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4章
71話 スタンピード前夜
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スタンピードの為の準備を開始して早2日。
師匠の指示で様々な対策を打っていたら、いつの間にか魔物たちが到着する前夜になっていた。
月がスタンピード用に改造された屋敷を照らし、今までとは全く違った景色に見える。
僕は自分のやった部分がこれで良かったのかと、何回も確認して回る。
「これで……大丈夫だよね……」
不安から独り言を漏らしてしまう。
「心配するな。アタシがいるんだ。必ず勝てる」
「レイア……」
僕の独り言に応えてくれたのは、いつの間にか近付いて来ていたレイアだ。
「アタシはこれまでどれほどの危機的な状況も切り抜けて来た。何度死んだかもしれない。そう思った時ですら生き延びてきた。だから今回も生き延びるだろう」
「うん」
「そして、アタシはもっとも危険な場所に行く。という事は、それより後ろの安全な場所にいるお前達は安全だ。だから心配するな」
「もしかして……励ましてくれてる?」
「……悪いか? アタシだって自分が普通じゃないことくらい知っている。その上で、多くの者が戦いを怖がることも。だが、それは恥ではない。むしろ、生きることを考えるのであれば、それは正しい」
「レイアは違うの?」
「ああ、アタシは死にそうな時にこそ生を実感できる。その時があるからこそ、アタシは生きていると心の底から生まれてきたことに感謝し、満たされるんだ」
「ちょっと……僕には分からないや」
「それでいい。アタシも理解してもらおうとは思っていないよ」
「僕にその気持ちは分からないけど、レイアがそうやって僕の事を励まそうとしている事は分かる。ありがとう。レイア」
「……寝坊するなよ」
「うん。お休み」
「ああ、いい夜を」
レイアはそれだけ残すと、先に彼女が眠る部屋に帰って行った。
「僕も……寝に行こうかな。母さんが心配するし」
そう思って屋敷に足を向けた時、師匠が前から歩いて来るのが分かった。
「師匠。こんな時間にどうしたんですか?」
「それはこちらのセリフだ」
「僕は……ちょっと寝れなくて、これで本当に大丈夫か最後の確認に来ました」
「ふ……おれもだ。心配しすぎで困る事はないからな」
月明かりに照らされた師匠は、少し寂しそうな、それでいてどこか嬉しそうな雰囲気をたたえていた。
「エミリオ。少し話さないか?」
「? はい。勿論です」
師匠に言われる事があるのであれば、聞き逃す訳にはいかない。
「エミリオ。スタンピード……ハッキリ言うぞ。覚悟しろ」
「……師匠?」
今までに聞いた事のないくらいの重圧を放ちながら師匠は言う。
僕は目をむいてしまった。
「エミリオ。おれは……スタンピードが2回目になる」
「2回目……」
「ああ、14年前、おれは田舎の小さな砦に勤務していた。そこは……隣国との最前線との事もあり、一応という事でおかれていた場所だ。隣国との仲も悪くなかったからな。新人の3級回復術師だったおれは、先輩達に仕事等を教えてもらっていた。先輩達は優しく、おれは馴染み始めていた。そんな時に、スタンピードは起こった」
******
「敵襲ー! 敵襲ー! 急いで中央に報告を! それと時間稼ぎをしろ!」
「敵襲!? 隣国が攻めて来たのか!?」
「違う! スタンピードだ! いいから上がれ!」
周囲は見たこともないくらいに騒ぎ出し、おれは右往左往するだけで何も出来なかった。
「ジェラルド! 何をぼさっとしている! 前線の連中に『体力増強』をかけておけ! 少しでいい! それだけでも体力が上がって兵士が連中が楽になる!」
「分かりました!」
それからのおれは先輩の言う通りに回復魔法をかけ続けた。
何日も何日も粘り、日に日に人は減り、食い物も……武器も減っていった。
砦も攻撃を受け続け、いつ壊れてもおかしくない。
そんな状態だった。
その日も激しい攻撃を受けていた時だった。
おれはいつもの様になけなしの魔力を使い、治療し続けていた。
「助けてくれ! 城門が破られそうだ! お前達の魔法で何とか前の敵を追い払ってくれ!」
「分かった! すぐに行く!」
砦の魔術師は既に魔力を使い切っていた。
そこで、少しだけでも魔力の残っていたおれ達回復術師が出て行った。
未だに痛いと叫ぶ兵士達をおいて……だ。
前線も酷いもんだった。
多くの兵士たちが倒れ、呻き声をあげられる奴は幸運だ。
スタンピードの敵はゴブリンだった。
ゴブリンキングに率いられ、ゴブリンアーチャーやゴブリンメイジがこれでもかと遠距離からも攻めて来る。
おれ達はなけなしの魔力を使い、城門に群がるゴブリン共を殺しつくした。
そして、おれは……魔力がなくなった。
回復術師は貴重だ。
おれは戻った。
でも、先輩は少しでも力になれればとそこに残った。
前線は全ての物が足りない。
石ころでさえ投げ切ってしまった。
だから敵の武器を奪ったり、果ては拳でゴブリンを殴り殺す様になっていた。
そんな時に、先輩が怪我をして運ばれてきた。
いつものおれであれば、簡単に治せるくらいの傷だった。
でも、おれにはその時、魔力は一欠けらも残ってはいなかった。
意地でも魔法を使おうとした。
けれど……回復魔法は発動しなかった。
そして先輩は……死んだ。
先輩は生き残るべき人だった。
若く、才能があり、おれと少ししか年齢が違わないのに2級回復術師に選ばれていた。
人の為に動き、日ごろからもっといい回復魔法を、もっといい理論を……と研究を熱心に行なっている人だった。
そんな人が……その時の怪我が原因で……死んだ。
それからも多くの先輩が……いや、その砦の、おれ以外の全ての回復術師達が死んだ。
前に出るなんておかしい。
そう思うかもしれない。
でも、そうしなければ、砦自体が落ちる程に、砦は疲弊していったんだ。
回復術師でも、手があるのなら使え。
明日の回復魔法よりも、今の1秒を稼ぐ。
そんな事が毎日の様に続いた。
全てが終わった時、おれ達砦の生き残りは当初の1割もいなかった。
おれは……それから【奇跡】の2つ名をもらった。
******
師匠はそこまで話してくれた。
「おれはな……【奇跡】の2つ名は……呪いだと思っているよ」
「呪い……ですか?」
「ああ、【奇跡】を起こして砦を守り切った。そんな名前で先輩達の死を美化したいのだろう。おれは……そんな称号の上に立っているんだ」
「師匠……その称号を……拒否は出来なかったのですか?」
「……そんなことをしても、また別の誰かが適当な称号を受け取るだろう。それに、この2つ名は十分に利用価値がある。先輩が出来なかった魔法の発見、理論の確立。それらを行なうのに、この称号は魅力的だった。先輩が出来なかった事を、おれが行なう。その為に、俺はこの呪いを一生背負って行くと決めたんだ」
「すいません……。軽はずみに聞いてしまって……」
「問題ない。誰だってそう思う。ただ、おれが言いたいのはこれだけだ」
「……」
師匠は僕の目をじっと見つめる。
月を背負い、その瞳は暗く……輝いていた。
「エミリオ、俺が話した魔法は……まだ使えないのか?」
「すいません……練習はしているのですが……」
「無理にとは言わない。おれも先輩の話を聞いていて、それを実用化できるように考えている途中だからな。でも、それが使えれば劣勢な状態でも引っ繰り返せるだろう」
「はい」
師匠の言葉に、僕は重たくうなずく。
「戦場では何が起こるかわからない。後悔するなとは言わない。それが出来るのであれば生き残れたということだから。でもこれだけは言っておく。もしもどちらか守らなければならない。そんな状況になった時、おれは切り捨ててもいい」
師匠の目は本気だった。
いつもの患者の人を治療している……そんな瞳。
「そんな……僕には出来ません」
「いや、お前は選ばなければならない。誰を助け、誰を切り捨てるのか。それは……実際に来てみないと分からないが……必ず来る」
「……」
「エミリオ。今回のスタンピード、お前が必要だ。明日はお前の働き次第でこの屋敷の未来が決まる。しっかりと休めよ」
「……はい」
師匠はそれだけ言うと、片手をあげて帰って行く。
僕は……本当にやれるのだろうか。
「ただいま」
もう寝ていると思う母さんとリーナの部屋に帰ってくる。
2人を起こさないようにそっとだ。
何回も一緒に寝ていればもう大体どこに物があるか分かる。
だから、僕も静かに明かりをつけずにベッドに潜り込んだ。
「おかえりなさい」
「母さん……」
母さんは起きていたのか、そっと僕に答えてくれる。
「緊張してる?」
「うん。僕で本当にいいのか……」
僕がそう言うと、母さんが僕に微笑んでくれる。
「何を言っているの。貴方が私の提案を蹴ったのよ。絶対に勝ってくれなければ私が困るわ」
「うん……」
「全く……前までの諦めの悪さはどうしたの」
母さんは僕をそっと、優しく抱き締めてくれる。
「エミリオ。貴方は出来る子よ。どうしてか分かる?」
「どうして?」
「私と旦那様の子だからよ。旦那様もやる時にはやってくれる人。貴方も……ちゃんとその血を継いでいるわ。だから……エミリオ。貴方が出来ると信じている」
「母さん……」
「だから今はもう寝ましょう。明日はいつ攻めて来るかはわからない。少しでも休んでおかなきゃ」
「うん……ありがとう……母さん」
「いいのよ。これくらい任せなさい」
「うん……」
僕はそれから母さんのぬくもりを感じながら、眠りについた。
師匠の指示で様々な対策を打っていたら、いつの間にか魔物たちが到着する前夜になっていた。
月がスタンピード用に改造された屋敷を照らし、今までとは全く違った景色に見える。
僕は自分のやった部分がこれで良かったのかと、何回も確認して回る。
「これで……大丈夫だよね……」
不安から独り言を漏らしてしまう。
「心配するな。アタシがいるんだ。必ず勝てる」
「レイア……」
僕の独り言に応えてくれたのは、いつの間にか近付いて来ていたレイアだ。
「アタシはこれまでどれほどの危機的な状況も切り抜けて来た。何度死んだかもしれない。そう思った時ですら生き延びてきた。だから今回も生き延びるだろう」
「うん」
「そして、アタシはもっとも危険な場所に行く。という事は、それより後ろの安全な場所にいるお前達は安全だ。だから心配するな」
「もしかして……励ましてくれてる?」
「……悪いか? アタシだって自分が普通じゃないことくらい知っている。その上で、多くの者が戦いを怖がることも。だが、それは恥ではない。むしろ、生きることを考えるのであれば、それは正しい」
「レイアは違うの?」
「ああ、アタシは死にそうな時にこそ生を実感できる。その時があるからこそ、アタシは生きていると心の底から生まれてきたことに感謝し、満たされるんだ」
「ちょっと……僕には分からないや」
「それでいい。アタシも理解してもらおうとは思っていないよ」
「僕にその気持ちは分からないけど、レイアがそうやって僕の事を励まそうとしている事は分かる。ありがとう。レイア」
「……寝坊するなよ」
「うん。お休み」
「ああ、いい夜を」
レイアはそれだけ残すと、先に彼女が眠る部屋に帰って行った。
「僕も……寝に行こうかな。母さんが心配するし」
そう思って屋敷に足を向けた時、師匠が前から歩いて来るのが分かった。
「師匠。こんな時間にどうしたんですか?」
「それはこちらのセリフだ」
「僕は……ちょっと寝れなくて、これで本当に大丈夫か最後の確認に来ました」
「ふ……おれもだ。心配しすぎで困る事はないからな」
月明かりに照らされた師匠は、少し寂しそうな、それでいてどこか嬉しそうな雰囲気をたたえていた。
「エミリオ。少し話さないか?」
「? はい。勿論です」
師匠に言われる事があるのであれば、聞き逃す訳にはいかない。
「エミリオ。スタンピード……ハッキリ言うぞ。覚悟しろ」
「……師匠?」
今までに聞いた事のないくらいの重圧を放ちながら師匠は言う。
僕は目をむいてしまった。
「エミリオ。おれは……スタンピードが2回目になる」
「2回目……」
「ああ、14年前、おれは田舎の小さな砦に勤務していた。そこは……隣国との最前線との事もあり、一応という事でおかれていた場所だ。隣国との仲も悪くなかったからな。新人の3級回復術師だったおれは、先輩達に仕事等を教えてもらっていた。先輩達は優しく、おれは馴染み始めていた。そんな時に、スタンピードは起こった」
******
「敵襲ー! 敵襲ー! 急いで中央に報告を! それと時間稼ぎをしろ!」
「敵襲!? 隣国が攻めて来たのか!?」
「違う! スタンピードだ! いいから上がれ!」
周囲は見たこともないくらいに騒ぎ出し、おれは右往左往するだけで何も出来なかった。
「ジェラルド! 何をぼさっとしている! 前線の連中に『体力増強』をかけておけ! 少しでいい! それだけでも体力が上がって兵士が連中が楽になる!」
「分かりました!」
それからのおれは先輩の言う通りに回復魔法をかけ続けた。
何日も何日も粘り、日に日に人は減り、食い物も……武器も減っていった。
砦も攻撃を受け続け、いつ壊れてもおかしくない。
そんな状態だった。
その日も激しい攻撃を受けていた時だった。
おれはいつもの様になけなしの魔力を使い、治療し続けていた。
「助けてくれ! 城門が破られそうだ! お前達の魔法で何とか前の敵を追い払ってくれ!」
「分かった! すぐに行く!」
砦の魔術師は既に魔力を使い切っていた。
そこで、少しだけでも魔力の残っていたおれ達回復術師が出て行った。
未だに痛いと叫ぶ兵士達をおいて……だ。
前線も酷いもんだった。
多くの兵士たちが倒れ、呻き声をあげられる奴は幸運だ。
スタンピードの敵はゴブリンだった。
ゴブリンキングに率いられ、ゴブリンアーチャーやゴブリンメイジがこれでもかと遠距離からも攻めて来る。
おれ達はなけなしの魔力を使い、城門に群がるゴブリン共を殺しつくした。
そして、おれは……魔力がなくなった。
回復術師は貴重だ。
おれは戻った。
でも、先輩は少しでも力になれればとそこに残った。
前線は全ての物が足りない。
石ころでさえ投げ切ってしまった。
だから敵の武器を奪ったり、果ては拳でゴブリンを殴り殺す様になっていた。
そんな時に、先輩が怪我をして運ばれてきた。
いつものおれであれば、簡単に治せるくらいの傷だった。
でも、おれにはその時、魔力は一欠けらも残ってはいなかった。
意地でも魔法を使おうとした。
けれど……回復魔法は発動しなかった。
そして先輩は……死んだ。
先輩は生き残るべき人だった。
若く、才能があり、おれと少ししか年齢が違わないのに2級回復術師に選ばれていた。
人の為に動き、日ごろからもっといい回復魔法を、もっといい理論を……と研究を熱心に行なっている人だった。
そんな人が……その時の怪我が原因で……死んだ。
それからも多くの先輩が……いや、その砦の、おれ以外の全ての回復術師達が死んだ。
前に出るなんておかしい。
そう思うかもしれない。
でも、そうしなければ、砦自体が落ちる程に、砦は疲弊していったんだ。
回復術師でも、手があるのなら使え。
明日の回復魔法よりも、今の1秒を稼ぐ。
そんな事が毎日の様に続いた。
全てが終わった時、おれ達砦の生き残りは当初の1割もいなかった。
おれは……それから【奇跡】の2つ名をもらった。
******
師匠はそこまで話してくれた。
「おれはな……【奇跡】の2つ名は……呪いだと思っているよ」
「呪い……ですか?」
「ああ、【奇跡】を起こして砦を守り切った。そんな名前で先輩達の死を美化したいのだろう。おれは……そんな称号の上に立っているんだ」
「師匠……その称号を……拒否は出来なかったのですか?」
「……そんなことをしても、また別の誰かが適当な称号を受け取るだろう。それに、この2つ名は十分に利用価値がある。先輩が出来なかった魔法の発見、理論の確立。それらを行なうのに、この称号は魅力的だった。先輩が出来なかった事を、おれが行なう。その為に、俺はこの呪いを一生背負って行くと決めたんだ」
「すいません……。軽はずみに聞いてしまって……」
「問題ない。誰だってそう思う。ただ、おれが言いたいのはこれだけだ」
「……」
師匠は僕の目をじっと見つめる。
月を背負い、その瞳は暗く……輝いていた。
「エミリオ、俺が話した魔法は……まだ使えないのか?」
「すいません……練習はしているのですが……」
「無理にとは言わない。おれも先輩の話を聞いていて、それを実用化できるように考えている途中だからな。でも、それが使えれば劣勢な状態でも引っ繰り返せるだろう」
「はい」
師匠の言葉に、僕は重たくうなずく。
「戦場では何が起こるかわからない。後悔するなとは言わない。それが出来るのであれば生き残れたということだから。でもこれだけは言っておく。もしもどちらか守らなければならない。そんな状況になった時、おれは切り捨ててもいい」
師匠の目は本気だった。
いつもの患者の人を治療している……そんな瞳。
「そんな……僕には出来ません」
「いや、お前は選ばなければならない。誰を助け、誰を切り捨てるのか。それは……実際に来てみないと分からないが……必ず来る」
「……」
「エミリオ。今回のスタンピード、お前が必要だ。明日はお前の働き次第でこの屋敷の未来が決まる。しっかりと休めよ」
「……はい」
師匠はそれだけ言うと、片手をあげて帰って行く。
僕は……本当にやれるのだろうか。
「ただいま」
もう寝ていると思う母さんとリーナの部屋に帰ってくる。
2人を起こさないようにそっとだ。
何回も一緒に寝ていればもう大体どこに物があるか分かる。
だから、僕も静かに明かりをつけずにベッドに潜り込んだ。
「おかえりなさい」
「母さん……」
母さんは起きていたのか、そっと僕に答えてくれる。
「緊張してる?」
「うん。僕で本当にいいのか……」
僕がそう言うと、母さんが僕に微笑んでくれる。
「何を言っているの。貴方が私の提案を蹴ったのよ。絶対に勝ってくれなければ私が困るわ」
「うん……」
「全く……前までの諦めの悪さはどうしたの」
母さんは僕をそっと、優しく抱き締めてくれる。
「エミリオ。貴方は出来る子よ。どうしてか分かる?」
「どうして?」
「私と旦那様の子だからよ。旦那様もやる時にはやってくれる人。貴方も……ちゃんとその血を継いでいるわ。だから……エミリオ。貴方が出来ると信じている」
「母さん……」
「だから今はもう寝ましょう。明日はいつ攻めて来るかはわからない。少しでも休んでおかなきゃ」
「うん……ありがとう……母さん」
「いいのよ。これくらい任せなさい」
「うん……」
僕はそれから母さんのぬくもりを感じながら、眠りについた。
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