147 / 203
第2章 聖女は決別する
147話 一方勇者はその頃⑪
しおりを挟む
「うお!?」
「なになになになに!?」
「やだやだやだやだ!!」
「これは……!?」
勇者パーティーは突如巻き起こった魔力の嵐に驚きを隠せない。そして、何が起きるのかと武器に手をかける者までいた。
領主とその後ろにいる騎士は頭を抱えている。もう知らないと些事を投げたようだった。
老婆はスッとソファから立ち上がり真っすぐランド達を見つめていた。
「どうしたんだい? この程度は挨拶みたいなものだろう? 勇者パーティーはSランク判定されるからねぇ。お前達も相応しい実力を備えているんだろう? 見せてごらんよ。こんなおいぼれでも多少は戦えるからね。ほら。そんなへっぴり腰をしていないでかかってきな」
「お前は……何者だ」
「何者? ただのババアさ。勇者パーティーなんだろう? かかっておいでよ。まさか、ただのババアに怖気づいた訳じゃあるまい?」
「そんな魔力を出せる人がただの人な訳ないじゃない!」
サラが顔を真っ青にしながら叫ぶ。
「何を言う。そこの勇者が自ら言っていたじゃないか。勇者は間違えることがないと。ほれかかってきてもいいよ? それとも、こちらから行こうかね?」
「!?」
その時、勇者パーティーは各々が殺される姿を幻視をした。
なぜその様になったのかは分からない。しかし、勝てない。彼らは皆一様に本能が白旗を上げていた。
「やめてやめてやめてやめてやめて」
特に魔法使いで魔力の扱いには敏感であるサラは床を黄色く濡らしながら蹲っている。そしてただ命乞いを懇願することしかできない。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
ディーナも付与術師として魔力をそれなりに上手く扱うので、サラほどではないが関わりたくないと言うことしかできない。当然足は言うことを聞かず、座り込むだけだ。
「この緊張感……化け物……」
ルーカスが一番マシだったのかもしれない。彼は傭兵として長年戦場で戦ってきた。老婆ほどの圧力は感じたことがなかったが、近い圧力は感じたことがあった。それによってサラやディーナほど無様な姿を晒さずにすんだのだ。
「な、なんだてめえは! やんのか! やってやんよおらあ!」
吠えるランドの足は小鹿の様に震えている。彼はそうやって吠えることでしか自身を保つことが出来ず、自身が震えていることにも気付けていない。
「ほう、多少の口は利けるようだね? さぁ、実力の差って奴を教えてやろうじゃないか」
老婆がそう言った瞬間彼女の魔力が形を為して勇者パーティーを襲う。
「お待ちください!」
「何だい。いい所だったのに」
領主が間一髪、そう言葉を発さなければどうなっていたのか。それは老婆以外には分からなかった。
ただ、勇者パーティーの誰もが動くことが出来ない。老婆から放たれ、形を作った魔力は土の槍へと変じ、勇者パーティーを絶対に逃がさないと囲んでいる。もし少しでも動くようなら深い傷を残すほどの物だった。
「そんなことを言って、少しは教え込もうとしていたのでは?」
「……そんなことはないさね」
老婆がふん。と鼻を鳴らすと、勇者パーティーを囲んでいた土の槍は一瞬にして消え去る。
「お前……、いや、貴方は何者だ」
いち早く我に返ったルーカスはそう問いただす。これだけのことが出来る者など人間ではほとんどいないだろう。それほどに圧倒的な実力を誇っていた。
「まだ分からんとはね……」
老婆は頭が痛いとばかりにソファに座り込みため息をつく。
その様子を見ていた領主が代わりに引き継いだ。
「この方は、先代の勇者パーティーの魔法使いマスティア様だ。そんなことも知らずにいるとは。本当に勇者パーティーなのか?」
「マス……ティア……?」
「マスティア様!?」
勇者パーティーの中で唯一その名前を知っていたのはサラだった。狂ったように泣き続けていた彼女だが、その名前を聞いて何か思い当たる節があったらしい。
「知っているのか?」
「マスティア様は私が卒業した学院で過去最高の成績で卒業した最も名高い人よ……」
「また懐かしい事を出してくるね。学院か、あんな小さな箱庭トップで卒業したことなんて大して価値はないよ。それよりも私にとって最も価値のあることは勇者パーティーとして共に魔王を討ったこと。その方が学院を100回卒業するよりも価値のある事さね」
老婆はそう言って黙る。
「あの、私たちはどうしたら……」
「自分で考えな。誰が必要で誰が必要じゃないのか。多少の頭は良いいんだろ?」
「はい……」
「そ、そんな奴が何でこんなところに……」
ランドはそれでも敵対する気持ちを変えることはできない。それが、彼にとっての正しさだったから。
「アンタには関係無いよ。それよりも話の邪魔だ。サッサと失せな」
「くっ!」
「ひぃ!」
「いやぁ!」
「逃げた訳じゃねえからな!」
老婆からまたしても魔力が溢れる気配を見せると、勇者パーティーの誰もが脱兎のごとく走り出した。勝てないなら逃げる。
もう一度あのようなことをされては堪らない。もうあんな気持ちを味わいたくない。そんな気持ちで一杯だった。
だらしない勇者パーティーの背中を見て、老婆は嘆息する。
「はぁ、今回は本当にダメだろうねぇ」
「やはりですか」
「ああ、聖女が、クロエがギリギリ持たせていたんだろうが……あの様子じゃ時期に終わるね」
「だからですか」
「どうかしたのかい?」
「ええ、いえ、はい。あそこが対処に動いているそうですよ」
「あそこ? あーあそこか。なるほどね。それならもしかしたら可能性は出てくるか」
「ええ、生きて帰ってくるかは分かりませんが」
「どうなるだろうね」
そうしてその場に沈黙が訪れる。
そして、領主は1つ気になっていた事を聞く。
「それで、クロエという少女は大丈夫なのですか?」
「アンタまで何を心配しているんだい」
「いえ、マスティア様の言うことなら大丈夫だとは思うのですが、それでも何をやっているのかと思いまして……」
「ただ勇者像を掃除してもらっただけだよ。それと、ケルベロスを狩りにも行ってくれたね」
「あの……。では素晴らしい者ではありませんか」
「そうだよ。聖女は代々自分を殺し過ぎるきらいがあるからね……あの子はちゃんと自分を出せてるといいんだが……」
マスティアはそう言って窓から空を眺める。
「クロエさんは大丈夫ですよ。とてもいい相方がいましたから」
今度は唐突に領主の後ろに控えていた隊長が話す。
それを聞いたマスティアも軽く笑う。
「ふふ、そうかもしれないね。あの子なら。きっと大丈夫さ」
「なになになになに!?」
「やだやだやだやだ!!」
「これは……!?」
勇者パーティーは突如巻き起こった魔力の嵐に驚きを隠せない。そして、何が起きるのかと武器に手をかける者までいた。
領主とその後ろにいる騎士は頭を抱えている。もう知らないと些事を投げたようだった。
老婆はスッとソファから立ち上がり真っすぐランド達を見つめていた。
「どうしたんだい? この程度は挨拶みたいなものだろう? 勇者パーティーはSランク判定されるからねぇ。お前達も相応しい実力を備えているんだろう? 見せてごらんよ。こんなおいぼれでも多少は戦えるからね。ほら。そんなへっぴり腰をしていないでかかってきな」
「お前は……何者だ」
「何者? ただのババアさ。勇者パーティーなんだろう? かかっておいでよ。まさか、ただのババアに怖気づいた訳じゃあるまい?」
「そんな魔力を出せる人がただの人な訳ないじゃない!」
サラが顔を真っ青にしながら叫ぶ。
「何を言う。そこの勇者が自ら言っていたじゃないか。勇者は間違えることがないと。ほれかかってきてもいいよ? それとも、こちらから行こうかね?」
「!?」
その時、勇者パーティーは各々が殺される姿を幻視をした。
なぜその様になったのかは分からない。しかし、勝てない。彼らは皆一様に本能が白旗を上げていた。
「やめてやめてやめてやめてやめて」
特に魔法使いで魔力の扱いには敏感であるサラは床を黄色く濡らしながら蹲っている。そしてただ命乞いを懇願することしかできない。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
ディーナも付与術師として魔力をそれなりに上手く扱うので、サラほどではないが関わりたくないと言うことしかできない。当然足は言うことを聞かず、座り込むだけだ。
「この緊張感……化け物……」
ルーカスが一番マシだったのかもしれない。彼は傭兵として長年戦場で戦ってきた。老婆ほどの圧力は感じたことがなかったが、近い圧力は感じたことがあった。それによってサラやディーナほど無様な姿を晒さずにすんだのだ。
「な、なんだてめえは! やんのか! やってやんよおらあ!」
吠えるランドの足は小鹿の様に震えている。彼はそうやって吠えることでしか自身を保つことが出来ず、自身が震えていることにも気付けていない。
「ほう、多少の口は利けるようだね? さぁ、実力の差って奴を教えてやろうじゃないか」
老婆がそう言った瞬間彼女の魔力が形を為して勇者パーティーを襲う。
「お待ちください!」
「何だい。いい所だったのに」
領主が間一髪、そう言葉を発さなければどうなっていたのか。それは老婆以外には分からなかった。
ただ、勇者パーティーの誰もが動くことが出来ない。老婆から放たれ、形を作った魔力は土の槍へと変じ、勇者パーティーを絶対に逃がさないと囲んでいる。もし少しでも動くようなら深い傷を残すほどの物だった。
「そんなことを言って、少しは教え込もうとしていたのでは?」
「……そんなことはないさね」
老婆がふん。と鼻を鳴らすと、勇者パーティーを囲んでいた土の槍は一瞬にして消え去る。
「お前……、いや、貴方は何者だ」
いち早く我に返ったルーカスはそう問いただす。これだけのことが出来る者など人間ではほとんどいないだろう。それほどに圧倒的な実力を誇っていた。
「まだ分からんとはね……」
老婆は頭が痛いとばかりにソファに座り込みため息をつく。
その様子を見ていた領主が代わりに引き継いだ。
「この方は、先代の勇者パーティーの魔法使いマスティア様だ。そんなことも知らずにいるとは。本当に勇者パーティーなのか?」
「マス……ティア……?」
「マスティア様!?」
勇者パーティーの中で唯一その名前を知っていたのはサラだった。狂ったように泣き続けていた彼女だが、その名前を聞いて何か思い当たる節があったらしい。
「知っているのか?」
「マスティア様は私が卒業した学院で過去最高の成績で卒業した最も名高い人よ……」
「また懐かしい事を出してくるね。学院か、あんな小さな箱庭トップで卒業したことなんて大して価値はないよ。それよりも私にとって最も価値のあることは勇者パーティーとして共に魔王を討ったこと。その方が学院を100回卒業するよりも価値のある事さね」
老婆はそう言って黙る。
「あの、私たちはどうしたら……」
「自分で考えな。誰が必要で誰が必要じゃないのか。多少の頭は良いいんだろ?」
「はい……」
「そ、そんな奴が何でこんなところに……」
ランドはそれでも敵対する気持ちを変えることはできない。それが、彼にとっての正しさだったから。
「アンタには関係無いよ。それよりも話の邪魔だ。サッサと失せな」
「くっ!」
「ひぃ!」
「いやぁ!」
「逃げた訳じゃねえからな!」
老婆からまたしても魔力が溢れる気配を見せると、勇者パーティーの誰もが脱兎のごとく走り出した。勝てないなら逃げる。
もう一度あのようなことをされては堪らない。もうあんな気持ちを味わいたくない。そんな気持ちで一杯だった。
だらしない勇者パーティーの背中を見て、老婆は嘆息する。
「はぁ、今回は本当にダメだろうねぇ」
「やはりですか」
「ああ、聖女が、クロエがギリギリ持たせていたんだろうが……あの様子じゃ時期に終わるね」
「だからですか」
「どうかしたのかい?」
「ええ、いえ、はい。あそこが対処に動いているそうですよ」
「あそこ? あーあそこか。なるほどね。それならもしかしたら可能性は出てくるか」
「ええ、生きて帰ってくるかは分かりませんが」
「どうなるだろうね」
そうしてその場に沈黙が訪れる。
そして、領主は1つ気になっていた事を聞く。
「それで、クロエという少女は大丈夫なのですか?」
「アンタまで何を心配しているんだい」
「いえ、マスティア様の言うことなら大丈夫だとは思うのですが、それでも何をやっているのかと思いまして……」
「ただ勇者像を掃除してもらっただけだよ。それと、ケルベロスを狩りにも行ってくれたね」
「あの……。では素晴らしい者ではありませんか」
「そうだよ。聖女は代々自分を殺し過ぎるきらいがあるからね……あの子はちゃんと自分を出せてるといいんだが……」
マスティアはそう言って窓から空を眺める。
「クロエさんは大丈夫ですよ。とてもいい相方がいましたから」
今度は唐突に領主の後ろに控えていた隊長が話す。
それを聞いたマスティアも軽く笑う。
「ふふ、そうかもしれないね。あの子なら。きっと大丈夫さ」
0
お気に入りに追加
1,620
あなたにおすすめの小説
魔力ゼロと判明した途端、婚約破棄されて両親から勘当を言い渡されました。でも実は世界最高レベルの魔力総量だったみたいです
ひじり
恋愛
生まれつき、ノアは魔力がゼロだった。
侯爵位を授かるアルゴール家の長女として厳しく育てられてきた。
アルゴールの血筋の者は、誰もが高い魔力量を持っていたが、何故かノアだけは歳を重ねても魔力量がゼロから増えることは無く、故にノアの両親はそれをひた隠しにしてきた。
同じく侯爵位のホルストン家の嫡男モルドアとの婚約が決まるが、両親から魔力ゼロのことは絶対に伏せておくように命じられた。
しかし婚約相手に嘘を吐くことが出来なかったノアは、自分の魔力量がゼロであることをモルドアに打ち明け、受け入れてもらおうと考えた。
だが、秘密を打ち明けた途端、モルドアは冷酷に言い捨てる。
「悪いけど、きみとの婚約は破棄させてもらう」
元々、これは政略的な婚約であった。
アルゴール家は、王家との繋がりを持つホルストン家との関係を強固とする為に。
逆にホルストン家は、高い魔力を持つアルゴール家の血を欲し、地位を盤石のものとする為に。
だからこれは当然の結果だ。魔力がゼロのノアには、何の価値もない。
婚約を破棄されたことを両親に伝えると、モルドアの時と同じように冷たい視線をぶつけられ、一言。
「失せろ、この出来損ないが」
両親から勘当を言い渡されたノアだが、己の境遇に悲観はしなかった。
魔力ゼロのノアが両親にも秘密にしていた将来の夢、それは賢者になることだった。
政略結婚の呪縛から解き放たれたことに感謝し、ノアは単身、王都へと乗り込むことに。
だが、冒険者になってからも差別が続く。
魔力ゼロと知れると、誰もパーティーに入れてはくれない。ようやく入れてもらえたパーティーでは、荷物持ちとしてこき使われる始末だ。
そして冒険者になってから僅か半年、ノアはクビを宣告される。
心を折られて涙を流すノアのもとに、冒険者登録を終えたばかりのロイルが手を差し伸べ、仲間になってほしいと告げられる。
ロイルの話によると、ノアは魔力がゼロなのではなく、眠っているだけらしい。
魔力に触れることが出来るロイルの力で、ノアは自分の体の奥底に眠っていた魔力を呼び覚ます。
その日、ノアは初めて魔法を使うことが出来た。しかもその威力は通常の比ではない。
何故ならば、ノアの体に眠っている魔力の総量は、世界最高レベルのものだったから。
これは、魔力ゼロの出来損ないと呼ばれた女賢者ノアと、元王族の魔眼使いロイルが紡ぐ、少し過激な恋物語である。
「サボってるだろう?」と追い出された最強の龍脈衆~救ってくれた幼馴染と一緒に実力主義の帝国へ行き、実力が認められて龍騎士に~
土偶の友
ファンタジー
龍を狩る者、龍脈衆のセレットは危険な龍が湧く場所――龍脈で毎日何十体と龍を狩り、国と城の安全を守っていた。
しかし「サボっているのだろう?」と彼は私利私欲のために龍脈を利用したい者達に無実の罪を着せられて追放されてしまう。
絶望に暮れて追放されている時に助けてくれたのは幼馴染のアイシャだった。「私と一緒に帝国に亡命しない?」彼女に助けられ請われる形で実力主義の帝国に行く。
今まで人前に晒されていなかったセレットの力が人の目に見られ、その実力が評価される。何十人と集まり、連携を深め、時間をかけて倒す龍を一撃で切り裂いていくセレットの実力は規格外だった。
亡命初日に上級騎士、そして、彼のために作られた龍騎士という称号も得て人々から頼りにされていく。
その一方でセレットを追放した前の国は、龍脈から龍が溢れて大事件に。首謀者たちはその責任を取らされて落ちぶれていくのだった。
これはいいように使われていた最強の龍脈衆が、最高最強の龍騎士になる物語。
小説家になろう様でも投稿しています。
めでたく婚約破棄で教会を追放されたので、神聖魔法に続いて魔法学校で錬金魔法も極めます。……やっぱりバカ王子は要らない? 返品はお断りします!
向原 行人
ファンタジー
教会の代表ともいえる聖女ソフィア――つまり私は、第五王子から婚約破棄を言い渡され、教会から追放されてしまった。
話を聞くと、侍祭のシャルロットの事が好きになったからだとか。
シャルロット……よくやってくれたわ!
貴女は知らないかもしれないけれど、その王子は、一言で表すと……バカよ。
これで、王子や教会から解放されて、私は自由! 慰謝料として沢山お金を貰ったし、魔法学校で錬金魔法でも勉強しようかな。
聖女として神聖魔法を極めたし、錬金魔法もいけるでしょ!
……え? 王族になれると思ったから王子にアプローチしたけど、思っていた以上にバカだから無理? ふふっ、今更返品は出来ませーん!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
引きこもり転生エルフ、仕方なく旅に出る
Greis
ファンタジー
旧題:引きこもり転生エルフ、強制的に旅に出される
・2021/10/29 第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞 こちらの賞をアルファポリス様から頂く事が出来ました。
実家暮らし、25歳のぽっちゃり会社員の俺は、日ごろの不摂生がたたり、読書中に死亡。転生先は、剣と魔法の世界の一種族、エルフだ。一分一秒も無駄にできない前世に比べると、だいぶのんびりしている今世の生活の方が、自分に合っていた。次第に、兄や姉、友人などが、見分のために外に出ていくのを見送る俺を、心配しだす両親や師匠たち。そしてついに、(強制的に)旅に出ることになりました。
※のんびり進むので、戦闘に関しては、話数が進んでからになりますので、ご注意ください。
門番として20年勤めていましたが、不当解雇により国を出ます ~唯一無二の魔獣キラーを追放した祖国は魔獣に蹂躙されているようです~
渡琉兎
ファンタジー
15歳から20年もの間、王都の門番として勤めていたレインズは、国民性もあって自らのスキル魔獣キラーが忌避され続けた結果――不当解雇されてしまう。
最初は途方にくれたものの、すぐに自分を必要としてくれる人を探すべく国を出る決意をする。
そんな折、移住者を探す一人の女性との出会いがレインズの運命を大きく変える事になったのだった。
相棒の獣魔、SSSランクのデンと共に、レインズは海を渡り第二の故郷を探す旅に出る!
※アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、で掲載しています。
みんなからバカにされたユニークスキル『宝箱作製』 ~極めたらとんでもない事になりました~
黒色の猫
ファンタジー
両親に先立たれた、ノーリは、冒険者になった。
冒険者ギルドで、スキルの中でも特に珍しいユニークスキル持ちでがあることが判明された。
最初は、ユニークスキル『宝箱作製』に期待していた周りの人たちも、使い方のわからない、その能力をみて次第に、ノーリを空箱とバカにするようになっていた。
それでも、ノーリは諦めず冒険者を続けるのだった…
そんなノーリにひょんな事から宝箱作製の真の能力が判明して、ノーリの冒険者生活が変わっていくのだった。
小説家になろう様でも投稿しています。
無才印の大聖女 〜聖印が歪だからと無能判定されたけど、実は規格外の実力者〜
Josse.T
ファンタジー
子爵令嬢のイナビル=ラピアクタは聖印判定の儀式にて、回復魔法が全く使えるようにならない「無才印」持ちと判定されてしまう。
しかし実はその「無才印」こそ、伝説の大聖女の生まれ変わりの証であった。
彼女は普通(前世基準)に聖女の力を振るっている内に周囲の度肝を抜いていき、果てはこの世界の常識までも覆し——
ユニークスキルの名前が禍々しいという理由で国外追放になった侯爵家の嫡男は世界を破壊して創り直します
かにくくり
ファンタジー
エバートン侯爵家の嫡男として生まれたルシフェルトは王国の守護神から【破壊の後の創造】という禍々しい名前のスキルを授かったという理由で王国から危険視され国外追放を言い渡されてしまう。
追放された先は王国と魔界との境にある魔獣の谷。
恐ろしい魔獣が闊歩するこの地に足を踏み入れて無事に帰った者はおらず、事実上の危険分子の排除であった。
それでもルシフェルトはスキル【破壊の後の創造】を駆使して生き延び、その過程で救った魔族の親子に誘われて小さな集落で暮らす事になる。
やがて彼の持つ力に気付いた魔王やエルフ、そして王国の思惑が複雑に絡み大戦乱へと発展していく。
鬱陶しいのでみんなぶっ壊して創り直してやります。
※小説家になろうにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる