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第2章 聖女は決別する
158話 秘密の懸け橋
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部屋の扉がノックされた。
「はーい?」
私は返事を返す。
「失礼する」
そう言って中に入ろうとするのはダンテさんだった。
ガッ!
ダンテさんは以前と同じように扉に引っかかる。しかし、彼は下がるような気配は少しもなく、むしろ以前と同じようにミシミシと音を立てながら進もうとして来る。
「待て! そこで止まれ!」
フリッツさんが声を荒げながら立ち上がる。
「む? なぜだ? 下がったら我が入れぬではないか。我が嫁の体調はどうだ」
「私はダンテさんの嫁ではありません!」
「何、時間の問題よ」
「いいから下がれ! このままだと扉が壊れる!」
扉からはミシミシと音がして今にも壊れそうだ。
「心配するな。この砦の扉も日々進化を続けておる。毎日より強く、より固くなっているのだ」
「お前が壊すからだろうが!」
バキ!
フリッツさんが叫ぶと同時に、扉が壊れてしまう。
「……」
「……」
「……」
「……軟弱な」
「お前が硬すぎるせいだ!」
フリッツさんの叫び声と同時に、部屋の外からどやどやと誰かが来る声がする。
「おい、ダンテ。一体いくつ壊す気だ。ギルドからの金が全部なくなるぞ」
「そうですよ。そのせいで一杯依頼を受けないといけないんですから」
そう言って部屋に入って来るのはラケルスさんとメルクさんだった。
「なんだ? うお、Aランクパーティーが勢ぞろいかすげぇな」
そう言って入ってくるのは『蒼穹の息吹』のカルロさんだった。
「うわ、すごい豪華なメンツ。この砦のトップチームじゃない?」
「ミーナ。もう少し詰めてください」
「お邪魔いたします」
カルロさんに続いて入ってきたのは『蒼穹の息吹』の他のメンバー達。
これで部屋には私たち3人。ダンテさん達3人。カルロさん達4人というかなりの人数が詰め込まれていた。ぎゅうぎゅう詰めで、何でこんなことになっているのか分からない。キリルさんとか黙っているけど、ほっぺたにダンテさんの鎧が食い込んで壁に押し付けられている。大丈夫なのかな? 防御魔法かけておこうか?
「って、どうしたんですか皆さん!?」
「どうしたとは、皆クロエ嬢が心配で来たのだ」
「そうですよ。勇者パーティーに襲われた後に倒れていましたからね。一体何があったのかと」
「本当ですよ。騎士に報告に行っている間に……力になれなくてごめんね」
黒橡(くろつるばみ)の車輪の皆さんにそう言われると恐縮してしまう。
「そんなことありません。ラケルスさんには助けて頂きましたし」
「そうよ。こっちは肝心な時にカルロがお腹壊して出てこないから、外で何があったのか分からなくていけなかったし。もうちょっとしっかりしてよね?」
そういうのはミーナさんだ。その視線は鋭く、カルロさんはリーダーだろうに遠慮がない。
「そ、それはすまんかったと言っているだろう。しかし、昼に食べた芋がな」
「芋に回復魔法でもかけておけば良かったのでしょうか……」
「エミリーさん流石にそれは……」
こうやって来てくれても彼らはいつも通りでさっきまでの重かった空気は既に消え去ってしまった。
「あはは」
「どうしたんだ?」
「いや、やっぱり皆さん素敵だなと思いまして」
仲間と一緒にいる人達を見て居るだけで安心できる。私たちも、何時かこんな人達みたいな風になれるんだろうか。そう思う。
「ふむ。それは我らのパーティーに入りたいと言うことかな? もちろん。我らは嫁のパーティー加入を歓迎する。これでいつも一緒にいられるな」
「お? そういう話? 全然オッケーだぜ」
「クロエさんが入るということは装甲神官になるんでしょうか? 何しろ、これで花が出来て素晴らしいですね」
「待て待て、今の会話の流れは俺達『蒼穹の息吹』に対してだった。ということはクロエ嬢はきっとこちらに入りたいに決まっている」
「何言ってるのよカルロ。2人をおいてこっちに来るわけないでしょ?」
