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5章
83話 ディッシュとフルカ
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僕達が中に入ると、そこにはオークがベッドに横たわっていた。
「よく来たな」
そのオークは声を発する。
でも、何か奇妙な感覚に襲われた。
なぜか、その声をどこかで聞いた事があったような気がするからだ。
でも、そんなはずはない。
僕はオークと出会ったのは少し前の時が初めてだったから。
師匠はオークであろうが関係なく近付いて行く。
「スケルトン候。いかがなさいました」
「!?」
僕は思わずサシャの顔を見る。
すると、彼女も僕の顔を見ていた。
きっと、同じ気持ちだったと思う。
あれはオークではなかった……と。
僕は師匠とスケルトン候の話に耳を澄ませる。
「いかがしました……か。どうもこうもない。最近体が重くてな……。治療してもらえんか」
「治療……と言われましても、そこまでデブっておられると……」
師匠は遠慮がない。
スケルトン候は怒ると思ったけれど、怒りを露わにすることはなかった。
「ハハハ、貴様は昔から遠慮がないな」
「事実ですので」
「ああ……そうだ。それは事実だ。だが、それが必要なこともある」
「……」
「俺がこの体型であるのはこの街のためだ。この街で、より良い料理を発展させるために、俺はより多くの食事をし、より多くの品評をしなければならない」
「だからと言って貴方が死ぬまで食べ続けるのは違うでしょう」
「やめられんのだよ。俺はこの舌で多くの料理を食べ、そして腕の立つ料理人を優遇し、その結果としてここまでの街に育て上げた。それを止めてしまう事が出来ると思うか?」
「ここまで成長すれば貴方が食べなくても問題はないでしょう」
「そうかもしれない。でも、そうではなかったら? 俺が食べることをやめたせいで衰退してしまったら? 俺はそれが怖い。ここまで成長させた。だからこそ、更に成長させ、次代にも残したいんだ」
「ではご結婚されるといいと思いますが?」
「この体では出来ん。だからこそ、痩せさせて欲しいのだ」
「おれに出来るのは怪我や病の治療までです。それは出来ません」
「そこを何とかしろと言っているのだ。それが出来なければ……俺は死んでも死に切れん」
「無茶を言う……」
そう言って師匠は頭を抱えている。
そんな師匠に声をかける者がいた。
「ジェラルド卿。貴方を呼んだのは他でもありません。貴方が特級回復術師だからです。その力を見せて頂きたいのですが?」
「フルカ殿……」
師匠は声をかける者を見てそう言った。
フルカと呼ばれた人は女性で、ピンクアッシュの髪を後ろでまとめて背中にたらしている。
目つきは鋭く師匠に対して怒っている様な表情をしていた。
「ジェラルド卿。ディッシュ様がわざわざ貴方を呼び寄せたのは他でもない。この国の為なのです。彼がこの国に必要な人材であることは明白。その証拠に、この街の名声はとても高く、貴族が他国からお忍びで観光に来るほどです」
「それは知っているが……」
「ですからディッシュ様のお食事の邪魔をしてはいけません。そのまま健康にしてください。あたしよりも上の階級なんです。それに、あれにはいつも参加していませんね? それくらいはやっても良いのでは?」
「フルカ殿。そもそも貴方がディッシュ殿の行いを止めるべきなのでは? 彼専属の1級回復術師なのでしょう?」
「あたしの実力では治せないから貴方を呼んだのですが?」
なんだか……あちらから呼び寄せたのにちょっとすごく……上から目線の様な……。
師匠はそんな事を気にした風もなく、フルカさんに言葉を返す。
「おれでも出来ることと出来ない事がある」
「では無駄だったと?」
「おれからは食うなとしか言えん」
「それでも治療しなさい。特級の名が泣いていますよ?」
「別に称号が泣こうが喚こうがどうでもいい」
「はぁ……がっかりしました。それではもう用はありません。お帰り下さい」
「しかし患者をそのままにする訳には……」
「問題ありません。ディッシュ様はこの街の主です。であればきっと……食の神に愛されている事でしょう」
「……そうか。一応おれ達は街にいる。何かあったら宿に連絡を寄越せ」
「そうはならないでしょう」
フルカさんはそれだけ言うと、ディッシュさんに食事を出し始めた。
「ディッシュ様。これはオークの肉をパイの様に包んだ物です。新しい品ですので、どうかお食べください」
「うむ……」
2人はそう言って食事を始めてしまう。
師匠は僕達に視線を送ると、部屋から出ていく。
そのまま執事の人に案内され、僕達は屋敷を出た。
振り返るとまるで宮殿の様に大きな白亜の屋敷が存在する。
バルトランの屋敷の3倍はあるのではないかと言うほどの大きさだ。
「それで、これからどうするのですか? お仕事はもう要らないと言われてしまいましたが」
サシャがこれからの予定を師匠に聞いている。
「それは……どうするかな。正直、ディッシュ殿はかなり危険な状態だ」
「そうなんですか?」
「ああ、あれだけの体型は体に想像以上の負担が全身にかかっているはずだ。特に臓器はヤバいだろう」
「では……どうして潜らなかったのですか?」
「フルカがいたからだ」
「フルカさん?」
「そうだ。あいつは1級の回復術師。おれが言うまでもなく必要なことはやっている」
「それでも師匠を呼んだ理由というのは……?」
「彼女でもどうしようもないほどに危険な状態なのだろう。しかし……なぜフルカは止めないんだ……」
僕達はそんな事を話し合いながら屋敷を後にする。
「では……どうにかして彼女を説得する材料を見つける……ということにした方がいいのでしょうか? ディッシュさんが食事をもう少し減らして行けるようにフルカさんからも言えば変わりませんか?」
ディッシュさんが食事を続けると言っていたように、フルカさんもその行動を支持している。
さっきの話を聞いた限り、ディッシュさんの意思は固い。
ならば、先にフルカさんの方を説得出れば、話も違ってくるだろう。
「そうだな。それが一番いいかもしれない。町で彼女の情報を集めるぞ」
「はい!」
僕も勢いよく師匠の言葉に答えると、サシャがそれを止めてくる。
「お待ちください」
「サシャ?」
「情報収集は私が行います。ですので、エミリオ様は観光でもなさって来て下さい。本当だったら今頃もっと町を楽しんでいたはずなのですから」
「でも、それだとサシャが……」
「私は問題ありません。それに、情報収集は私1人で行なう方が効率がいいですから」
「……」
「エミリオ様。そうやって自分だけ遊ぶ様な事ができない。それはとても優しくうれしいです。しかし、貴族として、こうしろ、と命令する事も必要になるのですよ」
「サシャ……」
サシャがそうやって僕に優しく教えてくれる。
彼女がここまで僕に言ってくれるのであれば、それは聞かない訳にはいかない。
「分かった。サシャ。町で情報を集めて来て」
「畏まりました」
サシャは僕にそう言って答えると、優雅に一礼をする。
そして次の瞬間には消えていた。
「え……どこ?」
「それでは行くぞ」
「え? 師匠?」
「あいつがお前に観光を楽しめ。そう言ったんだ。その通りにするぞ」
「分かりました。後で……サシャも案内出来る様にしっかりと回ります!」
「……そうするといい」
それから師匠に連れられて、この街一番の観光名所を訪れる。
「ここはダイヤモンドダストの泉。噴水で巻き上げられた水の中に、小さな氷の粒が風で広がり、光の魔道具に寄って七色に光る光景を見ることが出来る」
「凄い……綺麗……」
僕達は直径50mはあろうかという広場に来ていた。
そこには僕達以外にも多くの観光客が来ていて、皆同じ方向をむいている。
視線の先には10mはあろうかという噴水。
そこから何本も伸びる水には、師匠が言うとおりキラキラする氷の粒が見える。
そして、それが噴水で上空に飛び散り、7色の明かりの魔道具で照らし出されていた。
「これは……凄いですね……」
「ああ、恋人と来るとよりいい場所だろうな。ただ……」
「ただ?」
「もしも連れて来るのであれば、昼よりは夜を勧める。その方がより綺麗だ」
「ではなぜ今連れて来てくださったのですか?」
「決まっている。本番は誰か来たい者と来い」
「あーうー……そういう事ですか」
「そういう事だ。ここに来るまで少し時間がかかった。そろそろ戻るぞ」
「はい」
僕は……誰とこの景色をみたいのだろう。
そんな事を思いながら、宿に戻った。
「ただいま戻りました」
「お帰り、サシャ」
僕達は今、師匠の部屋に集まっていた。
個室なので少し狭いけれど、大事な話なのでそうそう出来ることではない。
「それで、どうだった?」
師匠がサシャに問うと、サシャは眉を寄せてゆっくりと口を開く。
「一応色々と聞いて来ました。しかし……裏付けを取った訳ではありませんし、あくまで街の中でひっそりと噂をされている。という程度でしかありません」
「やけに渋るな?」
師匠がそう聞くと、サシャは少し視線を彷徨わせてから話す。
「フルカ……フルカ様の目的は、ディッシュ・スケルトンを殺し、彼女がこの領地の主になることです」
サシャの言った言葉を、僕は理解することが出来なかった。
「よく来たな」
そのオークは声を発する。
でも、何か奇妙な感覚に襲われた。
なぜか、その声をどこかで聞いた事があったような気がするからだ。
でも、そんなはずはない。
僕はオークと出会ったのは少し前の時が初めてだったから。
師匠はオークであろうが関係なく近付いて行く。
「スケルトン候。いかがなさいました」
「!?」
僕は思わずサシャの顔を見る。
すると、彼女も僕の顔を見ていた。
きっと、同じ気持ちだったと思う。
あれはオークではなかった……と。
僕は師匠とスケルトン候の話に耳を澄ませる。
「いかがしました……か。どうもこうもない。最近体が重くてな……。治療してもらえんか」
「治療……と言われましても、そこまでデブっておられると……」
師匠は遠慮がない。
スケルトン候は怒ると思ったけれど、怒りを露わにすることはなかった。
「ハハハ、貴様は昔から遠慮がないな」
「事実ですので」
「ああ……そうだ。それは事実だ。だが、それが必要なこともある」
「……」
「俺がこの体型であるのはこの街のためだ。この街で、より良い料理を発展させるために、俺はより多くの食事をし、より多くの品評をしなければならない」
「だからと言って貴方が死ぬまで食べ続けるのは違うでしょう」
「やめられんのだよ。俺はこの舌で多くの料理を食べ、そして腕の立つ料理人を優遇し、その結果としてここまでの街に育て上げた。それを止めてしまう事が出来ると思うか?」
「ここまで成長すれば貴方が食べなくても問題はないでしょう」
「そうかもしれない。でも、そうではなかったら? 俺が食べることをやめたせいで衰退してしまったら? 俺はそれが怖い。ここまで成長させた。だからこそ、更に成長させ、次代にも残したいんだ」
「ではご結婚されるといいと思いますが?」
「この体では出来ん。だからこそ、痩せさせて欲しいのだ」
「おれに出来るのは怪我や病の治療までです。それは出来ません」
「そこを何とかしろと言っているのだ。それが出来なければ……俺は死んでも死に切れん」
「無茶を言う……」
そう言って師匠は頭を抱えている。
そんな師匠に声をかける者がいた。
「ジェラルド卿。貴方を呼んだのは他でもありません。貴方が特級回復術師だからです。その力を見せて頂きたいのですが?」
「フルカ殿……」
師匠は声をかける者を見てそう言った。
フルカと呼ばれた人は女性で、ピンクアッシュの髪を後ろでまとめて背中にたらしている。
目つきは鋭く師匠に対して怒っている様な表情をしていた。
「ジェラルド卿。ディッシュ様がわざわざ貴方を呼び寄せたのは他でもない。この国の為なのです。彼がこの国に必要な人材であることは明白。その証拠に、この街の名声はとても高く、貴族が他国からお忍びで観光に来るほどです」
「それは知っているが……」
「ですからディッシュ様のお食事の邪魔をしてはいけません。そのまま健康にしてください。あたしよりも上の階級なんです。それに、あれにはいつも参加していませんね? それくらいはやっても良いのでは?」
「フルカ殿。そもそも貴方がディッシュ殿の行いを止めるべきなのでは? 彼専属の1級回復術師なのでしょう?」
「あたしの実力では治せないから貴方を呼んだのですが?」
なんだか……あちらから呼び寄せたのにちょっとすごく……上から目線の様な……。
師匠はそんな事を気にした風もなく、フルカさんに言葉を返す。
「おれでも出来ることと出来ない事がある」
「では無駄だったと?」
「おれからは食うなとしか言えん」
「それでも治療しなさい。特級の名が泣いていますよ?」
「別に称号が泣こうが喚こうがどうでもいい」
「はぁ……がっかりしました。それではもう用はありません。お帰り下さい」
「しかし患者をそのままにする訳には……」
「問題ありません。ディッシュ様はこの街の主です。であればきっと……食の神に愛されている事でしょう」
「……そうか。一応おれ達は街にいる。何かあったら宿に連絡を寄越せ」
「そうはならないでしょう」
フルカさんはそれだけ言うと、ディッシュさんに食事を出し始めた。
「ディッシュ様。これはオークの肉をパイの様に包んだ物です。新しい品ですので、どうかお食べください」
「うむ……」
2人はそう言って食事を始めてしまう。
師匠は僕達に視線を送ると、部屋から出ていく。
そのまま執事の人に案内され、僕達は屋敷を出た。
振り返るとまるで宮殿の様に大きな白亜の屋敷が存在する。
バルトランの屋敷の3倍はあるのではないかと言うほどの大きさだ。
「それで、これからどうするのですか? お仕事はもう要らないと言われてしまいましたが」
サシャがこれからの予定を師匠に聞いている。
「それは……どうするかな。正直、ディッシュ殿はかなり危険な状態だ」
「そうなんですか?」
「ああ、あれだけの体型は体に想像以上の負担が全身にかかっているはずだ。特に臓器はヤバいだろう」
「では……どうして潜らなかったのですか?」
「フルカがいたからだ」
「フルカさん?」
「そうだ。あいつは1級の回復術師。おれが言うまでもなく必要なことはやっている」
「それでも師匠を呼んだ理由というのは……?」
「彼女でもどうしようもないほどに危険な状態なのだろう。しかし……なぜフルカは止めないんだ……」
僕達はそんな事を話し合いながら屋敷を後にする。
「では……どうにかして彼女を説得する材料を見つける……ということにした方がいいのでしょうか? ディッシュさんが食事をもう少し減らして行けるようにフルカさんからも言えば変わりませんか?」
ディッシュさんが食事を続けると言っていたように、フルカさんもその行動を支持している。
さっきの話を聞いた限り、ディッシュさんの意思は固い。
ならば、先にフルカさんの方を説得出れば、話も違ってくるだろう。
「そうだな。それが一番いいかもしれない。町で彼女の情報を集めるぞ」
「はい!」
僕も勢いよく師匠の言葉に答えると、サシャがそれを止めてくる。
「お待ちください」
「サシャ?」
「情報収集は私が行います。ですので、エミリオ様は観光でもなさって来て下さい。本当だったら今頃もっと町を楽しんでいたはずなのですから」
「でも、それだとサシャが……」
「私は問題ありません。それに、情報収集は私1人で行なう方が効率がいいですから」
「……」
「エミリオ様。そうやって自分だけ遊ぶ様な事ができない。それはとても優しくうれしいです。しかし、貴族として、こうしろ、と命令する事も必要になるのですよ」
「サシャ……」
サシャがそうやって僕に優しく教えてくれる。
彼女がここまで僕に言ってくれるのであれば、それは聞かない訳にはいかない。
「分かった。サシャ。町で情報を集めて来て」
「畏まりました」
サシャは僕にそう言って答えると、優雅に一礼をする。
そして次の瞬間には消えていた。
「え……どこ?」
「それでは行くぞ」
「え? 師匠?」
「あいつがお前に観光を楽しめ。そう言ったんだ。その通りにするぞ」
「分かりました。後で……サシャも案内出来る様にしっかりと回ります!」
「……そうするといい」
それから師匠に連れられて、この街一番の観光名所を訪れる。
「ここはダイヤモンドダストの泉。噴水で巻き上げられた水の中に、小さな氷の粒が風で広がり、光の魔道具に寄って七色に光る光景を見ることが出来る」
「凄い……綺麗……」
僕達は直径50mはあろうかという広場に来ていた。
そこには僕達以外にも多くの観光客が来ていて、皆同じ方向をむいている。
視線の先には10mはあろうかという噴水。
そこから何本も伸びる水には、師匠が言うとおりキラキラする氷の粒が見える。
そして、それが噴水で上空に飛び散り、7色の明かりの魔道具で照らし出されていた。
「これは……凄いですね……」
「ああ、恋人と来るとよりいい場所だろうな。ただ……」
「ただ?」
「もしも連れて来るのであれば、昼よりは夜を勧める。その方がより綺麗だ」
「ではなぜ今連れて来てくださったのですか?」
「決まっている。本番は誰か来たい者と来い」
「あーうー……そういう事ですか」
「そういう事だ。ここに来るまで少し時間がかかった。そろそろ戻るぞ」
「はい」
僕は……誰とこの景色をみたいのだろう。
そんな事を思いながら、宿に戻った。
「ただいま戻りました」
「お帰り、サシャ」
僕達は今、師匠の部屋に集まっていた。
個室なので少し狭いけれど、大事な話なのでそうそう出来ることではない。
「それで、どうだった?」
師匠がサシャに問うと、サシャは眉を寄せてゆっくりと口を開く。
「一応色々と聞いて来ました。しかし……裏付けを取った訳ではありませんし、あくまで街の中でひっそりと噂をされている。という程度でしかありません」
「やけに渋るな?」
師匠がそう聞くと、サシャは少し視線を彷徨わせてから話す。
「フルカ……フルカ様の目的は、ディッシュ・スケルトンを殺し、彼女がこの領地の主になることです」
サシャの言った言葉を、僕は理解することが出来なかった。
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