2 / 11
友人とバイト
しおりを挟む
キーンコーンカーンコーン
俺は時間ギリギリに教室に入ることが出来た。とはいえ、まだ授業の準備は始められたばかりの為、教室も暗くはない。俺は一番集中して授業を受けられるようにして一番前の席を陣取った。そうすることによって教師からの視線の圧力と、近くで見ることによる大きな音での眠りを阻害する構えだ。これで何とか寝ずに済ませて、今夜も素晴らしい睡眠を実現するのだ。
それからの1時間はあっと言う間だった。先生は何をとち狂ったか一番後ろの席に陣取り、プロジェクターが新しくなったとかで音は後ろの方から出る為ほとんど俺の所には届かなかった。その結果どうなったかは火を見るより明らかだろう。
俺は寝た。そう、完膚なきまでに寝た。この教室で起きていた時間は5分もないんじゃなかろうか。そのせいで感想に何を書いていいかが全く分からない。
その授業を終わって教室へと変える。感想には最初のタイトルだけは見ておいたのでそれを参考にして、それっぽい適当なことを適当に書いておいた。なんとなくで書いたけど大体の内容は想像通りだと思うので問題ないと思う。
教室に帰った俺は自分の席に着く。すると前の席に座っている友人が喋りかけてきた。
「お前さっきどこに行ってたんだよ。俺らは後ろで集まって寝ようとしてたら音は後ろから出煩いし、先生は近くにいるしで散々だったんだぜ?最悪だ」
「俺が知るか。俺は逆に寝ないように前に行ったら、音は小さいし先生は居ないしでばっちり寝ちまったよ。最悪だ」
こいつは羨ましい。この時間に寝なくてすんで良かったなんて、きっと今夜の睡眠は最高のモノになるのだろう。羨ましい。といっている場合じゃない。俺としても是非そうなる様にしなければ。
「寝れたのならいいじゃねえか。俺は最近寝不足だからこんな時にでも寝ておきたかったんだよ」
「お前、頭の中身をどこかに置き忘れてきたのか?もしかして子宮の中にでも忘れて来た可能性があるぞ。今日帰ったらちょっと取り出させてもらうといいぞ」
「いきなりだなおい。どうしたらそんなことになるんだよ」
「そりゃそうだろ。睡眠時間を削るとか頭の残念な奴が、人生の損失を享受すると決めた人にしか出来ないことだろ」
睡眠時間以上に大事な時間などない。最悪食事ですら無くてもいいくらいだ。本当に時間がないならおむつでも履いて布団に潜るといい。
「そりゃお前だけだよ。俺にとっては漫画を描くことの方が大事だからな。睡眠時間よりも漫画を書いてるのが最高に楽しい。それを読んでくれた人が喜んでるのが更に楽しいんだよ」
「そりゃ難儀な性格だな」
「お前ほどでもないさ。だって考えてみろよ。俺はこうやって漫画を描いて稼ぎまくれば、今のうちに多少睡眠時間を削ったとしても、将来は印税だけで食っていけるんだぜ?それ以降はずっと好きなタイミングで寝て起きてを繰り返せる。そう考えたら問題はないどころか余計いいんじゃないか?」
「・・・」
俺は衝撃に震えていた。確かに、奴の言うことも一理ある。そうか、俺は今まで今日一日の睡眠の事についてしか考えていなかった。でもそうか、俺の将来はまだまだ続くんだ。となると将来十分に好きなように寝られるように、今のうちから稼げる方法について考える。確かに。それは必須だ。その可能性については今まで考えたことが無かった。こいつは天才かと思う。
「お前、天才か?」
「それほどだな。将来はワ〇ピースとか鬼滅〇刃を超えるような漫画を書いてやるぜ」
「なるほど、頑張れ」
「それじゃあお前はどうするんだ?コアラにでも就職するか?」
「コアラに転生出来る方法があるのなら幾らでもやってやるよ。でもそれは出来ないからな。どうしようか」
「まぁ、まだ高校生になったばっかりなんだからよ。多少考える時間はあるだろうぜ」
「そうだな、寝ながら考えるとしよう」
「ぶれねえな」
そういう彼は笑っていた。
その彼の笑顔と同時にチャイムが鳴り、教師がクラスに入ってくる。本日最後の授業の為、皆もやる気だ。帰る準備のためにアップをしている連中もいる。
俺は当然家に帰る。俺のやりたいことは学校には大してないのだから。
家に帰ってから俺は着替えてある場所へと向かう。それは書店でのアルバイトだ。なぜアルバイトをするのか。簡単だ。労働という行為によって体は疲労し、その結果、夜の睡眠の質が上がる。体を動かす事によって適度な疲労感も味わえる完璧な放課後だ。更にだ。この適度な疲労感にプラスして対価まで得られる。この対価によっていいベッドや枕、布団などの寝具のアップデートに使うことが出来る。完璧だ。一石二鳥とはこのことを指して作られた言葉に違いない。ならば新しい四字熟語でも作った方がいいかもしれない。一労二金とか。
俺がそんなことを考えながら本の補充を行なう。今日の朝から販売していて、少し落ち着いたこの時間に本の補充をする。それが俺にとって丁度いい疲労だった。
カウンターで接客をするのは正直苦手だ。あんな、人にしたくもない愛想笑いをして、なんでへこへこしなければならないのか。そんなことをするくらいならバックレて寝る。それくらいの気持ちだった。だから俺はバイトをする時にレジをやりたくないとハッキリいったし、それを受け入れてくれたのでここで働いている。
ただ、その際に少しだけ条件を出された。その条件というのが。
「あの、ちょっといいですか?」
「はい」
俺は振り向いて相手の顔を見る。相手は50代のそこら辺いるおばちゃんといった感じで、何か新聞の切り抜きを持っているようだった。
「この本を探しているんですけど、ありますかね?」
「ちょっと見せてもらいますね」
「はい」
俺はおばちゃんから切り抜きを受け取るとその本のタイトルを確認する。そしてその本は俺がさっき出した本だと気付いた。
「こっちですね」
俺は彼女を案内してその本を差し出す。一応後ろの方から取ったりして綺麗そうなのを渡すのがいいと思っている。
「あーこれこれ、これを探してたんですよ」
「いえ、それでは」
「はい、ありがとうございました」
そういってそのおばちゃんはレジへと向かっていく。そう、俺が言われた条件というのは、本の品だしをしている最中でも、話しかけてきたお客さんにはしっかりと対応する。出来る限り笑顔を見せるというものだった。俺は何とか接客出来たことに満足をして、元の仕事へ戻る。その満足度にはあのおばちゃんが新聞の切り抜きを持ってきてくれたというのが大きい。それを持って来ないのに今日の〇〇新聞に載ってた、とか言われても分かる訳がない。書店屋の人間が全部の新聞に目を通していると思うな。俺に至っては一社ですら読んでいない。
俺は渡した本をさっと見る、渡した本のタイトルに少し気になるものがあった。『睡眠の質を向上させる究極の方法』というタイトルの物だ。それは良くあるような人の目を引く様に赤とオレンジで色どりをされていて、文字だけは黒文字で書いてあるような薄い本。
俺はなんとなしにそれを捲ってみる。さっききちんと接客をしたのだからいいのだろうというのと、中身が傷ついたりしていないかなという確認の為、というちょっとした言い訳を心に思い浮かべた。
そして中を覗いてみると、なかなか斬新な事が書いてある。これは詳しく読んでみようとその本を帰りに買って行く為にカウンターに戻った。そしてお客さんの為の本を入れておくところに置いておく。
それからはいつもと変わりなく仕事に専念した。そしてバイト上がりの時間になった。
「それではお疲れ様です」
「ああ、もうそんな時間か。はい。お疲れ」
朝からずっと働き詰めの店長に挨拶をして俺は先にエプロンを脱いだ。彼はこれから閉店の12時までいるのかもしれない。
俺は振り返ることなく家に返った。
俺は時間ギリギリに教室に入ることが出来た。とはいえ、まだ授業の準備は始められたばかりの為、教室も暗くはない。俺は一番集中して授業を受けられるようにして一番前の席を陣取った。そうすることによって教師からの視線の圧力と、近くで見ることによる大きな音での眠りを阻害する構えだ。これで何とか寝ずに済ませて、今夜も素晴らしい睡眠を実現するのだ。
