126 / 169
第二章 バルバディア聖教国モンサラント・ダンジョン
2-38 モンサラント・ダンジョンの秘密
しおりを挟む
「じゃあ、ぼちぼち行きますか」
「よし、今度は精霊を呼ぶ魔法を試してみるか。
これは一度呼べば、しばらく一緒におってくれるから、スキルに時間制限のあるお前にはぴったりの魔法だ」
「ああ、そういう魔法があるんだ」
「ただし、それは我ら精霊所縁の存在であるエルフの魔法なので、人族には使いこなせるのかどうかもわからんのだがな」
「まずは、お試しですね~」
「ああ、ここのモンサラント・ダンジョンは人工のダンジョンなのだよ。
元は、ただのモンサラント魔法金属鉱山に過ぎない。
かつての勇者にダンジョンを構築できるほどの魔核を狩らせ、それを用いて掘り尽くした廃坑を、ここの遺跡ごとダンジョン化させたものよ」
「あ、まさか先輩があれを狩る命令を受けていたのは」
「そうだ、リクル。
『ダンジョンを今のダンジョンに重ねて構築しなければならない事態が起きた時に備えて』、国王があの落胤に捜させていたものよ。
魔核よりダンジョンを生み出し、この聖山の力を擁する聖域の力も用いて、この邪神格納庫を守る力をキープできていたのだが」
「えー、何かこうダンジョンの様子が怪しくなってきたので、最悪はあれを用いて、その『ダンジョン重ね掛け』なる事を敢行すると」
「まあそうなるのだろうが、その際には今の聖教国そのものがダンジョン化してしまうかもしれんな。
そうなったら、また監視と封印のために新たな聖教国を、これまた上書きするようにその周りに建国せねばならん」
「うっわ、それじゃお金がいくらあっても足りませんねえ」
「まあそれでも人類が再び滅びるよりはよかろう?
そのために聖教国はダンジョンからの上がりにかけた税金の中から莫大な引当金を積み立てているし、各国もそのための拠出金を支払えるように、高額の引当金を積み立てている。
その金は、今回のような単なる修復ごときには使えないがな」
「うわああー、人類滅亡の危機は当たり前のような前提条件であるその上に、この世界は成り立っているのか」
「そうだ。
だが王も場合によっては他の場所に新ダンジョンを設けて、新たな財源とする考えも持っていよう」
「そいつはまた虫のいい事を考えているんだな」
「だがそれも無理からぬ話よ。
出来たら、国王もお前にもう一匹管理魔物を狩ってきてほしいと思っておるのではないか?
このセントマウンテン王国はバルバディア聖教国の所在地であり、いざとなったらこの国の財力だけでも聖教国を再建しないといかんからな。
この王国の王は最悪の事態を想定している。
世界景気の動向いかんによっては、それすらもありうる」
「う、そんな話まであるのか。
王様稼業も大変だなあ」
「本日はそれもあっての特訓でな。
前に遭遇した程度のダンジョン管理魔物であれば、今のお前ならば単独でさえ倒せよう。
だがもっと強力な管理魔物とか、そいつらが群れで出て来た場合には困るじゃろうな」
「ラスターと管理魔物と、どっちが強いのかなあ」
「それは、どちらも倒してみせた自分の胸に訊いてみればよかろう」
俺は、あっさりと結論を出した。
「管理魔物だな。
アレはヤバイ。
邪神絡みという立ち位置を考えれば、ラスターの多発の方が誰もが震えあがるほど恐ろしい事実だけれど、実際に戦った感触では比べ物にならないよ。
ラスターはナタリーにもなんとか倒せたが、あの管理魔物をナタリーだけで倒すのは無理だろう」
「そうじゃ。
まああの戦闘機械も古代の遺物なのだろうが、管理魔物はまた得体が知れぬ代物よ」
「俺が強くなった事と合わせても、管理魔物はあれが最低の強さで、ダンジョンコアの意思でもっと強い魔物も出してこれるはず。
きっと普段はパワーを節約しているんだろう」
「賢明な判断だ。
ダンジョンの管理魔物については、まだ強さも種類もよくわかっておらん。
舐めてかかったら、お前といえども無事には済まぬはず。
もしラビワン・ダンジョンに入る事があるのなら、最低でもクレジネスと一緒に潜るのだ」
「うへ、先輩と二人っきりでかあ。
その時は、あの人が変な気を起こさないように祈っていますよ」
「さすがに王の勅命でもあれば、そうそう滅多な真似はせんだろう。
あれは、一見するとただの狂人に見えるが、実際には賢い男だ」
「だといいんですけどねー」
さすがにそれを鵜呑みにして、あの脳味噌の膿んでいる先輩を無条件で信じ切るのは無理だぜえ。
「さあ、精霊を呼ぶぞ」
そして彼女は『コーリング』の呪文を唱えた。
「さあ来るがいい、我が契約し光の精霊よ。
コーリング・ルミナス」
そして、キラキラと輝く光の鱗粉のような、強烈な輝度を持った何かが現れた。
「はーい、呼んだかな。
この世界のアイドル、スパークル・ルミナス様を!」
なんだか、芝居小屋のヒロインみたいな感じの残念な奴が登場してきた。
えらく芝居がかかった感じの衣装で、頭には派手な感じの大きな鍔付きの鮮やかな緑色の帽子に七色の羽根飾り、下半身は男性の役者が履くようなピッチリとしたズボンだった。
本人の服装や喋り方も少し芝居がかかっているな。
こ、これが精霊なのだと~⁉
「覚えたか、リクル」
「ええ、覚えたはずというか、この十分間で一度は使わないと覚える前に効果が消えてしまいますので、その精霊さんには一回退場していただかないといけないのですが」
この精霊さん、なかなか性格が面倒くさそうだ。
ちゃんと素直にやり直してくれるかしらね。
「そういう訳だからルミナスよ、頼んだ」
「えー、誰が面倒臭いんですって」
「あれ、精霊って人間の心の中が読めるのかあ」
「そうよー。
セラシア、何よ、こいつ」
「はっはっは、そいつが今回の勇者だ」
「えー、これがあ?
もしかして外れ勇者なんじゃないの」
「あ、人が一番気にしている事をよくも」
俺は外れスキルの冒険者なのであって、勇者としては特に外れていないぞ。
これは聖女様からの指名制なのだから。
「へへーんだ。
契約もしていない人族風情が、このあたしを呼び出せるものなら呼びだしてごらんよ」
そして光が弾けるように、消えゆく光の鱗粉の欠片を残して、そいつは消えていった。
「くそ、あの精霊め。
小馬鹿にしたまま消えやがった~。
ええい、見てろよー」
俺は自分のスキルを唱えた。
「【忘却の恩恵】 コーリング・ルミナス」
「きゃああ、何故契約もしていないのに人間に呼び出されちゃうのー⁉」
奴は呼びだしゲート? のような鏡面状になった光の粒子塊の縁にしがみついて、必死になって召喚魔法に抵抗している。
「ふっふっふ、それが俺の特別なスキルだからさあ」
「いやー!
本音で言うと、勇者って性質が悪いのが多いから呼び出されたくないー」
「まあまあ、そう言わんと。
よっ、世界のアイドル、スパークル・ルミナス様!
素敵ー」
「く、なんですって。
もお~、うーん、その名で呼ばれてしまっては仕方がないわねえ。
じゃあさ、あんたに呼ばれたら来てあげてもいいんだけど、今度からあたしを呼びだす時は絶対にその名で呼ぶのよ」
それから彼女はコロっと態度を変えて、あっさりとゲートを抜けてこちら側に出てきてくれた。
そして俺の前で腰に手を当て、反対側の手で帽子の具合を直しながら気取ったポーズを取った。
「そいつは任せろ!
この青き勇者リクルにな。
今日から君は俺の最高の相棒だぜ」
この俺も、自らの若さ故の過ちに関してならば全幅の信頼を置いているのだ。
最近もそれでやらかしたばかりで、今日もダンジョンにお出かけ禁止にされて、ここにいるくらいなんだからな。
さては、正規の契約者である聖女セラシア様は、その名では絶対に呼んでくれないのだな。
なんかルミナスは、すげえドヤ顔で姐御の回りをクルクルと回って苦笑させているし。
こうして勇者リクルは、見事に光の精霊召喚呪文『コーリング・世界のアイドル、スパークル・ルミナス様』を獲得した!
「よし、今度は精霊を呼ぶ魔法を試してみるか。
これは一度呼べば、しばらく一緒におってくれるから、スキルに時間制限のあるお前にはぴったりの魔法だ」
「ああ、そういう魔法があるんだ」
「ただし、それは我ら精霊所縁の存在であるエルフの魔法なので、人族には使いこなせるのかどうかもわからんのだがな」
「まずは、お試しですね~」
「ああ、ここのモンサラント・ダンジョンは人工のダンジョンなのだよ。
元は、ただのモンサラント魔法金属鉱山に過ぎない。
かつての勇者にダンジョンを構築できるほどの魔核を狩らせ、それを用いて掘り尽くした廃坑を、ここの遺跡ごとダンジョン化させたものよ」
「あ、まさか先輩があれを狩る命令を受けていたのは」
「そうだ、リクル。
『ダンジョンを今のダンジョンに重ねて構築しなければならない事態が起きた時に備えて』、国王があの落胤に捜させていたものよ。
魔核よりダンジョンを生み出し、この聖山の力を擁する聖域の力も用いて、この邪神格納庫を守る力をキープできていたのだが」
「えー、何かこうダンジョンの様子が怪しくなってきたので、最悪はあれを用いて、その『ダンジョン重ね掛け』なる事を敢行すると」
「まあそうなるのだろうが、その際には今の聖教国そのものがダンジョン化してしまうかもしれんな。
そうなったら、また監視と封印のために新たな聖教国を、これまた上書きするようにその周りに建国せねばならん」
「うっわ、それじゃお金がいくらあっても足りませんねえ」
「まあそれでも人類が再び滅びるよりはよかろう?
そのために聖教国はダンジョンからの上がりにかけた税金の中から莫大な引当金を積み立てているし、各国もそのための拠出金を支払えるように、高額の引当金を積み立てている。
その金は、今回のような単なる修復ごときには使えないがな」
「うわああー、人類滅亡の危機は当たり前のような前提条件であるその上に、この世界は成り立っているのか」
「そうだ。
だが王も場合によっては他の場所に新ダンジョンを設けて、新たな財源とする考えも持っていよう」
「そいつはまた虫のいい事を考えているんだな」
「だがそれも無理からぬ話よ。
出来たら、国王もお前にもう一匹管理魔物を狩ってきてほしいと思っておるのではないか?
このセントマウンテン王国はバルバディア聖教国の所在地であり、いざとなったらこの国の財力だけでも聖教国を再建しないといかんからな。
この王国の王は最悪の事態を想定している。
世界景気の動向いかんによっては、それすらもありうる」
「う、そんな話まであるのか。
王様稼業も大変だなあ」
「本日はそれもあっての特訓でな。
前に遭遇した程度のダンジョン管理魔物であれば、今のお前ならば単独でさえ倒せよう。
だがもっと強力な管理魔物とか、そいつらが群れで出て来た場合には困るじゃろうな」
「ラスターと管理魔物と、どっちが強いのかなあ」
「それは、どちらも倒してみせた自分の胸に訊いてみればよかろう」
俺は、あっさりと結論を出した。
「管理魔物だな。
アレはヤバイ。
邪神絡みという立ち位置を考えれば、ラスターの多発の方が誰もが震えあがるほど恐ろしい事実だけれど、実際に戦った感触では比べ物にならないよ。
ラスターはナタリーにもなんとか倒せたが、あの管理魔物をナタリーだけで倒すのは無理だろう」
「そうじゃ。
まああの戦闘機械も古代の遺物なのだろうが、管理魔物はまた得体が知れぬ代物よ」
「俺が強くなった事と合わせても、管理魔物はあれが最低の強さで、ダンジョンコアの意思でもっと強い魔物も出してこれるはず。
きっと普段はパワーを節約しているんだろう」
「賢明な判断だ。
ダンジョンの管理魔物については、まだ強さも種類もよくわかっておらん。
舐めてかかったら、お前といえども無事には済まぬはず。
もしラビワン・ダンジョンに入る事があるのなら、最低でもクレジネスと一緒に潜るのだ」
「うへ、先輩と二人っきりでかあ。
その時は、あの人が変な気を起こさないように祈っていますよ」
「さすがに王の勅命でもあれば、そうそう滅多な真似はせんだろう。
あれは、一見するとただの狂人に見えるが、実際には賢い男だ」
「だといいんですけどねー」
さすがにそれを鵜呑みにして、あの脳味噌の膿んでいる先輩を無条件で信じ切るのは無理だぜえ。
「さあ、精霊を呼ぶぞ」
そして彼女は『コーリング』の呪文を唱えた。
「さあ来るがいい、我が契約し光の精霊よ。
コーリング・ルミナス」
そして、キラキラと輝く光の鱗粉のような、強烈な輝度を持った何かが現れた。
「はーい、呼んだかな。
この世界のアイドル、スパークル・ルミナス様を!」
なんだか、芝居小屋のヒロインみたいな感じの残念な奴が登場してきた。
えらく芝居がかかった感じの衣装で、頭には派手な感じの大きな鍔付きの鮮やかな緑色の帽子に七色の羽根飾り、下半身は男性の役者が履くようなピッチリとしたズボンだった。
本人の服装や喋り方も少し芝居がかかっているな。
こ、これが精霊なのだと~⁉
「覚えたか、リクル」
「ええ、覚えたはずというか、この十分間で一度は使わないと覚える前に効果が消えてしまいますので、その精霊さんには一回退場していただかないといけないのですが」
この精霊さん、なかなか性格が面倒くさそうだ。
ちゃんと素直にやり直してくれるかしらね。
「そういう訳だからルミナスよ、頼んだ」
「えー、誰が面倒臭いんですって」
「あれ、精霊って人間の心の中が読めるのかあ」
「そうよー。
セラシア、何よ、こいつ」
「はっはっは、そいつが今回の勇者だ」
「えー、これがあ?
もしかして外れ勇者なんじゃないの」
「あ、人が一番気にしている事をよくも」
俺は外れスキルの冒険者なのであって、勇者としては特に外れていないぞ。
これは聖女様からの指名制なのだから。
「へへーんだ。
契約もしていない人族風情が、このあたしを呼び出せるものなら呼びだしてごらんよ」
そして光が弾けるように、消えゆく光の鱗粉の欠片を残して、そいつは消えていった。
「くそ、あの精霊め。
小馬鹿にしたまま消えやがった~。
ええい、見てろよー」
俺は自分のスキルを唱えた。
「【忘却の恩恵】 コーリング・ルミナス」
「きゃああ、何故契約もしていないのに人間に呼び出されちゃうのー⁉」
奴は呼びだしゲート? のような鏡面状になった光の粒子塊の縁にしがみついて、必死になって召喚魔法に抵抗している。
「ふっふっふ、それが俺の特別なスキルだからさあ」
「いやー!
本音で言うと、勇者って性質が悪いのが多いから呼び出されたくないー」
「まあまあ、そう言わんと。
よっ、世界のアイドル、スパークル・ルミナス様!
素敵ー」
「く、なんですって。
もお~、うーん、その名で呼ばれてしまっては仕方がないわねえ。
じゃあさ、あんたに呼ばれたら来てあげてもいいんだけど、今度からあたしを呼びだす時は絶対にその名で呼ぶのよ」
それから彼女はコロっと態度を変えて、あっさりとゲートを抜けてこちら側に出てきてくれた。
そして俺の前で腰に手を当て、反対側の手で帽子の具合を直しながら気取ったポーズを取った。
「そいつは任せろ!
この青き勇者リクルにな。
今日から君は俺の最高の相棒だぜ」
この俺も、自らの若さ故の過ちに関してならば全幅の信頼を置いているのだ。
最近もそれでやらかしたばかりで、今日もダンジョンにお出かけ禁止にされて、ここにいるくらいなんだからな。
さては、正規の契約者である聖女セラシア様は、その名では絶対に呼んでくれないのだな。
なんかルミナスは、すげえドヤ顔で姐御の回りをクルクルと回って苦笑させているし。
こうして勇者リクルは、見事に光の精霊召喚呪文『コーリング・世界のアイドル、スパークル・ルミナス様』を獲得した!
0
お気に入りに追加
38
あなたにおすすめの小説
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョンを探索する 配信中にレッドドラゴンを手懐けたら大バズりしました!
海夏世もみじ
ファンタジー
旧題:動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョン配信中にレッドドラゴン手懐けたら大バズりしました
動物に好かれまくる体質を持つ主人公、藍堂咲太《あいどう・さくた》は、友人にダンジョンカメラというものをもらった。
そのカメラで暇つぶしにダンジョン配信をしようということでダンジョンに向かったのだが、イレギュラーのレッドドラゴンが現れてしまう。
しかし主人公に攻撃は一切せず、喉を鳴らして好意的な様子。その様子が全て配信されており、拡散され、大バズりしてしまった!
戦闘力ミジンコ主人公が魔物や幻獣を手懐けながらダンジョンを進む配信のスタート!
異世界にクラス転移したら全員ハズレスキルを持たされた
アタラクシア
ファンタジー
人生で数度もない貴重なイベントである修学旅行。この風鈴高校に通う二年二組の生徒たちも、長い間待ち望んでいた修学旅行に胸を躍らせていた。
はしゃぐバスの中――突然周りが黒く染まり、生徒たちは下へ下へと落下してしまう。
目が覚め、見えた景色は――現実の法則が意味をなさない、まさに『異世界』であった。
クラス全員ハズレスキル!?前代未聞の異世界転移に少年少女らは立ち向かう。
――根源に至る『四騎士』
――世界征服を企む『ナイトメア』
――新世界を作ろうとする『ネビュラ教』
異世界の様々な情勢に振り回されながらも奔走する。目指すは「クラスメイト全員の合流」と「元世界への帰還」。
はたして彼らは全員合流し、元の世界へと帰れるのか。
長くも奇妙な修学旅行が今始まる――。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

食うために軍人になりました。
KBT
ファンタジー
ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。
しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。
このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。
そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。
父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。
それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。
両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。
軍と言っても、のどかな田舎の軍。
リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。
おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。
その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。
生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。
剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる