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第4章_モンバルト大戦争
第16話_因縁の対決
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高速でかかってくるボロー。ロガンは動じず、あの瞬間を待った。そう、どれだけ速くいっても攻撃するときは少し速度を落とす、その瞬間だ。そしてボローが結構近づいてきた。だがスピードは緩めず、ロガンに突っ込んできた。意表を突かれたロガンは、地に転がってしまった。するとボローが、ロガンの鳩尾(みぞおち)に回転蹴り踵落としをお見舞いした。ロガンは、激痛を味わった。だが立ち上がる。痛いけれど、こんなんで倒れる俺じゃない!ロガンは、集中力を高めた。相手の攻撃を冷静に感じるんだ。そう自分に言い聞かせた。またボローがかかってくる、今度もスピードは緩めずかかってくる。ロガンは直前でしゃがみ、上蹴りをかました。ボローの鳩尾にやり返した。ボローは宙に浮き上がり、それをロガンが回転蹴りで吹っ飛ばした。いつの間にか要塞城の外濠まで来ていた。吹っ飛んだボローは、門壁に衝突しめり込んだ。めり込むのを外すのに時間がかかった。それを見逃さず、ロガンがボローを殴り続ける。門壁はついに壊れ、ボローは城庭で倒れこんだ。そしてその上からロガンが、爆破魔法でボローを吹っ飛ばし、城外へと吹っ飛ばした。「まだ城ではやんねぇよ。」と言い、ボローが吹っ飛んだ場所に向かった。「ロガン!なかなか強くなったじゃねぇか。前は雑魚だったが、丁度良い雑魚になった。俺も本気出すぜ!」そこでロガンは、「まだ俺は本気じゃねぇよ。」と挑発気味で言ってみた。口から血をペッと吐き出し、ボローが仕掛けてきた。ボローはまだ分かっていない。宙に浮いてちゃ、俺には勝てねぇよ。ロガンはひらりとかわし、横腹を縦回転蹴りで地面に叩きつけた。そしてすぐさま、ボローを蹴りあげ空中で波動殴を撃った。だが、ボローは空中でひらりとかわし、俺の内側に入り込みカウンターを当てた。ロガンは体勢が崩れる。その隙にボローは滅多打ちにした。ロガンはどこがで隙ができるはずだ、と見計らいガードしながらパンチを喰らった。そして、ボローがとびきりのパンチをかまそうとした、ロガンはその隙を見逃さなかった。すっと落ちて、スクリューブロー(スケート選手みたいに回り、その回転を利用し殴る技)を当てた。ボローは一瞬頭が真っ白になったが、立て直してロガンを探す。どこにも居ない。すると急に背中に衝撃を感じ、吹っ飛ばされた。そのまま地べたに転がった。ロガンはその内に攻撃し続けた。爆光線で沢山の爆発を見舞ったあとは、煙の中からボローに突進し、回し蹴りで吹っ飛ばし、ボローは瓦礫に衝突した。爆光線は止まず、また爆発を喰らった。ロガンはこの後のことも考え、乱発は控えた。ボローはもう立ち上がるのがやっとの状態だった。ロガンはボローを追い詰めているのだ。ただ皆。この時に忘れてはならない四字熟語があったね。そう、“油断大敵”もちろんロガンは油断していなかった。それにボローがこれだけで終わると思わなかった。当然の如く立ち上がる。ボローは立ち上がる。そして残りの体力を使い、ロガンに迫る。だが、さっきのボローより格段に速度が落ちていた。薙ぎ払うかのように、ロガンはボローを片腕で吹っ飛ばした。飛んだ方向に先回りし、背中を蹴る。また吹っ飛ぶ。そして先回りをして蹴る。これが何往復か続き、最後は回し蹴りで地面に叩きつけた。終いには爆光線を撃った。ボローはボロボロになった(ダジャレじゃないよ)。身も心もだ。ロガンは少し可哀想に思ったが、その心は邪念だと振り払った。ロガンはボローに言い放った。「鈍ったんじゃないか?ボロー隊長殿。」からかうように言うと、ボローもニタッと笑い、「鈍っちゃいねぇよ。いつの間に腕あげた?カスは俺の言うこと聞いてればいいんだよ!」まだかかってきた。ボロボロの体で動けるとは、尊敬するぜ。ロガンはすっとかわす。だがボローは、勢いを我が物にし、ロガンの背中に蹴りを入れた。一瞬の出来事でロガンも反応できなかった。そんな体でよく巧に動けるな。ロガンはすぐ体勢を立て直し、カウンターしようと思ったが、ボローはもう防御体勢に入っていた。流石隊長。だが倒す!ロガンはトップスピードで、ボローの腹を殴った。フッと宙に浮いた。ロガンはすぐに叩き落とした。その後また回転蹴りで、背中に攻撃した。ボローの背中はもう折れているだろう。だがロガンは容赦なく背中を蹴った。もう止めてあげたかった。そのためにボローには、もう死んでほしかった(問題発言すいません)。背中を蹴ったあとは、爆光線で吹き飛ばした。ボローの生命力を侮ってはいけない。ムカデの生命力だ。何度叩いても死なないムカデのような。ロガンは、転がったボローめがけて突進して、外打ち蹴り(180度足を振り、勢いよく蹴る技)をお見舞いした。そしてボローの胸ぐらを掴み、持ち上げた。「よう。家族に最後の連絡は済んだか?」と言われた台詞を言い返した。「はっ、すまねぇが...俺は独り身なんで。」ボローは最後の力を振り絞り、声を発しているようだった。「知ってるよ。皮肉だよ、皮肉。分かれ。」ロガンは皮肉を言えるほど余裕だった。「ロガン。...強くなったな。...でもなぁ、オーディン様には...勝てねぇよ。例え、あの零って野郎でも。」ロガンは負けじとこう言う。「零は宇宙最強だ。負けるわけねぇだろ。お前の目で確かめてみるか?」そういうと、「そうかいそうかい、...宇宙最強か...確かめなくたって...オーディン様が勝つに決まってる。」もう虫の息だ。ロガンは心を鬼にして、「いいや。絶対勝つから。もうすぐ楽にしてやるぜ。」と言って、拳を握りしめた。ロガンは勢いよく頬を殴った。ボローは吹っ飛んで、瓦礫に転がった。ロガンは優しく、トドメは刺さなかった。一方零は、雑魚の始末を楽しんでいた。
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