それからの1時間はあっと言う間だった。先生は何をとち狂ったか一番後ろの席に陣取り、プロジェクターが新しくなったとかで音は後ろの方から出る為ほとんど俺の所には届かなかった。その結果どうなったかは火を見るより明らかだろう。
俺は寝た。そう、完膚なきまでに寝た。この教室で起きていた時間は5分もないんじゃなかろうか。そのせいで感想に何を書いていいかが全く分からない。
その授業を終わって教室へと変える。感想には最初のタイトルだけは見ておいたのでそれを参考にして、それっぽい適当なことを適当に書いておいた。なんとなくで書いたけど大体の内容は想像通りだと思うので問題ないと思う。
教室に帰った俺は自分の席に着く。すると前の席に座っている友人が喋りかけてきた。
「お前さっきどこに行ってたんだよ。俺らは後ろで集まって寝ようとしてたら音は後ろから出煩いし、先生は近くにいるしで散々だったんだぜ?最悪だ」
「俺が知るか。俺は逆に寝ないように前に行ったら、音は小さいし先生は居ないしでばっちり寝ちまったよ。最悪だ」
こいつは羨ましい。この時間に寝なくてすんで良かったなんて、きっと今夜の睡眠は最高のモノになるのだろう。羨ましい。といっている場合じゃない。俺としても是非そうなる様にしなければ。
「寝れたのならいいじゃねえか。俺は最近寝不足だからこんな時にでも寝ておきたかったんだよ」
「お前、頭の中身をどこかに置き忘れてきたのか?もしかして子宮の中にでも忘れて来た可能性があるぞ。今日帰ったらちょっと取り出させてもらうといいぞ」
「いきなりだなおい。どうしたらそんなことになるんだよ」
「そりゃそうだろ。睡眠時間を削るとか頭の残念な奴が、人生の損失を享受すると決めた人にしか出来ないことだろ」
睡眠時間以上に大事な時間などない。最悪食事ですら無くてもいいくらいだ。本当に時間がないならおむつでも履いて布団に潜るといい。
「そりゃお前だけだよ。俺にとっては漫画を描くことの方が大事だからな。睡眠時間よりも漫画を書いてるのが最高に楽しい。それを読んでくれた人が喜んでるのが更に楽しいんだよ」
「そりゃ難儀な性格だな」
「お前ほどでもないさ。だって考えてみろよ。俺はこうやって漫画を描いて稼ぎまくれば、今のうちに多少睡眠時間を削ったとしても、将来は印税だけで食っていけるんだぜ?それ以降はずっと好きなタイミングで寝て起きてを繰り返せる。そう考えたら問題はないどころか余計いいんじゃないか?」
「・・・」
俺は衝撃に震えていた。確かに、奴の言うことも一理ある。そうか、俺は今まで今日一日の睡眠の事についてしか考えていなかった。でもそうか、俺の将来はまだまだ続くんだ。となると将来十分に好きなように寝られるように、今のうちから稼げる方法について考える。確かに。それは必須だ。その可能性については今まで考えたことが無かった。こいつは天才かと思う。
「お前、天才か?」
「それほどだな。将来はワ〇ピースとか鬼滅〇刃を超えるような漫画を書いてやるぜ」
「なるほど、頑張れ」
「それじゃあお前はどうするんだ?コアラにでも就職するか?」
「コアラに転生出来る方法があるのなら幾らでもやってやるよ。でもそれは出来ないからな。どうしようか」
「まぁ、まだ高校生になったばっかりなんだからよ。多少考える時間はあるだろうぜ」
「そうだな、寝ながら考えるとしよう」
「ぶれねえな」
そういう彼は笑っていた。
その彼の笑顔と同時にチャイムが鳴り、教師がクラスに入ってくる。本日最後の授業の為、皆もやる気だ。帰る準備のためにアップをしている連中もいる。
俺は当然家に帰る。俺のやりたいことは学校には大してないのだから。
家に帰ってから俺は着替えてある場所へと向かう。それは書店でのアルバイトだ。なぜアルバイトをするのか。簡単だ。労働という行為によって体は疲労し、その結果、夜の睡眠の質が上がる。体を動かす事によって適度な疲労感も味わえる完璧な放課後だ。更にだ。この適度な疲労感にプラスして対価まで得られる。この対価によっていいベッドや枕、布団などの寝具のアップデートに使うことが出来る。完璧だ。一石二鳥とはこのことを指して作られた言葉に違いない。ならば新しい四字熟語でも作った方がいいかもしれない。一労二金とか。
俺がそんなことを考えながら本の補充を行なう。今日の朝から販売していて、少し落ち着いたこの時間に本の補充をする。それが俺にとって丁度いい疲労だった。
カウンターで接客をするのは正直苦手だ。あんな、人にしたくもない愛想笑いをして、なんでへこへこしなければならないのか。そんなことをするくらいならバックレて寝る。それくらいの気持ちだった。だから俺はバイトをする時にレジをやりたくないとハッキリいったし、それを受け入れてくれたのでここで働いている。
ただ、その際に少しだけ条件を出された。その条件というのが。
「あの、ちょっといいですか?」
「はい」
俺は振り向いて相手の顔を見る。相手は50代のそこら辺いるおばちゃんといった感じで、何か新聞の切り抜きを持っているようだった。
「この本を探しているんですけど、ありますかね?」
「ちょっと見せてもらいますね」
「はい」
俺はおばちゃんから切り抜きを受け取るとその本のタイトルを確認する。そしてその本は俺がさっき出した本だと気付いた。
「こっちですね」
俺は彼女を案内してその本を差し出す。一応後ろの方から取ったりして綺麗そうなのを渡すのがいいと思っている。
「あーこれこれ、これを探してたんですよ」
「いえ、それでは」
「はい、ありがとうございました」
そういってそのおばちゃんはレジへと向かっていく。そう、俺が言われた条件というのは、本の品だしをしている最中でも、話しかけてきたお客さんにはしっかりと対応する。出来る限り笑顔を見せるというものだった。俺は何とか接客出来たことに満足をして、元の仕事へ戻る。その満足度にはあのおばちゃんが新聞の切り抜きを持ってきてくれたというのが大きい。それを持って来ないのに今日の〇〇新聞に載ってた、とか言われても分かる訳がない。書店屋の人間が全部の新聞に目を通していると思うな。俺に至っては一社ですら読んでいない。
俺は渡した本をさっと見る、渡した本のタイトルに少し気になるものがあった。『睡眠の質を向上させる究極の方法』というタイトルの物だ。それは良くあるような人の目を引く様に赤とオレンジで色どりをされていて、文字だけは黒文字で書いてあるような薄い本。
俺はなんとなしにそれを捲ってみる。さっききちんと接客をしたのだからいいのだろうというのと、中身が傷ついたりしていないかなという確認の為、というちょっとした言い訳を心に思い浮かべた。
そして中を覗いてみると、なかなか斬新な事が書いてある。これは詳しく読んでみようとその本を帰りに買って行く為にカウンターに戻った。そしてお客さんの為の本を入れておくところに置いておく。
それからはいつもと変わりなく仕事に専念した。そしてバイト上がりの時間になった。
「それではお疲れ様です」
「ああ、もうそんな時間か。はい。お疲れ」
朝からずっと働き詰めの店長に挨拶をして俺は先にエプロンを脱いだ。彼はこれから閉店の12時までいるのかもしれない。
俺は振り返ることなく家に返った。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
傭兵アルバの放浪記
有馬円
ファンタジー
変わり者の傭兵アルバ、誰も詳しくはこの人間のことを知りません。
アルバはずーっと傭兵で生きてきました。
あんまり考えたこともありません。
でも何をしても何をされても生き残ることが人生の目標です。
ただそれだけですがアルバはそれなりに必死に生きています。
そんな人生の一幕
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる