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第2章_人の絶望は零の希望
第6話_いざ参る
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乗船してすぐに、乗員を見つけることはできなかった。だが、ちょこっと内部にいくと、全身鎧のような着物を身につけた乗員がいた。そして、肩をトントンと叩き、「こんにちは。」と声をかける。「誰だお前は?」おい!こんにちはって言われたら、普通こんにちはって返すんだよ!まぁ、言語が伝わるようになっていて良かった。うぎっ!やっぱ宇宙人ってこういう顔してるんだ...。「皆さん方は、この星にどのようなご用件で、いらっしゃったのかなぁーって。聞きたいんですけど。」すると、顔をしかめて、「お前この星のものか?」「はい。」すると、元々しわしわな顔をもっとしわしわにして、「どうやって来た?」と聞いてきた。「パアーッっと、飛んできました。」すると、手に持った銃をこちらに向けて、「なにするつもりだ!」いやぁ、別に当たっても死なねぇし、怖くはねぇけど銃を向けられるってこんな感じなんだ。「なにするのかなぁって気になっただけです。まぁ、地球防衛隊みたいなもんです。」すると、「それで聞きたいのか?なぜ来たのか。」「その通り。出来れば、一番偉いお方にお出向きしてもらいたいんですけど、駄目ですか?」緑色の顔が、こちらを向いて見つめている。こんな状況始めてだ。「お前に悪意がないと見た。ボディチェックを通して、面談を許諾する。だが、少しでも変なことしたら、この銃で殺されると思え。」そして、ついてこい、と言って進み始めた。そのあとをついていった。随分でかかったから、移動するにも大変だったが、ある部屋についた。そこには、地球で言う赤外線レーダー的な、探知機的な装置があった。おそらく、それを潜るのだろう。そして、潜った。すると、ピーピーと鳴った。そのあと、緑色の人達に囲まれ、精密に調べられて、ライターと携帯電話を取られた。預けたといった方が正しいか?そして、いよいよ最高司令官と面談した。心理魔法を使って、話を聞いた。「我々は、地球に協力を求めてる。地球と同盟を結んで、ある一つの強い星を侵略したいと思っている。」そしてすぐにわかった。こいつら地球を攻めようとしている。「おい。この嘘つき野郎。戯言ほざいてんじゃねぇぞ。雑魚どもが、群がって攻めてきて、この俺に勝てると思ってんのか?」ちょっと、カッコいいこといってみたかったんだよ。すると、「んだと。てめぇ。協力を求めてるっつってんだろ。仲良くしようやってことだよ。」すでに、周りは皆銃を構えている。「おいカス。かかってこいよ。その人数でも俺は倒せねぇぜ。」すると、司令官が、「うっせぇ!殺っちまえ!」すると、周りから銃弾が飛んできた。避けもせず、全弾喰らった。だが、痛くも痒くもない。「こっちの出番か?」そして、「火炎爆炎刃!」といった瞬間、周りが灼熱の炎で覆われ、目の前に真っ赤な火の剣が現れた。これが、火炎爆炎刃。それを持って、「おい。もっと来いや。」と挑発をかけてから、一振りした。すると、「ボッガーーーンッッ!!!」と激しい音を立て、燃え盛った。更に、思いっきり一振り!「ブオッッッッガーーーーーーーンッッッ!!!!!」っと爆炎と業火に熱風。灼熱とドロドロに溶けた船体。こりゃあすげぇ。すると、近くにいた兵士が「水をかけなければ...。」と言った。「かけてあげよっか?」と言って、光速水銃を発動。一瞬で、水が回りの兵士を蹴散らして、手には水銃が現れた。撃ってみると、撃ったところは何もなくなっていた。光速ってすげぇ。そして、火炎爆炎刃と光速水銃の二刀流で、暴れまくった。火炎爆炎刃を、振り抜いたら、水銃で一人一人殺っていく。少し可哀想だが、地球を守るためだ。すると、周りからコバンザメ船艦が群がった。ビームを撃ってきた。体に当たっても、なにも感じない。数十発撃たれたが、傷一つできない。そして、迅速神大風操魔法を使って、竜巻を起こし、船艦を蹴散らした。操縦の効かない船艦は、船艦通しで衝突し、そこらじゅうで爆発を起こした。また、援軍が来た。前の中くらいの船艦からだ。仕方なく、大閃光魔法と毒広範囲弾で、広範囲にダメージを与え、火炎爆炎刃で一掃したあと、光速水銃でまた一人一人殺っていく。その頃、相棒の薙は、ちゃっかり防御硬化して、鎧までしっかり装着し、後ろの船艦で奮闘していた。さすが攻撃の神。手と手を叩き、爆風を起こした。そのあと、手から大量の波動弾を撃ち、自慢の薙刀で一掃した。とても強い。さらには、両手の間でエネルギー玉を生み、それを放った。大きな爆発を生んだ。数百人もの兵士が吹っ飛んだ。そうして、薙で後ろの船艦は潰した。と思われた...。一方中央の船艦では、零が胡座をかきながら、麻痺等を使い、効率よく攻撃を繰り返した。特にお気に入りは、火炎爆炎刃だ。一振りであんな、爆発と業火と熱風、灼熱、轟音を生むなんて。すると、五人の刺客がやって来た。「おい。なにやっている!」それはそれはゴツくて、賢そうな奴らだった。「何って、地球を侵略しようとしている、悪ーい人達を退治していたんです。」と、楽しそうに言ってみた。「アポレウム作戦が、こんなにも崩されるなんて。」とかなんとかゴニャゴニャ言っていたが、「細かいことはどうでもいい。あなた方はなんですか?」すると、「この船艦の、艦衛戦隊sixだ。」sixって、六やのに、五人?まぁいいか。「かかってこいよ。五対一でも楽勝だぜ。」「そうやって戯言をほざけるのは今のうちだ。」するといきなりかかってきた。随分と速いでねぇの。当たっても喰らわないけど、なんか当てられるのはシャクだから避けるか。ホイッ。すると、五人が五人を殴りあってしまった。笑えるんですけど...!「クッソー。まだまだー。」しょうがないから、風で吹き飛ばしてやった。またかかってくるが、人操魔法で、五人を遊んでからエネルギー手榴弾を投げてやった。ボカーンッと、威力は小さいが相手には効いたようだ。そこで、「どうする?降参するなら良いよ。」すると、「しねぇよ。お前なんか、ロガン様が...」そうか、降参しないか。火炎爆炎刃を振り抜いた。爆発と共に、彼らは倒れた。ちょっと、思いに残る奴らだった。「結構殺ってくれたじゃないの。うちの部下たち。」あぁ、さっきの奴らが言ってた、ロガン?って奴か。「ロガンって野郎はお前か?さっきのsixが言ってたぜ。お前なんか、ロガン様が...って。」すると。あぁね、という顔をして、「それで。調子乗ってるわけ?」「うちの相棒向かいに行かなきゃなんないんで、早く済ませていいですか?」と言うと、「お前の相棒って、こいつのこと?零くん。」すると、薙が怪我して倒れていた。防御硬化して、鎧まで装着していた。しかも、俺の高度な魔法。それに、攻撃の神だぞ。「何で名前を?」「こいつが、お前なんか、零が...ってね。軽く捻ってやったけど。」相手の隙を見て、速やかに回復魔法を使った。「あぁごめん。俺の特性紹介すんの忘れてた。」そして、ニヤッと笑い「俺の特性は、魔法を無効にする。当然俺には効かないし、俺の特性を写した奴も効かなくなる。」ロガンは、ガハハハッっと、大口を開けて高々と笑った。
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