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第二章_マーゼラス王国の団結
第四話_平民
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ロゼアは朝起きて、すぐに旅に出た。だが、初日だからまずはマーゼラス王国の平民の団結だ。だが、普通に言っても信じてはもらえないだろう。しかも、噂が国王の耳に入ったら、処刑されるに違いない。だから、これも慎重に進めないといけない。まずは、近所で一番仲が良い ラバッハ・ヴェール という年寄りのおじさんだ。だが、彼はここら辺では 有名で信頼されている 人間だ。まずは、ここから始めよう。そこで、早速おじさんの家に行った。ベルをならした。すると、ドアの向こうから、温かい顔が出迎えた。「おう、ロゼア君。心配したよ、昨日書類配りに来た兵隊さんが、あそこの家の住民は留守ですか?って聞いてきたから、知りませんて言って、その後家を見ていたけど全然帰ってこないから。居なくなっちゃったのかと思ったよ。じゃぁ、これ書類だから受け取って。」と言った。ロゼアは、「心配かけてすまない。だけど、今あそこの家は廃屋としてみてほしいんだ。兵隊にもそう言っておいてくれ。あと、昨日家にいなかったのも、これから話すことと関係がある。驚かないで聞いてほしい。まず、国王挨拶の領地外出兵の話だが、怪しいと思って尾行してたんだ。そうしたら、シトス悪塞城に向かっていたんだ。しかも、あのエンド・ムートが居たんだよ!復活しようとしてるんだ!5か月後には攻めてくる!」するとおじさんは顔をしかめ、「マジで言ってないよな?尾行するって、犯罪になりかねないぞ!」ロゼアは冷静に、「マジだ。俺は尾行した。そして見た。月王3体を。」おじさんは、「証拠はねぇだろ。」と疑っているようだ。「俺は嘘はつかない。もし嘘だったら、腹を切って償う。これは真実だ。だからこれから、マーゼラス王国とココミット民国とマグマーツ剛国とクリムラン王国の協力のため、旅をしようと思っている。だから、俺の家は本当に廃屋になる。四国協合条約を結ぼうと思っている。じゃないと、月王が味方のシトス帝国に勝てねぇんだよ。マーゼラス王国が滅亡しちゃうんだよ。そうはしたくない!俺の先祖の、セント・マーレーが守ったこの国が...。」ここで、ロゼアは後悔した。俺の先祖がセント・マーレーだって言ってしまったのだ。すると、おじさんは「やっぱり。セント・マーレーの末裔は君だったんだ。朝にブツブツ何か言ってると思ったら、そんな内容のこと言ってから。あと、わしも思ってたんだが、今さら領地拡大はおかしいと思ったんだ。わしは君の言葉を信じる。腹は切らなくて良いけどな。」と、温かい言葉を言ってくれた。おじさんも怪しいと思っていたなんて。まぁ、とにかく一人仲間が増えた。そうして、おじさんとロゼアは、近所にまわって仲間を増やしていった。皆結構単純だった。だが、噂にはなってほしくないため、念を押していっておいた。この事は、簡単に言いふらすなと。あと、噂になれば国王の耳にも届き、処罰されてしまうのだと。そのため、近所の皆は心を固く決め、シトス帝国を滅亡させようという気持ちに移り変わった。近所の皆も、最近の政策はおかしいと思っていたらしい。金属製の商品の物価が急上昇したり、今さら領地拡大したり、意味の無いことばかりするのだ。こうして、ロゼアの近所の、大体50人ぐらいが仲間になった。一日でこれだけ増えれば、なかなか良いじゃないか。明日は、50人で手分けしてマーゼラス王国の全体に話にいこう。効率が良い。それを、皆に伝えて解散した。家に帰っても、気が昂って収まらなかった。興奮したまま、透明化して寝た。(夜になって見にこられても、見つからないため)翌朝。ロゼアは、集合場所である、草原の遺跡が在るところに向かった。もう既に十数名集まっていた。そうして、二日目も手分けして招集した。初日より効率よく、300人近く集まった。二日目で、ここまで集まった。単純計算でいくと、明日には1800人。明後日には、10800人、明明後日には、64800人。平民だけで、200000人居るマーゼラス王国で、上手くいかないのを計算に入れても、一週間後には終わりそうだ。よし!明日も頑張ろう!
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