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第3章_いざ!モンバルト星群へ
第13話_禍々しい闇
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零たち一行はモンバルト星群に向けて、準備をしていた。それなりに緊張感も高まる(零とコアは心配だが)。ロガンから聞くオーディンは、最凶で禍々しい闇を醸しているという。雑魚が一目見たら目が爛れるほど、その闇は深く、暗く、おぞましいのだという。それを聞く度に、緊張と不安が高まり、心臓の鼓動も速まる。だが、この五人ならできる、という謎の概念が生まれてしまって、それが逆に心配を生む。油断大敵と良く聞くだろ?それだよ。絶対できるって余裕ぶっこいてたら、死んじまうぞ!という意味だ。でも確かに宇宙最強が一人と、神が二人、神をも戒める強者が一人、全知全能のサポーターが一人居たら、負ける気がしないよ(自分を鼓舞するため)。でも相手は宇宙最凶にして、超卑怯。悪魔としては最悪な魔神だ。それに、うん億人の兵士。中には強い奴も居る。勝つか負けるか分からないから、不安と緊張が高まるのだ。でも準備をして挑めば行ける!はずだ!「零くん。」コアが駆け寄ってくる。そういえば昨日言っちゃったからな(前話参照)。負けられない理由が増えたのだ。「何?」すると、「頑張ってね。お守り作ったから。...はいっ!」それは精密に作られた、綺麗なお守りだった。「ありがとう...!嬉しい。...絶対勝つよ。」俺の嬉しそうな顔を見て、コアも嬉しそうだった。「絶対だよ?」「あぁ、絶対だ。」こんな優しくて可愛い恋人を持って、負けるわけにはいかん!「おい相棒!戦闘中、彼女のこと考えてうっかりすんなよ!」薙が楽しそうに声をかけてくる。「当たり前だ。しかも戦闘中は彼女じゃなくて、サポーターだから。」するとコアもニコッと笑った。役に立てて嬉しいのだろう。「頼りにしてるよ!男前!」アテナも、いつもと変わらないキャラで鼓舞してくれた。「頼りにしてください!バンバン引っ張ってくつもりなんで。」と答えると、ホッとしたように準備に戻った。ロガンは、元仲間との戦いに緊張してたが、遠くから微笑みかけてくれた。「頼むぜ暴れん坊!」ロガンも俺の構い方に慣れてきたようだ。俺は力強く頷いた。よし!あと二日で着く。体調は壊さないように、しっかりとしたコンディションで臨むこと。ちゃんと食って、ちゃんと寝て、栄養満点元気もりもりで戦う!戦いの準備が終わったあと、いつものような生活を過ごした。その後は、作戦の確認を行った。まず、飛来する戦艦疾風で、地上の兵士を吹っ飛ばしたら、一斉に降りて零が溶岩爆炎刃(火炎爆炎刃の進化形)で一掃する。その後は、薙とアテナが突き進む。薙が薙刀やビームなどで前線を倒す。アテナはそれを最強シールド(攻撃方法もある盾)で、防御&援護する。その後ろから、ロガンが爆光線で前の方の敵を倒す。零も色々な魔法で援護する。道が開けてきたら、零とロガンが要塞城に突っ込む。下の階から城を崩していく(ロガンが望んだ爆破魔法で)。その後魔法で空飛んで、上から戦場全体に爆破魔法(仲間には喰らわないように誠文をかけておく)。今度は、ロガンと薙が雑魚の相手をして、俺の護衛をアテナがしてオーディンに挑む。幽体離脱状態でも、魔法はかかる。ウイルスにより防がれなければ、魔法を喰らうはずだ。その幽体離脱はすぐ倒せる。その後右腕とやらを探し、心読見透かし魔法でオーディンの本体の場所をつきとめる。本体の場所がその星にあれば、雑魚を片付けたあと直行する。違う星だったら、雑魚を片付けて戦艦疾風で違う星に移動する。オーディンと会ったら、四人で戦う。そして勝つ!これが一連の流れだ。全部上手くいくとは確信できない。途中で手こずったら、生きることを最優先し、一時避難。無理はしないこと。この作戦の確認では、皆が真剣な面持ちで聞いていた。そしてポイントの確認も行った。最初の疾風で兵士を蹴散らすとき。そこは奇襲をかけるためなるべく気付かれず。戦うときは、最初の方は相手は混乱状態のため、ガツガツ攻める。そこで前線は全滅させる。援軍はガツガツ行かず、様子を見ながら距離を取り、遠距離攻撃を主に戦う。等、細かいところの指導だ。疾風に設備されたシュミレーション装置を使い、勝てる確率が高い攻め方にコアの工夫も付け加えた動きである。まさに完璧と言える。相手が三億居ると設定しても、勝てる確率が82%だ。五億に設定しても、69%。十億に設定しても、48%。ロガンの情報によれば、四億三千万だというが。大幅な人材拡張を、ロガンが旅に出ている途中にしていなければ、その数が妥当だろう。勝てる確率は、76%だ。だがこの時に使う四字熟語を忘れてはならない。“油断大敵”だ(2回目)。勝てる確率が高いからって、心に余裕が出来ると物事を疎かにしてしまう。この言葉は、ちゃんと心に置いておかないといけない。それが終わると、各自トレーニングとイメトレ。そして、夕飯、風呂、就寝。こうして、また一日が終わった。次の日。朝起きたらすぐ(バカップル劇場もしないで)フロアに集合し、作戦をざっくり最終確認をして、朝ごはんを食べた。今日中に着く。出来れば、日本時間で言う昼に着きたい。夜に着くと眠くて戦えない。一番体が動く昼に着きたい。あと、日本時間の昼はモンバルトでの朝だ。体が動かない朝に奇襲をかければ、相手を不利な状況に立たせられるからな。するとアナウンスが流れる。【目的地到着まであと三時間です。】OK。少し速度落として、昼に着くようにしよう。よーし。あとは待つだけだ。皆体を動かして待っていた。俺は手中で魔法を使い、火を灯した。魔法ポケットの中には、コアが作ってくれたお守りがある。静かな時間がしばらく続く。【目的地到着まであと一時間です。】.........【目的地到着まであと三十分です。】そしてその少し後。皆ビクッとした。強大な闇を感じたからだ。え?残り三十分だよね。あと216兆㎞はあるよ!地球五十三億九千万周分の距離があるのに、その距離で闇を感じるなんて。考えられない!さすが五億の悪の組織は、強い闇を放つねぇ。嬉しいことに、俺はそういうへんてこな闇だか気を放ってないので、感付かれることはない。それにしても、近づくにつれてその闇は大きくなった。さっき完璧に奴の領土に入ったな。その闇に不安を抱えること三十分。【目的地到着です。】緊張感を切り裂くようにアナウンスが響く。皆窓の外を見る。モンバルト星群の名前通り、数十個の星の群れだった。その星すべてが真っ黒く、禍々しいオーラを醸していた。そこにおぞましい位の人が居る。一番中央のでかい星が、要塞城があるらしい。うんヤバイね。ヤバイ闇がムンムン伝わってくるね。さっき感じたものより大きく、おぞましく、深かった。よし!殺るしかねぇな。突っ込め!戦争開始だ!
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