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5章
89話 ディッシュの功罪
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「お前、ワシの弟子にならんか?」
「え?」
僕はそう言ってきたルゴーさんを驚いて見つめる。
すると、彼は脈ありと判断したのか僕に顔を近付けて話を進めていく。
「よし。それがいいじゃろう。ワシも最近丁度弟子が欲しいな。そう思っておったんじゃよ」
「さっき要らないって言っていたような……」
「そうだったか? この歳になると記憶が時々なくなっていての。ワシのサポートをしてくれる優秀な弟子が欲しいと思っておったんじゃよー」
「……」
ルゴーさんはそう言いながら僕の方をチラチラと見てくる。
まるで、それなら僕がなりますね! と言って欲しいみたいだ。
「ルゴー殿。彼はおれの弟子ですから。勝手に連れて行くような事はさせませんよ」
「ジェラルド。お主は他にも弟子は沢山おるじゃろう? 老い先短い年寄りに1人2人くれてもいいと思わんか?」
「思いません。彼はおれの弟子ですから」
「師匠……」
僕は師匠がそう言ってくれるのが凄く嬉しかった。
しかし、ルゴーさんはその程度で引くような人では無かったらしい。
「いいじゃろうが少しくらい……。ワシもこの病院の後継者が欲しいと思っていたのじゃよ」
「それくらい他の方でも行けるのでは?」
「ワシのメガネに適うものが中々おらんくてのう。というかここで働く者の数ももっと欲しい。今日のあの込み具合でも少ないくらいなんじゃからな?」
「だからってエミリオは渡しませんよ」
「ほう。エミリオ……と言うのじゃな?」
「……」
師匠は僕の事を庇ってくれているのは分かったけれど、まさか名前を言ってしまうとは……。
そう思ったけれど、まぁ……多少は仕方ない。
というか、師匠がそんな風に僕を弟子だと言ってくれる事の方が嬉しかった。
僕は仮面をとって改めて挨拶をする。
「初めまして。僕はバルトラン子爵の息子、エミリオです。よろしくお願いします」
そう言って頭を下げる。
僕が顔を上げると、ルゴーさんは嬉しそうに頷いていた。
「なるほどなるほど。最近噂のバルトラン子爵家か。何でも……奇跡が起きた。と言う噂が流れているのう?」
「ただの噂ですよ」
僕から言える事はそれくらいしかない。
「ほう……子供じゃと言うのに……しっかりとしておるの?」
「そ、そうでしょうか?」
「うむ。ワシが貴様くらいの頃は女のケツばかり追いかけていた」
「そ、そうなんですね。それで……フルカさんの話をお聞きしたいのですが……。というか、一度戻りませんか?」
僕らは未だに患者の中にいるのだ。
治療時間も短いからそこまで問題はないとはいえ、無駄に残っておくのも違うと思う。
「それもそうじゃな。一度戻るか」
「ええ」
「はい」
僕達はそんな話をして、一度戻った。
それから、4人でルゴーさんの部屋に向かう。
彼の部屋は書類が山とおかれていて、しかも薬品の臭いがかなり強い。
壁際には本が隙間なく入れられていて、これが院長の部屋かと納得する。
彼は向かい合ったソファの片側に座り、僕と師匠は一緒にその反対側に座る。
サシャは僕達の後ろに立った。
「さて、エミリオがワシの弟子になってここで働く件じゃが……」
「ルゴー殿。そんな話はしていません。それよりもフルカ殿の話をして頂きたいのですが?」
未だに僕の勧誘を続けるルゴーさんを師匠がたしなめる。
というか、本来の目的はそうだった。
集中してやっている内に、普通に治療が目的になってしまっていたようだ。
ルゴーさんは師匠の言葉を聞き、ため息を吐きながらソファに背を預ける。
「ふー。フルカの事……か。それで何が聞きたい? 彼女と貴様の結婚等は恐らく無理じゃぞ」
「そんな事は望んでいませんよ。ただ、彼女がどのような方か聞きたい」
「これでもワシよりも上の人間じゃぞ? そんな者の事を話せると? そして、たとえ話せたとしても、悪いこと等は一切言えないと思わんのか?」
「彼女は貴方の弟子でもありましょう。その弟子について教えて頂ければ」
「……別にどうもこうもない。彼女は普通の年相応の回復術師であり、娘じゃよ」
「それではディッシュ侯爵との仲はどうでしたか?」
「侯爵との……そんなもの。ただの院長のワシが知る訳なかろう」
「フルカは時折ここに来ていますよね? その時に話されていることは何か無かったですか?」
「むぅ……。そうは言ってもな……。ああ、そうじゃな。最近は減ったが、昔はかなり悪口を言っておった」
「悪口……ですか?」
「うむ。侯爵は太りすぎ……とか、屋敷から全く出ない……とか、いつかオークの呪いでオークになるに決まっている……とかかのう? 何分。昔のことなのでハッキリとは覚えておらんが」
ルゴーさんが語る内容は衝撃的だった。
やっぱり、フルカさんはディッシュさんを嫌っていて、それで殺そうとしている……?
