11 / 100
1章
11話 ローバー先生
しおりを挟む
「クトー君。ちょっといいですか?」
「ローバー先生? どうかしましたか?」
僕はいつもの様に授業が終わると次の授業に行く準備をしていた。
しかしこの時は、仲の良いローバー先生が話しかけてきたのだ。
彼は茶色の髪を少し伸ばした男性の先生だ。
丸眼鏡をかけていて、研究者という言葉がぴったり。
「ちょっとクトー君に、心苦しいですがやって欲しいことがありまして……」
「何でしょう?」
いつも優しい笑顔を浮かべている先生が悲しそうな顔を浮かべながら言ってくるとは。
一体何なのだろうか。
「ちょっと来てください」
「? はい。分かりました」
僕が先生について行くと、まさか外にまで出てしまったではないか。
先生が止まった場所には、何か細長い縦穴が伸びていた。
奥は曲がっていて最後まで見ることが出来ない。
「ここは……?」
「実は、この中に飼っているネズミが入り込んでしまったんです。ですので、助けていただけないでしょうか?」
「いいですけど……魔法でだしたり?」
「かなり繊細な生き物ですので……出来れば優しく出して上げて欲しいのです」
「先生のあの……糸を使うスキルはダメなんですか?」
「それが……何回かやってみたのですが、かなり警戒しているみたいで……それで噛み付いて来て切られてしまうんですよ……」
「それじゃあ人が手を入れても?」
「ええ、噛んで来るかもしれません。そこで、本当に心苦しいのですが、【タコ化】でネズミを出して頂けませんか? あのスキルなら回復出来ると聞きましたし……」
「勿論。それくらいならお安い御用です。いつも先生にはお世話になっていますからね」
ローバー先生は回復の授業の先生で、彼のスキルである糸を使って傷口を塞いだりする新しいやり方の先駆者だ。
最初は異端だ。
という事で大変だったらしいけれど、ある時から認められてこうして学園で教鞭を振るうまでになっていた。
僕も何か学べることはないかと、よく話を聞いたりしてお世話になっていたのだ。
何か力になれることがあるのなら力になりたい。
「【タコ化】」
僕は右手をタコにして、触手を2本生み出す。
けれど、この細長いのには1本で十分だろう。
触手を入れて奥にやると、確かに何かが……痛い!
触手がすごい勢いで噛まれている。
というか、食べられている気すらするんだけれど……。
「あの……めっちゃ痛いんですけど」
「すいません。何とか急いで出して頂けませんか」
「分かりました」
僕は何とか齧られながらもネズミをつかんで引っ張り出す。
触手からは真っ赤な僕の血が流れ出ているけれど、多少は仕方ないだろう。
「ここにお願いします」
ローバー先生が持っている袋に僕はネズミを落とす。
先生は直ぐにその入り口を締めて、僕に頭を下げた。
「ありがとうございます。クトー君。問題はないですか?」
「はい。【自己再生】」
僕の触手が再生を開始する。
これがタコの能力? と聞かれると分からない所はあるけれど、それでも出来るのだから使わない手はない。
触手の先っぽを齧られただけだったので、数十秒もあれば回復しきる。
「これで大丈夫ですか?」
「……え? ああ、はい。本当にありがとうございます」
僕の触手を凝視していたローバー先生がまた頭を下げてくる。
先生は生徒からも優しいと人気の素晴らしい人だ。
そんな人の役に立てて僕も嬉しい。
「それでは失礼します」
「あ、いえいえ、待ってください。これをどうぞ」
「これは……これは!?」
僕はローバー先生が差し出した物を見て驚愕した。
それは、昨日欲しいと思っていた『不治の病についての研究』という本だったのだ。
「君が黒蛇病について調べようとしていることは知っていますから。是非読んでみて下さい。あ、流石に上げる訳には行かないので、ちゃんと返して下さいね?」
「え……でも……。本当にいいんですか?」
「はい。勿論ですよ。いつも真面目に授業を受けて下さって、私としても嬉しい限りなんですよ」
優しく笑うローバー先生に何も言えない。
「それでは、私はこれで失礼します。それと、本を読むのはちゃんと寮に帰ってからにするんですよ?」
「はい! ありがとうございます!」
僕は先生に感謝して、本を借りる。
その日の夜。
僕は出来る限りの速度でやることを終わらせ、1人机に座って本を開く。
やることはやった、明かりの準備も問題ない。
「どんな中身なのかなー」
僕はサナを助けるための力になれることが嬉しくて、本を開く。
「最初からでいいよね。何が役に立つのか分からないんだし、黒蛇病のことだけっていう訳にも行かない気がする」
そう思って僕は最初から読み始めるけれど、中々に難しい。
本自体もかなりの厚さを誇っていて、しっかりと理解しながら読み始めたら1か月はかかってしまうだろう。
それでも、サナを助けるためならば僕は出来ることは全てするのだ。
「こんな時……聖女様候補の話でも聞けたら良かったんだけどなぁ……」
僕が通うルインドワーズ高等学園には、圧倒的な回復スキルを持ち、更に上級回復魔法を使える少女が通っている。
最初にそのことを知った時、サナを治療してもらえないかと思って頼みに行ったことがあった。
けれど、彼女の周囲を囲む護衛の女騎士達に追い返されてしまったのだ。
「もしも頼むなら教会を通してもらわないと出来ない……か」
確かに最初はショックを受けたけれど、今考えれば分からないでもない。
彼女は聖女候補としてその力を振るっているのだ。
好き勝手に治療していたら聖女としての……いや、教会としての評価が落ちてしまうのだろう。
「お金を稼げば行けるんだろうけど……」
この辺りで稼げる場所なんてない。
学園に通いながら冒険者になる人もいるけれど、ダンジョンに潜ってゴブリンを狩ったりする程度。
後は休みの日に遠出するくらいか。
「そんなことをするくらいなら勉強するよなぁ……」
その金を稼ぐ時間を勉強に当てたいし、何より聖女様といえど、黒蛇病が治る保証はなかったのでその選択肢は取らなかった。
もしも聖女様が治せているのなら、きっと大々的に教会が宣伝しているだろう。
聖女は不治の病を治せます……と。
「はぁ。今はこっちに集中しないと」
せめて聖女様と話くらいは出来ないかと考えて、頭を振る。
今はしっかりとこの本に集中しなければ、サナを早く助けるためにはそれしかないんだ。
「ローバー先生? どうかしましたか?」
僕はいつもの様に授業が終わると次の授業に行く準備をしていた。
しかしこの時は、仲の良いローバー先生が話しかけてきたのだ。
彼は茶色の髪を少し伸ばした男性の先生だ。
丸眼鏡をかけていて、研究者という言葉がぴったり。
「ちょっとクトー君に、心苦しいですがやって欲しいことがありまして……」
「何でしょう?」
いつも優しい笑顔を浮かべている先生が悲しそうな顔を浮かべながら言ってくるとは。
一体何なのだろうか。
「ちょっと来てください」
「? はい。分かりました」
僕が先生について行くと、まさか外にまで出てしまったではないか。
先生が止まった場所には、何か細長い縦穴が伸びていた。
奥は曲がっていて最後まで見ることが出来ない。
「ここは……?」
「実は、この中に飼っているネズミが入り込んでしまったんです。ですので、助けていただけないでしょうか?」
「いいですけど……魔法でだしたり?」
「かなり繊細な生き物ですので……出来れば優しく出して上げて欲しいのです」
「先生のあの……糸を使うスキルはダメなんですか?」
「それが……何回かやってみたのですが、かなり警戒しているみたいで……それで噛み付いて来て切られてしまうんですよ……」
「それじゃあ人が手を入れても?」
「ええ、噛んで来るかもしれません。そこで、本当に心苦しいのですが、【タコ化】でネズミを出して頂けませんか? あのスキルなら回復出来ると聞きましたし……」
「勿論。それくらいならお安い御用です。いつも先生にはお世話になっていますからね」
ローバー先生は回復の授業の先生で、彼のスキルである糸を使って傷口を塞いだりする新しいやり方の先駆者だ。
最初は異端だ。
という事で大変だったらしいけれど、ある時から認められてこうして学園で教鞭を振るうまでになっていた。
僕も何か学べることはないかと、よく話を聞いたりしてお世話になっていたのだ。
何か力になれることがあるのなら力になりたい。
「【タコ化】」
僕は右手をタコにして、触手を2本生み出す。
けれど、この細長いのには1本で十分だろう。
触手を入れて奥にやると、確かに何かが……痛い!
触手がすごい勢いで噛まれている。
というか、食べられている気すらするんだけれど……。
「あの……めっちゃ痛いんですけど」
「すいません。何とか急いで出して頂けませんか」
「分かりました」
僕は何とか齧られながらもネズミをつかんで引っ張り出す。
触手からは真っ赤な僕の血が流れ出ているけれど、多少は仕方ないだろう。
「ここにお願いします」
ローバー先生が持っている袋に僕はネズミを落とす。
先生は直ぐにその入り口を締めて、僕に頭を下げた。
「ありがとうございます。クトー君。問題はないですか?」
「はい。【自己再生】」
僕の触手が再生を開始する。
これがタコの能力? と聞かれると分からない所はあるけれど、それでも出来るのだから使わない手はない。
触手の先っぽを齧られただけだったので、数十秒もあれば回復しきる。
「これで大丈夫ですか?」
「……え? ああ、はい。本当にありがとうございます」
僕の触手を凝視していたローバー先生がまた頭を下げてくる。
先生は生徒からも優しいと人気の素晴らしい人だ。
そんな人の役に立てて僕も嬉しい。
「それでは失礼します」
「あ、いえいえ、待ってください。これをどうぞ」
「これは……これは!?」
僕はローバー先生が差し出した物を見て驚愕した。
それは、昨日欲しいと思っていた『不治の病についての研究』という本だったのだ。
「君が黒蛇病について調べようとしていることは知っていますから。是非読んでみて下さい。あ、流石に上げる訳には行かないので、ちゃんと返して下さいね?」
「え……でも……。本当にいいんですか?」
「はい。勿論ですよ。いつも真面目に授業を受けて下さって、私としても嬉しい限りなんですよ」
優しく笑うローバー先生に何も言えない。
「それでは、私はこれで失礼します。それと、本を読むのはちゃんと寮に帰ってからにするんですよ?」
「はい! ありがとうございます!」
僕は先生に感謝して、本を借りる。
その日の夜。
僕は出来る限りの速度でやることを終わらせ、1人机に座って本を開く。
やることはやった、明かりの準備も問題ない。
「どんな中身なのかなー」
僕はサナを助けるための力になれることが嬉しくて、本を開く。
「最初からでいいよね。何が役に立つのか分からないんだし、黒蛇病のことだけっていう訳にも行かない気がする」
そう思って僕は最初から読み始めるけれど、中々に難しい。
本自体もかなりの厚さを誇っていて、しっかりと理解しながら読み始めたら1か月はかかってしまうだろう。
それでも、サナを助けるためならば僕は出来ることは全てするのだ。
「こんな時……聖女様候補の話でも聞けたら良かったんだけどなぁ……」
僕が通うルインドワーズ高等学園には、圧倒的な回復スキルを持ち、更に上級回復魔法を使える少女が通っている。
最初にそのことを知った時、サナを治療してもらえないかと思って頼みに行ったことがあった。
けれど、彼女の周囲を囲む護衛の女騎士達に追い返されてしまったのだ。
「もしも頼むなら教会を通してもらわないと出来ない……か」
確かに最初はショックを受けたけれど、今考えれば分からないでもない。
彼女は聖女候補としてその力を振るっているのだ。
好き勝手に治療していたら聖女としての……いや、教会としての評価が落ちてしまうのだろう。
「お金を稼げば行けるんだろうけど……」
この辺りで稼げる場所なんてない。
学園に通いながら冒険者になる人もいるけれど、ダンジョンに潜ってゴブリンを狩ったりする程度。
後は休みの日に遠出するくらいか。
「そんなことをするくらいなら勉強するよなぁ……」
その金を稼ぐ時間を勉強に当てたいし、何より聖女様といえど、黒蛇病が治る保証はなかったのでその選択肢は取らなかった。
もしも聖女様が治せているのなら、きっと大々的に教会が宣伝しているだろう。
聖女は不治の病を治せます……と。
「はぁ。今はこっちに集中しないと」
せめて聖女様と話くらいは出来ないかと考えて、頭を振る。
今はしっかりとこの本に集中しなければ、サナを早く助けるためにはそれしかないんだ。
0
お気に入りに追加
284
あなたにおすすめの小説

チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』

生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】
雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。
そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!
気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?
するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。
だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──
でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

召喚されたら無能力だと追放されたが、俺の力はヘルプ機能とチュートリアルモードだった。世界の全てを事前に予習してイージーモードで活躍します
あけちともあき
ファンタジー
異世界召喚されたコトマエ・マナビ。
異世界パルメディアは、大魔法文明時代。
だが、その時代は崩壊寸前だった。
なのに人類同志は争いをやめず、異世界召喚した特殊能力を持つ人間同士を戦わせて覇を競っている。
マナビは魔力も闘気もゼロということで無能と断じられ、彼を召喚したハーフエルフ巫女のルミイとともに追放される。
追放先は、魔法文明人の娯楽にして公開処刑装置、滅びの塔。
ここで命運尽きるかと思われたが、マナビの能力、ヘルプ機能とチュートリアルシステムが発動する。
世界のすべてを事前に調べ、起こる出来事を予習する。
無理ゲーだって軽々くぐり抜け、デスゲームもヌルゲーに変わる。
化け物だって天変地異だって、事前の予習でサクサククリア。
そして自分を舐めてきた相手を、さんざん煽り倒す。
当座の目的は、ハーフエルフ巫女のルミイを実家に帰すこと。
ディストピアから、ポストアポカリプスへと崩壊していくこの世界で、マナビとルミイのどこか呑気な旅が続く。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる