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39話 ボッコボコにする
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「『焼却光線』!!!」
シュイン!
「!!??」
真っ白な閃光が私たちの真後ろを通り抜けた。その瞬間。視界が真っ白に染まる。
ドゴゴゴオオオオオオオオオオオン!!!
私の体は熱い何かに包まれ、どこにも逃げる事が出来ない。
どうしたら……。
5秒程過ぎた時、視界が戻ってくる。その時、私の視界には、倒れて動かないナツキ、アキ、フユカがいた。
「み……んな……」
声を上げようにも中々声が出ない。それに、体が鉛でも載っているかのように重い。
「くはははははははははは! これがワシとお前達下等生物の差よ。大人しくこの世界を差し出せば良いものを。そうすれば苦しまずにあの世に送ってやろう。それに、この程度も耐えられんようではワシには勝てんぞ。だが、貴様らの挑戦。何時でも待っているぞ。さらばだ! くははははははははは!」
奴はそう言って背中から羽を生やすと、どこかへ飛び去る。
『マウンテンドラゴンコングを撃退しました。ハルはマウンテンドラゴンコングから最後の挑戦状を受け取りました』
『ハル はレベルアップしました。Lv38→Lv43になりました。ステータスが上昇しました。スキルポイントを100取得しました』
アナウンスの声だけが響く中で、私たちは動けずにいた。
あんな攻撃をして来る相手に、一体どうやって立ち向かえばいいのか……。
「……」
奴が去ってから数分、私たちは誰も起き上がれずにいた。
私は、迷っていた奴に勝つ方法なんてない。そう思ってしまった。あの一撃を受けただけで、どうすればいいのか。速さがあったとしても躱せない。私が幾ら速くなったとしても、無理だ。
そう思わされた。でも、それでも、私はイノシシだから。前に進むことしかできないから。フユカに前に進むと言ったそばから俯いているなんてどうかしている。そう思った私は、立ち上がった。
スクッ
誰も体を起こさない。死んでいたら体は粒子になって消えるはずだから、皆生きている。でも、起き上がる元気がないんだと思う。
私が前に行く。そうしなければ、
「皆。立てる……?」
「……」
誰からも返事はない。うっすらと息遣いも聞えるから、絶望に打ちひしがれているのかもしれない。
「ナツキ!」
「……」
「アキ!」
「……」
「フユカ!」
「……」
私はゆっくりとナツキに近づき、咥える。
カプ
「……」
いつもの彼女なら返事があるはずなのに。今回ばかりは何も言わない。
ポイッ フサ
私はナツキを頭の上に乗せる。彼女の定位置。でも、今回は彼女が掴んでいる気配がない。
そんな……。
「ナツキ……?」
「……」
「ナツキ!」
「……」
そんな……。一緒に倒そうって決めたのに……。
「ナツキ! 食べちゃうよ!」
「ええ!? どうしてよ!」
私が叫んだら、ナツキが叫び返した。私は驚いて彼女を落としそうになった。
「大丈夫? さっきから返事が無かったから……。もう諦めちゃったのかと思って……」
「ハル……」
「?」
やっぱりナツキも諦めていたりするんだろうか。もしそうだったらどうすれば……。
「何で諦めるのよ」
「え?」
「諦める必要なんてないでしょ? 私は誇り高きエリンギよ? あんなトカゲサルごときに負ける訳ないわ」
「ええ!? さっき黙ってたじゃない!」
もう無理だと思っていたのかと……。
「ああ、あれはどこまでシールドにスキルを振ればいいのかって言うことを考えてたのよ。あの一撃どう考えても最強クラスよ。今回皆生き残ったのも、HPが1になるように調整されていたからだと思う」
「うん」
「ただ、あの敵が見せびらかす為だけであんなことをやったとは思えない。本番はこの一撃を何とか出来ればきっと勝てるって言うことなのよ。それ以外にも難しい所はあると思うけど、それでも、この一撃を何とかすることが出来ればきっと勝てる」
「そうなの?」
「ええ、きっと勝てるわ。じゃないとおかしいもの。アキはきっとどうやったら勝てるか考えてると思うわよ。『癒せ』」
私の体を緑色の光が包み込み、HPを回復させる。
「アキ?」
「んんー。今回の敵は難敵だねー。流石幻想種。私の考えだけじゃちょっと厳しいかもー。でも、あの攻撃を消せるくらいの攻撃をアタシも出せればー……」
「アキ!」
私は彼女に駆け寄る。
「ん? ハルー? どうしたのー?」
「そ、その、皆がアイツに勝つのが出来ないんじゃないかと思って……。私。あの攻撃を見て、もう無理かもしれないって……」
「もう、何言ってるのー。私達に勝てない敵なんていないよー」
「そうだよね。ごめんね。弱気になって」
「でも仕方ないよー。あんな攻撃どうしたらいいか分かんないもんねー。フユカは大丈夫ー?」
「あ、フユカ!」
私はフユカに近寄り、鼻でつつく。
「フユカ? 生きてる?」
「は! え? は、はい。ぼ、僕は大丈夫ですよ? ど、どうかしましたか?」
フユカはサッと起き上がり、ちょっとおどおどした様子で私を見ていた。
「怖くなかった?」
「え? 怖かった……ですか?」
「うん。私、マウンテンドラゴンコングが怖かった。あんな一撃を受けて、突撃だけで勝てないんじゃないかって。思っちゃったの」
「ハル……さんがですか?」
「うん」
幻滅させちゃったのかな。
「僕も最初は怖かったです。本当に、でも、力を合わせれば勝てる。そのことが分かったんです」
「え?」
「ジャイアントサイクロンマグロとか。街のNPCからは今の君じゃあ絶対に勝てない。って言われてたんですよ?」
「そうだったの?」
そもそも街にすら行ってないから分からないけど。
「はい。でも勝てた。僕は、ハルさんと皆さんと一緒にいられればどんな敵でも倒すことが出来ると信じています。だから、次にあの攻撃が来るときは、僕があの攻撃を見切りますね!」
「フユカ……」
「だから一緒にあのトカゲサルを倒しましょう!」
「ありがとう。私、絶対にアイツの、トカゲサルの腹をぶち抜くね!」
もう迷わない。皆がこれだけ戦うって言ってくれてるんだ。だから、私はもう二度と立ち止まらない。そう心に誓う。
バサバサ
アキが私の上に乗る。
「それじゃあ一回街に行こうかー。そこでこれからのことに関しても話していいと思うからねー」
「それでは案内しますね。 それとハルさん」
「どうしたの?」
「お腹にくっついてもいいでしょうか?」
「うん。フユカの定位置はそこだからね。気にせずくっついて!」
「ありがとうございます!」
「それじゃあいっくよー!」
私はフユカの案内で街に向かって走り出す。絶対にあのトカゲサルをボッコボコにする。その誓いを胸に抱いて。ううん。皆で一緒にボッコボコにする。そう決めたのだから。
シュイン!
「!!??」
真っ白な閃光が私たちの真後ろを通り抜けた。その瞬間。視界が真っ白に染まる。
ドゴゴゴオオオオオオオオオオオン!!!
私の体は熱い何かに包まれ、どこにも逃げる事が出来ない。
どうしたら……。
5秒程過ぎた時、視界が戻ってくる。その時、私の視界には、倒れて動かないナツキ、アキ、フユカがいた。
「み……んな……」
声を上げようにも中々声が出ない。それに、体が鉛でも載っているかのように重い。
「くはははははははははは! これがワシとお前達下等生物の差よ。大人しくこの世界を差し出せば良いものを。そうすれば苦しまずにあの世に送ってやろう。それに、この程度も耐えられんようではワシには勝てんぞ。だが、貴様らの挑戦。何時でも待っているぞ。さらばだ! くははははははははは!」
奴はそう言って背中から羽を生やすと、どこかへ飛び去る。
『マウンテンドラゴンコングを撃退しました。ハルはマウンテンドラゴンコングから最後の挑戦状を受け取りました』
『ハル はレベルアップしました。Lv38→Lv43になりました。ステータスが上昇しました。スキルポイントを100取得しました』
アナウンスの声だけが響く中で、私たちは動けずにいた。
あんな攻撃をして来る相手に、一体どうやって立ち向かえばいいのか……。
「……」
奴が去ってから数分、私たちは誰も起き上がれずにいた。
私は、迷っていた奴に勝つ方法なんてない。そう思ってしまった。あの一撃を受けただけで、どうすればいいのか。速さがあったとしても躱せない。私が幾ら速くなったとしても、無理だ。
そう思わされた。でも、それでも、私はイノシシだから。前に進むことしかできないから。フユカに前に進むと言ったそばから俯いているなんてどうかしている。そう思った私は、立ち上がった。
スクッ
誰も体を起こさない。死んでいたら体は粒子になって消えるはずだから、皆生きている。でも、起き上がる元気がないんだと思う。
私が前に行く。そうしなければ、
「皆。立てる……?」
「……」
誰からも返事はない。うっすらと息遣いも聞えるから、絶望に打ちひしがれているのかもしれない。
「ナツキ!」
「……」
「アキ!」
「……」
「フユカ!」
「……」
私はゆっくりとナツキに近づき、咥える。
カプ
「……」
いつもの彼女なら返事があるはずなのに。今回ばかりは何も言わない。
ポイッ フサ
私はナツキを頭の上に乗せる。彼女の定位置。でも、今回は彼女が掴んでいる気配がない。
そんな……。
「ナツキ……?」
「……」
「ナツキ!」
「……」
そんな……。一緒に倒そうって決めたのに……。
「ナツキ! 食べちゃうよ!」
「ええ!? どうしてよ!」
私が叫んだら、ナツキが叫び返した。私は驚いて彼女を落としそうになった。
「大丈夫? さっきから返事が無かったから……。もう諦めちゃったのかと思って……」
「ハル……」
「?」
やっぱりナツキも諦めていたりするんだろうか。もしそうだったらどうすれば……。
「何で諦めるのよ」
「え?」
「諦める必要なんてないでしょ? 私は誇り高きエリンギよ? あんなトカゲサルごときに負ける訳ないわ」
「ええ!? さっき黙ってたじゃない!」
もう無理だと思っていたのかと……。
「ああ、あれはどこまでシールドにスキルを振ればいいのかって言うことを考えてたのよ。あの一撃どう考えても最強クラスよ。今回皆生き残ったのも、HPが1になるように調整されていたからだと思う」
「うん」
「ただ、あの敵が見せびらかす為だけであんなことをやったとは思えない。本番はこの一撃を何とか出来ればきっと勝てるって言うことなのよ。それ以外にも難しい所はあると思うけど、それでも、この一撃を何とかすることが出来ればきっと勝てる」
「そうなの?」
「ええ、きっと勝てるわ。じゃないとおかしいもの。アキはきっとどうやったら勝てるか考えてると思うわよ。『癒せ』」
私の体を緑色の光が包み込み、HPを回復させる。
「アキ?」
「んんー。今回の敵は難敵だねー。流石幻想種。私の考えだけじゃちょっと厳しいかもー。でも、あの攻撃を消せるくらいの攻撃をアタシも出せればー……」
「アキ!」
私は彼女に駆け寄る。
「ん? ハルー? どうしたのー?」
「そ、その、皆がアイツに勝つのが出来ないんじゃないかと思って……。私。あの攻撃を見て、もう無理かもしれないって……」
「もう、何言ってるのー。私達に勝てない敵なんていないよー」
「そうだよね。ごめんね。弱気になって」
「でも仕方ないよー。あんな攻撃どうしたらいいか分かんないもんねー。フユカは大丈夫ー?」
「あ、フユカ!」
私はフユカに近寄り、鼻でつつく。
「フユカ? 生きてる?」
「は! え? は、はい。ぼ、僕は大丈夫ですよ? ど、どうかしましたか?」
フユカはサッと起き上がり、ちょっとおどおどした様子で私を見ていた。
「怖くなかった?」
「え? 怖かった……ですか?」
「うん。私、マウンテンドラゴンコングが怖かった。あんな一撃を受けて、突撃だけで勝てないんじゃないかって。思っちゃったの」
「ハル……さんがですか?」
「うん」
幻滅させちゃったのかな。
「僕も最初は怖かったです。本当に、でも、力を合わせれば勝てる。そのことが分かったんです」
「え?」
「ジャイアントサイクロンマグロとか。街のNPCからは今の君じゃあ絶対に勝てない。って言われてたんですよ?」
「そうだったの?」
そもそも街にすら行ってないから分からないけど。
「はい。でも勝てた。僕は、ハルさんと皆さんと一緒にいられればどんな敵でも倒すことが出来ると信じています。だから、次にあの攻撃が来るときは、僕があの攻撃を見切りますね!」
「フユカ……」
「だから一緒にあのトカゲサルを倒しましょう!」
「ありがとう。私、絶対にアイツの、トカゲサルの腹をぶち抜くね!」
もう迷わない。皆がこれだけ戦うって言ってくれてるんだ。だから、私はもう二度と立ち止まらない。そう心に誓う。
バサバサ
アキが私の上に乗る。
「それじゃあ一回街に行こうかー。そこでこれからのことに関しても話していいと思うからねー」
「それでは案内しますね。 それとハルさん」
「どうしたの?」
「お腹にくっついてもいいでしょうか?」
「うん。フユカの定位置はそこだからね。気にせずくっついて!」
「ありがとうございます!」
「それじゃあいっくよー!」
私はフユカの案内で街に向かって走り出す。絶対にあのトカゲサルをボッコボコにする。その誓いを胸に抱いて。ううん。皆で一緒にボッコボコにする。そう決めたのだから。
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