「そうですよ。気障ったらしいのと、冴えない中年のおっさんですよ? 鏡を見て言いましょう」
「エミリー流石にそれは……」
「……」
「……」
ミーナさんが若干引いた感じでエミリーさんを見ている。言われたであろうカルロさんとファルさんは見るからに落胆しているのが分かった。
「何を言っている。クロエは俺達と新たにパーティーを組むことにしたんだ」
「そうなのか?」
フリッツさんが言った言葉に、ラケルスさんが聞く。
「はい。私とフリッツさんと……その、潰れた饅頭みたいにされているキリルさんで組むことになりました。名前は『秘密の懸け橋』といいます」
「秘密の」
「懸け橋?」
「はい。意味は秘密なのでお教え出来ません」
「そうか、それならばいい。よし、ここは同胞の新たな門出だ。我らAランクパーティーのおごりで祝おうではないか」
「おいダンテ。金がねえって言ってんのに。でもま、こんな時くらいはいいか」
「そうですよ。それでは行きましょうか。ここだと狭いですからね」
「よっしゃ、流石Aランクパーティー。振る舞いがいいな」
「人のおごりのお酒は美味しいのよねー」
「たまには神も許してくれるでしょう」
「冴えない中年……」
そんな騒がしくしながら、皆は部屋から出て、食堂に向かう。
「クロエも行くぞ」
そう言って手を差し出してくれたのはフリッツさんだ。
私はその手をとってベットから降りる。
直ぐ傍には頬っぺたを真っ赤にしたキリルさんがこちらを見て居た。
私は2人を見て、笑顔を向ける。
「それでは行きましょうか!」
「行こう」
「ああ」
宴は朝まで続いて、最後は砦の人ほぼ全員を巻き込んでいた。
FIN
*************
2章ここで終わりです。長い間。本当に長い間読んでくださってありがとうございます。
ここまで書いておいてあれなんですが、一応3章も書いてあるので、良ければ付き合っていただけるとありがたいです。
次の章は割とふざけたというより楽しい章になっていて、その次に割と真剣な話になるのかなと思います。
仕方ない。読んでやるか、という心優しいキリルのような方が居てくださるととてもうれしいです。
「はーい?」
私は返事を返す。
「失礼する」
そう言って中に入ろうとするのはダンテさんだった。
ガッ!
ダンテさんは以前と同じように扉に引っかかる。しかし、彼は下がるような気配は少しもなく、むしろ以前と同じようにミシミシと音を立てながら進もうとして来る。
「待て! そこで止まれ!」
フリッツさんが声を荒げながら立ち上がる。
「む? なぜだ? 下がったら我が入れぬではないか。我が嫁の体調はどうだ」
「私はダンテさんの嫁ではありません!」
「何、時間の問題よ」
「いいから下がれ! このままだと扉が壊れる!」
扉からはミシミシと音がして今にも壊れそうだ。
「心配するな。この砦の扉も日々進化を続けておる。毎日より強く、より固くなっているのだ」
「お前が壊すからだろうが!」
バキ!
フリッツさんが叫ぶと同時に、扉が壊れてしまう。
「……」
「……」
「……」
「……軟弱な」
「お前が硬すぎるせいだ!」
フリッツさんの叫び声と同時に、部屋の外からどやどやと誰かが来る声がする。
「おい、ダンテ。一体いくつ壊す気だ。ギルドからの金が全部なくなるぞ」
「そうですよ。そのせいで一杯依頼を受けないといけないんですから」
そう言って部屋に入って来るのはラケルスさんとメルクさんだった。
「なんだ? うお、Aランクパーティーが勢ぞろいかすげぇな」
そう言って入ってくるのは『蒼穹の息吹』のカルロさんだった。
「うわ、すごい豪華なメンツ。この砦のトップチームじゃない?」
「ミーナ。もう少し詰めてください」
「お邪魔いたします」
カルロさんに続いて入ってきたのは『蒼穹の息吹』の他のメンバー達。
これで部屋には私たち3人。ダンテさん達3人。カルロさん達4人というかなりの人数が詰め込まれていた。ぎゅうぎゅう詰めで、何でこんなことになっているのか分からない。キリルさんとか黙っているけど、ほっぺたにダンテさんの鎧が食い込んで壁に押し付けられている。大丈夫なのかな? 防御魔法かけておこうか?
