に戻る。そしてベッドに座り膝に手を置き、その上に顎を乗せて考える。この姿勢をすることで俺はいい考えが思い浮かぶ、昔からの癖と言ってもいいかもいしれない。
それでどうしようか。このまま寝る時間を遅くする?それとも風呂を出てからやる予定だった事を今のうちにしておくか?しかし、風呂上がりの牛乳等はどう考えても風呂上がり以外でやる事はおかしい。風情がない。というかそれならただの牛乳を飲むだけだから別にやらない。そんなに牛乳が好きな訳でもないし。
但し、そのためには一つ重要な事をのり越えなければならない。これから1時間かけて寝る準備をするのなら、本当に直ぐに風呂に入って寝るという事をしなければならないということだ。もしそのタイミングで母に入られたり、姉の風呂の時間が伸びた場合は俺の今日の睡眠は終わるを告げることになる。
それほどに俺はこの就寝のルーティーンにかけているものがあるのだ。これのお陰で俺は毎晩素晴らしい睡眠を行なっているといってもいい。
他の案は姉を早く風呂から上がってもらえればいい。ということで姉の携帯を非通知等で鳴らして急いで風呂から出させて、出るタイミングで切るとか。それかここは風呂場だ。その窓は一階についている。だから外から何かやって姉が慌てて風呂から出た所をかっさらうようにして入る、といった選択肢もとれるはず。正直こっちの方が可能性は高いように感じる。それにこっちなら姉は少なくとも不気味に思って風呂に長居するなんてことは無くなるだろう。そう考えればやらないという選択肢はない。
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