最強最悪の能力を持った悪の神~心は果たして善か悪か~

影樹 ねこ丸

文字の大きさ
上 下
16 / 23
第4章_モンバルト大戦争

第16話_因縁の対決

しおりを挟む
 高速でかかってくるボロー。ロガンは動じず、あの瞬間を待った。そう、どれだけ速くいっても攻撃するときは少し速度を落とす、その瞬間だ。そしてボローが結構近づいてきた。だがスピードは緩めず、ロガンに突っ込んできた。意表を突かれたロガンは、地に転がってしまった。するとボローが、ロガンの鳩尾(みぞおち)に回転蹴り踵落としをお見舞いした。ロガンは、激痛を味わった。だが立ち上がる。痛いけれど、こんなんで倒れる俺じゃない!ロガンは、集中力を高めた。相手の攻撃を冷静に感じるんだ。そう自分に言い聞かせた。またボローがかかってくる、今度もスピードは緩めずかかってくる。ロガンは直前でしゃがみ、上蹴りをかました。ボローの鳩尾にやり返した。ボローは宙に浮き上がり、それをロガンが回転蹴りで吹っ飛ばした。いつの間にか要塞城の外濠まで来ていた。吹っ飛んだボローは、門壁に衝突しめり込んだ。めり込むのを外すのに時間がかかった。それを見逃さず、ロガンがボローを殴り続ける。門壁はついに壊れ、ボローは城庭で倒れこんだ。そしてその上からロガンが、爆破魔法でボローを吹っ飛ばし、城外へと吹っ飛ばした。「まだ城ではやんねぇよ。」と言い、ボローが吹っ飛んだ場所に向かった。「ロガン!なかなか強くなったじゃねぇか。前は雑魚だったが、丁度良い雑魚になった。俺も本気出すぜ!」そこでロガンは、「まだ俺は本気じゃねぇよ。」と挑発気味で言ってみた。口から血をペッと吐き出し、ボローが仕掛けてきた。ボローはまだ分かっていない。宙に浮いてちゃ、俺には勝てねぇよ。ロガンはひらりとかわし、横腹を縦回転蹴りで地面に叩きつけた。そしてすぐさま、ボローを蹴りあげ空中で波動殴を撃った。だが、ボローは空中でひらりとかわし、俺の内側に入り込みカウンターを当てた。ロガンは体勢が崩れる。その隙にボローは滅多打ちにした。ロガンはどこがで隙ができるはずだ、と見計らいガードしながらパンチを喰らった。そして、ボローがとびきりのパンチをかまそうとした、ロガンはその隙を見逃さなかった。すっと落ちて、スクリューブロー(スケート選手みたいに回り、その回転を利用し殴る技)を当てた。ボローは一瞬頭が真っ白になったが、立て直してロガンを探す。どこにも居ない。すると急に背中に衝撃を感じ、吹っ飛ばされた。そのまま地べたに転がった。ロガンはその内に攻撃し続けた。爆光線で沢山の爆発を見舞ったあとは、煙の中からボローに突進し、回し蹴りで吹っ飛ばし、ボローは瓦礫に衝突した。爆光線は止まず、また爆発を喰らった。ロガンはこの後のことも考え、乱発は控えた。ボローはもう立ち上がるのがやっとの状態だった。ロガンはボローを追い詰めているのだ。ただ皆。この時に忘れてはならない四字熟語があったね。そう、“油断大敵”もちろんロガンは油断していなかった。それにボローがこれだけで終わると思わなかった。当然の如く立ち上がる。ボローは立ち上がる。そして残りの体力を使い、ロガンに迫る。だが、さっきのボローより格段に速度が落ちていた。薙ぎ払うかのように、ロガンはボローを片腕で吹っ飛ばした。飛んだ方向に先回りし、背中を蹴る。また吹っ飛ぶ。そして先回りをして蹴る。これが何往復か続き、最後は回し蹴りで地面に叩きつけた。終いには爆光線を撃った。ボローはボロボロになった(ダジャレじゃないよ)。身も心もだ。ロガンは少し可哀想に思ったが、その心は邪念だと振り払った。ロガンはボローに言い放った。「鈍ったんじゃないか?ボロー隊長殿。」からかうように言うと、ボローもニタッと笑い、「鈍っちゃいねぇよ。いつの間に腕あげた?カスは俺の言うこと聞いてればいいんだよ!」まだかかってきた。ボロボロの体で動けるとは、尊敬するぜ。ロガンはすっとかわす。だがボローは、勢いを我が物にし、ロガンの背中に蹴りを入れた。一瞬の出来事でロガンも反応できなかった。そんな体でよく巧に動けるな。ロガンはすぐ体勢を立て直し、カウンターしようと思ったが、ボローはもう防御体勢に入っていた。流石隊長。だが倒す!ロガンはトップスピードで、ボローの腹を殴った。フッと宙に浮いた。ロガンはすぐに叩き落とした。その後また回転蹴りで、背中に攻撃した。ボローの背中はもう折れているだろう。だがロガンは容赦なく背中を蹴った。もう止めてあげたかった。そのためにボローには、もう死んでほしかった(問題発言すいません)。背中を蹴ったあとは、爆光線で吹き飛ばした。ボローの生命力を侮ってはいけない。ムカデの生命力だ。何度叩いても死なないムカデのような。ロガンは、転がったボローめがけて突進して、外打ち蹴り(180度足を振り、勢いよく蹴る技)をお見舞いした。そしてボローの胸ぐらを掴み、持ち上げた。「よう。家族に最後の連絡は済んだか?」と言われた台詞を言い返した。「はっ、すまねぇが...俺は独り身なんで。」ボローは最後の力を振り絞り、声を発しているようだった。「知ってるよ。皮肉だよ、皮肉。分かれ。」ロガンは皮肉を言えるほど余裕だった。「ロガン。...強くなったな。...でもなぁ、オーディン様には...勝てねぇよ。例え、あの零って野郎でも。」ロガンは負けじとこう言う。「零は宇宙最強だ。負けるわけねぇだろ。お前の目で確かめてみるか?」そういうと、「そうかいそうかい、...宇宙最強か...確かめなくたって...オーディン様が勝つに決まってる。」もう虫の息だ。ロガンは心を鬼にして、「いいや。絶対勝つから。もうすぐ楽にしてやるぜ。」と言って、拳を握りしめた。ロガンは勢いよく頬を殴った。ボローは吹っ飛んで、瓦礫に転がった。ロガンは優しく、トドメは刺さなかった。一方零は、雑魚の始末を楽しんでいた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

我ら新興文明保護艦隊

ビーデシオン
SF
もしも道行く野良猫が、百戦錬磨の獣戦士だったら? もしも冴えないサラリーマンが、戦争上がりのアンドロイドだったら? これは、実際にそんな空想めいた素性をもって、陰ながら地球を守っているエージェントたちのお話。 ※表紙絵はひのたけきょー(@HinotakeDaYo)様より頂きました!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【おんJ】 彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?

俊也
SF
これまた、かつて私がおーぷん2ちゃんねるに載せ、ご好評頂きました戦国架空戦記SSです。 この他、 「新訳 零戦戦記」 「総統戦記」もよろしくお願いします。

ミッシング・ムーン・キング

和本明子
SF
月が消失してから百年後の地球で出逢った、青年“ライト”と月の化身“ルナ”の物語。

体内内蔵スマホ

廣瀬純一
SF
体に内蔵されたスマホのチップのバグで男女の体が入れ替わる話

ケントローフの戦い

〽︎巳鷹田・葛峯
現代文学
始まりはあの日であった。 ハブロン曹長率いる国軍と、クロマニエ氏の戦いの記録。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

Panssarivaunu Saga

高鉢 健太
SF
ふと気が付くとどうやら転生したらしい。 片田舎の村でのんびりスローライフが送れていたんだけど、遺跡から多脚戦車を見つけた事で状況が変わってしまった。 やれやれ、せっかくのスローライフを返してほしい。 ビルマの鉄脚の主人公「戦闘騎」を魔法世界へ放り込んでみた作品。

処理中です...