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32話 パステルが死んで
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パステルの死体はヴァルターの屋敷に運ばれた。
「パステル様……! どうして……どうしてこんなことに!」
「パステル……」
「……」
騎士たちの酔いも醒め、パステルが入った棺に縋りつくように泣いている。
ヴァルターはもう目を覚まさない彼を受け入れることが出来ないのか、一言呟いた後は俯いたまま何も言わない。
私は黙って彼らの側にいた。
誰がパステルを殺したのか、犯人は捕まっていない。
ただ、彼の刺された短剣からは私が刺された時と同じ毒が使われていたようで、ヴァルターを狙う犯人がまずは騎士を狙ったのではないか。
という事しか分からなかった。
彼と同時にいたサラミスも殺され、そちらはわざわざ顔の原型が分からなくなるほどに酷い状態だったらしい。
パステルと一緒に裏路地に入ったところを殺されたらしく、運がなかったとしか言われなかった。
私は……何も言うことが出来ず、悲しみに暮れる騎士達、メイド達、使用人達そしてヴァルター。
彼らに対して何も言えずに、私は仕事をする為に部屋に戻った。
「……」
私はその場から逃げ出したのだ。
パステルが死んで、いや、殺されて、私は耐えられなくなっていた。
家族や屋敷の者達の首を見た時に、もう二度と心が揺れることはないだろう。
もう壊れてしまったものが元に戻ることはない。
そう思っていたのに、深い……深い傷がついた。
しかも、それは私のせいかもしれないのだ。
私がクラッツィオ公爵の指示通りにさっさとヴァルターを殺せていれば、彼は……パステルは生きていたかもしれない。
ヴァルターが全て悪で、クラッツィオ公爵が正しいのであれば、絶対にそうするべきだった。
でも、そうは思えなかった。
ヴァルターは優しく人の為に行動出来る人で、奴隷の私にも……気遣ってくれる、認めてくれる。
それも演技かもしれない。
すべてが演技で、クラッツィオ公爵が全てを託して私にヴァルターの暗殺を頼んでいたら……。
屋敷の者も全てが死んでしまう。
私には、どちらかを選ぶことが出来なかった。
ヴァルターも、クラッツィオ公爵も。
どちらが本当の事を話しているかを。
私はヴァルターの部屋に1人勝手に入り、仕事に一心不乱に打ち込んだ。
嫌な思考から逃げるべく、全てを振り絞って仕事を進めていた。
ヴァルターの仕事を放って置くことも出来ないはずだ。
そう、自分に言い訳をして仕事を続けた。
コツコツコツコツ
少し遠くで足音が聞えるけれど、私には関係ない。
どれくらいの時間仕事をしているのか分からないけれど、兎に角、今は積まれている仕事をこなさなければならない。
コツコツコツコツ
音が近付いて来る。その音を聞くたびに、何だか胸がゾワリとした。
コツコツコツコツ……
音は扉の前で止まり、ゆっくりと扉が開かれる。
私は仕事に集中して全ての物を見ないように、気配を感じないようにした。
でも、その気配が直ぐ傍にいるのを感じてしまう。
「カスミ」
「!」
私は呼ばれた方を振り返ると、そこにいたのはヴァルターだった。
部屋の中はいつの間にか暗く、月明かりが彼の首から下だけを照らす。
黄色い瞳が私を見下ろしていた。
「ヴァルター様……一体何をしていらっしゃるのですか?」
「それはこっちのセリフだ。一人でここで何をやっている」
「……仕事です。ヴァルター様のお仕事を私が全て出来る訳ではありません。ですが、少しでもヴァルター様がお休みになられるのをお手伝い出来れば……と」
心にもない言葉がするすると出てくる。
私は彼から、いや、彼らから逃げた。
でも、彼はその様には思わなかったらしい。
彼の無表情がスッと和らぎ、私に近付いて来る。
「ありがとうカスミ。でも、君も無理はしないで休んでくれ」
「でも……」
「夜も遅い。寝よう」
「……畏まりました」
彼の有無を言わせぬ言葉に、私は頷く。
「それでは、失礼します」
「待って」
「え?」
私は立ち上がって部屋から出ていこうとすると、ヴァルターに左手を捕まれて逃げられなくなった。
「今夜は一緒に寝る」
「え……寝る……とは……」
「同じ床で寝るということだ」
「……畏まりました」
私は頷いた。文句などはない。
私は彼の奴隷。
彼の言うことは全てにおいて はい 以外ない。
2人で彼の寝室に向かう。
ただし、彼の部屋に入るとの事で湯あみなどを丁寧にする。
その世話役のメイド達も一切しゃべることがなく、私は彼女たちの為すがままになっていた。
1時間もしたら綺麗な状態になり、彼の部屋で彼の隣に座っていた。
豪華な部屋だけれど、王子の部屋としては大分質素な雰囲気だ。
部屋の明かりは全て暗く、月明かりしか入って来ないので詳しく見ることは出来ないけれど。
いつもの癖で周囲の気配を探るけれど、今は誰もいないようだ。
本当に私とヴァルターの2人きりらしい。
「酒は飲むか?」
「……いえ、酒にも耐性がありますので」
「そうか」
ヴァルターはバスローブだけを着て、手にはワインとワイングラスを持っている。
私の方に歩きながら近付いて来て、そのままベッドのヘリに腰を降ろす。
「パステルはな……。俺が小さい時からの騎士なんだ」
「パステル様が?」
「ああ……。俺が生まれた時、俺に忠誠を誓う騎士として2人の幼子が選ばれた。その2人の内の1人がパステルだったんだ」
「そんな昔から……」
「ああ、奴は器量が良かった。あの年でこの屋敷の騎士。プライドの高い奴らもまとめて面倒を見ることが出来る程に優秀なんだ。俺には勿体ない位の男だった……」
「ヴァルター様も大変優秀かと」
「はは……本当にそう思うか? 俺を暗殺しようとする者を何年追っていると思う? ネルが殺されてから何年俺は……俺は……暗殺者と言う生き物を八つ裂きにしたいと思ったと思う……?」
彼はそう言って言葉を無くし、ワインを煽るだけになった。
「ヴァルター様は……素晴らしい方だと思います」
「どうして」
「私の様な奴隷にこの様な服や待遇を与えて下さっています。それに、自身のお命が狙われているのに、仕事もこなしておられました。自分の事を考えるだけでなく、多くの者の幸せを考えて行動出来る方だと信じています」
私はベットの上に座ったまま彼の背を見つめる。
彼の背は丸まり、意気消沈しているのが分かる。
パステルが死んだ事は悲しいし、辛いと……いうのは……分かる。
というのは語弊があるかもしれない。
だけれど、彼には、彼の素晴らしい所がある。その事だけは私は伝えたかった。
これまで一緒にいて、彼の事を見続けてきて、どんな仕事に対してもひたむきに行なっていた。
そんな彼の事を見ていたのだから。
「なら……。頼みがある」
「はい。何なりと」
「……」
「……」
「俺を殺してくれ」
「パステル様……! どうして……どうしてこんなことに!」
「パステル……」
「……」
騎士たちの酔いも醒め、パステルが入った棺に縋りつくように泣いている。
ヴァルターはもう目を覚まさない彼を受け入れることが出来ないのか、一言呟いた後は俯いたまま何も言わない。
私は黙って彼らの側にいた。
誰がパステルを殺したのか、犯人は捕まっていない。
ただ、彼の刺された短剣からは私が刺された時と同じ毒が使われていたようで、ヴァルターを狙う犯人がまずは騎士を狙ったのではないか。
という事しか分からなかった。
彼と同時にいたサラミスも殺され、そちらはわざわざ顔の原型が分からなくなるほどに酷い状態だったらしい。
パステルと一緒に裏路地に入ったところを殺されたらしく、運がなかったとしか言われなかった。
私は……何も言うことが出来ず、悲しみに暮れる騎士達、メイド達、使用人達そしてヴァルター。
彼らに対して何も言えずに、私は仕事をする為に部屋に戻った。
「……」
私はその場から逃げ出したのだ。
パステルが死んで、いや、殺されて、私は耐えられなくなっていた。
家族や屋敷の者達の首を見た時に、もう二度と心が揺れることはないだろう。
もう壊れてしまったものが元に戻ることはない。
そう思っていたのに、深い……深い傷がついた。
しかも、それは私のせいかもしれないのだ。
私がクラッツィオ公爵の指示通りにさっさとヴァルターを殺せていれば、彼は……パステルは生きていたかもしれない。
ヴァルターが全て悪で、クラッツィオ公爵が正しいのであれば、絶対にそうするべきだった。
でも、そうは思えなかった。
ヴァルターは優しく人の為に行動出来る人で、奴隷の私にも……気遣ってくれる、認めてくれる。
それも演技かもしれない。
すべてが演技で、クラッツィオ公爵が全てを託して私にヴァルターの暗殺を頼んでいたら……。
屋敷の者も全てが死んでしまう。
私には、どちらかを選ぶことが出来なかった。
ヴァルターも、クラッツィオ公爵も。
どちらが本当の事を話しているかを。
私はヴァルターの部屋に1人勝手に入り、仕事に一心不乱に打ち込んだ。