「って、どうしたんですか皆さん!?」
「どうしたとは、皆クロエ嬢が心配で来たのだ」
「そうですよ。勇者パーティーに襲われた後に倒れていましたからね。一体何があったのかと」
「本当ですよ。騎士に報告に行っている間に……力になれなくてごめんね」
黒橡(くろつるばみ)の車輪の皆さんにそう言われると恐縮してしまう。
「そんなことありません。ラケルスさんには助けて頂きましたし」
「そうよ。こっちは肝心な時にカルロがお腹壊して出てこないから、外で何があったのか分からなくていけなかったし。もうちょっとしっかりしてよね?」
そういうのはミーナさんだ。その視線は鋭く、カルロさんはリーダーだろうに遠慮がない。
「そ、それはすまんかったと言っているだろう。しかし、昼に食べた芋がな」
「芋に回復魔法でもかけておけば良かったのでしょうか……」
「エミリーさん流石にそれは……」
こうやって来てくれても彼らはいつも通りでさっきまでの重かった空気は既に消え去ってしまった。
「あはは」
「どうしたんだ?」
「いや、やっぱり皆さん素敵だなと思いまして」
仲間と一緒にいる人達を見て居るだけで安心できる。私たちも、何時かこんな人達みたいな風になれるんだろうか。そう思う。
「ふむ。それは我らのパーティーに入りたいと言うことかな? もちろん。我らは嫁のパーティー加入を歓迎する。これでいつも一緒にいられるな」
「お? そういう話? 全然オッケーだぜ」
「クロエさんが入るということは装甲神官になるんでしょうか? 何しろ、これで花が出来て素晴らしいですね」
「待て待て、今の会話の流れは俺達『蒼穹の息吹』に対してだった。ということはクロエ嬢はきっとこちらに入りたいに決まっている」
「何言ってるのよカルロ。2人をおいてこっちに来るわけないでしょ?」
「そうですよ。気障ったらしいのと、冴えない中年のおっさんですよ? 鏡を見て言いましょう」
「エミリー流石にそれは……」
「……」
「……」
ミーナさんが若干引いた感じでエミリーさんを見ている。言われたであろうカルロさんとファルさんは見るからに落胆しているのが分かった。
「何を言っている。クロエは俺達と新たにパーティーを組むことにしたんだ」
「そうなのか?」
フリッツさんが言った言葉に、ラケルスさんが聞く。
「はい。私とフリッツさんと……その、潰れた饅頭みたいにされているキリルさんで組むことになりました。名前は『秘密の懸け橋』といいます」
「秘密の」
「懸け橋?」
「はい。意味は秘密なのでお教え出来ません」
「そうか、それならばいい。よし、ここは同胞の新たな門出だ。我らAランクパーティーのおごりで祝おうではないか」
「おいダンテ。金がねえって言ってんのに。でもま、こんな時くらいはいいか」
「そうですよ。それでは行きましょうか。ここだと狭いですからね」
「よっしゃ、流石Aランクパーティー。振る舞いがいいな」
「人のおごりのお酒は美味しいのよねー」
「たまには神も許してくれるでしょう」
「冴えない中年……」
そんな騒がしくしながら、皆は部屋から出て、食堂に向かう。
「クロエも行くぞ」
そう言って手を差し出してくれたのはフリッツさんだ。
私はその手をとってベットから降りる。
直ぐ傍には頬っぺたを真っ赤にしたキリルさんがこちらを見て居た。
私は2人を見て、笑顔を向ける。
「それでは行きましょうか!」
「行こう」
「ああ」
宴は朝まで続いて、最後は砦の人ほぼ全員を巻き込んでいた。
FIN
*************
2章ここで終わりです。長い間。本当に長い間読んでくださってありがとうございます。
ここまで書いておいてあれなんですが、一応3章も書いてあるので、良ければ付き合っていただけるとありがたいです。
次の章は割とふざけたというより楽しい章になっていて、その次に割と真剣な話になるのかなと思います。
仕方ない。読んでやるか、という心優しいキリルのような方が居てくださるととてもうれしいです。
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