31 / 100
1章
31話 レイラとアルセラのスキル
しおりを挟む
「あたしのスキルを使うのよ」
「へ……スキル? 回復するのか……? 誰に……?」
グレーデンが間抜けのような顔で頭に? を浮かべているけれど、それは僕も同じかもしれない。
というか、そもそもレイラがスキルを使っているところを見ていない。
回復系統のスキルではあると思うけれど、彼女はずっと回復魔法で回復していた。
「まぁ、あたしはスキルを使う準備に入る。アルセラ、説明は任せたわよ」
「畏まりました」
レイラはそれだけ言うと目を閉じて集中し始め、胸の前に杖を掲げて詠唱を始める。
「花の宴、木の演奏。際限なく続くこの世に果てはない。海は踊り空は泣く世界は全てが時の上に……」
「詠唱!?」
詠唱は普通魔法を放つ時に使う物で、スキルで使われることはほとんどない。
一応あるにはあるが、地形を変えるような大規模な物や、世界の法則を捻じ曲げる時のスキルだけだ。
だが、レイラはその詠唱をし続けている。
それもとんでもなく長い。
そのことの説明はアルセラがし始めてくれた。
「レイラ様のスキルが秘されている理由は2つ。その回復スキルがとてつもなく、場合によっては死すらも覆す可能性を秘めていること」
「!」
「そしてもう一つは、その代償の重さだ」
「代償?」
「レイラ様はスキル発動するごとに寿命をスキルに奪われるのだ」
「スキルに……寿命が?」
グレーデンが驚いていた。
僕も彼女の話が信じられず、驚いて聞くしかない。
「ああ、それほどのスキルということだ」
「それで……聖女に……」
グレーデンがそう言うとアルセラはキッと睨む。
そして、ハッキリと言い切る。
「違う。違うのだ。当然、そのスキルのお陰であることは否定しない。だが、レイラ様がすごいのはそのスキルを、人を救う為であれば躊躇いなく使う事なのだ」
「ためらいなく……? 寿命が短くなるのに?」
「そうだ。それが自分の寿命を短くする。そう言われた時はショックを受けていたけれど、それでも、彼女はスキルを使うことを止めようとはしなかった」
じゃあ今も彼女は使っているのだろうか?
僕が思ったことは、グレーデンも思ったらしい。
「では今も実は?」
アルセラは首を振る。
「使っていない。教会が……いや、私が止めているからだ」
「お前が?」
「ああ、そろそろ発動する。見せよう。我がスキル。【全ては貴方の為にわが身を】」
アルセラがスキルを使った途端、彼女とレイラが一瞬光る。
彼女は自信に満ちた表情でグレーデンを見た。
「私のスキルは……私が決めた対象の傷、後遺症、スキルや魔法によるデメリット等を全て私が肩代わりするというもの。レイラ様が減らす寿命も全て私が受ける。そうすることによって、レイラ様はスキルを勝手に使うことは無くなったのだ。私の為に、私が寿命を減らさないという事の為に!」
アルセラはむしろ誇りであるかのように笑う。
「これが私の……レイラ様に対する忠誠である!」
その瞬間。レイラの詠唱が完了する。
「流浪の月は荒野を歌う。全ては戻りて秩序を為せ。【時空因果の遡行】」
次の瞬間、僕の周囲全ての時間が止まった。
これは……?
「ん……? これは……この力は!? だから消しておくべきだと言ったのだ! この力は……この力は!」
スキルが何か言っているけれど、僕はただただこの流れに任せるだけだ。
ただ、周囲が青黒くなり、さっき見ていた光景に戻って行く。
グレーデンは先ほどの位置に逆再生するかの様に後ろ歩きで、その後はレイラ達が僕に向かって叫んでいる。
それから直ぐに水が何事もなかったかのように引いていき、レイラ達は触手から逃げ回る。
ここまで見せられれば、僕にも何が起こっているか分かる。
(時が……戻っている?)
「そうだ……これは時間遡行のスキル。く……貴様……いつか……後悔……する……ぞ」
そう言って僕の体は僕の元に戻ってくる。
気が付くと、僕は先ほどの場所にスキルを解放する前の状態で立っていた。
さっき見た光景と違って水はこの場に残ったままだけれど、水浸しにしていた存在が居なくなったのか、水は徐々に減っていく。
「これが……レイラ様の……スキルだ……」
近くにいたアルセラはそのまま地面に倒れる。
バシャン!
アルセラは水に受け止められるけれど、直ぐに水が引いて溺れる様なことはなかった。
「アルセラ!」
僕はアルセラに向かって駆け出す。
そして、彼女を助け起こすと、回復魔法をかける。
「『癒やせ』」
彼女に効くのかは分からないけれど、それでも、やらないよりはマシだ。
「あたしも……やるわ」
レイラもかなり疲れて苦しそうだけれど、それでも、アルセラの事が心配なのか回復魔法を放つ。
「『聖なる祈りよ届け』」
「大丈夫? レイラも休まないと」
「大丈夫よ。このスキルのデメリットは全てアルセラが受けてくれた……。魔力が残り少ないから……ちょっと厳しいけど……。ああ……でも、ごめんなさい……貴方の……妹も……助けにいけないわ……」
「レイラ!」
レイラはそう僕に言って、全ての魔力を使い切ったのかアルセラの側に座り込む。
「この程度じゃ……死にはしないわよ」
「レイラ……」
僕はほっとして、彼女の側にしゃがみ込む。
彼女は苦しそうな表情をしているけれど、無事なようだ。
良かった。本当に良かった。
僕がどうするべきか考えていると、笑い声が聞こえた。
「あはははははははははは!」
「!」
「!?」
側にいるグレーデンもそちらの方を向く。
そこには、全身ボロボロのローバーがいた。
「うーん。どうしてか分かりませんがいいですねぇ! 私がどうしてここまでボロボロになっているのか分かりませんが……でも、今が絶好の好機であることは分かります! さぁグレーデン君! その3人を捕まえて行きますよ! 今ならまだ仲間が近くの森に潜んでいます! 合図も既に送りました! さぁ!」
仲間……だって……。
確かにさっきの戦いで〈選ばれし者〉(仮)とか言う組織に属しているって……。 まずい。それに、グレーデンまでもまた敵になると……。
「……」
しかし、グレーデンは動かずに、じっと下を俯いているだけだった。
「グレーデン君!? 一体どうしたと言うのですか!? 貴方が復讐したがっていたあのクトー君ですよ!? あれだけ痛めつけて同じ目に合わせてやりたい! そう言っていたではありませんか!」
「……」
グレーデンはそれでも何も言わない。
「よろしい。では、君たちの首を即座に刎ねて……」
「無理」
「はえ?」
いつの間にかローバーの後ろに真っ白な仮面をつけた水色の髪の少女が立っていた。
そして、ローバーがそれ以上何かを言う前に、彼の意識を狩り取った。
敵ではないと思うけれど、新たな人の出現に僕は警戒感を強める。
「誰!?」
「学園長の使い」
「学園長の?」
彼女はこくりと首を縦に動かす。
そして、指を指した。
「あっち」
「?」
彼女は森の中を指しているけれど、その先に何があるのだろうか。
僕は何のことか分からずに首を傾げるけれど、彼女はそれ以上何も言わない。
助け舟を出してくれたのはグレーデンだった。
「その方向にこいつのアジトがある。そこにてめーの妹もいるんだろうよ」
「分かった」
僕はサナを助け出すために向かおうとするけれど、直ぐに思いとどまって足を止める。
レイラはもう一歩も動けず、アルセラに至っては意識すらない。
そんな2人を置いて行けるのか。
薄情……サナの為であればそう言われるのは別にどうでもいい。
けれど、僕の為に助けに来てくれた2人に対して、そんな仕打ちをすることは僕は出来なかった。
でも、レイラが僕の背中を押してくれる。
「何……止まってるのよ……。さっさと助けに行きなさい。あたし達は大丈夫……だから……」
「でも……」
「いいから! 大丈夫だって言っているでしょう?」
レイラは俯いた顔を少しだけこちらに向け、鋭い視線を放っている。
僕は少しだけ止まり、彼女に背を向けた。
「ごめん……ありがとう」
「3回は奢りなさいよ……」
「任せて」
僕は、サナを助けるために走った。
「へ……スキル? 回復するのか……? 誰に……?」
グレーデンが間抜けのような顔で頭に? を浮かべているけれど、それは僕も同じかもしれない。
というか、そもそもレイラがスキルを使っているところを見ていない。
回復系統のスキルではあると思うけれど、彼女はずっと回復魔法で回復していた。
「まぁ、あたしはスキルを使う準備に入る。アルセラ、説明は任せたわよ」
「畏まりました」
レイラはそれだけ言うと目を閉じて集中し始め、胸の前に杖を掲げて詠唱を始める。
「花の宴、木の演奏。際限なく続くこの世に果てはない。海は踊り空は泣く世界は全てが時の上に……」
「詠唱!?」
詠唱は普通魔法を放つ時に使う物で、スキルで使われることはほとんどない。
一応あるにはあるが、地形を変えるような大規模な物や、世界の法則を捻じ曲げる時のスキルだけだ。
だが、レイラはその詠唱をし続けている。
それもとんでもなく長い。
そのことの説明はアルセラがし始めてくれた。
「レイラ様のスキルが秘されている理由は2つ。その回復スキルがとてつもなく、場合によっては死すらも覆す可能性を秘めていること」
「!」
「そしてもう一つは、その代償の重さだ」
「代償?」
「レイラ様はスキル発動するごとに寿命をスキルに奪われるのだ」
「スキルに……寿命が?」
グレーデンが驚いていた。
僕も彼女の話が信じられず、驚いて聞くしかない。
「ああ、それほどのスキルということだ」
「それで……聖女に……」
グレーデンがそう言うとアルセラはキッと睨む。
そして、ハッキリと言い切る。
「違う。違うのだ。当然、そのスキルのお陰であることは否定しない。だが、レイラ様がすごいのはそのスキルを、人を救う為であれば躊躇いなく使う事なのだ」
「ためらいなく……? 寿命が短くなるのに?」
「そうだ。それが自分の寿命を短くする。そう言われた時はショックを受けていたけれど、それでも、彼女はスキルを使うことを止めようとはしなかった」
じゃあ今も彼女は使っているのだろうか?
僕が思ったことは、グレーデンも思ったらしい。
「では今も実は?」
アルセラは首を振る。
「使っていない。教会が……いや、私が止めているからだ」
「お前が?」
「ああ、そろそろ発動する。見せよう。我がスキル。【全ては貴方の為にわが身を】」
アルセラがスキルを使った途端、彼女とレイラが一瞬光る。
彼女は自信に満ちた表情でグレーデンを見た。
「私のスキルは……私が決めた対象の傷、後遺症、スキルや魔法によるデメリット等を全て私が肩代わりするというもの。レイラ様が減らす寿命も全て私が受ける。そうすることによって、レイラ様はスキルを勝手に使うことは無くなったのだ。私の為に、私が寿命を減らさないという事の為に!」
アルセラはむしろ誇りであるかのように笑う。
「これが私の……レイラ様に対する忠誠である!」
その瞬間。レイラの詠唱が完了する。
「流浪の月は荒野を歌う。全ては戻りて秩序を為せ。【時空因果の遡行】」
次の瞬間、僕の周囲全ての時間が止まった。
これは……?
「ん……? これは……この力は!? だから消しておくべきだと言ったのだ! この力は……この力は!」
スキルが何か言っているけれど、僕はただただこの流れに任せるだけだ。
ただ、周囲が青黒くなり、さっき見ていた光景に戻って行く。
グレーデンは先ほどの位置に逆再生するかの様に後ろ歩きで、その後はレイラ達が僕に向かって叫んでいる。
それから直ぐに水が何事もなかったかのように引いていき、レイラ達は触手から逃げ回る。
ここまで見せられれば、僕にも何が起こっているか分かる。
(時が……戻っている?)
「そうだ……これは時間遡行のスキル。く……貴様……いつか……後悔……する……ぞ」
そう言って僕の体は僕の元に戻ってくる。
気が付くと、僕は先ほどの場所にスキルを解放する前の状態で立っていた。
さっき見た光景と違って水はこの場に残ったままだけれど、水浸しにしていた存在が居なくなったのか、水は徐々に減っていく。
「これが……レイラ様の……スキルだ……」
近くにいたアルセラはそのまま地面に倒れる。
バシャン!
アルセラは水に受け止められるけれど、直ぐに水が引いて溺れる様なことはなかった。
「アルセラ!」
僕はアルセラに向かって駆け出す。
そして、彼女を助け起こすと、回復魔法をかける。
「『癒やせ』」
彼女に効くのかは分からないけれど、それでも、やらないよりはマシだ。
「あたしも……やるわ」
レイラもかなり疲れて苦しそうだけれど、それでも、アルセラの事が心配なのか回復魔法を放つ。
「『聖なる祈りよ届け』」
「大丈夫? レイラも休まないと」
「大丈夫よ。このスキルのデメリットは全てアルセラが受けてくれた……。魔力が残り少ないから……ちょっと厳しいけど……。ああ……でも、ごめんなさい……貴方の……妹も……助けにいけないわ……」
「レイラ!」
レイラはそう僕に言って、全ての魔力を使い切ったのかアルセラの側に座り込む。
「この程度じゃ……死にはしないわよ」
「レイラ……」
僕はほっとして、彼女の側にしゃがみ込む。
彼女は苦しそうな表情をしているけれど、無事なようだ。
良かった。本当に良かった。
僕がどうするべきか考えていると、笑い声が聞こえた。
「あはははははははははは!」
「!」
「!?」
側にいるグレーデンもそちらの方を向く。
そこには、全身ボロボロのローバーがいた。
「うーん。どうしてか分かりませんがいいですねぇ! 私がどうしてここまでボロボロになっているのか分かりませんが……でも、今が絶好の好機であることは分かります! さぁグレーデン君! その3人を捕まえて行きますよ! 今ならまだ仲間が近くの森に潜んでいます! 合図も既に送りました! さぁ!」
仲間……だって……。
確かにさっきの戦いで〈選ばれし者〉(仮)とか言う組織に属しているって……。 まずい。それに、グレーデンまでもまた敵になると……。
「……」
しかし、グレーデンは動かずに、じっと下を俯いているだけだった。
「グレーデン君!? 一体どうしたと言うのですか!? 貴方が復讐したがっていたあのクトー君ですよ!? あれだけ痛めつけて同じ目に合わせてやりたい! そう言っていたではありませんか!」
「……」
グレーデンはそれでも何も言わない。
「よろしい。では、君たちの首を即座に刎ねて……」
「無理」
「はえ?」
いつの間にかローバーの後ろに真っ白な仮面をつけた水色の髪の少女が立っていた。
そして、ローバーがそれ以上何かを言う前に、彼の意識を狩り取った。
敵ではないと思うけれど、新たな人の出現に僕は警戒感を強める。
「誰!?」
「学園長の使い」
「学園長の?」
彼女はこくりと首を縦に動かす。
そして、指を指した。
「あっち」
「?」
彼女は森の中を指しているけれど、その先に何があるのだろうか。
僕は何のことか分からずに首を傾げるけれど、彼女はそれ以上何も言わない。
助け舟を出してくれたのはグレーデンだった。
「その方向にこいつのアジトがある。そこにてめーの妹もいるんだろうよ」
「分かった」
僕はサナを助け出すために向かおうとするけれど、直ぐに思いとどまって足を止める。
レイラはもう一歩も動けず、アルセラに至っては意識すらない。
そんな2人を置いて行けるのか。
薄情……サナの為であればそう言われるのは別にどうでもいい。
けれど、僕の為に助けに来てくれた2人に対して、そんな仕打ちをすることは僕は出来なかった。
でも、レイラが僕の背中を押してくれる。
「何……止まってるのよ……。さっさと助けに行きなさい。あたし達は大丈夫……だから……」
「でも……」
「いいから! 大丈夫だって言っているでしょう?」
レイラは俯いた顔を少しだけこちらに向け、鋭い視線を放っている。
僕は少しだけ止まり、彼女に背を向けた。
「ごめん……ありがとう」
「3回は奢りなさいよ……」
「任せて」
僕は、サナを助けるために走った。
0
あなたにおすすめの小説
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流@3/19書籍発売!
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる