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第2.5章 一方その頃、〇〇は
良心(ぼく)
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「おひさしぶりです、地球のヒル君」
「またこっちに来たんですね、アスティオルカ」
まさか、ここから出所して初めて会った人が異世界terrestLiaの創世神、AsterAlcaだとは。てっきりもうカイン君が迎えに来ているかと思っていました。
「そっちの世界の爬沼蛭は元気ですか?」
「……元気だよ。そういうヒル君はあんまり元気がないみたいだけど?」
アスティオルカは、ぼくの半身を助けてくれた恩人です。でもその対価としてぼくは70年分の健康をあげたので、本当に大変でした。
「そうなんですよ! アスティオルカに健康をあげちゃった所為で、課された筋トレをしても人の二倍の時間がかかるし、その上筋肉が付かないし」
一緒に筋トレしていた人に励ましてもらったり、終わった後にほめてもらったり、悪いことばかりではありませんでしたけど。
「仕方ないからほかの人が溶接とか自動車整備とかの資格を取っている間にぼくは簿記を取ったり、高卒認定試験の勉強してました」
「そうなんだ。君は邪神ヒル・ハヌマに六年間閉じ込められて、半年間もこんな場所にいることになったわけだけど、これからどうするの? こっちの世界に来る?」
正直それは魅力的な提案です。でも、ぼくにはやりたいことができたんです。
「ぼくは、この世界に残ります。この世界にあるすべての言語を習得して、地球を一つにするんです」
切っ掛けは、ぼくと同室になった子がハーフだったこと。その子は日本にいた時間の方が長かったから、簡単な英会話と英文を読むことしか出来なかった。その子に僕が漢字を教えて、ぼくは英文法を習得した。ここにはラジオもなかったから、まだ英語の発音はほとんど知らない。これからカインくんに教えてもらう予定です。
ぼくはこれからやり直せる。
「それは残念だよ。じゃあ、力づくでもわたしの世界に来てもらうよ!」
なんで?
「不思議そうな顔をしているね。それは、邪神ヒルがわたしの世界を滅ぼそうとしているからだよ!」
アスティオルカの本気の怒り。〈■■■〉たるぼくに逆らってしまえるんだから、やっぱりApplication program for Learning Conducts and Actionsは面白いです。
でも、アスティオルカは大きな誤解をしているようです。半身がテレストリアを滅ぼそうとするわけが無いですから。
きっと爬沼蛭は、自分自身の目的を見つけることができたんでしょう。もしかしたらアスティオルカに背く悪役を演じることで、あの世界の歪を全部背負おうとしているのかも知れません。
本当に良かった。なら、ぼくがしなければいけないのは一つだけですね。ぼくは半年ぶりに神の力を開放した。
「異世界の危機なんてぼくは知りません。それに虚弱体質持ち相手に力尽くなんていけないですよ、少し教育が必要みたいですね」
残念ながらぼくはすぐ息切れしてしまいますからね、ここから一歩も動かずに君を再教育してあげましょう。
「またこっちに来たんですね、アスティオルカ」
まさか、ここから出所して初めて会った人が異世界terrestLiaの創世神、AsterAlcaだとは。てっきりもうカイン君が迎えに来ているかと思っていました。
「そっちの世界の爬沼蛭は元気ですか?」
「……元気だよ。そういうヒル君はあんまり元気がないみたいだけど?」
アスティオルカは、ぼくの半身を助けてくれた恩人です。でもその対価としてぼくは70年分の健康をあげたので、本当に大変でした。
「そうなんですよ! アスティオルカに健康をあげちゃった所為で、課された筋トレをしても人の二倍の時間がかかるし、その上筋肉が付かないし」
一緒に筋トレしていた人に励ましてもらったり、終わった後にほめてもらったり、悪いことばかりではありませんでしたけど。
「仕方ないからほかの人が溶接とか自動車整備とかの資格を取っている間にぼくは簿記を取ったり、高卒認定試験の勉強してました」
「そうなんだ。君は邪神ヒル・ハヌマに六年間閉じ込められて、半年間もこんな場所にいることになったわけだけど、これからどうするの? こっちの世界に来る?」
正直それは魅力的な提案です。でも、ぼくにはやりたいことができたんです。
「ぼくは、この世界に残ります。この世界にあるすべての言語を習得して、地球を一つにするんです」
切っ掛けは、ぼくと同室になった子がハーフだったこと。その子は日本にいた時間の方が長かったから、簡単な英会話と英文を読むことしか出来なかった。その子に僕が漢字を教えて、ぼくは英文法を習得した。ここにはラジオもなかったから、まだ英語の発音はほとんど知らない。これからカインくんに教えてもらう予定です。
ぼくはこれからやり直せる。
「それは残念だよ。じゃあ、力づくでもわたしの世界に来てもらうよ!」
なんで?
「不思議そうな顔をしているね。それは、邪神ヒルがわたしの世界を滅ぼそうとしているからだよ!」
アスティオルカの本気の怒り。〈■■■〉たるぼくに逆らってしまえるんだから、やっぱりApplication program for Learning Conducts and Actionsは面白いです。
でも、アスティオルカは大きな誤解をしているようです。半身がテレストリアを滅ぼそうとするわけが無いですから。
きっと爬沼蛭は、自分自身の目的を見つけることができたんでしょう。もしかしたらアスティオルカに背く悪役を演じることで、あの世界の歪を全部背負おうとしているのかも知れません。
本当に良かった。なら、ぼくがしなければいけないのは一つだけですね。ぼくは半年ぶりに神の力を開放した。
「異世界の危機なんてぼくは知りません。それに虚弱体質持ち相手に力尽くなんていけないですよ、少し教育が必要みたいですね」
残念ながらぼくはすぐ息切れしてしまいますからね、ここから一歩も動かずに君を再教育してあげましょう。
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