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第一章 孤独の果てに
1-17 山岳戦迎撃第二ラウンド
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シルバーが回復しつつあるので、子供達はシルバーと一緒にいさせて、ルーは子供達の分の食料を集めてくれている。
俺も偵察のための探索中に食用になる動物など見かければ、随時狩り集めていた。
まだまだ冬を越すために集めた食料や物資は十分にあるが、先の事を考えたら非常に心許ない。
だが、昼を回ったあたりで偵察も兼ねて麓の辺りまで食料集めに行かせていたルーからテレパシーで連絡が入った。
「主、何やら麓の村がやたらと騒がしい。
かなり大勢の武装した人の気配もあったわ。
そいつらに見つかっては事なので、すぐに引き返してきたけれど」
「ご苦労、ルー。
来たか、多分帝国がアーデルセン王国に駐留させている軍勢が到着したのだな。
王女を捉えるために本国からも随時応援部隊がやってきている事だろうから、かなりの人数を我らの追撃に裂いているはずだ。
おそらく精鋭の先遣隊が偵察にやってくるはずだ。
そいつらだけでもシルバーの罠で仕留めたいものだが。
おそらく偵察のための航空戦力として空を飛ぶ魔獣か何かがやってくるだろう。
そいつはやり過ごさないと、すぐに位置がバレて面倒だな」
俺はその軍勢を山に引き込むつもりだった。麓にあった何の罪もない村を俺の都合に巻き込みたくない。
そのための策は既に弄してあるのだ。
そのために、夕べは一晩中山岳を駆け回っていたのだから。
そして猟師が片膝を突くような形に腰を落として、二人の子供に向かって宣告した。
「また連中と一戦始める。
この前のような小競り合いでは済まないだろう。
お前達はルーと共に奥地の森の中に隠れていろ。
シルバーは俺と共に罠攻撃を仕掛け、先遣隊を殲滅。その後は戦場から離脱して子供達と合流し、更に安全な場所へ隠れていろ。
連中が早い時間に来てくれたので、この場所ならではの切り札が使える時間で助かった。
派手にやらかすから、なるべく遠く離れていてくれよ。
空から見られているだろうから、絶対に道や開けた場所には出るなよ。
いつも空から地上を見下ろす、猛禽類のような視力や視認索敵スキルを持つだろう飛行魔獣の目は凄くいいはずだ」
その性能は、あのシルバーへの狙撃を見てもわかる。
「わ、わかった。気をつけてね、二人とも」
「いってらっしゃい」
「ありがとう、二人も気をつけてな」
「シルバーも頑張る!」
そして、俺は罠を張るのに適した地形として目星をつけておいた場所へと移動した。
「さあ、シルバー。
この前の要領で罠を仕掛けてやるぞ。
今回は少し手強いかもしれん。
おそらく、この前以上の練度の兵を送り込んでくる可能性があるのでな。奴らの任務は王女達の足止めだから半端な真似はやらんだろう。
へたをすると初撃は全て交わされてしまいかねん」
だが、シルバーは可愛く伏せの姿勢から尻尾を振りまくった。
「今回、僕これだけの仕事、罠いっぱい出す」
その天真爛漫な表情と声に、俺も戦いを前にしてつい笑みがこぼれる。
なんて可愛い奴なのだろうな。
「ああ、そうだな。
頼むぞ、こいつらは逃がすとあの子達を追うだろうから面倒だ」
「僕、頑張るう」
俺は顔を綻ばせて、奴の頭をくしゃくしゃっと撫でてやった。
まるで、いい具合に山岳山羊が狩れたなとでもいう感じに。
そして、俺の探知網に入ってきた連中の数は実に二百を超えたので、俺も少々顔を引き攣らせた。
くそ、豪華増し増し四杯盛りの大丼で来たか。
「シルバー、わかるか」
「うん。二百ちょと」
奴ら、もう隠蔽すらせんか、まあそうだろうな。
物量で押し潰すつもりなのだろうから。
この精鋭二百は使い捨て、俺達の位置を確認し本体をそこへ進めるための、ただのセンサーに過ぎないのだから全部戦死したって構わない兵なのだ。
「まったく、あれだけの人数の精鋭部隊を使い捨てにするとか、正気の沙汰じゃない。
むしろ瘴気の沙汰ってところか、なんて連中だ」
「わなー」
シルバーは相変わらず楽しそうで何よりだ。
もう毒もかなり耐性が出来ただろうから、まったく怯んでおらず元気いっぱいだ。
一回内臓に食らっただけだが、思わぬほどの手酷いダメージを受けたため全身に抗体を作ったせいで、あの手の対魔獣毒はシルバーにはもうさほど効かないだろう。
あれは貴重な対魔獣装備でそう何種類もないと冒険者達から聞いた。
フェンリルとはそこまで凄い魔獣なのだ。
本来ならばこのように人に慣れるようなものではない。
そして奴らがシルバーの罠の完全な射程範囲、殺傷精度百パーセント以内に入った時にそれは炸裂した。
向こうは前回の部隊の二の舞を避けるために攻撃の気配すら漂わせず、移動と回避に専念している。
だが、それは虚しい努力だった。
あたり一面、一斉に巻き起こる多数の苦鳴の嵐。
そして今回は全員が見事に初撃で全て倒れたのであった。
この山の荒ぶる神が、その怒りで不埒な闖入者どもを谷底へと掃き捨てたかのような沈黙と静寂が、俺の感知感覚に訪れた。
「あれ、もう終わり?」
「ああ、ご苦労さん。
ところで罠は何個放った」
「一万個」
あっは、これには俺も笑ってしまうしかなかった。
なんという鬼畜の仕業、いやこいつはただの畜生だった!
「二百人に対して一万個のトラップか、またえらく無駄遣いだな」
「だって、これしか出番がないんでしょ。
ずっと休んでたから魔力いっぱい余ってるう」
「そうだったな」
「じゃあ、早く傍に行って二人を護ってあげなくちゃ」
「ああ、頼んだ。
何か指示を出すかもしれないから俺との意思の疎通は切らさないでおいてくれ」
「あーい」
そしてその短い返事の直後に奴は疾風のように消えたが、足音も立てずに森を抜ける一陣の銀の風になっていた。
あれだけダメージを食ってまだ万全の体でもないのにこれか、まったくフェンリルという生き物もたいしたもんだ。
俺も偵察のための探索中に食用になる動物など見かければ、随時狩り集めていた。
まだまだ冬を越すために集めた食料や物資は十分にあるが、先の事を考えたら非常に心許ない。
だが、昼を回ったあたりで偵察も兼ねて麓の辺りまで食料集めに行かせていたルーからテレパシーで連絡が入った。
「主、何やら麓の村がやたらと騒がしい。
かなり大勢の武装した人の気配もあったわ。
そいつらに見つかっては事なので、すぐに引き返してきたけれど」
「ご苦労、ルー。
来たか、多分帝国がアーデルセン王国に駐留させている軍勢が到着したのだな。
王女を捉えるために本国からも随時応援部隊がやってきている事だろうから、かなりの人数を我らの追撃に裂いているはずだ。
おそらく精鋭の先遣隊が偵察にやってくるはずだ。
そいつらだけでもシルバーの罠で仕留めたいものだが。
おそらく偵察のための航空戦力として空を飛ぶ魔獣か何かがやってくるだろう。
そいつはやり過ごさないと、すぐに位置がバレて面倒だな」
俺はその軍勢を山に引き込むつもりだった。麓にあった何の罪もない村を俺の都合に巻き込みたくない。
そのための策は既に弄してあるのだ。
そのために、夕べは一晩中山岳を駆け回っていたのだから。
そして猟師が片膝を突くような形に腰を落として、二人の子供に向かって宣告した。
「また連中と一戦始める。
この前のような小競り合いでは済まないだろう。
お前達はルーと共に奥地の森の中に隠れていろ。
シルバーは俺と共に罠攻撃を仕掛け、先遣隊を殲滅。その後は戦場から離脱して子供達と合流し、更に安全な場所へ隠れていろ。
連中が早い時間に来てくれたので、この場所ならではの切り札が使える時間で助かった。
派手にやらかすから、なるべく遠く離れていてくれよ。
空から見られているだろうから、絶対に道や開けた場所には出るなよ。
いつも空から地上を見下ろす、猛禽類のような視力や視認索敵スキルを持つだろう飛行魔獣の目は凄くいいはずだ」
その性能は、あのシルバーへの狙撃を見てもわかる。
「わ、わかった。気をつけてね、二人とも」
「いってらっしゃい」
「ありがとう、二人も気をつけてな」
「シルバーも頑張る!」
そして、俺は罠を張るのに適した地形として目星をつけておいた場所へと移動した。
「さあ、シルバー。
この前の要領で罠を仕掛けてやるぞ。
今回は少し手強いかもしれん。
おそらく、この前以上の練度の兵を送り込んでくる可能性があるのでな。奴らの任務は王女達の足止めだから半端な真似はやらんだろう。
へたをすると初撃は全て交わされてしまいかねん」
だが、シルバーは可愛く伏せの姿勢から尻尾を振りまくった。
「今回、僕これだけの仕事、罠いっぱい出す」
その天真爛漫な表情と声に、俺も戦いを前にしてつい笑みがこぼれる。
なんて可愛い奴なのだろうな。
「ああ、そうだな。
頼むぞ、こいつらは逃がすとあの子達を追うだろうから面倒だ」
「僕、頑張るう」
俺は顔を綻ばせて、奴の頭をくしゃくしゃっと撫でてやった。
まるで、いい具合に山岳山羊が狩れたなとでもいう感じに。
そして、俺の探知網に入ってきた連中の数は実に二百を超えたので、俺も少々顔を引き攣らせた。
くそ、豪華増し増し四杯盛りの大丼で来たか。
「シルバー、わかるか」
「うん。二百ちょと」
奴ら、もう隠蔽すらせんか、まあそうだろうな。
物量で押し潰すつもりなのだろうから。
この精鋭二百は使い捨て、俺達の位置を確認し本体をそこへ進めるための、ただのセンサーに過ぎないのだから全部戦死したって構わない兵なのだ。
「まったく、あれだけの人数の精鋭部隊を使い捨てにするとか、正気の沙汰じゃない。
むしろ瘴気の沙汰ってところか、なんて連中だ」
「わなー」
シルバーは相変わらず楽しそうで何よりだ。
もう毒もかなり耐性が出来ただろうから、まったく怯んでおらず元気いっぱいだ。
一回内臓に食らっただけだが、思わぬほどの手酷いダメージを受けたため全身に抗体を作ったせいで、あの手の対魔獣毒はシルバーにはもうさほど効かないだろう。
あれは貴重な対魔獣装備でそう何種類もないと冒険者達から聞いた。
フェンリルとはそこまで凄い魔獣なのだ。
本来ならばこのように人に慣れるようなものではない。
そして奴らがシルバーの罠の完全な射程範囲、殺傷精度百パーセント以内に入った時にそれは炸裂した。
向こうは前回の部隊の二の舞を避けるために攻撃の気配すら漂わせず、移動と回避に専念している。
だが、それは虚しい努力だった。
あたり一面、一斉に巻き起こる多数の苦鳴の嵐。
そして今回は全員が見事に初撃で全て倒れたのであった。
この山の荒ぶる神が、その怒りで不埒な闖入者どもを谷底へと掃き捨てたかのような沈黙と静寂が、俺の感知感覚に訪れた。
「あれ、もう終わり?」
「ああ、ご苦労さん。
ところで罠は何個放った」
「一万個」
あっは、これには俺も笑ってしまうしかなかった。
なんという鬼畜の仕業、いやこいつはただの畜生だった!
「二百人に対して一万個のトラップか、またえらく無駄遣いだな」
「だって、これしか出番がないんでしょ。
ずっと休んでたから魔力いっぱい余ってるう」
「そうだったな」
「じゃあ、早く傍に行って二人を護ってあげなくちゃ」
「ああ、頼んだ。
何か指示を出すかもしれないから俺との意思の疎通は切らさないでおいてくれ」
「あーい」
そしてその短い返事の直後に奴は疾風のように消えたが、足音も立てずに森を抜ける一陣の銀の風になっていた。
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