2 / 9
メニュー決定
しおりを挟む
今 今日の朝ご飯はご飯に味噌汁、目玉焼きにソーセージといういたって普通の朝食だった。帝国ホテル等でも出てくるような一流の物を母は出してくれる(帝国ホテルに泊ったことは一度もない)。父や弟は仕事で早いとか、部活で忙しくてといった理由で朝は食べない。その為に弟は朝早くに家を出てコンビニでパンを買って食べるし、昼は購買ですませるのだ。何と勿体ないことか。たかが部活の為に母の料理を食べ損なうとは、彼の味覚心配だ。
と、そんなことはいい。いつもの朝食で帝国ホテルのような朝食を優雅に楽しんでから(帝国ホテルには行ったことはないが似たような物だろう。きっとそうだ)時間ギリギリに家を出る。
それからはいつも通りに学校に到着して、1限目は古典からだった。意味の分からない漢文等を読まされて一体何の役に立つのだろうか。正直こんな物を読んでいるなら有名な漫画家の三国志や史記のコミックを読んでいることの方が明らかに役に立つと思う。何より面白いし。食べているものも中々に旨そうに見える。そして酒を浴びるように飲んでいるのもまたいい雰囲気だ。俺も早く飲めるようになりたい。
そして2限目は数学だ。これまた食べれもしない記号を覚えさせられその使い方を考えさせられる。この記号が全てクッキーになっていればどれだけ良かっただろうか。あ、甘い感じの何かでもいいかもしれない。クリームの載ったパンケーキとかはどうだろうか?流石に夜にパンケーキはないか?
3限目は歴史だった。古代ローマの話とかをされても正直誰が誰か分からない。しかも古代ローマの食事方法は意味が分からない所か不快感すら催させる。例えば3人で一緒に食事を取るとする。その時に6人前の料理が並べられているとしよう。一人1人前を食べれば十分で、残った3人人前はまた明日に食べるなり、昔だから側にいる奴隷に上げればいいはずだが、彼らはそんなことをしない。奴隷に喉の奥に何かを入れさせ、たった今食った分を吐き戻すのだ。そしてお腹が空になったねと再度食べ始める。意味が分からない所かこの話を聞いた時は殺意すら覚えてしまった。とっくのとうに死んではいるが一度蘇らせてから殺してやろうかと思ったほどだ。流石に蘇らせるには鶏の生贄が必要らしく、勿体ないので止めたが。しかし、ローマと言えばピザ、ピザか・・・母が作れば美味いんだろうが、それでも流石に家のような一般家庭に窯はないからな。流石に厳しいか。
4限は体育だった。この暑い中をサッカーとはこのプログラムを考案した人の頭の中がやられていないか心配になるが、この時間、そう、昼の食事前の時間に体を動かし、腹を減らさせると言った時間割を選んだ人にはきっと素晴らしい人生が訪れるだろうと思う。というか祈っている。そういえば今日は昼にそんな感じだったので、かなりがっつりしたものが食べたいかもしれない。ということは唐揚げか・・・豚の生姜焼きも素晴らしいのではないか。どちらもご飯と合わさればどんな人間も平服するに間違いない。天照大御神も一瞬で岩戸を蹴り開けてくるに違いない。
そして昼には大盛りのオムライス。それを重箱一杯のサイズで。最初は普通の量しか入らない弁当箱を2つ持ってきていたのだけれど、それだと母が洗うのが大変だし作る献立も面倒ということで白羽の屋が立ったのがこの重箱だった。重箱なんて正月に数回使うだけで、後は押入れの中にあるだけだし物の有効活用だ。この案を思いついた時はノーベル賞を受賞してもいいと思った。そしてそんな素晴らしい重箱に素晴らしい母の作る綺麗で色とりどりのオムライス。艶っつやな卵に真っ赤なチキンライス。その中には玉ねぎやニンジン、鶏肉にグリーンピース等が所狭しと入っている。添えてあるミニトマトや焼き玉ねぎ、温野菜にされたニンジンやグリーンピース。そして最後には蒸し鶏が入っていたのだ。それらは冷えてしまっても美味しく、クラスメイトのも羨ましそうな目で見ていたものだ。
「絶対にやらんからな」
と機先を制して言っておいたが、彼らは「いらないから」と強がりを言っていた。心の中では本当は欲しいくせに。言えばこの幸せを少しくらいは分けてやるつもりだったが、素直にならないなら仕方がない。俺だけで楽しんだ。
そんな至福の昼食を食べ終わった後には5限目の音楽だ。正直この時間割を考えた奴は不幸になるといい。というよりそうなる様に呪っておいた。なぜなら折角の幸せな時間を堪能した後に、移動教室等とは正気の沙汰ではない。考えてもみて欲しい。移動教室ということはある程度時間がかかる。仮に5分としようか。その5分を本来であれば昼休みで過ごせていたとしたら?幸せな至福の時間を5分も削られているのだ。ここまで聞いてくれた聡明な諸兄なら俺への同情で、この時間割を考えた奴を対象にして丑三刻に神社で藁人形に五寸釘を打ってくれているに違いない。俺はこの授業があった日は毎回行なっている、夢の中で。
そして最後の6限目は英語だった。この時間は実は意外といい、といっても英語の授業はそこでしか聞いていないが、これきっといつか役に立つと思っている。なぜなら世界一美味しい物を食べるなら母だけで事足りるが、本当にそれだけだと良くないからだ。母は俺より歳が上だ。ということは自然の摂理に従えば俺より先に自然に帰ることになる。だから今のうちに世界で2番目に美味しい食事を作れる人を見つけておかなければならない。その選択肢に日本語が喋れる人しか選択肢に入れないのは愚かとか言いようがない。今のうちに英語が話せるようになって、色んな人と話せるチャンスを作っておかねばならないからだ。それと6限が素晴らしいのは誰にとっても同様だと思う。この授業さえ終わってしまえば後は好きな時間だからだ。当然だろう。この時の授業は確か中東の話をしていた気がする。中東と言えばトルコとかが有名か?ケバブもいいな・・・。
そして今に至るという訳だけれども、時計を確認すると5分が過ぎてしまっている。いかん。母のしびれが切れる前に何とか考えねば。様々な可能性を考えた結果答えが出る。
「かあさーん!焼きそばがいいー!」
「分かったわ~行ってくるね~!」
「いってらっしゃ~い!」
母はそれだけ残すとバタンと扉を閉めて出て行った。よし、ハッピーチャンスセットはしっかりとしていて良かった。これで何とかなるといっても過言ではないだろう。というか今のうちに焼きそばの腹にしておかないと。
焼きそばにした理由は簡単だ。なんとなく食べたかったから。それ以外に理由などない。直感が全てに優先されるのは昔からの言い伝えでもある。Don't think,just feel.素晴らしい言葉だと思う。これが俺の座右の銘にしようかと何度思ったことか。何度も考えるが結局の所は焼肉定食になるので厳しい所だ。座右の銘で野球の様に打順を組んでみたい。それなら俺の考える最高の物が出来るだろう。
と、そんなことはいい。いつもの朝食で帝国ホテルのような朝食を優雅に楽しんでから(帝国ホテルには行ったことはないが似たような物だろう。きっとそうだ)時間ギリギリに家を出る。
それからはいつも通りに学校に到着して、1限目は古典からだった。意味の分からない漢文等を読まされて一体何の役に立つのだろうか。正直こんな物を読んでいるなら有名な漫画家の三国志や史記のコミックを読んでいることの方が明らかに役に立つと思う。何より面白いし。食べているものも中々に旨そうに見える。そして酒を浴びるように飲んでいるのもまたいい雰囲気だ。俺も早く飲めるようになりたい。
そして2限目は数学だ。これまた食べれもしない記号を覚えさせられその使い方を考えさせられる。この記号が全てクッキーになっていればどれだけ良かっただろうか。あ、甘い感じの何かでもいいかもしれない。クリームの載ったパンケーキとかはどうだろうか?流石に夜にパンケーキはないか?
3限目は歴史だった。古代ローマの話とかをされても正直誰が誰か分からない。しかも古代ローマの食事方法は意味が分からない所か不快感すら催させる。例えば3人で一緒に食事を取るとする。その時に6人前の料理が並べられているとしよう。一人1人前を食べれば十分で、残った3人人前はまた明日に食べるなり、昔だから側にいる奴隷に上げればいいはずだが、彼らはそんなことをしない。奴隷に喉の奥に何かを入れさせ、たった今食った分を吐き戻すのだ。そしてお腹が空になったねと再度食べ始める。意味が分からない所かこの話を聞いた時は殺意すら覚えてしまった。とっくのとうに死んではいるが一度蘇らせてから殺してやろうかと思ったほどだ。流石に蘇らせるには鶏の生贄が必要らしく、勿体ないので止めたが。しかし、ローマと言えばピザ、ピザか・・・母が作れば美味いんだろうが、それでも流石に家のような一般家庭に窯はないからな。流石に厳しいか。
4限は体育だった。この暑い中をサッカーとはこのプログラムを考案した人の頭の中がやられていないか心配になるが、この時間、そう、昼の食事前の時間に体を動かし、腹を減らさせると言った時間割を選んだ人にはきっと素晴らしい人生が訪れるだろうと思う。というか祈っている。そういえば今日は昼にそんな感じだったので、かなりがっつりしたものが食べたいかもしれない。ということは唐揚げか・・・豚の生姜焼きも素晴らしいのではないか。どちらもご飯と合わさればどんな人間も平服するに間違いない。天照大御神も一瞬で岩戸を蹴り開けてくるに違いない。
そして昼には大盛りのオムライス。それを重箱一杯のサイズで。最初は普通の量しか入らない弁当箱を2つ持ってきていたのだけれど、それだと母が洗うのが大変だし作る献立も面倒ということで白羽の屋が立ったのがこの重箱だった。重箱なんて正月に数回使うだけで、後は押入れの中にあるだけだし物の有効活用だ。この案を思いついた時はノーベル賞を受賞してもいいと思った。そしてそんな素晴らしい重箱に素晴らしい母の作る綺麗で色とりどりのオムライス。艶っつやな卵に真っ赤なチキンライス。その中には玉ねぎやニンジン、鶏肉にグリーンピース等が所狭しと入っている。添えてあるミニトマトや焼き玉ねぎ、温野菜にされたニンジンやグリーンピース。そして最後には蒸し鶏が入っていたのだ。それらは冷えてしまっても美味しく、クラスメイトのも羨ましそうな目で見ていたものだ。
「絶対にやらんからな」
と機先を制して言っておいたが、彼らは「いらないから」と強がりを言っていた。心の中では本当は欲しいくせに。言えばこの幸せを少しくらいは分けてやるつもりだったが、素直にならないなら仕方がない。俺だけで楽しんだ。
そんな至福の昼食を食べ終わった後には5限目の音楽だ。正直この時間割を考えた奴は不幸になるといい。というよりそうなる様に呪っておいた。なぜなら折角の幸せな時間を堪能した後に、移動教室等とは正気の沙汰ではない。考えてもみて欲しい。移動教室ということはある程度時間がかかる。仮に5分としようか。その5分を本来であれば昼休みで過ごせていたとしたら?幸せな至福の時間を5分も削られているのだ。ここまで聞いてくれた聡明な諸兄なら俺への同情で、この時間割を考えた奴を対象にして丑三刻に神社で藁人形に五寸釘を打ってくれているに違いない。俺はこの授業があった日は毎回行なっている、夢の中で。
そして最後の6限目は英語だった。この時間は実は意外といい、といっても英語の授業はそこでしか聞いていないが、これきっといつか役に立つと思っている。なぜなら世界一美味しい物を食べるなら母だけで事足りるが、本当にそれだけだと良くないからだ。母は俺より歳が上だ。ということは自然の摂理に従えば俺より先に自然に帰ることになる。だから今のうちに世界で2番目に美味しい食事を作れる人を見つけておかなければならない。その選択肢に日本語が喋れる人しか選択肢に入れないのは愚かとか言いようがない。今のうちに英語が話せるようになって、色んな人と話せるチャンスを作っておかねばならないからだ。それと6限が素晴らしいのは誰にとっても同様だと思う。この授業さえ終わってしまえば後は好きな時間だからだ。当然だろう。この時の授業は確か中東の話をしていた気がする。中東と言えばトルコとかが有名か?ケバブもいいな・・・。
そして今に至るという訳だけれども、時計を確認すると5分が過ぎてしまっている。いかん。母のしびれが切れる前に何とか考えねば。様々な可能性を考えた結果答えが出る。
「かあさーん!焼きそばがいいー!」
「分かったわ~行ってくるね~!」
「いってらっしゃ~い!」
母はそれだけ残すとバタンと扉を閉めて出て行った。よし、ハッピーチャンスセットはしっかりとしていて良かった。これで何とかなるといっても過言ではないだろう。というか今のうちに焼きそばの腹にしておかないと。
焼きそばにした理由は簡単だ。なんとなく食べたかったから。それ以外に理由などない。直感が全てに優先されるのは昔からの言い伝えでもある。Don't think,just feel.素晴らしい言葉だと思う。これが俺の座右の銘にしようかと何度思ったことか。何度も考えるが結局の所は焼肉定食になるので厳しい所だ。座右の銘で野球の様に打順を組んでみたい。それなら俺の考える最高の物が出来るだろう。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜
なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」
静寂をかき消す、衛兵の報告。
瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。
「構わん」……と。
周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。
これは……彼が望んだ結末であるからだ。
しかし彼は知らない。
この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。
王妃セレリナ。
彼女に消えて欲しかったのは……
いったい誰か?
◇◇◇
序盤はシリアスです。
楽しんでいただけるとうれしいです。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
婚約破棄とか言って早々に私の荷物をまとめて実家に送りつけているけど、その中にあなたが明日国王に謁見する時に必要な書類も混じっているのですが
マリー
恋愛
寝食を忘れるほど研究にのめり込む婚約者に惹かれてかいがいしく食事の準備や仕事の手伝いをしていたのに、ある日帰ったら「母親みたいに世話を焼いてくるお前にはうんざりだ!荷物をまとめておいてやったから明日の朝一番で出て行け!」ですって?
まあ、癇癪を起こすのはいいですけれど(よくはない)あなたがまとめてうちの実家に郵送したっていうその荷物の中、送っちゃいけないもの入ってましたよ?
※またも小説の練習で書いてみました。よろしくお願いします。
※すみません、婚約破棄タグを使っていましたが、書いてるうちに内容にそぐわないことに気づいたのでちょっと変えました。果たして婚約破棄するのかしないのか?を楽しんでいただく話になりそうです。正当派の婚約破棄ものにはならないと思います。期待して読んでくださった方申し訳ございません。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
殿下、側妃とお幸せに! 正妃をやめたら溺愛されました
まるねこ
恋愛
旧題:お飾り妃になってしまいました
第15回アルファポリス恋愛大賞で奨励賞を頂きました⭐︎読者の皆様お読み頂きありがとうございます!
結婚式1月前に突然告白される。相手は男爵令嬢ですか、婚約破棄ですね。分かりました。えっ?違うの?嫌です。お飾り妃なんてなりたくありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる