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4章
54話 ヴィーが守ってくれたのかもしれない
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ギャリィン!!!
「グギェギャギャギャ!!??」
ぽっかりと空いた場所で戦う女性は、自身の身の丈もある様な長い大剣を振り回して敵を切り殺す。
鎧は必要な部分を最低限につけていて、日に焼けた肌にはゴブリンの物か、返り血がこれでもかとついている。
「あっははははははははは! もっと……もっと来なさい!」
彼女はそんなゴブリンや、グレイウルフ等の魔物に囲まれながらも笑っていた。
周囲から迫ってくる敵をその大剣で切り飛ばす姿は踊っているようだ。
そんな彼女の周囲には50を越える魔物がいて、全方位から襲いかかっている。
「師匠」
「ああ、おれは左から潰していく。エミリオは右からだ」
「はい!」
僕は追加で氷の板を作り出す。
「氷よ、板と成り我が意に従え『氷板操作』」
今度の氷の板は先ほどから僕の周りに浮かべている物とは違う。
厚さ10㎝にもなるほどの、分厚い氷の板。
固さも目の前にある薄い物とは比べ物にならない。
僕はそれを2枚作り出し、右側に送る。
「潰れて」
「ゲギャギャ!!??」
僕はその2枚の氷の板でゴブリンを挟み、潰してしまう。
1体潰した所で、僕は……止まってしまった。
命を奪う。
ゴブリンの命を奪奪ってしまった。
ロベルト兄さんに切りかかって、殺そうともした。
今も目の前にいる女性は殺されそうになっている。
だから、ゴブリンや魔物は倒さなければならない。
けれど……命を奪っても……いいのだろうか。
そんな想いが僕の中に湧き上がる。
「……」
そうしていると、師匠に声をかけられる。
「エミリオ。魔物は人を食らう。昔、ゴブリンに滅ぼされた村を見たことがあるが……悲惨だった。生き残っていた者達も……助け出した半数以上が自害してしまった。手加減はいらん。殺せ」
「……はい」
僕は師匠の言葉で覚悟を決め、それからもゴブリンやグレイウルフを潰していく。
幸い、奴らが逃げるよりも、僕の氷の板の方が圧倒的に早い。
それから数分もすると、ほとんどの魔物は動かなくなった。
「ふぅ……」
僕はやっと一息つく。
師匠の方を向くと、彼は緊張しているのか、中央で戦っていた女性を見ている。
「師匠?」
「気をつけろ」
「え?」
僕が師匠の見る方向を向くと、先ほどの女性がこちらに駆け出してきた。
「え?」
「射出し敵を穿て『石の礫よ』」
「ええ!?」
こちらに大剣を構えながら突っ込んで来る女性に驚く。
けれど、その女性に向かって魔法を放つ師匠にもっと驚いた。
女性は咆哮をあげながらこちらに突っ込んで来る。
「貴様らあああああああああ!!! ごほっ! ごほごほ、勝手にやるとは!」
しかも、師匠の魔法を全て間一髪という所で躱し続けていて、狙いは僕達の様に見える。
「え? え? え?」
頭の中は大混乱している。
なんで? どうして? 何かしちゃいました?
「射出し敵を穿て『石の礫よ』」
師匠がもう一度魔法を使い、女性に向けて放った。
「甘いわ! ごほ!」
「くっ! 逃げろ!」
「え? えええ!?!?」
しかし、彼女の走る速度は圧倒的で、逃げても絶対に間に合わない。
あんなに咳いているのに突っ込んで来るし、どうしたら……。
「狙いは弱いやつから! ぐっ!」
彼女は何か苦痛を堪えながら突っ込んで来る。
あ、これは死んだ。
僕はそう心の中で悟った。
今から魔法を使っても間に合わない。
彼女がなぜか知らないが僕に大剣を振り下ろすには数秒もないだろう。
今も彼女の綺麗な顔に、黄緑色の瞳が見える。
ああ、何をそんなに怒っているのかな。
というか、ごめんねヴィー。
また会うって言ったのに……。
バン!!!
そう思った時に、その女性が僕の前に張ってあった氷の板に顔から突っ込んだ。
「あ……」
「きゅぅ……」
その女性は氷の板にぶつかった後、ツルツルと滑り落ち、気を失った。
これは……ヴィーが守ってくれたのかもしれない。
ありがとう、ヴィー。
といけない、今はまず目の前の人だ。
「師匠……この人……」
「……とりあえず運ぶぞ」
「は……はい……。しかし、襲ってきたのには何か理由が?」
「分からん。操られている可能性や……まぁその……なんだ。もしかして……万が一にでも何か理由があるのかもしれない。今は連れて帰る」
「分かりました」
操られていたということを聞いて、ノモスが操られていたことを思い出す。
一応、今の屋敷にはゴルーニ家からもらった物があるので大丈夫だと思うが、他にも他者を操る何かがあるのかもしれない。
僕は魔物を潰しまくっていた氷を見た後、新しい物を作り出した。
流石に魔物の体液がつきまくったのに乗せるわけには行かない。
だけど……。
彼女が襲い掛かって来てちょっと怖かったのは確かだ。
彼女を全面……6面の氷の棺に入れるようにして、暴れないようにはしてもらおう。
「僕が作りますね。魔物は……お願いしてもいいでしょうか?」
「護衛は任せておけ」
「よろしくお願いします」
そうして僕達は歩いて屋敷に向かう。
ただ、ここまで歩いていたのも限界だったのもあり、僕の体力が尽きた。
「あう……」
「大丈夫か?」
その為、師匠に抱えてもらって屋敷まで戻る。
「すいません……師匠」
「いや、これでいい。限界を越えねば、体力はつかん。むしろ喜ばしい。限界まで動いたのだから、明日はもっと体力が増えるだろう」
「……ありがとうございます」
僕達は警戒しながら進み、屋敷に辿りついた。
******
僕達が屋敷に辿り着くと、サシャが走ってきた。
「エミリオ様! ご無事でしたか!?」
「サシャ。無事だったけど……どうしたの?」
「それが……奥様がお呼びです」
「母さんが? 何の話?」
「分かりません。詳しい事は奥様が話されるそうです。それと……そちらの方は?」
サシャの視線は氷の棺に入った女性に向かっている。
「わかんない。森の中で凄い数の魔物と1人で戦ってたから……」
「なるほど、途中で力尽きた所をエミリオ様が助けた。という訳ですね?」
分かっていますとも。
という様な視線だけれど、真実はちょっと違う。
でもそれを否定するのもどうかと思い頷いておく。
「う、うん。そうなんだ。ギリギリだったよ」
「良かったです。流石エミリオ様です」
素直に頷けないけれど、本当のことを言う訳にはいかない。
それに、力尽きた所を助けた、ということは間違っていないから。
「そ、それでサシャ。彼女はどこに運べばいい?」
「ああ、そうですよね。一度……客間ではどうでしょうか?」
「分かった。そうするよ」
それから僕は師匠に抱えられたまま客間に行く。
「ベッドに寝かせようと思ったけど……これは先に湯あみをしてもらった方がいいでしょうか?」
彼女の姿を見ると、魔物の血を全身に浴びて傷口からも血が出ている。
このまま寝かせるのだけでは健康に悪そうだ。
「……いや。その前にやるべきことがある。少し待っていなさい」
「はい」
師匠はそう言って部屋から出ていく。
僕は彼女が眠るベッドの横に座り、師匠を待つ。
僕は、何もすることがなくなったので彼女の体調等を観察する。
僕達に襲いかかってきたということは、師匠が言っていたように何かに操られている可能性もあるはず。
彼女の肌は体中に傷跡が残されていて、かなり戦いの中に身を置いていたことがそれだけで察せられる。
スラリと背は高く、スタイルも凄い。
そんな事を思いながらも彼女の体調を考えるけれど、何も異常があるようには見えない。
「何で師匠は出て行ったんだろう」
1人首を傾げていると、後ろから声をかけられた。
「彼女が病気を抱えているかもしれないからだ」
「師匠」
僕は振り返り、師匠を見ると、その手にはサングレや注射器等を持っていた。
「それは?」
「決まっている。今から彼女を治療する」
「え……今から……ですか?」
「そうだ。あくまでおれの勘違いかも知れない。でも、もしも病だったら、それは取り返しのつかないことになる。病は待ってくれない。今からだ」
師匠はそうハッキリと言い切った。
「グギェギャギャギャ!!??」
ぽっかりと空いた場所で戦う女性は、自身の身の丈もある様な長い大剣を振り回して敵を切り殺す。
鎧は必要な部分を最低限につけていて、日に焼けた肌にはゴブリンの物か、返り血がこれでもかとついている。
「あっははははははははは! もっと……もっと来なさい!」
彼女はそんなゴブリンや、グレイウルフ等の魔物に囲まれながらも笑っていた。
周囲から迫ってくる敵をその大剣で切り飛ばす姿は踊っているようだ。
そんな彼女の周囲には50を越える魔物がいて、全方位から襲いかかっている。
「師匠」
「ああ、おれは左から潰していく。エミリオは右からだ」
「はい!」
僕は追加で氷の板を作り出す。
「氷よ、板と成り我が意に従え『氷板操作』」
今度の氷の板は先ほどから僕の周りに浮かべている物とは違う。
厚さ10㎝にもなるほどの、分厚い氷の板。
固さも目の前にある薄い物とは比べ物にならない。
僕はそれを2枚作り出し、右側に送る。
「潰れて」
「ゲギャギャ!!??」
僕はその2枚の氷の板でゴブリンを挟み、潰してしまう。
1体潰した所で、僕は……止まってしまった。
命を奪う。
ゴブリンの命を奪奪ってしまった。
ロベルト兄さんに切りかかって、殺そうともした。
今も目の前にいる女性は殺されそうになっている。
だから、ゴブリンや魔物は倒さなければならない。
けれど……命を奪っても……いいのだろうか。
そんな想いが僕の中に湧き上がる。
「……」
そうしていると、師匠に声をかけられる。
「エミリオ。魔物は人を食らう。昔、ゴブリンに滅ぼされた村を見たことがあるが……悲惨だった。生き残っていた者達も……助け出した半数以上が自害してしまった。手加減はいらん。殺せ」
「……はい」
僕は師匠の言葉で覚悟を決め、それからもゴブリンやグレイウルフを潰していく。
幸い、奴らが逃げるよりも、僕の氷の板の方が圧倒的に早い。
それから数分もすると、ほとんどの魔物は動かなくなった。
「ふぅ……」
僕はやっと一息つく。
師匠の方を向くと、彼は緊張しているのか、中央で戦っていた女性を見ている。
「師匠?」
「気をつけろ」
「え?」
僕が師匠の見る方向を向くと、先ほどの女性がこちらに駆け出してきた。
「え?」
「射出し敵を穿て『石の礫よ』」
「ええ!?」
こちらに大剣を構えながら突っ込んで来る女性に驚く。
けれど、その女性に向かって魔法を放つ師匠にもっと驚いた。
女性は咆哮をあげながらこちらに突っ込んで来る。
「貴様らあああああああああ!!! ごほっ! ごほごほ、勝手にやるとは!」
しかも、師匠の魔法を全て間一髪という所で躱し続けていて、狙いは僕達の様に見える。
「え? え? え?」
頭の中は大混乱している。
なんで? どうして? 何かしちゃいました?
「射出し敵を穿て『石の礫よ』」
師匠がもう一度魔法を使い、女性に向けて放った。
「甘いわ! ごほ!」
「くっ! 逃げろ!」
「え? えええ!?!?」
しかし、彼女の走る速度は圧倒的で、逃げても絶対に間に合わない。
あんなに咳いているのに突っ込んで来るし、どうしたら……。
「狙いは弱いやつから! ぐっ!」
彼女は何か苦痛を堪えながら突っ込んで来る。
あ、これは死んだ。
僕はそう心の中で悟った。
今から魔法を使っても間に合わない。
彼女がなぜか知らないが僕に大剣を振り下ろすには数秒もないだろう。
今も彼女の綺麗な顔に、黄緑色の瞳が見える。
ああ、何をそんなに怒っているのかな。
というか、ごめんねヴィー。
また会うって言ったのに……。
バン!!!
そう思った時に、その女性が僕の前に張ってあった氷の板に顔から突っ込んだ。
「あ……」
「きゅぅ……」
その女性は氷の板にぶつかった後、ツルツルと滑り落ち、気を失った。
これは……ヴィーが守ってくれたのかもしれない。
ありがとう、ヴィー。
といけない、今はまず目の前の人だ。
「師匠……この人……」
「……とりあえず運ぶぞ」
「は……はい……。しかし、襲ってきたのには何か理由が?」
「分からん。操られている可能性や……まぁその……なんだ。もしかして……万が一にでも何か理由があるのかもしれない。今は連れて帰る」
「分かりました」
操られていたということを聞いて、ノモスが操られていたことを思い出す。
一応、今の屋敷にはゴルーニ家からもらった物があるので大丈夫だと思うが、他にも他者を操る何かがあるのかもしれない。
僕は魔物を潰しまくっていた氷を見た後、新しい物を作り出した。
流石に魔物の体液がつきまくったのに乗せるわけには行かない。
だけど……。
彼女が襲い掛かって来てちょっと怖かったのは確かだ。
彼女を全面……6面の氷の棺に入れるようにして、暴れないようにはしてもらおう。
「僕が作りますね。魔物は……お願いしてもいいでしょうか?」
「護衛は任せておけ」
「よろしくお願いします」
そうして僕達は歩いて屋敷に向かう。
ただ、ここまで歩いていたのも限界だったのもあり、僕の体力が尽きた。
「あう……」
「大丈夫か?」
その為、師匠に抱えてもらって屋敷まで戻る。
「すいません……師匠」
「いや、これでいい。限界を越えねば、体力はつかん。むしろ喜ばしい。限界まで動いたのだから、明日はもっと体力が増えるだろう」
「……ありがとうございます」
僕達は警戒しながら進み、屋敷に辿りついた。
******
僕達が屋敷に辿り着くと、サシャが走ってきた。
「エミリオ様! ご無事でしたか!?」
「サシャ。無事だったけど……どうしたの?」
「それが……奥様がお呼びです」
「母さんが? 何の話?」
「分かりません。詳しい事は奥様が話されるそうです。それと……そちらの方は?」
サシャの視線は氷の棺に入った女性に向かっている。
「わかんない。森の中で凄い数の魔物と1人で戦ってたから……」
「なるほど、途中で力尽きた所をエミリオ様が助けた。という訳ですね?」
分かっていますとも。
という様な視線だけれど、真実はちょっと違う。
でもそれを否定するのもどうかと思い頷いておく。
「う、うん。そうなんだ。ギリギリだったよ」
「良かったです。流石エミリオ様です」
素直に頷けないけれど、本当のことを言う訳にはいかない。
それに、力尽きた所を助けた、ということは間違っていないから。
「そ、それでサシャ。彼女はどこに運べばいい?」
「ああ、そうですよね。一度……客間ではどうでしょうか?」
「分かった。そうするよ」
それから僕は師匠に抱えられたまま客間に行く。
「ベッドに寝かせようと思ったけど……これは先に湯あみをしてもらった方がいいでしょうか?」
彼女の姿を見ると、魔物の血を全身に浴びて傷口からも血が出ている。
このまま寝かせるのだけでは健康に悪そうだ。
「……いや。その前にやるべきことがある。少し待っていなさい」
「はい」
師匠はそう言って部屋から出ていく。
僕は彼女が眠るベッドの横に座り、師匠を待つ。
僕は、何もすることがなくなったので彼女の体調等を観察する。
僕達に襲いかかってきたということは、師匠が言っていたように何かに操られている可能性もあるはず。
彼女の肌は体中に傷跡が残されていて、かなり戦いの中に身を置いていたことがそれだけで察せられる。
スラリと背は高く、スタイルも凄い。
そんな事を思いながらも彼女の体調を考えるけれど、何も異常があるようには見えない。
「何で師匠は出て行ったんだろう」
1人首を傾げていると、後ろから声をかけられた。
「彼女が病気を抱えているかもしれないからだ」
「師匠」
僕は振り返り、師匠を見ると、その手にはサングレや注射器等を持っていた。
「それは?」
「決まっている。今から彼女を治療する」
「え……今から……ですか?」
「そうだ。あくまでおれの勘違いかも知れない。でも、もしも病だったら、それは取り返しのつかないことになる。病は待ってくれない。今からだ」
師匠はそうハッキリと言い切った。
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