最強最悪の能力を持った悪の神~心は果たして善か悪か~

影樹 ねこ丸

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第4章_モンバルト大戦争

第15話_かかってこいよ精鋭隊!

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 精鋭隊全員でかかってきた。零とロガンが、目で威圧した。目の威圧だけで空気が歪み、ゴゴーーッ!という音を立てた。これは密かに練習しておいた、零とロガンのコンビアタックだ。これだけではなく、動きを一致化させて攻撃する技も習得した。目の威圧により精鋭隊は、歪んだ空気を飛行できず、ボテッボテッと落ちていく。しかも、落ちた場所は死粉を撒いておいた場所。精鋭隊は悶え苦しんだが、さすが精鋭死にはしなかった。今度もかかってきた、遠距離攻撃と突っ込んでくる近距離攻撃の、二つの部隊に別れているらしい。ちなみにロガンは近距離だったらしい。船内で聞いた、要注意人物はもう把握した。近距離部隊の、賢くて強い隊の脳みそ総隊長ボロー、ゴツい体でとんでもないパワー持ちランボー、近距離武器の巧手ボラッツァ、拳と蹴りの名手ボックレ。遠距離部隊には、隊で唯一の女で弓の達人副隊長フェアリー、爆弾生産機爆弾男ボッガーン、ビームや波動の魔術師ヴァンレット。この七人が要注意人物だ。まぁ眼中に入れておく。零とロガンは、コンビアタックをするための、フォーメーションに立った。もうすでに、遠距離攻撃が迫ってきている。だが、このフォーメーションが放つ圧により、矢や爆弾は跳ね返り、ビームや波動は方向を変えてすっとんきょうなところに飛んでいく。「よし。満ちた。」俺が言う。「行くぞ兄弟!」ロガンが言う。「「ハァーーーー!」」地面が「ゴゴゴゴゴゴゴッッッ!!」と激しい音を立てて揺れる。そして、零とロガンの心が一致したとき。精鋭隊が居た地面は、ボガッッ!と持ち上がり、精鋭隊を上空へ吹き飛ばした。急な攻撃に全員反応できず、全員上空へ上がった。そして二人も上空へ飛ぶ。そして「フェニックスクロー!」と叫び、精鋭隊の間をサッと駆け抜ける。コンマ一秒の出来事で、誰も見えなかったが、一瞬にして体に傷ができ燃えていた。その後零が、重力魔法で一気に落とした。かなりの速度で落ちた精鋭隊たちは、盛り上がった土がまた盛り上がりそれを喰らって、また吹っ飛んだ。そしてその場所に、先回りしていた二人が居た。そして「ウィンドアロー!」と叫ぶと、空気が飛び、精鋭隊の全員を刺していった。弓のように。さらに落ちたところに、沢山の爆弾が用意されており、落ちたと共に強烈な爆破にまた吹き飛ばされた。これは全て計算された作戦で、コアが考えた戦略である。船内で練習できないので、ぶっつけ本番だったが、二人の器量のおかげでなんとか成功した。そして、付け入る隙を与えず、また吹っ飛んだ場所に先回りする。「ロガン。元仲間だが、心は決まってるな?」すると、「当たり前だろ。今さら聞くな。集中だ。」と言った。今だ!「ウォーターブレス!」高速で大量の水が、精鋭隊を襲う。だが水をかけたのは意味がある。それは精鋭隊が落ちる場所に設置された、氷結爆弾だ。今度はカチーンッと氷り、皆身動きがとれなくなった。これは超冷たい氷で、より硬い。中の精鋭隊の皆さんは、冷たーい世界を堪能しているだろう。これによって、筋肉が冷えて、より動けなくなるのだ。だがこの後は、灼熱地獄をお見舞いしてやる!キンキンに冷えたところで、零の神技(こうぎ)“溶岩爆炎刃 灼熱ブレス”を撃つ!爆炎刃から出るその灼熱のブレスは、溶岩より熱く、実に残酷な殺戮兵器である。爆炎刃を一振りするだけで、持続的にブレスが出て、氷を一瞬にして溶かし、水も蒸発させる。そのブレスを喰らう精鋭隊の中に、ようやく死人が出てきた。寒暖差により、身体にダメージを与えることもできる。精鋭隊は残り81人(最初は97人)。ここで精鋭隊から反撃が来た。そこで、気操魔法で空気の流れを変え、飛んできたものを180度方向転換させ、ロガンの脚波動弾と共にお返しした。一方的にやられる精鋭隊は、怒りを覚え反撃するが、冷静さを失えば失うほど、味方も失っていった。零の押さえきれない最強の魔法に、絆を結び進化を遂げ強くなったロガン。宇宙最強タッグというべきであろう。歯向かおうとしても、手も足も出ない。そんな状況だった。だがそんな中。二人の精鋭が立ち向かった。隊長ボローと副隊長フェアリーだ。颯爽とかかってきた。フェアリーは弓を剣に変えて、ボローも両手にアサルトライフルを構えている。「「かかってこいよ!」」と二人で挑発した。アサルトライフルが連射される。だが、全ての弾丸を見切り、総ての弾丸を避けた。フェアリーの剣も、零にかかってきたため、零が剣を片手で止めると、刃が全ての消滅した。フェアリーは、攻撃できるものが無くなり、ただ手で矢を投げることしかできなかった。それを好機と見た零は、間近で溶岩爆炎刃を振り下ろした。フェアリーは吹っ飛び、気絶した。というか瀕死状態にあった。よし!とりあえず片付いた。「ロガン!隊長は任せたぜ!」零がそういうと、「おぉよ!任せとけ!」と頼もしい返事が返ってきた。零は残りの精鋭達の始末をした。驚異の魔法は、精鋭達を苦しめた。まぁ、零は精鋭達に絶対勝つ。良い試合なのは、ロガンとボローだ。ロガンは近距離部隊のなかなか上の方だった。だが体術の試合等では、ボローに勝ったことがなかった。だがひとつだけ勝てるのは、魔法の試合だ。いつも一位だった。何故なら、魔法を無効にできるから。そしてそれなりの魔法は使えた。他の奴らよりは魔法は使えないが、何より魔法を無効にする特性を持っている限り、魔法縛りの試合には負けなかった。だがこれはフリーの戦い。ロガンは強くなったとはいえ、ボローは相当強い。頭も良いから、戦略を練るのが得意だった。奴に勝てるか?ロガンは少し不安だった。だが考えているより行動だ!緩急をつけて一気に攻める。ボローも反応するが遅れて、俺の手が足にかかり転んだ。その隙を見逃さず、強烈な蹴りを入れ、吹っ飛ばした方向に先回りしてまた蹴る。また先回りして、踵落としで地面に叩きつけ爆弾を投げ吹っ飛ばした。ボローは、「動きに無駄がなくなったねぇ。昔のロガンとはひと味違うようだな。だが、俺には勝てねぇよ。」一段と動きが速くなり、俺に向かってかかってきた。
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