嫌な思考から逃げるべく、全てを振り絞って仕事を進めていた。
ヴァルターの仕事を放って置くことも出来ないはずだ。
そう、自分に言い訳をして仕事を続けた。
コツコツコツコツ
少し遠くで足音が聞えるけれど、私には関係ない。
どれくらいの時間仕事をしているのか分からないけれど、兎に角、今は積まれている仕事をこなさなければならない。
コツコツコツコツ
音が近付いて来る。その音を聞くたびに、何だか胸がゾワリとした。
コツコツコツコツ……
音は扉の前で止まり、ゆっくりと扉が開かれる。
私は仕事に集中して全ての物を見ないように、気配を感じないようにした。
でも、その気配が直ぐ傍にいるのを感じてしまう。
「カスミ」
「!」
私は呼ばれた方を振り返ると、そこにいたのはヴァルターだった。
部屋の中はいつの間にか暗く、月明かりが彼の首から下だけを照らす。
黄色い瞳が私を見下ろしていた。
「ヴァルター様……一体何をしていらっしゃるのですか?」
「それはこっちのセリフだ。一人でここで何をやっている」
「……仕事です。ヴァルター様のお仕事を私が全て出来る訳ではありません。ですが、少しでもヴァルター様がお休みになられるのをお手伝い出来れば……と」
心にもない言葉がするすると出てくる。
私は彼から、いや、彼らから逃げた。
でも、彼はその様には思わなかったらしい。
彼の無表情がスッと和らぎ、私に近付いて来る。
「ありがとうカスミ。でも、君も無理はしないで休んでくれ」
「でも……」
「夜も遅い。寝よう」
「……畏まりました」
彼の有無を言わせぬ言葉に、私は頷く。
「それでは、失礼します」
「待って」
「え?」
私は立ち上がって部屋から出ていこうとすると、ヴァルターに左手を捕まれて逃げられなくなった。
「今夜は一緒に寝る」
「え……寝る……とは……」
「同じ床で寝るということだ」
「……畏まりました」
私は頷いた。文句などはない。
私は彼の奴隷。
彼の言うことは全てにおいて はい 以外ない。
2人で彼の寝室に向かう。
ただし、彼の部屋に入るとの事で湯あみなどを丁寧にする。
その世話役のメイド達も一切しゃべることがなく、私は彼女たちの為すがままになっていた。
1時間もしたら綺麗な状態になり、彼の部屋で彼の隣に座っていた。
豪華な部屋だけれど、王子の部屋としては大分質素な雰囲気だ。
部屋の明かりは全て暗く、月明かりしか入って来ないので詳しく見ることは出来ないけれど。
いつもの癖で周囲の気配を探るけれど、今は誰もいないようだ。
本当に私とヴァルターの2人きりらしい。
「酒は飲むか?」
「……いえ、酒にも耐性がありますので」
「そうか」
ヴァルターはバスローブだけを着て、手にはワインとワイングラスを持っている。
私の方に歩きながら近付いて来て、そのままベッドのヘリに腰を降ろす。
「パステルはな……。俺が小さい時からの騎士なんだ」
「パステル様が?」
「ああ……。俺が生まれた時、俺に忠誠を誓う騎士として2人の幼子が選ばれた。その2人の内の1人がパステルだったんだ」
「そんな昔から……」
「ああ、奴は器量が良かった。あの年でこの屋敷の騎士。プライドの高い奴らもまとめて面倒を見ることが出来る程に優秀なんだ。俺には勿体ない位の男だった……」
「ヴァルター様も大変優秀かと」
「はは……本当にそう思うか? 俺を暗殺しようとする者を何年追っていると思う? ネルが殺されてから何年俺は……俺は……暗殺者と言う生き物を八つ裂きにしたいと思ったと思う……?」
彼はそう言って言葉を無くし、ワインを煽るだけになった。
「ヴァルター様は……素晴らしい方だと思います」
「どうして」
「私の様な奴隷にこの様な服や待遇を与えて下さっています。それに、自身のお命が狙われているのに、仕事もこなしておられました。自分の事を考えるだけでなく、多くの者の幸せを考えて行動出来る方だと信じています」
私はベットの上に座ったまま彼の背を見つめる。
彼の背は丸まり、意気消沈しているのが分かる。
パステルが死んだ事は悲しいし、辛いと……いうのは……分かる。
というのは語弊があるかもしれない。
だけれど、彼には、彼の素晴らしい所がある。その事だけは私は伝えたかった。
これまで一緒にいて、彼の事を見続けてきて、どんな仕事に対してもひたむきに行なっていた。
そんな彼の事を見ていたのだから。
「なら……。頼みがある」
「はい。何なりと」
「……」
「……」
「俺を殺してくれ」
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