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44話 カスミとヴァルター
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次の日は朝からヴァルター様がクラッツィオ公爵の尋問の続きや、彼の協力者の情報等の洗い出し等忙しく駆けずりまわった。
少し落ち着く事が出来た私とヴァルターは、いつもの執務室で席についていた。
「ヴァルター様」
「どうした? カスミ」
「ウィルの事で……少し疑問が……」
「なんだ?」
彼はいつもの表情を変えない黄色い瞳で私のことを見つめてくる。
「どうして、ヴァルター様はウィルの事をお許しになられたのですか? 私はどうしてか分かりませんでした」
彼にとって親友であるはずのパステル。
その命を奪っておいて、許すどころか騎士として認めるという。
どう考えても理解できない。
「その事に関しては……そうだな。一つは……贖罪だ」
「贖罪?」
なぜ彼が謝る側なのだろうか。
「ウィルが……騎士でなくなった時、俺はネルを失った悲しみで彼に手を差しのばすことが出来なかった。俺には手を伸ばす必要があったのに、それをしなかった」
「それはクラッツィオ公爵のせいで」
「そうだとしても、俺は……彼が俺を守ってくれるのであれば、出来る限りの事がしたかった。それなのに出来なかった。それは、パステルも言っていたんだ」
「パステル様も?」
「ああ、パステルも小さいながら騎士だった。何か出来たかと言えば、大した事が出来なかったのだろうが。それでも、ウィルからしたら命をかけて守ると思っていた相手と大事な同僚から裏切らた気持ちだったのだろう。それくらいは分かる」
「……」
「だから、贖罪が1つ」
「1つ?」
まだあるのだろうか。
「クラッツィオ公爵の取り調べはここ最近やっているだろう?」
「はい」
「そこで、クラッツィオ公爵からパステル暗殺の指示を出した。そういった証言が出て来た。更に、ウィルには洗脳に近いことがほどこされていたのだ。それを責めるのは違う」
「なるほど……」
「だから、あれでいいんだ」
ヴァルターはそう言って窓の外を見つめる。
私も釣られて窓の外を見るけれど、そこは真っ暗な闇が拡がっているだけだった。けれど、彼にはその奥に何か見えているのかもしれない。
私たちは暫く暗闇を見つめ続けた。
******
曇り空下、私とヴァルターは護衛を数人引き連れてとある墓地に来ていた。
「ここですか」
「ああ……」
私たちが来たのはパステルの墓だ。
彼が死んだ日の翌日にクラッツィオ公爵のことがあったため、こうやってゆっくり参りに来ることが出来なかった。
あの事件から数か月、国内にクラッツィオ公爵の手の者等もほとんどが捕らえられ、後は刑を待つだけになっている。
なので、こうして外を歩くことも出来るようになっていた。
「パステル……」
「パステル様……」
ヴァルターは長く……長く彼に対して祈りを捧げている様だった。
生まれた時から一緒に居た騎士。
その騎士とは毎晩の様に語らっていた。
こうした今、語らうことは幾らでもあるのだろう。
私は彼の気が済むまで待つことにした。
「………………こんな物か」
ヴァルターは満足出来たのか手を降ろし、顔を上げた。
「もうよろしいのですか?」
「ああ……これでいい。パステルも湿っぽいのは好きではないからな」
「ありがとうございました」
「パステルも……あの世で楽しくやっているだろうか」
「きっと……大丈夫でしょう……」
「どうしてだ?」
「彼は器用ですから。きっと、どこでもうまくやっていけると思います」
「そうだな……」
ヴァルターは軽く苦笑し、微笑み返してくれる。
「戻るか」
「はい。昼からもまだまだやらなければならない仕事もありますからね」
「ああ、あの侯爵のお陰で財源に余裕も出来たからな。せいぜい使わせて貰うさ」
私は貴族会議の時にいた若い侯爵を思いだす。
ロンメルとレティシアにかなり突っかかっていた彼が、ヴァルターに支援をしてくれることになったのだ。
どうしてそうしてくれるのかは分からないけれど、ヴァルターの力になることは間違いない。
ありがたく受け取り、国の為に出来ることをすることになった。
「にしても、どうしてあのあんな金額をポンと下さったのでしょうか?」
「本人も言っていたではないか。ロンメルが王子に祭り上げられるのが本気で嫌だったんだろう」
「そこまでですかね……? それに、もう彼は力を失ったのでは?」
「そうだ。しかし、俺が力を失うことになったら、他の貴族が奴を担ぎだす可能性もある。そうならないように俺にさっさと地盤を固めておけ。という事なのだろう」
「なるほど」
「その期待にも応えなければならなん。付き合ってくれるか?」
ヴァルターは少し眉を寄せてそう聞いてくる。
今更何を不安に思うことがあるのだろうか。
「勿論でございます。嫌と言われても私はついて行きますよ」
「……」
私はにっこりと笑い、ヴァルターはポカンと口を開ける。
彼の顔がおかしくて笑ってしまった。
「ふふ」
「な、ど、なんだというのだ。急に笑って」
「何でもありませんよ」
「何でもなければ笑わないだろう?」
ちょっとだけ赤くなっているヴァルターを見て、感慨深い物があった。
今まではどんなことがあってもほとんど表情を変えなかったのに、最近は少しずつ表情が豊かになってきているように思う。
その理由が私であったなら、誇らしい。
「何でもありませんよ」
「全く……人の気も知らないで」
「ふふ、これからもよろしくお願いしますね。ヴァルター」
「……ああ、これからもよろしく頼む。カスミ」
「勿論です」
私たちはそれから話をして、仕事に戻った。
その時には、年配のメイドに帰ってくるのが遅いと私とヴァルターは一緒になって叱られた。
でも、その時のヴァルターは少しいたずらっ子の様な楽し気な顔をしていたのが昔を思いださせた。
これからも、こんな楽し気な顔を見ることが出来たらと思う。
FIN
****************************
これまでお付き合いいただいて本当にありがとうございました。
皆様がいたので書き切れたと言っても過言ではありません。
本当にありがとうございました。
少しだけ宣伝させてください。
ジャンルは違いますが、すごく面白い話が書けたので、もしよろしければあらすじだけでも読んでみてください。
よろしくお願いします。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/548810169/600597915
ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。
少し落ち着く事が出来た私とヴァルターは、いつもの執務室で席についていた。
「ヴァルター様」
「どうした? カスミ」
「ウィルの事で……少し疑問が……」
「なんだ?」
彼はいつもの表情を変えない黄色い瞳で私のことを見つめてくる。
「どうして、ヴァルター様はウィルの事をお許しになられたのですか? 私はどうしてか分かりませんでした」
彼にとって親友であるはずのパステル。
その命を奪っておいて、許すどころか騎士として認めるという。
どう考えても理解できない。
「その事に関しては……そうだな。一つは……贖罪だ」
「贖罪?」
なぜ彼が謝る側なのだろうか。
「ウィルが……騎士でなくなった時、俺はネルを失った悲しみで彼に手を差しのばすことが出来なかった。俺には手を伸ばす必要があったのに、それをしなかった」
「それはクラッツィオ公爵のせいで」
「そうだとしても、俺は……彼が俺を守ってくれるのであれば、出来る限りの事がしたかった。それなのに出来なかった。それは、パステルも言っていたんだ」
「パステル様も?」
「ああ、パステルも小さいながら騎士だった。何か出来たかと言えば、大した事が出来なかったのだろうが。それでも、ウィルからしたら命をかけて守ると思っていた相手と大事な同僚から裏切らた気持ちだったのだろう。それくらいは分かる」
「……」
「だから、贖罪が1つ」
「1つ?」
まだあるのだろうか。
「クラッツィオ公爵の取り調べはここ最近やっているだろう?」
「はい」
「そこで、クラッツィオ公爵からパステル暗殺の指示を出した。そういった証言が出て来た。更に、ウィルには洗脳に近いことがほどこされていたのだ。それを責めるのは違う」
「なるほど……」
「だから、あれでいいんだ」
ヴァルターはそう言って窓の外を見つめる。
私も釣られて窓の外を見るけれど、そこは真っ暗な闇が拡がっているだけだった。けれど、彼にはその奥に何か見えているのかもしれない。
私たちは暫く暗闇を見つめ続けた。
******
曇り空下、私とヴァルターは護衛を数人引き連れてとある墓地に来ていた。
「ここですか」
「ああ……」
私たちが来たのはパステルの墓だ。
彼が死んだ日の翌日にクラッツィオ公爵のことがあったため、こうやってゆっくり参りに来ることが出来なかった。
あの事件から数か月、国内にクラッツィオ公爵の手の者等もほとんどが捕らえられ、後は刑を待つだけになっている。
なので、こうして外を歩くことも出来るようになっていた。
「パステル……」
「パステル様……」
ヴァルターは長く……長く彼に対して祈りを捧げている様だった。
生まれた時から一緒に居た騎士。
その騎士とは毎晩の様に語らっていた。
こうした今、語らうことは幾らでもあるのだろう。
私は彼の気が済むまで待つことにした。
「………………こんな物か」
ヴァルターは満足出来たのか手を降ろし、顔を上げた。
「もうよろしいのですか?」
「ああ……これでいい。パステルも湿っぽいのは好きではないからな」
「ありがとうございました」
「パステルも……あの世で楽しくやっているだろうか」
「きっと……大丈夫でしょう……」
「どうしてだ?」
「彼は器用ですから。きっと、どこでもうまくやっていけると思います」
「そうだな……」
ヴァルターは軽く苦笑し、微笑み返してくれる。
「戻るか」
「はい。昼からもまだまだやらなければならない仕事もありますからね」
「ああ、あの侯爵のお陰で財源に余裕も出来たからな。せいぜい使わせて貰うさ」
私は貴族会議の時にいた若い侯爵を思いだす。
ロンメルとレティシアにかなり突っかかっていた彼が、ヴァルターに支援をしてくれることになったのだ。
どうしてそうしてくれるのかは分からないけれど、ヴァルターの力になることは間違いない。
ありがたく受け取り、国の為に出来ることをすることになった。
「にしても、どうしてあのあんな金額をポンと下さったのでしょうか?」
「本人も言っていたではないか。ロンメルが王子に祭り上げられるのが本気で嫌だったんだろう」
「そこまでですかね……? それに、もう彼は力を失ったのでは?」
「そうだ。しかし、俺が力を失うことになったら、他の貴族が奴を担ぎだす可能性もある。そうならないように俺にさっさと地盤を固めておけ。という事なのだろう」
「なるほど」
「その期待にも応えなければならなん。付き合ってくれるか?」
ヴァルターは少し眉を寄せてそう聞いてくる。
今更何を不安に思うことがあるのだろうか。
「勿論でございます。嫌と言われても私はついて行きますよ」
「……」
私はにっこりと笑い、ヴァルターはポカンと口を開ける。
彼の顔がおかしくて笑ってしまった。
「ふふ」
「な、ど、なんだというのだ。急に笑って」
「何でもありませんよ」
「何でもなければ笑わないだろう?」
ちょっとだけ赤くなっているヴァルターを見て、感慨深い物があった。
今まではどんなことがあってもほとんど表情を変えなかったのに、最近は少しずつ表情が豊かになってきているように思う。
その理由が私であったなら、誇らしい。
「何でもありませんよ」
「全く……人の気も知らないで」
「ふふ、これからもよろしくお願いしますね。ヴァルター」
「……ああ、これからもよろしく頼む。カスミ」
「勿論です」
私たちはそれから話をして、仕事に戻った。
その時には、年配のメイドに帰ってくるのが遅いと私とヴァルターは一緒になって叱られた。
でも、その時のヴァルターは少しいたずらっ子の様な楽し気な顔をしていたのが昔を思いださせた。
これからも、こんな楽し気な顔を見ることが出来たらと思う。
FIN
****************************
これまでお付き合いいただいて本当にありがとうございました。
皆様がいたので書き切れたと言っても過言ではありません。
本当にありがとうございました。
少しだけ宣伝させてください。
ジャンルは違いますが、すごく面白い話が書けたので、もしよろしければあらすじだけでも読んでみてください。
よろしくお願いします。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/548810169/600597915
ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。
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