86 / 107
第二章 探索者フェンリル
2-35 ベルバードください
しおりを挟む
二日ほど経った頃、俺はいつもの塔のテラスで王子の子守りをしていたが、ロイから念話で連絡が入った。俺はどっこらしょと立ち上がった。
「あう?」
「ああ、ちょっと出かけてくるので、アルス王子はお昼寝の時間だな」
「あうう」
あ、一緒に行きたそう。
だが、そうそう赤ん坊王子を市中に連れ出すわけにもいかない。彼もいっぱい遊んでやったので、もうお眠の時間のようだ。
手足をばたばたさせながら、必死に瞼の緞帳が降りるのに抵抗している。俺が日本の子守歌に少し魔力を乗せて歌う感じにしてやったら、瞬く間に王子は眠りについた。
これもう魔法と言っていいんじゃないか。いや駄目だ、やっぱり物理というか、ただの特技だな。日本にいた時からどんなに泣きわめく赤ん坊も、この俺にかかれば、ぐっすりと寝こけたものだ。
それに目を細めて少し見入ってから、一緒についていた乳母のアリーナさんに声をかけた。
「ちょっと出てきますので」
「いやあ、スサノオ様の子守歌は最高ですね。人間にはとても真似ができませんわ」
いやあ、その人間の頃の特技なのですが。多少はアレンジしてありますがね。
おれは王宮のテラスから空中をかけて、一気に外へ出た。門の上を通る時は「いってきます」と一声かけて。
通りすがりで初めて見る人は驚いているが、門番はいつもの事と慣れているので挙手と笑顔で挨拶を返してくれる。
そして大通りを駆けて、待ち合わせの場所へと赴いた。大通りに面したオープンテラスでお茶をしている四人組もいた。
ロイはサービスの豆のついた砂糖水をいただいているようだ。何故そのようなメニューがあるのだろう、名古屋の茶店かよ。さすがに、名古屋もただの砂糖水はメニューにないけどね。
「よお、早かったな」
「またインチキしてきたんでしょ」
ベルミとシンディから声がかかる。アマンダは無言でお茶を楽しんでいるし、シンディは、ただ一言だけ「肉!」と叫んだ。
おい、それは挨拶なのか。どちらかというと合言葉……。
「お待たせ。じゃあ、さっそく今から見に行くかい」
「今お茶し出したとこだから、もうちょっと。あんたもミルクでも頼みなさいよ、奢るから。そのつもりで、ここの席にしたんだから」
「まあいいか」
ミルがミルクを頼んでくれたので、大人しく寝そべって待つ。
ここなら俺が寝ているスペースがある。通りがかりの人がたまにびっくりしているが。大きな犬なんかだと、時々そうやって悪戯で人を驚かせる奴がいる。ドーベルマンとかな。人懐っこい目をした奴なんだけどね。
「今日、お店にベルバードはいるかしらね」
アマンダが少し心配そうに言った。今日いないと、また次回降りてきた時に来ないといけない。自分達だけの仲間が欲しいのだろう。
「そうだな、いないようだったら今度は俺が見て、いる時に呼んでやろう。その時にお前らが来られるのかどうかは知らないがな」
「そうね、そうした方がいいのかな」
この鳥は主人を選ぶ特別な従魔なので、せっかく探索を中止して買いに来ても仲間になってくれるかどうかわからないのだ。まあそこは運次第か。
一通り、お茶とお喋りを楽しんでから、俺達はベルバードを扱うお店に出かけた。店にはこのような立派な木の一枚板で出来た看板が威風堂々と掲げられていた。
『グランツ従魔店』
そう、ここは従魔を扱っている店なのだ。
ティムの能力を持つ冒険者などから買い取って、きちんと躾て売りに出している店だ。ベルバードはその例外となるらしいが、希少魔物だし値段も張る。
ここで買った従魔は大人しく癖もないので誰でも扱えるが、真に従魔を持つ喜びには欠ける。やはり従者は自分の力で手に入れなければな。
ロイのように忠誠を誓ってくれる者にこそ、真に従者と呼ばれる資格があるのだ。あの子は眷属だけどね。
「ほお、立派なお店だな」
「生憎な事に、お値段の方も立派なのさ。まあこういう店で買っておけば間違いはないよ。命を預けるのだからね」
さすがは、元全滅パーティの寄せ集めであるチーム・チキンのリーダーだけのことはある。妙な説得力があるぜ。
「すいませーん」
「おや、ミル様ではございませんか。従魔をお買い求めになられますので?」
「あー、ベルバードが欲しいのですけど」
それを聞いて痛快そうに笑う店主らしき、立派な口髭を生やした恰幅のいい男。
「はは、今一羽おりますが、少し気難しい感じの子でしてね、相性が合いますでしょうか」
「う、大丈夫かしら」
ロイが素直でいい子だったからな。変な子だとギャップも激しいだろうな。どれ。
連れてきてくれた子は、なかなか可愛らしい感じの子だった。雰囲気からしてこの子は多分雌なんじゃないかな。
『ロイ、あれをどう見る』
『はあ、今のところなんとも。ただ、やはり店主さんの言う通りの子ですね。ミルさん達とだと相性に難があるかもしれませんね』
そいつはまた。さてはて。
「やあ、お前を欲しいというお客さんだよ。ご挨拶しなさい」
だが、そいつは言いやがった。
「ふんっ。どこのどいつか知らないんだけどさ。このあたしを買い取りたいですって。あんた達みたいな鼻たれで小便くさい小娘の集団が?
馬鹿馬鹿しい、本当に馬鹿馬鹿しいわ。でもまあ、返答次第によっては考えてあげなくもなくてよ!」
そして、後ろを向いたまま止まり木に止まって、チラっチラっとミル達を見ている。
「しゃ、喋った」
「まるで、そこの狼の奴みたいだ」
「まさか、何かの眷属か神の子!?」
「しかも、ミルやシンディよりも口が悪いわ」
「なんですって、アマンダ。あんたの方がむっつりしていて、よっぽど毒舌じゃないのさ」
今度は買い主達が身内で喧嘩を始めたのを横目に、涼しい顔で羽根繕いを始める、件のベルバード。
「なあ、店主。こいつは気難しいというよりも、面倒くさい奴というのでは」
俺も一応は意見らしきものを述べておいたのだが。
「まあ、そうとも言いますがな。こういうコントみたいな関係を望む、同じく面倒くさいタイプの買い主様もいらっしゃいますので」
なるほど、適材適所なのかあ。よかったなあ、うちのロイがこんな奴じゃあなくって。
「あう?」
「ああ、ちょっと出かけてくるので、アルス王子はお昼寝の時間だな」
「あうう」
あ、一緒に行きたそう。
だが、そうそう赤ん坊王子を市中に連れ出すわけにもいかない。彼もいっぱい遊んでやったので、もうお眠の時間のようだ。
手足をばたばたさせながら、必死に瞼の緞帳が降りるのに抵抗している。俺が日本の子守歌に少し魔力を乗せて歌う感じにしてやったら、瞬く間に王子は眠りについた。
これもう魔法と言っていいんじゃないか。いや駄目だ、やっぱり物理というか、ただの特技だな。日本にいた時からどんなに泣きわめく赤ん坊も、この俺にかかれば、ぐっすりと寝こけたものだ。
それに目を細めて少し見入ってから、一緒についていた乳母のアリーナさんに声をかけた。
「ちょっと出てきますので」
「いやあ、スサノオ様の子守歌は最高ですね。人間にはとても真似ができませんわ」
いやあ、その人間の頃の特技なのですが。多少はアレンジしてありますがね。
おれは王宮のテラスから空中をかけて、一気に外へ出た。門の上を通る時は「いってきます」と一声かけて。
通りすがりで初めて見る人は驚いているが、門番はいつもの事と慣れているので挙手と笑顔で挨拶を返してくれる。
そして大通りを駆けて、待ち合わせの場所へと赴いた。大通りに面したオープンテラスでお茶をしている四人組もいた。
ロイはサービスの豆のついた砂糖水をいただいているようだ。何故そのようなメニューがあるのだろう、名古屋の茶店かよ。さすがに、名古屋もただの砂糖水はメニューにないけどね。
「よお、早かったな」
「またインチキしてきたんでしょ」
ベルミとシンディから声がかかる。アマンダは無言でお茶を楽しんでいるし、シンディは、ただ一言だけ「肉!」と叫んだ。
おい、それは挨拶なのか。どちらかというと合言葉……。
「お待たせ。じゃあ、さっそく今から見に行くかい」
「今お茶し出したとこだから、もうちょっと。あんたもミルクでも頼みなさいよ、奢るから。そのつもりで、ここの席にしたんだから」
「まあいいか」
ミルがミルクを頼んでくれたので、大人しく寝そべって待つ。
ここなら俺が寝ているスペースがある。通りがかりの人がたまにびっくりしているが。大きな犬なんかだと、時々そうやって悪戯で人を驚かせる奴がいる。ドーベルマンとかな。人懐っこい目をした奴なんだけどね。
「今日、お店にベルバードはいるかしらね」
アマンダが少し心配そうに言った。今日いないと、また次回降りてきた時に来ないといけない。自分達だけの仲間が欲しいのだろう。
「そうだな、いないようだったら今度は俺が見て、いる時に呼んでやろう。その時にお前らが来られるのかどうかは知らないがな」
「そうね、そうした方がいいのかな」
この鳥は主人を選ぶ特別な従魔なので、せっかく探索を中止して買いに来ても仲間になってくれるかどうかわからないのだ。まあそこは運次第か。
一通り、お茶とお喋りを楽しんでから、俺達はベルバードを扱うお店に出かけた。店にはこのような立派な木の一枚板で出来た看板が威風堂々と掲げられていた。
『グランツ従魔店』
そう、ここは従魔を扱っている店なのだ。
ティムの能力を持つ冒険者などから買い取って、きちんと躾て売りに出している店だ。ベルバードはその例外となるらしいが、希少魔物だし値段も張る。
ここで買った従魔は大人しく癖もないので誰でも扱えるが、真に従魔を持つ喜びには欠ける。やはり従者は自分の力で手に入れなければな。
ロイのように忠誠を誓ってくれる者にこそ、真に従者と呼ばれる資格があるのだ。あの子は眷属だけどね。
「ほお、立派なお店だな」
「生憎な事に、お値段の方も立派なのさ。まあこういう店で買っておけば間違いはないよ。命を預けるのだからね」
さすがは、元全滅パーティの寄せ集めであるチーム・チキンのリーダーだけのことはある。妙な説得力があるぜ。
「すいませーん」
「おや、ミル様ではございませんか。従魔をお買い求めになられますので?」
「あー、ベルバードが欲しいのですけど」
それを聞いて痛快そうに笑う店主らしき、立派な口髭を生やした恰幅のいい男。
「はは、今一羽おりますが、少し気難しい感じの子でしてね、相性が合いますでしょうか」
「う、大丈夫かしら」
ロイが素直でいい子だったからな。変な子だとギャップも激しいだろうな。どれ。
連れてきてくれた子は、なかなか可愛らしい感じの子だった。雰囲気からしてこの子は多分雌なんじゃないかな。
『ロイ、あれをどう見る』
『はあ、今のところなんとも。ただ、やはり店主さんの言う通りの子ですね。ミルさん達とだと相性に難があるかもしれませんね』
そいつはまた。さてはて。
「やあ、お前を欲しいというお客さんだよ。ご挨拶しなさい」
だが、そいつは言いやがった。
「ふんっ。どこのどいつか知らないんだけどさ。このあたしを買い取りたいですって。あんた達みたいな鼻たれで小便くさい小娘の集団が?
馬鹿馬鹿しい、本当に馬鹿馬鹿しいわ。でもまあ、返答次第によっては考えてあげなくもなくてよ!」
そして、後ろを向いたまま止まり木に止まって、チラっチラっとミル達を見ている。
「しゃ、喋った」
「まるで、そこの狼の奴みたいだ」
「まさか、何かの眷属か神の子!?」
「しかも、ミルやシンディよりも口が悪いわ」
「なんですって、アマンダ。あんたの方がむっつりしていて、よっぽど毒舌じゃないのさ」
今度は買い主達が身内で喧嘩を始めたのを横目に、涼しい顔で羽根繕いを始める、件のベルバード。
「なあ、店主。こいつは気難しいというよりも、面倒くさい奴というのでは」
俺も一応は意見らしきものを述べておいたのだが。
「まあ、そうとも言いますがな。こういうコントみたいな関係を望む、同じく面倒くさいタイプの買い主様もいらっしゃいますので」
なるほど、適材適所なのかあ。よかったなあ、うちのロイがこんな奴じゃあなくって。
0
お気に入りに追加
286
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
不遇職とバカにされましたが、実際はそれほど悪くありません?
カタナヅキ
ファンタジー
現実世界で普通の高校生として過ごしていた「白崎レナ」は謎の空間の亀裂に飲み込まれ、狭間の世界と呼ばれる空間に移動していた。彼はそこで世界の「管理者」と名乗る女性と出会い、彼女と何時でも交信できる能力を授かり、異世界に転生される。
次に彼が意識を取り戻した時には見知らぬ女性と男性が激しく口論しており、会話の内容から自分達から誕生した赤子は呪われた子供であり、王位を継ぐ権利はないと男性が怒鳴り散らしている事を知る。そして子供というのが自分自身である事にレナは気付き、彼は母親と供に追い出された。
時は流れ、成長したレナは自分がこの世界では不遇職として扱われている「支援魔術師」と「錬金術師」の職業を習得している事が判明し、更に彼は一般的には扱われていないスキルばかり習得してしまう。多くの人間から見下され、実の姉弟からも馬鹿にされてしまうが、彼は決して挫けずに自分の能力を信じて生き抜く――
――後にレナは自分の得た職業とスキルの真の力を「世界の管理者」を名乗る女性のアイリスに伝えられ、自分を見下していた人間から逆に見上げられる立場になる事を彼は知らない。
※タイトルを変更しました。(旧題:不遇職に役立たずスキルと馬鹿にされましたが、実際はそれほど悪くはありません)。書籍化に伴い、一部の話を取り下げました。また、近い内に大幅な取り下げが行われます。
※11月22日に第一巻が発売されます!!また、書籍版では主人公の名前が「レナ」→「レイト」に変更しています。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
俺とシロ
マネキネコ
ファンタジー
【完結済】(全面改稿いたしました)
俺とシロの異世界物語。ゲンが飼っていた犬のシロ。生涯を終えてからはゲンの守護霊の一位(いちい)となり彼をずっと傍で見守っていた。そんなある日のこと、ゲンは交通事故に遭いあっけなくこの世をさってしまった。『大好きなご主人様、最後まで守ってあげたかった』悔いを残すかたちとなって役目を終えてしまった犬のシロ。命つきてもなお主人を助けようとする純真なおもい。その無垢で穢れのない魂を異世界の女神はそっと見守っていた。『聖獣フェンリル』として申し分のない魂。異世界の女神はぜひ自分の世界にスカウトしようとシロの魂を呼び寄せた。そうして女神からフェンリルへ転生するようにとお願いされたシロであったが……。それならば転生に応じる条件のひとつとして、「元の飼い主であるゲンも一緒に転生させて欲しい」そう女神に願い出るのだった。この世界でならまた会える。そしてまた一緒に生きていける。『今度こそはぜったい最後まで守り抜くんだ』 シロは新たに決意を固めるのだった。
シロは大好きなご主人様と共に、異世界にてどんな活躍をみせてくれるのか?
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる