92 / 169
第二章 バルバディア聖教国モンサラント・ダンジョン
2-5 偏った目的
しおりを挟む
「リクル、お前はどうなのだ。
ここで何をしたい」
「うーん、俺はマロウスじゃないけど鍛錬が第一目標かな。
バージョン12.0が最低ラインの目標なので戦闘が主目的。
あとは、できれば魔法金属の武器防具が欲しいな」
「ほお、リクルはどんなタイプが欲しいのじゃ」
「特に防具の、軽くて防御力の高い奴があれば嬉しいよ。
先輩の服みたいに動きやすくて軽くて、オリハルコンの鎧みたいな強さの奴がいいなあ。
他にはもっと強い武器かなあ。
俺は一人だと攻撃力が不足するから」
「ほう、言うようになったじゃないか。
いい事だ」
姐御から褒めてもらっちゃったよ。
バニッシュも書き付けに書き込んでくれてある。
世界一のブラックスミスが俺の武具を作ってくれるというのなら、是非とも素材を集めてこなくちゃなあ。
「俺は、そこにいる狂人に目をつけられているんだからね。
他にもダンジョンのおかしな魔物にも目をつけられているかもしれないし。
でもラビワンの下層にある扉も魅力的だなあ。
先輩、そこに素敵なアイテムとかなかったの?」
すると、先輩はお腹も膨れ気味だったのか、デザートのこってり系のフルーツやクリーム満載のタルトを上品に突きながら、気の無さそうな返事が返ってきた。
「ん? あるよ」
「へえ、どんな奴?」
「そうだな。
たとえば、ありとあらゆる魔法で攻撃してくる魔道ボックスみたいな魔物だと、特殊な箱の中に組み込まれた状態で魔核を残すんだ。
その魔物の遺骸自体が一種の錬金ボックスとなる。
あれは魔物の状態よりもかなり小さくなるから持ち出すのもそう困らないさ」
「一般に宝箱と呼ばれる『土饅頭』じゃなくて、別の箱を残すという事なのか?」
「そうだ。
ちょうどこれくらいの小洒落た感じの箱でな。
その魔道ミミックのような奴は凄まじく手強いのだがな」
そう言って先輩は体の前で、両手の平の長さを合わせたようなサイズの大きさを示した。
「へえ、そいつはまた面白そうなものじゃの。
それを使って何が出来るのじゃ」
「いろいろな物を合成したりできる。
また逆に、どうしても分解できなかった魔導素材なんかを、各成分に分解する事なども可能だ。
いろいろ使い道があるそうなのだが、親父に土産としてくれてやったから値段は知らないな。
まあリクル、少なくともお前に買える値段じゃない」
「へえ、王様ったらそんな凄い物を何に使っているんだろう」
「ああ、この間の焼き物工房に置いてあったのを見たぞ」
「え! そんな物を何に使うのさ」
あの王様御用達らしき焼き物用の魔道具の中に、そんな凄い物まであったのかよ。
駈け出し冒険者の俺は魔導具には詳しくないから、よく見ていなかったんだけど。
「粘土の素材の加工や調整に使うみたいだぞ。
特殊な粘土が好きな感じに作れるからって、親父も工房の主も喜んでいたな。
あのチビ達も弄って遊んでいたし」
「ええっ、そんな物を子供なんかに使わせて大丈夫なの⁉」
「あの手のアイテムは、子供の方が案外と上手に使ったりする事も多い。
子供は発想が柔らかいからな。
大人は頭が固いから駄目だ」
そういや、あの子達は焼き物も上手にやっていたなあ。
親方から才能を認められちゃうほどに。
そうやって彼らは幼い身で、自らの人生を切り開いたのだ。
「うーん、そういうもんですか」
「ここのダンジョンにも、今そういう物が宝箱から出てきてますよ。
錬金ボックスじゃないですが、昔の魔道具や魔導機器のような物が。
それらは今では作る事ができませんからね。
まだ十分に稼働するようですし」
マイアの情報に、バニッシュが強く興味を示したようだった。
「ほお。
リクルよ、そいつも是非取ってまいれ。
わしが研究しよう」
「取ってこれたらね。錬金ボックスはラビワンでの話だよ。
そっちは、そういう物を持っている魔物か何かと、ここのダンジョンで運よく出会えたらね。
マイアさん、その扉っていう物の出現頻度は?」
先輩じゃないけど、俺も結構扉捜しが楽しみになってきたなあ。
「稀ですね。
そうそう、貴重なお宝ばかり出ませんよ。
大概は屑同然の武器防具でしょうね。
ただ技術的に凄い物はお金になりますし、バニッシュ導師にとってもよいものでしょう。
まあ、その辺は当たりを狙う楽しみという事で。
皆さん、頑張ってください」
「なんだかそういう話を聞くと、わしも無性にダンジョンに行きたくなってきたのう」
「まあ、後で暇を見て一緒に行きましょうよ。
どうせ、あれこれと時間がかかりそうだし」
「それもそうじゃのう。
大司祭からもらった武具から、何かお前用の防具でも出来たら考えておこう。
お前用の良い武器なんかが出たら一度帰ってこい。
何か付与をつけてやろう」
「わあい、じゃあ張り切って探すかな」
「お宝の武器はやるから、強い奴は俺に戦わせろ」
「へいへい、先輩はもうそれのみだよね」
まあ、それも美味しい話ではある。
気をつけないとまた肉壁にされそうなんで怖いけど。
「俺は鍛錬が出来ればいい」
「マロウスには訊いていないよ」
このお方にとっては、ダンジョン探索が鍛練代わりなの?
「あたしはもっと凄い魔法武器が欲しいかな」
「私は何か戦闘向きで、魔法の威力も高いような強力なスタッフか何かあるとありがたい。
またカミエのような奴と会った時には、今度こそボコボコにしてやらねばな」
戦闘聖女セラシア。
もう!
最初からバニッシュに作ってもらえばいいのに。
一応、彼って聖女様のブラックスミスという名目なんだからさ。
もっぱら彼自身も戦闘向きの人材なのだけれど。
「もう、どうせなら素材になる魔法金属を取ってこい。
そんな物は、わしが作った方が早いぞ」
「そういう事みたいだね」
「何気に戦闘や鍛練を目指している人間が多いわ。
いつもは比較的慎重なリクルまで、そっち方面に向かっているし」
「いい事だ、鍛錬は大切なものだからな」
「そうそう、早く俺のために美味しく育ってくれよ」
「こういう事を言っている奴がいるからだよ。
俺は鍛錬というよりは、スキルのバージョンアップが目的なんだから!
早く強くなって先輩をボコボコにできるようにならなくっちゃ。
もはや、それが俺の人生の大きな目標になりつつあるなあ」
もう、大体最初に目論んでいたような物ばかりだが、結構具体的に欲しい物が決まって来たな。
俺も頑張ろう。
ついでにお金ももらえるだろうし。
そういや、まだラビワンで退治した管理魔物のお金をもらってないや。
ここで何をしたい」
「うーん、俺はマロウスじゃないけど鍛錬が第一目標かな。
バージョン12.0が最低ラインの目標なので戦闘が主目的。
あとは、できれば魔法金属の武器防具が欲しいな」
「ほお、リクルはどんなタイプが欲しいのじゃ」
「特に防具の、軽くて防御力の高い奴があれば嬉しいよ。
先輩の服みたいに動きやすくて軽くて、オリハルコンの鎧みたいな強さの奴がいいなあ。
他にはもっと強い武器かなあ。
俺は一人だと攻撃力が不足するから」
「ほう、言うようになったじゃないか。
いい事だ」
姐御から褒めてもらっちゃったよ。
バニッシュも書き付けに書き込んでくれてある。
世界一のブラックスミスが俺の武具を作ってくれるというのなら、是非とも素材を集めてこなくちゃなあ。
「俺は、そこにいる狂人に目をつけられているんだからね。
他にもダンジョンのおかしな魔物にも目をつけられているかもしれないし。
でもラビワンの下層にある扉も魅力的だなあ。
先輩、そこに素敵なアイテムとかなかったの?」
すると、先輩はお腹も膨れ気味だったのか、デザートのこってり系のフルーツやクリーム満載のタルトを上品に突きながら、気の無さそうな返事が返ってきた。
「ん? あるよ」
「へえ、どんな奴?」
「そうだな。
たとえば、ありとあらゆる魔法で攻撃してくる魔道ボックスみたいな魔物だと、特殊な箱の中に組み込まれた状態で魔核を残すんだ。
その魔物の遺骸自体が一種の錬金ボックスとなる。
あれは魔物の状態よりもかなり小さくなるから持ち出すのもそう困らないさ」
「一般に宝箱と呼ばれる『土饅頭』じゃなくて、別の箱を残すという事なのか?」
「そうだ。
ちょうどこれくらいの小洒落た感じの箱でな。
その魔道ミミックのような奴は凄まじく手強いのだがな」
そう言って先輩は体の前で、両手の平の長さを合わせたようなサイズの大きさを示した。
「へえ、そいつはまた面白そうなものじゃの。
それを使って何が出来るのじゃ」
「いろいろな物を合成したりできる。
また逆に、どうしても分解できなかった魔導素材なんかを、各成分に分解する事なども可能だ。
いろいろ使い道があるそうなのだが、親父に土産としてくれてやったから値段は知らないな。
まあリクル、少なくともお前に買える値段じゃない」
「へえ、王様ったらそんな凄い物を何に使っているんだろう」
「ああ、この間の焼き物工房に置いてあったのを見たぞ」
「え! そんな物を何に使うのさ」
あの王様御用達らしき焼き物用の魔道具の中に、そんな凄い物まであったのかよ。
駈け出し冒険者の俺は魔導具には詳しくないから、よく見ていなかったんだけど。
「粘土の素材の加工や調整に使うみたいだぞ。
特殊な粘土が好きな感じに作れるからって、親父も工房の主も喜んでいたな。
あのチビ達も弄って遊んでいたし」
「ええっ、そんな物を子供なんかに使わせて大丈夫なの⁉」
「あの手のアイテムは、子供の方が案外と上手に使ったりする事も多い。
子供は発想が柔らかいからな。
大人は頭が固いから駄目だ」
そういや、あの子達は焼き物も上手にやっていたなあ。
親方から才能を認められちゃうほどに。
そうやって彼らは幼い身で、自らの人生を切り開いたのだ。
「うーん、そういうもんですか」
「ここのダンジョンにも、今そういう物が宝箱から出てきてますよ。
錬金ボックスじゃないですが、昔の魔道具や魔導機器のような物が。
それらは今では作る事ができませんからね。
まだ十分に稼働するようですし」
マイアの情報に、バニッシュが強く興味を示したようだった。
「ほお。
リクルよ、そいつも是非取ってまいれ。
わしが研究しよう」
「取ってこれたらね。錬金ボックスはラビワンでの話だよ。
そっちは、そういう物を持っている魔物か何かと、ここのダンジョンで運よく出会えたらね。
マイアさん、その扉っていう物の出現頻度は?」
先輩じゃないけど、俺も結構扉捜しが楽しみになってきたなあ。
「稀ですね。
そうそう、貴重なお宝ばかり出ませんよ。
大概は屑同然の武器防具でしょうね。
ただ技術的に凄い物はお金になりますし、バニッシュ導師にとってもよいものでしょう。
まあ、その辺は当たりを狙う楽しみという事で。
皆さん、頑張ってください」
「なんだかそういう話を聞くと、わしも無性にダンジョンに行きたくなってきたのう」
「まあ、後で暇を見て一緒に行きましょうよ。
どうせ、あれこれと時間がかかりそうだし」
「それもそうじゃのう。
大司祭からもらった武具から、何かお前用の防具でも出来たら考えておこう。
お前用の良い武器なんかが出たら一度帰ってこい。
何か付与をつけてやろう」
「わあい、じゃあ張り切って探すかな」
「お宝の武器はやるから、強い奴は俺に戦わせろ」
「へいへい、先輩はもうそれのみだよね」
まあ、それも美味しい話ではある。
気をつけないとまた肉壁にされそうなんで怖いけど。
「俺は鍛錬が出来ればいい」
「マロウスには訊いていないよ」
このお方にとっては、ダンジョン探索が鍛練代わりなの?
「あたしはもっと凄い魔法武器が欲しいかな」
「私は何か戦闘向きで、魔法の威力も高いような強力なスタッフか何かあるとありがたい。
またカミエのような奴と会った時には、今度こそボコボコにしてやらねばな」
戦闘聖女セラシア。
もう!
最初からバニッシュに作ってもらえばいいのに。
一応、彼って聖女様のブラックスミスという名目なんだからさ。
もっぱら彼自身も戦闘向きの人材なのだけれど。
「もう、どうせなら素材になる魔法金属を取ってこい。
そんな物は、わしが作った方が早いぞ」
「そういう事みたいだね」
「何気に戦闘や鍛練を目指している人間が多いわ。
いつもは比較的慎重なリクルまで、そっち方面に向かっているし」
「いい事だ、鍛錬は大切なものだからな」
「そうそう、早く俺のために美味しく育ってくれよ」
「こういう事を言っている奴がいるからだよ。
俺は鍛錬というよりは、スキルのバージョンアップが目的なんだから!
早く強くなって先輩をボコボコにできるようにならなくっちゃ。
もはや、それが俺の人生の大きな目標になりつつあるなあ」
もう、大体最初に目論んでいたような物ばかりだが、結構具体的に欲しい物が決まって来たな。
俺も頑張ろう。
ついでにお金ももらえるだろうし。
そういや、まだラビワンで退治した管理魔物のお金をもらってないや。
0
お気に入りに追加
38
あなたにおすすめの小説
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョンを探索する 配信中にレッドドラゴンを手懐けたら大バズりしました!
海夏世もみじ
ファンタジー
旧題:動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョン配信中にレッドドラゴン手懐けたら大バズりしました
動物に好かれまくる体質を持つ主人公、藍堂咲太《あいどう・さくた》は、友人にダンジョンカメラというものをもらった。
そのカメラで暇つぶしにダンジョン配信をしようということでダンジョンに向かったのだが、イレギュラーのレッドドラゴンが現れてしまう。
しかし主人公に攻撃は一切せず、喉を鳴らして好意的な様子。その様子が全て配信されており、拡散され、大バズりしてしまった!
戦闘力ミジンコ主人公が魔物や幻獣を手懐けながらダンジョンを進む配信のスタート!
異世界にクラス転移したら全員ハズレスキルを持たされた
アタラクシア
ファンタジー
人生で数度もない貴重なイベントである修学旅行。この風鈴高校に通う二年二組の生徒たちも、長い間待ち望んでいた修学旅行に胸を躍らせていた。
はしゃぐバスの中――突然周りが黒く染まり、生徒たちは下へ下へと落下してしまう。
目が覚め、見えた景色は――現実の法則が意味をなさない、まさに『異世界』であった。
クラス全員ハズレスキル!?前代未聞の異世界転移に少年少女らは立ち向かう。
――根源に至る『四騎士』
――世界征服を企む『ナイトメア』
――新世界を作ろうとする『ネビュラ教』
異世界の様々な情勢に振り回されながらも奔走する。目指すは「クラスメイト全員の合流」と「元世界への帰還」。
はたして彼らは全員合流し、元の世界へと帰れるのか。
長くも奇妙な修学旅行が今始まる――。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる