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37話 またしても奴
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「え? 街は街ですよ? 海中都市があったと思うんですけど……」
フユカは不思議そうに首を傾げている。
「……見た?」
「「(ふるふる)」」
「見てないって」
「そんな! じゃあどうやってここまで来たんですか!?」
「なんか、山の所あったでしょ? キングモグーラがどうとか」
「はい。東の2番目の所ですよね」
「うん。そこでこっちの方に海があるからっていうので走ってたら、荒野に出て、そこで海の匂いがしたからそのままこっちに来たんだ」
「ああ……。じゃあイベントって見てないんですね?」
「イベント……?」
「はい。その海中都市に入って、イベントを受ける時に色々と話があったんです」
「そうだったんだ……」
勢いのままに来てしまった。
「まぁ。いいんじゃないかな」
「勝ったんだから問題は無いと思うわ」
「そうだよー。好きなように楽しむのがいいんじゃないー」
「……はい。そうでしたね」
私たちはフユカの案内で街に戻る。いや、一回も行ってないから行くが正しいのかな。
「だいぶ綺麗な場所になってきたねー」
周囲は色とりどりのサンゴが存在していて、綺麗な熱帯魚と思われるサカナも泳いでいる。
海面までも10mくらいだろうか。空からは明るい光がカーテンの様に降り注いでいた。
私達は綺麗で幻想的な空間を見ていると、ある異物が振ってきた。
ゴシャア!
「?」
私が何か振ってきた方を見ると、そこには憎きトカゲサルがよく投げつけて来る岩が転がっていた。
「トカゲサルが出たぞー!」
「探せ! 草の根をかき分けてでも探すのよ!」
「奴の姿を見つける所からやらないとねー!」
「皆さん!? 一体どうしたんですか!?」」
フユカが驚いた声を上げている。でも、私たちは彼女に説明する暇はない。
「フユカ! とりあえず近くにいる黒いゴリラを探して! そいつをボッコボコにするから!」
「黒いゴリラですか!? 海には出ないと思うんですけど!?」
「それが出るよ! いいから探知スキル使ってみて!」
「わ、分かりました! 『ソナー』!」
キィンと音がして、フユカがスキルを使ったのが分かる。
「これは!? あそこにいます!」
フユカが指し示す先は、右斜め前方。私たちの直ぐそばだった。
「近くない!?」
「うほおおおおおおおおおおお!!!」
「『胞子シールド』!」
バリイイイイン!!!
近距離から投げつけられた岩を防いだら、ナツキのシールドが防ぐ。ただ、
「うそ! もう割られちゃった!?」
「ハルー!」
「分かった!」
私は直ぐに駆け出す。奴にこれ以上岩を投げさせる訳には行かない!
「うほおおおおおおおおおお!!!」
ドンドンドンドンドン!!!
トカゲサルはドラミングを行ない、体から茶色いオーラを漂わせる。
「そんなことしてる暇なんてあるのかな! 『疾走』!」
私はスキルを使い、奴に向かって正面から突撃を仕掛ける。
「そして! 『突撃』!」
ドオオオオオオオン!!!
「うほおおおおおおおぉぉぉぉ」
「耐えられた!?」
私は全力の『突撃』が入りはしたものの、そこまで奴が吹き飛んでいないことに驚く。
「ハル! 避けて!」
「は!」
ドオオン!!!
「ぐぅ!」
「ぐえ」
奴の攻撃が私の背中に直撃して、私とアキから悲鳴が漏れる。
「ハル! 走りなさい!」
「ぐ……分かった! 『ぶちかまし』!」
私は上から押さえつけて来るトカゲサルに向かってスキルを使う。そうして、多少の自傷ダメージと引き換えに距離を稼ぐことに成功する。
私はすぐさま起き上がり走り出す。
「アキ! 無事!?」
「ごめーん。ちょっと厳しいかも……」
そう言ってアキは白い粒子になって消えて行った。
「アキ!? アキ!!??」
嘘。そんな。私の突進が止められたばっかりに……。
「しっかりしなさいハル!」
「ナツキ……」
「貴方がぶれてどうするの! アキのことは私が何とかする。だから、今は時間を稼いで! フユカ!」
「は、はいぃ!」
「貴方はスキルを使ってトカゲサルの動きをちゃんと教えてあげて。アイツは多分砂の中に潜って来るから!」
「分かりましたぁ!」
「時間をもらうわよ。私の魔法レベルがもうちょっと高かったら違ったのかもしれないけど」
そう言ってナツキは集中し始める。
「うほおおおおおおおお!!!」
「うわ!」
私は駆け出し、奴の拳から逃げる。
「うほおおおおおお!!!」
奴はそのまま地面の中に潜り込んでいった。
「ど、どうすればいいんですかー!」
「フユカは探知スキルで奴のいる場所を教えて!」
「わ、分かりましたぁ! 『ソナー』!」
キィン
「す、すぐ後ろに迫って来てます!」
「本当!?」
私は速度を上げて何とか距離を稼ぐ。
「うっほおおおおおおおおおお……うほ???」
本来だったら私のすぐ目の前に現れたのかもしれないけど、私がスピードを上げたからかすぐ後ろから現れた音がした。
それからずっとフィールドの中を走り続ける。
「ハルさん! またゴリラが近づいてきます!」
「分かった!」
私は走る速度を上げ、奴からまた逃げる。
「ハルさん! 追いつかれます!」
「! 『疾走』!」
「うほおおおおおおおおおおお!!!!!!」
すぐ真後ろからトカゲサルが現れた音がする。フユカの忠告がなかったら奴に掴まってしまっていただろう。
「ありがとうフユカ!」
「それほどでも! でも、何時までこうしてればいいんでしょうか!?」
「分かんない! でも、ナツキが時間を稼いでって言ったんだ! だから私は全力で時間を稼ぐよ!」
私にはこの自慢の足がある。だから、ナツキが何かをするまでは何とか時間を稼ぐ。
それから暫くは、奴が海底から出てこなくなった。
「……? どうしたんだろう」
「なんだか、海底で溜めているような……?」
「! やばいかもしれない! 離れるよ! 奴は今どこ!?」
「え? 僕たちの右下10m位ですけど……ひゃ!」
私は彼女の言葉を聞くなり直ぐに足を左に向ける。嫌な予感がする。そう思った私は少しでも奴からの距離を稼ぐ。左に向かい始めて数秒後。
「うほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
「何!?」
「分かりません! でもこの反応は!」
次の瞬間。背後が閃光に包まれた。
ドオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!
後ろで光が起きたはずなのに、前を向いていた私の目もちかちかする。それに、背中が何だか熱い。
「な、何が起きたの……?」
「分かりません……。でも、かなり広範囲への炎の攻撃だと思います……。あんな一撃は見たことありません……」
「でも良かった。危ない予感がしたんだ」
「流石ハルさんです……。ん? ゴリラが浮かんできます!」
「どこに!?」
強烈な攻撃を運よく躱せて安心していた所にこれか! 流石幻想種!
「これは……? なんだか浮いてくる速度がゆっくりな様な……? いえ、確実にそうです! これは隙かもしれません!」
「分かった! 行くよ!」
私は足をさっきの閃光が北方向に向ける。その中心地では確かに奴がぐったりした表情でいた。
「いっくよー! 『突進』!」
「うほおおおおおおお!!!???」
ドオオオオオン!!!
私は奴の腹に『突進』して吹き飛ばす。でも、それだけでこれまでの事を許せるはずがない! これまでの怨み……!
私が更に奴に突撃をしようとした所で、
「ハル! 待ちなさい!」
「ナツキ!?」
「奴は反撃の隙を狙っているわよ!」
「ええ!?」
ナツキにそう言われて見てみると、確かに奴の目は闘志を失っていない。もしスキルも中途半端に突っ込んでいれば痛いダメージを食らったのは私だったと思う。
「ほんとだ……」
「全く。アキがやられたからって頭に血が上り過ぎよ」
「ごめん……」
「いいのよ。そういう時に私やアキ、フユカがいるんだしね」
「そうだね。助かったよ」
アキには悪いことをしてしまった。
「もう。何そんなに落ち込んでるのよ」
「だってアキが……」
「私がただ無駄に時間を稼がせていたと思う? 見せてあげるわ! 『蘇れ』!」
フユカは不思議そうに首を傾げている。
「……見た?」
「「(ふるふる)」」
「見てないって」
「そんな! じゃあどうやってここまで来たんですか!?」
「なんか、山の所あったでしょ? キングモグーラがどうとか」
「はい。東の2番目の所ですよね」
「うん。そこでこっちの方に海があるからっていうので走ってたら、荒野に出て、そこで海の匂いがしたからそのままこっちに来たんだ」
「ああ……。じゃあイベントって見てないんですね?」
「イベント……?」
「はい。その海中都市に入って、イベントを受ける時に色々と話があったんです」
「そうだったんだ……」
勢いのままに来てしまった。
「まぁ。いいんじゃないかな」
「勝ったんだから問題は無いと思うわ」
「そうだよー。好きなように楽しむのがいいんじゃないー」
「……はい。そうでしたね」
私たちはフユカの案内で街に戻る。いや、一回も行ってないから行くが正しいのかな。
「だいぶ綺麗な場所になってきたねー」
周囲は色とりどりのサンゴが存在していて、綺麗な熱帯魚と思われるサカナも泳いでいる。
海面までも10mくらいだろうか。空からは明るい光がカーテンの様に降り注いでいた。
私達は綺麗で幻想的な空間を見ていると、ある異物が振ってきた。
ゴシャア!
「?」
私が何か振ってきた方を見ると、そこには憎きトカゲサルがよく投げつけて来る岩が転がっていた。
「トカゲサルが出たぞー!」
「探せ! 草の根をかき分けてでも探すのよ!」
「奴の姿を見つける所からやらないとねー!」
「皆さん!? 一体どうしたんですか!?」」
フユカが驚いた声を上げている。でも、私たちは彼女に説明する暇はない。
「フユカ! とりあえず近くにいる黒いゴリラを探して! そいつをボッコボコにするから!」
「黒いゴリラですか!? 海には出ないと思うんですけど!?」
「それが出るよ! いいから探知スキル使ってみて!」
「わ、分かりました! 『ソナー』!」
キィンと音がして、フユカがスキルを使ったのが分かる。
「これは!? あそこにいます!」
フユカが指し示す先は、右斜め前方。私たちの直ぐそばだった。
「近くない!?」
「うほおおおおおおおおおおお!!!」
「『胞子シールド』!」
バリイイイイン!!!
近距離から投げつけられた岩を防いだら、ナツキのシールドが防ぐ。ただ、
「うそ! もう割られちゃった!?」
「ハルー!」
「分かった!」
私は直ぐに駆け出す。奴にこれ以上岩を投げさせる訳には行かない!
「うほおおおおおおおおおお!!!」
ドンドンドンドンドン!!!
トカゲサルはドラミングを行ない、体から茶色いオーラを漂わせる。
「そんなことしてる暇なんてあるのかな! 『疾走』!」
私はスキルを使い、奴に向かって正面から突撃を仕掛ける。
「そして! 『突撃』!」
ドオオオオオオオン!!!
「うほおおおおおおおぉぉぉぉ」
「耐えられた!?」
私は全力の『突撃』が入りはしたものの、そこまで奴が吹き飛んでいないことに驚く。
「ハル! 避けて!」
「は!」
ドオオン!!!
「ぐぅ!」
「ぐえ」
奴の攻撃が私の背中に直撃して、私とアキから悲鳴が漏れる。
「ハル! 走りなさい!」
「ぐ……分かった! 『ぶちかまし』!」
私は上から押さえつけて来るトカゲサルに向かってスキルを使う。そうして、多少の自傷ダメージと引き換えに距離を稼ぐことに成功する。
私はすぐさま起き上がり走り出す。
「アキ! 無事!?」
「ごめーん。ちょっと厳しいかも……」
そう言ってアキは白い粒子になって消えて行った。
「アキ!? アキ!!??」
嘘。そんな。私の突進が止められたばっかりに……。
「しっかりしなさいハル!」
「ナツキ……」
「貴方がぶれてどうするの! アキのことは私が何とかする。だから、今は時間を稼いで! フユカ!」
「は、はいぃ!」
「貴方はスキルを使ってトカゲサルの動きをちゃんと教えてあげて。アイツは多分砂の中に潜って来るから!」
「分かりましたぁ!」
「時間をもらうわよ。私の魔法レベルがもうちょっと高かったら違ったのかもしれないけど」
そう言ってナツキは集中し始める。
「うほおおおおおおおお!!!」
「うわ!」
私は駆け出し、奴の拳から逃げる。
「うほおおおおおお!!!」
奴はそのまま地面の中に潜り込んでいった。
「ど、どうすればいいんですかー!」
「フユカは探知スキルで奴のいる場所を教えて!」
「わ、分かりましたぁ! 『ソナー』!」
キィン
「す、すぐ後ろに迫って来てます!」
「本当!?」
私は速度を上げて何とか距離を稼ぐ。
「うっほおおおおおおおおおお……うほ???」
本来だったら私のすぐ目の前に現れたのかもしれないけど、私がスピードを上げたからかすぐ後ろから現れた音がした。
それからずっとフィールドの中を走り続ける。
「ハルさん! またゴリラが近づいてきます!」
「分かった!」
私は走る速度を上げ、奴からまた逃げる。
「ハルさん! 追いつかれます!」
「! 『疾走』!」
「うほおおおおおおおおおおお!!!!!!」
すぐ真後ろからトカゲサルが現れた音がする。フユカの忠告がなかったら奴に掴まってしまっていただろう。
「ありがとうフユカ!」
「それほどでも! でも、何時までこうしてればいいんでしょうか!?」
「分かんない! でも、ナツキが時間を稼いでって言ったんだ! だから私は全力で時間を稼ぐよ!」
私にはこの自慢の足がある。だから、ナツキが何かをするまでは何とか時間を稼ぐ。
それから暫くは、奴が海底から出てこなくなった。
「……? どうしたんだろう」
「なんだか、海底で溜めているような……?」
「! やばいかもしれない! 離れるよ! 奴は今どこ!?」
「え? 僕たちの右下10m位ですけど……ひゃ!」
私は彼女の言葉を聞くなり直ぐに足を左に向ける。嫌な予感がする。そう思った私は少しでも奴からの距離を稼ぐ。左に向かい始めて数秒後。
「うほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
「何!?」
「分かりません! でもこの反応は!」
次の瞬間。背後が閃光に包まれた。
ドオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!
後ろで光が起きたはずなのに、前を向いていた私の目もちかちかする。それに、背中が何だか熱い。
「な、何が起きたの……?」
「分かりません……。でも、かなり広範囲への炎の攻撃だと思います……。あんな一撃は見たことありません……」
「でも良かった。危ない予感がしたんだ」
「流石ハルさんです……。ん? ゴリラが浮かんできます!」
「どこに!?」
強烈な攻撃を運よく躱せて安心していた所にこれか! 流石幻想種!
「これは……? なんだか浮いてくる速度がゆっくりな様な……? いえ、確実にそうです! これは隙かもしれません!」
「分かった! 行くよ!」
私は足をさっきの閃光が北方向に向ける。その中心地では確かに奴がぐったりした表情でいた。
「いっくよー! 『突進』!」
「うほおおおおおおお!!!???」
ドオオオオオン!!!
私は奴の腹に『突進』して吹き飛ばす。でも、それだけでこれまでの事を許せるはずがない! これまでの怨み……!
私が更に奴に突撃をしようとした所で、
「ハル! 待ちなさい!」
「ナツキ!?」
「奴は反撃の隙を狙っているわよ!」
「ええ!?」
ナツキにそう言われて見てみると、確かに奴の目は闘志を失っていない。もしスキルも中途半端に突っ込んでいれば痛いダメージを食らったのは私だったと思う。
「ほんとだ……」
「全く。アキがやられたからって頭に血が上り過ぎよ」
「ごめん……」
「いいのよ。そういう時に私やアキ、フユカがいるんだしね」
「そうだね。助かったよ」
アキには悪いことをしてしまった。
「もう。何そんなに落ち込んでるのよ」
「だってアキが……」
「私がただ無駄に時間を稼がせていたと思う? 見せてあげるわ! 『蘇れ』!」
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