師匠もそう思ったのか、より深い話をしている。
「なぜ嫌っているのか心当たりは無いですか?」
「ないと言ったじゃろう。最近は彼女の口から侯爵の話は聞かん」
「ふむ……」
「話はそれだけか?」
「いえ、ですが、昔は侯爵の悪口を言っていたのに、最近は言っていないんですよね? 侯爵の人望が高い事は分かりますが、それが何か彼女にとっては嬉しくなかった……とか?」
師匠が色々と考えながらなのか、話すと、ルゴーさんは少し苦々しく答えた。
「それは知らん。フルカは真面目な子だ。だが、侯爵については全ての者から人望がある。そう思ってはいかんぞ」
「それはどういうことでしょうか?」
「少し昔話になる」
「構いません」
「この街がここまで発展する前の事だ。今でこそ多くの者が訪れ、毎日沢山の食事が食べられている。だが、それまではこの侯爵領は裕福では無かった。先代が経営に失敗し、多額の借金もあった。生活は苦しく、食べるものが少なかったからな。それでも皆の顔は明るかった」
「……」
「それが今はどうだ。食べ物に溢れているが、こうやって病院に何人来ている? どれほどの者がここを訪れていると思う? 確かに、侯爵はこの街を発展させた立役者だろう。だが、それと同時に、これだけ多くの病を抱えた者を作り出した功罪もあるのじゃよ。そして……この街の者全てが彼の事を良く思っている訳ではない」
「では……侯爵が死んでくれたら……嬉しい……と?」
師匠がそう聞くと、ルゴーさんは首を振る。
「そこまでは言っておらんよ。確かにこうなっているのは問題がある。が、その全てが侯爵の責任とはワシは言っておらんだろう? 発展し、多くの者が仕事にありつける。その方がいいという者の方が多いからの。ただ、中には飲み込めん連中もいるのではないか……とワシは思う」
ルゴーさんはそう言って少し遠い目をする。
70近くになり、これまでの間にこの街の発展をずっと見続けて来たのだろう。
彼は……この街をどう思っているのだろうか。
「さて、話はこんな物でいいか?」
「そう……ですね。ルゴー殿。今回は感謝します」
師匠はそう言って、立ち上がってルゴーさんに手を差し出す。
ルゴーはそれに応え、がっちりと師匠の手を握り返していた。
僕達は彼の部屋を出る際に、ある一言を聞く。
「ジェラルドよ」
「なんでしょうか?」
「フルカの事を気にしているのには……何か理由があるのか?」
「……いえ、特にありませんよ」
「そうか……。ならばいい。あの子は……素直になれない不器用な子じゃからのう。よく……勘違いされる」
そう話すルゴーさんは、大事な娘を思う親の様だった。
師匠もそう感じたのか、優しく答える。
「分かりました。それでは失礼します」
「ああ、そうじゃ。暇じゃったらいつでも来るとよい。患者はいつでもいるからのう」
「考えておきます」
「エミリオ。弟子入りもいつでもウェルカムじゃ」
「あはは、お気持ちだけ受け取っておきます」
「残念。良い夜を」
彼はそう言って扉を静かに閉める。
僕達は待ってくれていた御者の馬車に乗って宿へと向かう。
そこで、3人で情報をまとめる。
最初に口を開くのは師匠だ。
「これといった成果のある話を聞くことは出来なかったな……」
「でも、あの感じだとフルカさんは……ディッシュさんの事をどう思っているのでしょうか? 話を聞く感じ、殺そうとする。という感じで言っているようには思いませんでしたが」
「そうだとは思うが……。ではなぜ……」
「何か事情がある……という事でしょうか?」
「分からんな……」
「一つ……いいでしょうか?」
そこで、今まで黙っていたサシャが口を開く。
「どうしたの?」
「私は……あの時黙って聞いていました。その中で思った事があります」
「思ったこと?」
「はい。ルゴー様は、フルカ様の事で恐らく嘘を言っています。それも……かなり大事な事を」
サシャは……いつもの様子を違い、とても真剣な目をしていた。
「え?」
僕はそう言ってきたルゴーさんを驚いて見つめる。
すると、彼は脈ありと判断したのか僕に顔を近付けて話を進めていく。
「よし。それがいいじゃろう。ワシも最近丁度弟子が欲しいな。そう思っておったんじゃよ」
「さっき要らないって言っていたような……」
「そうだったか? この歳になると記憶が時々なくなっていての。ワシのサポートをしてくれる優秀な弟子が欲しいと思っておったんじゃよー」
「……」
ルゴーさんはそう言いながら僕の方をチラチラと見てくる。
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「ルゴー殿。彼はおれの弟子ですから。勝手に連れて行くような事はさせませんよ」
「ジェラルド。お主は他にも弟子は沢山おるじゃろう? 老い先短い年寄りに1人2人くれてもいいと思わんか?」
「思いません。彼はおれの弟子ですから」
「師匠……」
僕は師匠がそう言ってくれるのが凄く嬉しかった。
しかし、ルゴーさんはその程度で引くような人では無かったらしい。
「いいじゃろうが少しくらい……。ワシもこの病院の後継者が欲しいと思っていたのじゃよ」
「それくらい他の方でも行けるのでは?」
「ワシのメガネに適うものが中々おらんくてのう。というかここで働く者の数ももっと欲しい。今日のあの込み具合でも少ないくらいなんじゃからな?」
「だからってエミリオは渡しませんよ」
「ほう。エミリオ……と言うのじゃな?」
「……」
師匠は僕の事を庇ってくれているのは分かったけれど、まさか名前を言ってしまうとは……。
そう思ったけれど、まぁ……多少は仕方ない。
というか、師匠がそんな風に僕を弟子だと言ってくれる事の方が嬉しかった。
僕は仮面をとって改めて挨拶をする。
「初めまして。僕はバルトラン子爵の息子、エミリオです。よろしくお願いします」
そう言って頭を下げる。
僕が顔を上げると、ルゴーさんは嬉しそうに頷いていた。
「なるほどなるほど。最近噂のバルトラン子爵家か。何でも……奇跡が起きた。と言う噂が流れているのう?」
「ただの噂ですよ」
僕から言える事はそれくらいしかない。
「ほう……子供じゃと言うのに……しっかりとしておるの?」
「そ、そうでしょうか?」
「うむ。ワシが貴様くらいの頃は女のケツばかり追いかけていた」
「そ、そうなんですね。それで……フルカさんの話をお聞きしたいのですが……。というか、一度戻りませんか?」
僕らは未だに患者の中にいるのだ。
治療時間も短いからそこまで問題はないとはいえ、無駄に残っておくのも違うと思う。
「それもそうじゃな。一度戻るか」
「ええ」
「はい」
僕達はそんな話をして、一度戻った。
それから、4人でルゴーさんの部屋に向かう。
彼の部屋は書類が山とおかれていて、しかも薬品の臭いがかなり強い。
壁際には本が隙間なく入れられていて、これが院長の部屋かと納得する。
彼は向かい合ったソファの片側に座り、僕と師匠は一緒にその反対側に座る。
サシャは僕達の後ろに立った。
「さて、エミリオがワシの弟子になってここで働く件じゃが……」
「ルゴー殿。そんな話はしていません。それよりもフルカ殿の話をして頂きたいのですが?」
未だに僕の勧誘を続けるルゴーさんを師匠がたしなめる。
というか、本来の目的はそうだった。
集中してやっている内に、普通に治療が目的になってしまっていたようだ。
ルゴーさんは師匠の言葉を聞き、ため息を吐きながらソファに背を預ける。
「ふー。フルカの事……か。それで何が聞きたい? 彼女と貴様の結婚等は恐らく無理じゃぞ」
「そんな事は望んでいませんよ。ただ、彼女がどのような方か聞きたい」
「これでもワシよりも上の人間じゃぞ? そんな者の事を話せると? そして、たとえ話せたとしても、悪いこと等は一切言えないと思わんのか?」
「彼女は貴方の弟子でもありましょう。その弟子について教えて頂ければ」
「……別にどうもこうもない。彼女は普通の年相応の回復術師であり、娘じゃよ」
「それではディッシュ侯爵との仲はどうでしたか?」
「侯爵との……そんなもの。ただの院長のワシが知る訳なかろう」
「フルカは時折ここに来ていますよね? その時に話されていることは何か無かったですか?」
「むぅ……。そうは言ってもな……。ああ、そうじゃな。最近は減ったが、昔はかなり悪口を言っておった」
「悪口……ですか?」
「うむ。侯爵は太りすぎ……とか、屋敷から全く出ない……とか、いつかオークの呪いでオークになるに決まっている……とかかのう? 何分。昔のことなのでハッキリとは覚えておらんが」
ルゴーさんが語る内容は衝撃的だった。
やっぱり、フルカさんはディッシュさんを嫌っていて、それで殺そうとしている……?
師匠もそう思ったのか、より深い話をしている。
「なぜ嫌っているのか心当たりは無いですか?」
「ないと言ったじゃろう。最近は彼女の口から侯爵の話は聞かん」
「ふむ……」
「話はそれだけか?」
「いえ、ですが、昔は侯爵の悪口を言っていたのに、最近は言っていないんですよね? 侯爵の人望が高い事は分かりますが、それが何か彼女にとっては嬉しくなかった……とか?」
師匠が色々と考えながらなのか、話すと、ルゴーさんは少し苦々しく答えた。
「それは知らん。フルカは真面目な子だ。だが、侯爵については全ての者から人望がある。そう思ってはいかんぞ」
「それはどういうことでしょうか?」
「少し昔話になる」
「構いません」
「この街がここまで発展する前の事だ。今でこそ多くの者が訪れ、毎日沢山の食事が食べられている。だが、それまではこの侯爵領は裕福では無かった。先代が経営に失敗し、多額の借金もあった。生活は苦しく、食べるものが少なかったからな。それでも皆の顔は明るかった」
「……」
「それが今はどうだ。食べ物に溢れているが、こうやって病院に何人来ている? どれほどの者がここを訪れていると思う? 確かに、侯爵はこの街を発展させた立役者だろう。だが、それと同時に、これだけ多くの病を抱えた者を作り出した功罪もあるのじゃよ。そして……この街の者全てが彼の事を良く思っている訳ではない」
「では……侯爵が死んでくれたら……嬉しい……と?」
師匠がそう聞くと、ルゴーさんは首を振る。
「そこまでは言っておらんよ。確かにこうなっているのは問題がある。が、その全てが侯爵の責任とはワシは言っておらんだろう? 発展し、多くの者が仕事にありつける。その方がいいという者の方が多いからの。ただ、中には飲み込めん連中もいるのではないか……とワシは思う」
ルゴーさんはそう言って少し遠い目をする。
70近くになり、これまでの間にこの街の発展をずっと見続けて来たのだろう。
彼は……この街をどう思っているのだろうか。
「さて、話はこんな物でいいか?」
「そう……ですね。ルゴー殿。今回は感謝します」
師匠はそう言って、立ち上がってルゴーさんに手を差し出す。
ルゴーはそれに応え、がっちりと師匠の手を握り返していた。
僕達は彼の部屋を出る際に、ある一言を聞く。
「ジェラルドよ」
「なんでしょうか?」
「フルカの事を気にしているのには……何か理由があるのか?」
「……いえ、特にありませんよ」
「そうか……。ならばいい。あの子は……素直になれない不器用な子じゃからのう。よく……勘違いされる」
そう話すルゴーさんは、大事な娘を思う親の様だった。
師匠もそう感じたのか、優しく答える。
「分かりました。それでは失礼します」
「ああ、そうじゃ。暇じゃったらいつでも来るとよい。患者はいつでもいるからのう」
「考えておきます」
「エミリオ。弟子入りもいつでもウェルカムじゃ」
「あはは、お気持ちだけ受け取っておきます」
「残念。良い夜を」
彼はそう言って扉を静かに閉める。
僕達は待ってくれていた御者の馬車に乗って宿へと向かう。
そこで、3人で情報をまとめる。
最初に口を開くのは師匠だ。
「これといった成果のある話を聞くことは出来なかったな……」
「でも、あの感じだとフルカさんは……ディッシュさんの事をどう思っているのでしょうか? 話を聞く感じ、殺そうとする。という感じで言っているようには思いませんでしたが」
「そうだとは思うが……。ではなぜ……」
「何か事情がある……という事でしょうか?」
「分からんな……」
「一つ……いいでしょうか?」
そこで、今まで黙っていたサシャが口を開く。
「どうしたの?」
「私は……あの時黙って聞いていました。その中で思った事があります」
「思ったこと?」
「はい。ルゴー様は、フルカ様の事で恐らく嘘を言っています。それも……かなり大事な事を」
サシャは……いつもの様子を違い、とても真剣な目をしていた。
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